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*煌人*2
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「あら、鳳条くん。どうしてここに?」
「あ、いえ。今まで三田一家と話をしていて」
そう言うと、先生は「そう」と頷いた。
そして「うーん」と言いながら、なにか悩みがあるように。深いため息をついた。
「何かあったんですか?」
「実は今朝”誰かに見られてる気がする”って、三田さんから相談があったのよ」
「はぁ?」
誰かに見られてるって……。
それストーカーじゃねぇか!!
「そ、それで犯人は、」
「検討もつかないわ。だから下校時の見回りを強化する事で、学校側は対応するんだけど……。さっきお父さんと先生が二人きりだったじゃない?ちょうどいいと思って、その話をしたら――
”大丈夫ですよ”って言うの」
「だ、大丈夫って……」
何が、どう、大丈夫なんだよ?
娘がストーカーに遭ってるんだぞ?
ってか凛も凛だよ!
なんでそんな大事な事を、俺に言わねーんだよ!
「お、俺が!」
「え?」
「俺が……何とかしてもいいですか?」
「でも、生徒を巻き込むわけには、」
「いえ!俺が何とかします……!」
ビシッと、迷いなく言い切る。
すると先生はヤレヤレという表情を浮かべ、俺を見て笑った。
そして「無理しないでよ?」と念を押す。
「鳳条くんにはいつもSPがついてるから、正直、学校が動くよりも確実よね」
「SPなんていませんけど?」
「たまに迎えに来てくれる男の方がいるじゃない!見る度に、先生ドッキドキでね!」
「(執事……。さすが天然女キラー……)」
頬を染める先生と、俺にプロレス技をかけたアイツ。
頭の中に浮かんだ雑念たちを、ため息一つで吹き飛ばす。
「はぁ。じゃあ、とりあえず。凛が登下校する時は、必ず隣にいるようにします」
「助かるわ」
「凛から新たな相談があったら、俺に教えてください」
そう言うと、先生は首をひねる。
「三田さんに直接聞けばいいじゃない」と。
「……」
「……」
ふ……。甘いな、先生。
「凛に”ストーカーから守ってやる”なんて言ったら……。俺に不信感を抱いた凜が、忍術とか使って、雲隠れしそうですからね」
それか、ストレートに「嫌。キモイ。ほっといて」だな。
だけど担任は別のところに食いついたのか「え!」と嬉しそうな顔をした。
「三田さんは忍術を使えるの!?」
「言葉のあやですってば」
「わ、分かってるわよ……」
少し残念そうなのは、気のせいという事にしよう。
しかもその後に、意味深な笑みを、俺に向けて来た。
「にしても――フフ。愛ねぇ」
「放っておいてください……」
「守ってあげてね、三田さんを。よろしくね」
「……任せてください」
凛には、指一本触れさせませんから――
そうして。
凛が、真さんを玄関まで送った後。
一人でそそくさと帰ろうとする凛の隣に、俺はしれっと並んだ。
「なんで煌人と一緒に帰らないといけないの?」
「こっちのセリフだっての。帰る方角が一緒って、ほんと嫌になるよな」
もちろん冗談で言った。
だけど凛は、グルンと向きを変えて学校に戻ろうとする。
「ちょ、おま!なんで引き返してんだよ!」
「そんなに煌人が嫌がるなら、時間差で帰ろうと思って」
「(それじゃ意味ねーんだっての!)」
いいから!――と、凛の手を掴む。
「ここで会ったのも……って言うだろ。つべこべ言わずに帰るぞ!」
「つべこべ言ってたのは煌人なのに……」
「それをつべこべって言うんだよ!」
ほら――と凛の向きをクルリと変えた、その時だった。
「!」
見知った影を、建物の影から見た。
「煌人?どうしたの?」
「いや、今……真さんいなかったか?」
「え、お父さん?」
凛はキョロキョロ見回すが、真さんの姿はない。
「いないよ?”仕事に行く”って言ってたし、いるはずないよ」
「そ、そうだよな……」
”いるはずない”、よな。
俺の気のせいだよな?
