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ハートに赤色を注ぐ4
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「煌人の事、嫌い」
「! だから、それは前に聞いたっての。だからフラれたんだろ、俺」
「(フッてないのに……)」
給食時間の時、泡音ちゃんに言われた言葉を思いだす。
――凛は鳳条くんに、いつ告白の返事をするの?そして、何て返事するの?
泡音ちゃん、私ね……
まだ煌人への答えが見つからない。
でも見つからないからこそ、真剣に向き合いたいって。
真剣に向き合って答えを出したいって。
やっと、そう思えたの。
「煌人……」
「ん、なに?」
煌人が守護神って言われるくらい、私の事を気にしてくれるの……嬉しいって思っちゃった。
私に気を遣ってくれてるのは、少しくすぐったいけど。
でも、嫌だとは思わなかった。
「(さすがにストーキングされたのは嫌だけど……。あぁ違う、そうじゃなくて)」
素直な自分の気持ちを、今、言うんだ。
まだ告白の答えは出ないけど、煌人の事は嫌いじゃない――って。
だけど……
口下手な私だから、よからぬ事を言って、さらに関係がこじれそうな気もする。
「(どうやって伝えるのが正解なんだろう……)」
頭を悩ませた時。
ふいに、さっきの光景を思い出す。
ナル先輩に追い詰められ危なくなった私を、躊躇なく助けてくれた煌人。
あの姿は本当に、王子様みたいで……
すごくカッコよかった。
「煌人、さっきね……」
「うん」
「さっき……」
「……」
「(ダメだ、言えない……っ)」
さっきはありがとう、カッコよかったよ――って。
たったそれだけの事が、なぜか言えない。
「ごめん、何でもない……」
気まずくなって視線を下げた私。
だけど煌人は「凛」と、私の名前を呼んだ。
「ん?」
「俺は待つよ」
「……え?」
「お前が満足するまで、何もかも」
その時、煌人が私を見た。
顔には、優しい表情が浮かんでいる。
「(煌人……)」
今の煌人を見ていると、
『ゆっくり待つから、ゆっくり喋れ』
って、そう言ってくれてるような気がして。
心がとても、温かくなった。
「(私が喋るのを待っててくれるんだ。私のペースに、合わせてくれてるんだ)」
ドキンッ
「(私……やっぱり伝えたい。
私が今どう思ってるかを、正直に)」
更にドキドキしてきた胸をグッと抑えて。平然とした素振りで。いつもの私らしく、思った事をさらっと言おう――って。
そう思ってるのに、
「(……~っ、ダメだ。やっぱりうまく出来ない……)」
煌人を前にすると、どうしても本能で「弱みのない自分」を演じてしまう。
私はどうしたって……
煌人の隣にいた女子みたいに、可愛く振る舞えない。
――お前は、ちょっとは甘えるって事を、
少し前、煌人にも言われた。
煌人の目にも、私は甘えベタに写ってるらしい。
なんでなのかな。
私って、なんでこんなに「プライドが高い」んだろう。
「おい凛」
「?」
呼ばれて振り向く。
すると私の口の中に、ズボッと。
無遠慮にクッキーが入って来た。
「んぐ!」
「はは!すげー、全部入ったな」
「ん~!」
結構大きいクッキーなのに、口の中に全部いれたの!?
煌人のバカ!
恨みを込めて煌人を睨みながら、クッキーを食べる。
その味は……
とっても甘くて、とっても美味しくて。
私の頬がポロリと。プライドと一緒に、少しずつ落ちていく気がした。
「ふふ、美味しい~っ」
「っ!」
「ありがとう、煌人!」
ニコッと笑うと、煌人は真っ赤な顔になった。
それはもう、水が沸騰するんじゃないかってくらい火に近い赤さ。
「おま……!
なに無防備に笑ってんだよ!」
「煌人、クッキー……まだある?」
「無視すんな!あと、上目遣いで控えめに聞いてくるのやめろ!いろいろ刺さるから!」
と言いながら、車の中にあったクッキー缶ごと、私に渡す煌人。
え、まさか、これ全部?
