10 / 29
さあ、逃げよう!
しおりを挟む
「どうやら、二国の間に秘密のルートがあったみたいだね」
「しかも、かなりの距離をショートカット出来るらしいな」
ロロとネネがお水を汲んできてくれて、一息ついた私達。
現在は、全員で木陰の下に入り、作戦会議をしていた。
「まさかスター国に入ってたなんて……。
レンくんが、ちょうどよくパトロールしてくれてて良かったよ~」
「ふふ、本当にね」
笑い合う私たちを見て、ロロの顔にキュッとシワが寄る。
「”ちょうどよく”、か。
本当に、ベストタイミングだったよな。
不思議なくらいに」
「……なにか疑われてるかな? 俺」
連くんは、ロロをチラリと見る。
ロロは、わざとらしく視線をそらし、目を合わせようとしなかった。
「でも、もっと引っかかることはある。
どうして俺とミアが入ってた袋の中に、いきなり剣が現れたかって事だ」
「あ~確かにね。
アレは、不思議な光景だったよね!」
あの剣は、気づけば消えてなくなっていた。
あの剣がなければ、私たちは今も脱出出来ていなかったはず――
そう思うと、背筋が凍るくらいゾッとする。
あそこで剣が出てきてくれて、布から抜け出せて、本当に良かった……!
「神様には感謝しないとね」
「え、神様が出してくれたの?」
「確信はないんだけどね……」
するとロロが「思いっきり神様に文句言ってたけどな」と、余計なことを言う。
「え、美亜。
神様に文句言ったの?」
「つ、つい。焦っちゃってて……」
「ふふ、そうだったんだ」
まるで「そんな美亜も可愛い」と言われているような、そんな表情をしてくれる連くん。
笑った顔は、ほぼ当時のままだけど……。
連くんの成長した姿が私には眩しくて、なかなか直視できない。
「おいミア。
せっかくレンと会えたのに、何で避けるんだよ」
「い、色々あるの! 乙女には!」
ロロは「わけわかんねぇ」と呆れた様子。
でも、仕方ないじゃん。
だって……
連くんが、カッコよすぎるんだもん!
「――それでさ。
スター国から、どうやってミアを逃がしてあげるかって事なんだけど」
「あ、そうだった!」
男の人に、スター国まで連れ去られてしまった、ハート国の王女こと私。
私と一緒にいると、スター国の王子である連くんに迷惑がかかる。
ここは何が何でも、誰にもバレず、脱出しなければ!
「じゃあ、また袋に入るよ!
そうしたら、誰にも見つからないよね?」
「そりゃ、そうだけど……」
チラリと私を見る連くん。
ん? どうしたんだろう?
「袋の中に入って、怖かったでしょ?
美亜に怖い思いをもう一回だなんて……。
そんな事、させたくない」
「え……」
「俺は、美亜に無理をしてほしくない。
大事なんだよ、美亜の事が」
「れ、連くん……!」
し、心臓がもたない……!
すっごくカッコイイ顔で、すっごくカッコイイ事を言われてる……!
どうしたらいいの私!
なんて返事をしたらいいの、私ー!
「あうあう……」
「ミア……ダメだ、こりゃ。
じゃあさ、レン。
一体どうやってミアを国外に出すんだ?」
目がグルグル回った私に代わり、ロロが尋ねた。
「スター国は兵士がウヨウヨいるだろ?
隠す以外の方法だと難しいぜ?」
「うん。いくつか手はあるんだけど、手っ取り早いのは――
いっそ皆に見つかるってのは、どう?」
「はあ?」
「へ!?」
ロロと私が、思わず声を上げる。
その横で、ネネちゃんが「さすがレン!大胆!」と拍手を送っている。
いやいや、連くんが凄いのは、昔から!
だけど、今回の作戦はスゴすぎるっていうか……!