「(しかし……)」
何だろう。
なんなんだ。
この言いようのない焦りは。
「(もしかして凛を見てた、とか?いや、そんなわけないか。やっぱり見間違いだよな。そうに決まってる)」
「煌人?」
「何でもない。行こう」
「?」
結局――
その日は、無事に凛を家に送り届けた。
帰り際に「いつも朝は何時に家を出るんだよ?」とさりげなく聞いた俺。
だけど凜に、「またストーカーされるから教えない」と言われた。
あ?なんだよ、それ。
「だって煌人は、この前……私とナル先輩が一緒に帰った時、ずっと私たちの跡をつけてたんでしょ?」
「……は?」
「ストーカーされるのは嫌。だから私の情報は、煌人に教えない」
「……」
いや、ちょっと待て。
もしかしてストーカーって……俺のこと!?
「凛、聞くけど……。最近困ったことないか?」
「煌人にストーカーされる事」
「常習犯じゃねーよ!」
ナル先輩がちょっと怪しい雰囲気だったから凛が心配で見守ってたんだよ!――とは、言えなかった俺。
「常習犯じゃない」=時々はストーカーしてる。
という間違った認識を、凜にインプットさせてしまったらしい。
言わずもがな。
過去にないドン引きした目で、凛は俺を見ていた。
「というわけだから煌人。もう私に関わらないでね」
「まさかの友好関係断絶!?」
バタン!と、玄関のドアが閉められた。
行き場のない俺は、なすすべもなく。
凛の家の前で、少しの間立ち尽くす。
すると、控えめに玄関のドアが開き、
「でも、お父さんの料理を褒めてくれてありがとう」
凜が照れた声で、そんな事を言った。
「お、おう……?」
「じ、じゃあね」
バタン
「凛ってさ……」
いやに「お父さん」を連発するな。
そんなに真さんが好きなのか?
その時、さっき自分で思った事を思い出す。
――真さんが若いせいなのか……凛が隣に立つと、歳の差カップルみたいに見えて、気に食わない
「(まさか……!)」
あまり年の離れていない父親を、凜は好きになってしまって、
そして、自分を好きな凛を、真さんも好きだとか?
だから凜の近くにいる俺の事が気に食わなくて、さっき俺たちを見てたとか?
「な、なわけねーか」
ないな。
さすがに、ないだろ。
そう思って、回れ右をする。
俺も自分の家に帰らなくっちゃな。
だけど、その時――
「!!」
見知った後ろ姿に、俺の心臓がドクンと跳ねた。
「(あの後ろ姿……)」
間違いない、真さんだ!
あのオシャレなスーツ姿で、すぐに真さんだと分かった。
だけど、なんでだよ?
会社に戻ったんじゃねーのかよ!?
「(もしかして、俺の予想通りなのか……?)」
真さんは、凜の事を好きすぎるあまり、凛を監視している――?
「(ゴクッ……)」
俺の背中に、無意識のうちに冷や汗が流れた。
――もしかしてストーカーって……俺のことなの!?
確かに、さっきはそう思ったけど……。
でも、俺が凛をストーキング(言い方)したのは、少し前だ。だけど先生は「”今朝”相談があった」と言った。という事は、凛はやっぱり誰かにつけられてるに違いない。
「(それに……真さんが、先生に言った発言も気になる)」
――お父さんに(ストーカーの)話をしたら”大丈夫ですよ”って言うの
「娘がストーカーの被害に遭ってんのに、大丈夫だなんて言う父親いねぇだろ!」
「大丈夫」と言ったのは……自分が「ストーカーをしている張本人」だからじゃないのか?だから凛の事を助けるでもなく「大丈夫」の一言で終わらせた。
「クソ、全て辻褄が合うじゃねぇか……!」
驚きの予想が、現実味を帯びていると分かり、
俺はしばらくの間、動くことが出来なかった。
「あ、いえ。今まで三田一家と話をしていて」
そう言うと、先生は「そう」と頷いた。
そして「うーん」と言いながら、なにか悩みがあるように。深いため息をついた。
「何かあったんですか?」
「実は今朝”誰かに見られてる気がする”って、三田さんから相談があったのよ」
「はぁ?」
誰かに見られてるって……。
それストーカーじゃねぇか!!