「た、食べきれないよ……?」
「時間かけて食べたらいいだろ!賞味期限は長いんだし。それに……」
「それに?」
箱から目を離して、煌人を見る。
すると煌人も、顔が赤いまま、私を見つめていた。
「そのクッキーを食べてる間は……
俺のこと思い出して」
「!」
「俺ばっかり凛の事を考えて、ズルいだろ。お前は、もっと俺の事を考えろ。意識しろ。
だから……
すっごい時間かけて、毎日食え!」
「…………っぷ、」
煌人を見てると、プライド高く振る舞う事が、心底どうでもよく思える。
全力で私にぶつかって、何度も恥ずかしい姿をさらす煌人。
そんな煌人の前で、なにを気取る必要があるんだろうって。
肩の力が抜けた私は、笑いながら、そんな事を思った。
「煌人、私……煌人の事が嫌いだよ」
「上げて落とすタイプかよ!その言葉、さっきもう聞いたっての!」
「違うの」
そうじゃないの。
違うんだよ、煌人。
「ナル先輩に怒らなかった煌人が、嫌いなの」
「……怒る?俺がナル先輩に?」
頷くと、煌人は大体を察したのか「あー」と。頭の熱が冷えていくように、声を落とした。
「仕方ねぇよ。俺は”鳳条”の人間だからな。
利用されたり下心込みで近づかれたりってのは、言わば宿命みたいなもんだ。いちいち目くじらたててたら、キリねーんだよ」
「でも、」
「さっきも言ったろ?慣れてんだよ。何とも思っちゃねーよ俺は」
「……」
いつもの不敵な笑みを浮かべる煌人。
だけど、それが煌人の本心なの?
本当の気持ちは……どうなの?煌人。
「煌人……私、やめた」
「何を?」
「自分から逃げて予防線を張るの、もうやめる」
「凛……?」
女子から冷たい視線を浴びた時、嫌になって煌人とは距離を置こうって思った。その方が良いだろうって、そう思って。
だけど――
「煌人がクッキーをくれた分、私も煌人を笑顔にしたい。
だから煌人は、ちゃんと本気で笑って。嫌な事は嫌って言って」
「はぁ?お前、何言って……」
「傷つくことから逃げちゃだめ。私も、もう逃げないから」
「――っ」
だから、何度でも立ち向かって。
そして戦って。
「鳳条」グループの社長の息子だからって、煌人が言いたい事を我慢するのは間違ってる。やりたい事を諦めるのも、絶対に違う。
「理不尽を前に、抵抗しない煌人なんて見たくない。いつもみたいにカッコよく、スマートに決めてよ」
「え!今さりげなくカッコイイって!」
嬉しそうな顔をする煌人を見て、私の頬も緩む。
「自分のしたい事や言いたい事は、ちゃんと口に出して。煌人も……そして私も。お互いに」
「お前……」
「……へへ」
私も、少しずつプライドの服を脱ぎ捨てるから。
時間はかかるかもしれないけど、
でも、いつか――
着飾っていない私で、本音と本気で、煌人と向かい合いたい。口喧嘩でも、たまには褒め合うでも……何でもいい。
全力でぶつかり合う。
それはきっと、どんな事でも楽しいと思うから。
「ん。サンキュ、凛」
「(語ってしまった、恥ずかしいっ)」
いまさら恥ずかしくなって、煌人の目を見れない。とっさの思いつきで、髪の毛で顔を隠した。
「(ついさっき“全力でぶつかり合おう”って思ったけど、今はノーカンで……!)」
だけど煌人は、一度だって私から目をそらさなかった。
逸らさないまま、その薄い唇を開く。
「じゃあさ、凛。
さっそく本音を言っていい?」
「な、なんでも言って!さっきナル先輩から庇ってくれたお礼もしたいし」
「じゃあ………………
俺と手、繋いで」
「っ!」
「……ダメ?」
その時に見た、煌人の顔。
それは、いつか告白してくれた、あの日みたいに真っ赤で。
真っ赤で、真っ赤すぎて……
「……へっ?」
ついに、その真っ赤が。
今日、初めて、
私の顔に伝染した――
「! だから、それは前に聞いたっての。だからフラれたんだろ、俺」
「(フッてないのに……)」
給食時間の時、泡音ちゃんに言われた言葉を思いだす。
――凛は鳳条くんに、いつ告白の返事をするの?そして、何て返事するの?