「でも連くん。
さすがに大胆すぎると言いますか……」
「つーか命が危ねぇだろ。普通に考えて」
ロロの言葉に、連くんは「冗談だよ」と眉を下げて笑った。
そして「じゃあ本当の作戦」と。
人差し指を、空に向かってピンと立てる。
「一般市民のフリをしてデートをしよう、ってのはどう?」
「お、おぉ……?」
「デート!!」
「あながち悪くないかもな」とロロが言ったのに対して、今度はネネちゃんが不満そうだ。
「レンが他の子とデートするのは、見たくないなぁ」
「こら、ネネ。協力して?
皆の一大事だからね」
「そりゃするけど~」
言いながら、ネネちゃんは私をジロリと見る。
あれ?もしかしてだけど……
私って、ネネちゃんに嫌われてる!?
「あ、あの~、ネネちゃん?」
「あー、私もレンと同じ大きさなら、こんなちんちくりんに絶対に負けないのにー!」
「ちんちくりん!?」
ショックだ……。
でも、これで確信した。
やっぱりネネちゃんは、連くんの事が好きなんだ。
でも――
ごめんね、ネネちゃん。
私も、連くんが好きだから!
これだけは、絶対に譲れないの!
「って事で、俺は今から街に出てくるね」
「へ? 街?」
「俺たちの服を調達してくる。
さすがに、ちょっとお互いに、良い服を着すぎだし」
「あ、確かにね」
服をぴらりと捲ると、小袋が落ちた。
中にお金が入っているソレは、地面に当たった時に、衝撃で硬貨がジャラリと音を出す。
「そうだ、さっき美亜を狙った男。
そのお金が目当てだったみたいだよ」
「へ、これ?」
「汽車の中で、その小袋を美亜が持っているのを見たらしい。
ミア王女だってバレなかっただけ幸いだけど、不用意にお金を見せたら危ないからね。
ここは、日本とは違うから」
「! そ、そうだね!
もっと気を付ける!」
言うと、連くんは笑って頷いてくれた。
そして妖精二人組に、私と待っているように告げ、一人で街に出る。
その間、私たちは何をしていたかと言うと……
「大体、どうしてレンが気に入ってるのが、こんなちんちくりんな女の子なの?」
「ひ~! 耳が痛くなるからやめて~!」
私の欠点を、ネネちゃんから浴びるほど受けていたのでした……。
「しかも、かなりの距離をショートカット出来るらしいな」
ロロとネネがお水を汲んできてくれて、一息ついた私達。
現在は、全員で木陰の下に入り、作戦会議をしていた。
「まさかスター国に入ってたなんて……。
レンくんが、ちょうどよくパトロールしてくれてて良かったよ~」
「ふふ、本当にね」
笑い合う私たちを見て、ロロの顔にキュッとシワが寄る。
「”ちょうどよく”、か。
本当に、ベストタイミングだったよな。
不思議なくらいに」
「……なにか疑われてるかな? 俺」
連くんは、ロロをチラリと見る。
ロロは、わざとらしく視線をそらし、目を合わせようとしなかった。
「でも、もっと引っかかることはある。
どうして俺とミアが入ってた袋の中に、いきなり剣が現れたかって事だ」
「あ~確かにね。
アレは、不思議な光景だったよね!」
あの剣は、気づけば消えてなくなっていた。
あの剣がなければ、私たちは今も脱出出来ていなかったはず――
そう思うと、背筋が凍るくらいゾッとする。
あそこで剣が出てきてくれて、布から抜け出せて、本当に良かった……!
「神様には感謝しないとね」
「え、神様が出してくれたの?」
「確信はないんだけどね……」
するとロロが「思いっきり神様に文句言ってたけどな」と、余計なことを言う。
「え、美亜。
神様に文句言ったの?」
「つ、つい。焦っちゃってて……」
「ふふ、そうだったんだ」
まるで「そんな美亜も可愛い」と言われているような、そんな表情をしてくれる連くん。
笑った顔は、ほぼ当時のままだけど……。
連くんの成長した姿が私には眩しくて、なかなか直視できない。
「おいミア。
せっかくレンと会えたのに、何で避けるんだよ」
「い、色々あるの! 乙女には!」
ロロは「わけわかんねぇ」と呆れた様子。
でも、仕方ないじゃん。
だって……
連くんが、カッコよすぎるんだもん!