「そ、それで犯人は、」
「検討もつかないわ。だから下校時の見回りを強化する事で、学校側は対応するんだけど……。さっきお父さんと先生が二人きりだったじゃない?ちょうどいいと思って、その話をしたら――
”大丈夫ですよ”って言うの」
「だ、大丈夫って……」
何が、どう、大丈夫なんだよ?
娘がストーカーに遭ってるんだぞ?
ってか凛も凛だよ!
なんでそんな大事な事を、俺に言わねーんだよ!
「お、俺が!」
「え?」
「俺が……何とかしてもいいですか?」
「でも、生徒を巻き込むわけには、」
「いえ!俺が何とかします……!」
ビシッと、迷いなく言い切る。
すると先生はヤレヤレという表情を浮かべ、俺を見て笑った。
そして「無理しないでよ?」と念を押す。
「鳳条くんにはいつもSPがついてるから、正直、学校が動くよりも確実よね」
「SPなんていませんけど?」
「たまに迎えに来てくれる男の方がいるじゃない!見る度に、先生ドッキドキでね!」
「(執事……。さすが天然女キラー……)」
頬を染める先生と、俺にプロレス技をかけたアイツ。
頭の中に浮かんだ雑念たちを、ため息一つで吹き飛ばす。
「はぁ。じゃあ、とりあえず。凛が登下校する時は、必ず隣にいるようにします」
「助かるわ」
「凛から新たな相談があったら、俺に教えてください」
そう言うと、先生は首をひねる。
「三田さんに直接聞けばいいじゃない」と。
「……」
「……」
ふ……。甘いな、先生。
「凛に”ストーカーから守ってやる”なんて言ったら……。俺に不信感を抱いた凜が、忍術とか使って、雲隠れしそうですからね」
それか、ストレートに「嫌。キモイ。ほっといて」だな。
だけど担任は別のところに食いついたのか「え!」と嬉しそうな顔をした。
「三田さんは忍術を使えるの!?」
「言葉のあやですってば」
「わ、分かってるわよ……」
少し残念そうなのは、気のせいという事にしよう。
しかもその後に、意味深な笑みを、俺に向けて来た。
「にしても――フフ。愛ねぇ」
「放っておいてください……」
「守ってあげてね、三田さんを。よろしくね」
「……任せてください」
凛には、指一本触れさせませんから――
そうして。
凛が、真さんを玄関まで送った後。
一人でそそくさと帰ろうとする凛の隣に、俺はしれっと並んだ。
「なんで煌人と一緒に帰らないといけないの?」
「こっちのセリフだっての。帰る方角が一緒って、ほんと嫌になるよな」
もちろん冗談で言った。
だけど凛は、グルンと向きを変えて学校に戻ろうとする。
「ちょ、おま!なんで引き返してんだよ!」
「そんなに煌人が嫌がるなら、時間差で帰ろうと思って」
「(それじゃ意味ねーんだっての!)」
いいから!――と、凛の手を掴む。
「ここで会ったのも……って言うだろ。つべこべ言わずに帰るぞ!」
「つべこべ言ってたのは煌人なのに……」
「それをつべこべって言うんだよ!」
ほら――と凛の向きをクルリと変えた、その時だった。
「!」
見知った影を、建物の影から見た。
「煌人?どうしたの?」
「いや、今……真さんいなかったか?」
「え、お父さん?」
凛はキョロキョロ見回すが、真さんの姿はない。
「いないよ?”仕事に行く”って言ってたし、いるはずないよ」
「そ、そうだよな……」
”いるはずない”、よな。
俺の気のせいだよな?