泡音ちゃん、私ね……
まだ煌人への答えが見つからない。
でも見つからないからこそ、真剣に向き合いたいって。
真剣に向き合って答えを出したいって。
やっと、そう思えたの。
「煌人……」
「ん、なに?」
煌人が守護神って言われるくらい、私の事を気にしてくれるの……嬉しいって思っちゃった。
私に気を遣ってくれてるのは、少しくすぐったいけど。
でも、嫌だとは思わなかった。
「(さすがにストーキングされたのは嫌だけど……。あぁ違う、そうじゃなくて)」
素直な自分の気持ちを、今、言うんだ。
まだ告白の答えは出ないけど、煌人の事は嫌いじゃない――って。
だけど……
口下手な私だから、よからぬ事を言って、さらに関係がこじれそうな気もする。
「(どうやって伝えるのが正解なんだろう……)」
頭を悩ませた時。
ふいに、さっきの光景を思い出す。
ナル先輩に追い詰められ危なくなった私を、躊躇なく助けてくれた煌人。
あの姿は本当に、王子様みたいで……
すごくカッコよかった。
「煌人、さっきね……」
「うん」
「さっき……」
「……」
「(ダメだ、言えない……っ)」
さっきはありがとう、カッコよかったよ――って。
たったそれだけの事が、なぜか言えない。
「ごめん、何でもない……」
気まずくなって視線を下げた私。
だけど煌人は「凛」と、私の名前を呼んだ。
「ん?」
「俺は待つよ」
「……え?」
「お前が満足するまで、何もかも」
その時、煌人が私を見た。
顔には、優しい表情が浮かんでいる。
「(煌人……)」
今の煌人を見ていると、
『ゆっくり待つから、ゆっくり喋れ』
って、そう言ってくれてるような気がして。
心がとても、温かくなった。
「(私が喋るのを待っててくれるんだ。私のペースに、合わせてくれてるんだ)」
ドキンッ
「(私……やっぱり伝えたい。
私が今どう思ってるかを、正直に)」
更にドキドキしてきた胸をグッと抑えて。平然とした素振りで。いつもの私らしく、思った事をさらっと言おう――って。
そう思ってるのに、
「(……~っ、ダメだ。やっぱりうまく出来ない……)」
煌人を前にすると、どうしても本能で「弱みのない自分」を演じてしまう。
私はどうしたって……
煌人の隣にいた女子みたいに、可愛く振る舞えない。
――お前は、ちょっとは甘えるって事を、
少し前、煌人にも言われた。
煌人の目にも、私は甘えベタに写ってるらしい。
なんでなのかな。
私って、なんでこんなに「プライドが高い」んだろう。
「おい凛」
「?」
呼ばれて振り向く。
すると私の口の中に、ズボッと。
無遠慮にクッキーが入って来た。
「んぐ!」
「はは!すげー、全部入ったな」
「ん~!」
結構大きいクッキーなのに、口の中に全部いれたの!?
煌人のバカ!
恨みを込めて煌人を睨みながら、クッキーを食べる。
その味は……
とっても甘くて、とっても美味しくて。
私の頬がポロリと。プライドと一緒に、少しずつ落ちていく気がした。
「ふふ、美味しい~っ」
「っ!」
「ありがとう、煌人!」
ニコッと笑うと、煌人は真っ赤な顔になった。
それはもう、水が沸騰するんじゃないかってくらい火に近い赤さ。
「おま……!
なに無防備に笑ってんだよ!」
「煌人、クッキー……まだある?」
「無視すんな!あと、上目遣いで控えめに聞いてくるのやめろ!いろいろ刺さるから!」
と言いながら、車の中にあったクッキー缶ごと、私に渡す煌人。
え、まさか、これ全部?
「た、食べきれないよ……?」
「時間かけて食べたらいいだろ!賞味期限は長いんだし。それに……」
「それに?」
箱から目を離して、煌人を見る。
すると煌人も、顔が赤いまま、私を見つめていた。
「そのクッキーを食べてる間は……
俺のこと思い出して」
「!」
「俺ばっかり凛の事を考えて、ズルいだろ。お前は、もっと俺の事を考えろ。意識しろ。
だから……
すっごい時間かけて、毎日食え!」
「…………っぷ、」
煌人を見てると、プライド高く振る舞う事が、心底どうでもよく思える。
全力で私にぶつかって、何度も恥ずかしい姿をさらす煌人。
そんな煌人の前で、なにを気取る必要があるんだろうって。
肩の力が抜けた私は、笑いながら、そんな事を思った。
「煌人、私……煌人の事が嫌いだよ」
「上げて落とすタイプかよ!その言葉、さっきもう聞いたっての!」
「違うの」
そうじゃないの。
違うんだよ、煌人。
「ナル先輩に怒らなかった煌人が、嫌いなの」
「……怒る?俺がナル先輩に?」
頷くと、煌人は大体を察したのか「あー」と。頭の熱が冷えていくように、声を落とした。
「仕方ねぇよ。俺は”鳳条”の人間だからな。
利用されたり下心込みで近づかれたりってのは、言わば宿命みたいなもんだ。いちいち目くじらたててたら、キリねーんだよ」
「でも、」
「さっきも言ったろ?慣れてんだよ。何とも思っちゃねーよ俺は」
「……」
いつもの不敵な笑みを浮かべる煌人。
だけど、それが煌人の本心なの?
本当の気持ちは……どうなの?煌人。
「煌人……私、やめた」
「何を?」
「自分から逃げて予防線を張るの、もうやめる」
「凛……?」
女子から冷たい視線を浴びた時、嫌になって煌人とは距離を置こうって思った。その方が良いだろうって、そう思って。
だけど――
「煌人がクッキーをくれた分、私も煌人を笑顔にしたい。
だから煌人は、ちゃんと本気で笑って。嫌な事は嫌って言って」
「はぁ?お前、何言って……」
「傷つくことから逃げちゃだめ。私も、もう逃げないから」
「――っ」
だから、何度でも立ち向かって。
そして戦って。
「鳳条」グループの社長の息子だからって、煌人が言いたい事を我慢するのは間違ってる。やりたい事を諦めるのも、絶対に違う。
「理不尽を前に、抵抗しない煌人なんて見たくない。いつもみたいにカッコよく、スマートに決めてよ」
「え!今さりげなくカッコイイって!」
嬉しそうな顔をする煌人を見て、私の頬も緩む。
「自分のしたい事や言いたい事は、ちゃんと口に出して。煌人も……そして私も。お互いに」
「お前……」
「……へへ」
私も、少しずつプライドの服を脱ぎ捨てるから。
時間はかかるかもしれないけど、
でも、いつか――
着飾っていない私で、本音と本気で、煌人と向かい合いたい。口喧嘩でも、たまには褒め合うでも……何でもいい。
全力でぶつかり合う。
それはきっと、どんな事でも楽しいと思うから。
「ん。サンキュ、凛」
「(語ってしまった、恥ずかしいっ)」
いまさら恥ずかしくなって、煌人の目を見れない。とっさの思いつきで、髪の毛で顔を隠した。
「(ついさっき“全力でぶつかり合おう”って思ったけど、今はノーカンで……!)」
だけど煌人は、一度だって私から目をそらさなかった。
逸らさないまま、その薄い唇を開く。
「じゃあさ、凛。
さっそく本音を言っていい?」
「な、なんでも言って!さっきナル先輩から庇ってくれたお礼もしたいし」
「じゃあ………………
俺と手、繋いで」
「っ!」
「……ダメ?」
その時に見た、煌人の顔。
それは、いつか告白してくれた、あの日みたいに真っ赤で。
真っ赤で、真っ赤すぎて……
「……へっ?」
ついに、その真っ赤が。
今日、初めて、
私の顔に伝染した――
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