「(しかし……)」
何だろう。
なんなんだ。
この言いようのない焦りは。
「(もしかして凛を見てた、とか?いや、そんなわけないか。やっぱり見間違いだよな。そうに決まってる)」
「煌人?」
「何でもない。行こう」
「?」
結局――
その日は、無事に凛を家に送り届けた。
帰り際に「いつも朝は何時に家を出るんだよ?」とさりげなく聞いた俺。
だけど凜に、「またストーカーされるから教えない」と言われた。
あ?なんだよ、それ。
「だって煌人は、この前……私とナル先輩が一緒に帰った時、ずっと私たちの跡をつけてたんでしょ?」
「……は?」
「ストーカーされるのは嫌。だから私の情報は、煌人に教えない」
「……」
いや、ちょっと待て。
もしかしてストーカーって……俺のこと!?
「凛、聞くけど……。最近困ったことないか?」
「煌人にストーカーされる事」
「常習犯じゃねーよ!」
ナル先輩がちょっと怪しい雰囲気だったから凛が心配で見守ってたんだよ!――とは、言えなかった俺。
「常習犯じゃない」=時々はストーカーしてる。
という間違った認識を、凜にインプットさせてしまったらしい。
言わずもがな。
過去にないドン引きした目で、凛は俺を見ていた。
「というわけだから煌人。もう私に関わらないでね」
「まさかの友好関係断絶!?」
バタン!と、玄関のドアが閉められた。
行き場のない俺は、なすすべもなく。
凛の家の前で、少しの間立ち尽くす。
すると、控えめに玄関のドアが開き、
「でも、お父さんの料理を褒めてくれてありがとう」
凜が照れた声で、そんな事を言った。
「お、おう……?」
「じ、じゃあね」
バタン
「凛ってさ……」
いやに「お父さん」を連発するな。
そんなに真さんが好きなのか?
その時、さっき自分で思った事を思い出す。
――真さんが若いせいなのか……凛が隣に立つと、歳の差カップルみたいに見えて、気に食わない
「(まさか……!)」
あまり年の離れていない父親を、凜は好きになってしまって、
そして、自分を好きな凛を、真さんも好きだとか?
だから凜の近くにいる俺の事が気に食わなくて、さっき俺たちを見てたとか?
「な、なわけねーか」
ないな。
さすがに、ないだろ。
そう思って、回れ右をする。
俺も自分の家に帰らなくっちゃな。
だけど、その時――
「!!」
見知った後ろ姿に、俺の心臓がドクンと跳ねた。
「(あの後ろ姿……)」
間違いない、真さんだ!
あのオシャレなスーツ姿で、すぐに真さんだと分かった。
だけど、なんでだよ?
会社に戻ったんじゃねーのかよ!?
「(もしかして、俺の予想通りなのか……?)」
真さんは、凜の事を好きすぎるあまり、凛を監視している――?
「(ゴクッ……)」
俺の背中に、無意識のうちに冷や汗が流れた。
――もしかしてストーカーって……俺のことなの!?
確かに、さっきはそう思ったけど……。
でも、俺が凛をストーキング(言い方)したのは、少し前だ。だけど先生は「”今朝”相談があった」と言った。という事は、凛はやっぱり誰かにつけられてるに違いない。
「(それに……真さんが、先生に言った発言も気になる)」
――お父さんに(ストーカーの)話をしたら”大丈夫ですよ”って言うの
「娘がストーカーの被害に遭ってんのに、大丈夫だなんて言う父親いねぇだろ!」
「大丈夫」と言ったのは……自分が「ストーカーをしている張本人」だからじゃないのか?だから凛の事を助けるでもなく「大丈夫」の一言で終わらせた。
「クソ、全て辻褄が合うじゃねぇか……!」
驚きの予想が、現実味を帯びていると分かり、
俺はしばらくの間、動くことが出来なかった。
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