「――それでさ。
スター国から、どうやってミアを逃がしてあげるかって事なんだけど」
「あ、そうだった!」
男の人に、スター国まで連れ去られてしまった、ハート国の王女こと私。
私と一緒にいると、スター国の王子である連くんに迷惑がかかる。
ここは何が何でも、誰にもバレず、脱出しなければ!
「じゃあ、また袋に入るよ!
そうしたら、誰にも見つからないよね?」
「そりゃ、そうだけど……」
チラリと私を見る連くん。
ん? どうしたんだろう?
「袋の中に入って、怖かったでしょ?
美亜に怖い思いをもう一回だなんて……。
そんな事、させたくない」
「え……」
「俺は、美亜に無理をしてほしくない。
大事なんだよ、美亜の事が」
「れ、連くん……!」
し、心臓がもたない……!
すっごくカッコイイ顔で、すっごくカッコイイ事を言われてる……!
どうしたらいいの私!
なんて返事をしたらいいの、私ー!
「あうあう……」
「ミア……ダメだ、こりゃ。
じゃあさ、レン。
一体どうやってミアを国外に出すんだ?」
目がグルグル回った私に代わり、ロロが尋ねた。
「スター国は兵士がウヨウヨいるだろ?
隠す以外の方法だと難しいぜ?」
「うん。いくつか手はあるんだけど、手っ取り早いのは――
いっそ皆に見つかるってのは、どう?」
「はあ?」
「へ!?」
ロロと私が、思わず声を上げる。
その横で、ネネちゃんが「さすがレン!大胆!」と拍手を送っている。
いやいや、連くんが凄いのは、昔から!
だけど、今回の作戦はスゴすぎるっていうか……!
「でも連くん。
さすがに大胆すぎると言いますか……」
「つーか命が危ねぇだろ。普通に考えて」
ロロの言葉に、連くんは「冗談だよ」と眉を下げて笑った。
そして「じゃあ本当の作戦」と。
人差し指を、空に向かってピンと立てる。
「一般市民のフリをしてデートをしよう、ってのはどう?」
「お、おぉ……?」
「デート!!」
「あながち悪くないかもな」とロロが言ったのに対して、今度はネネちゃんが不満そうだ。
「レンが他の子とデートするのは、見たくないなぁ」
「こら、ネネ。協力して?
皆の一大事だからね」
「そりゃするけど~」
言いながら、ネネちゃんは私をジロリと見る。
あれ?もしかしてだけど……
私って、ネネちゃんに嫌われてる!?
「あ、あの~、ネネちゃん?」
「あー、私もレンと同じ大きさなら、こんなちんちくりんに絶対に負けないのにー!」
「ちんちくりん!?」
ショックだ……。
でも、これで確信した。
やっぱりネネちゃんは、連くんの事が好きなんだ。
でも――
ごめんね、ネネちゃん。
私も、連くんが好きだから!
これだけは、絶対に譲れないの!
「って事で、俺は今から街に出てくるね」
「へ? 街?」
「俺たちの服を調達してくる。
さすがに、ちょっとお互いに、良い服を着すぎだし」
「あ、確かにね」
服をぴらりと捲ると、小袋が落ちた。
中にお金が入っているソレは、地面に当たった時に、衝撃で硬貨がジャラリと音を出す。
「そうだ、さっき美亜を狙った男。
そのお金が目当てだったみたいだよ」
「へ、これ?」
「汽車の中で、その小袋を美亜が持っているのを見たらしい。
ミア王女だってバレなかっただけ幸いだけど、不用意にお金を見せたら危ないからね。
ここは、日本とは違うから」
「! そ、そうだね!
もっと気を付ける!」
言うと、連くんは笑って頷いてくれた。
そして妖精二人組に、私と待っているように告げ、一人で街に出る。
その間、私たちは何をしていたかと言うと……
「大体、どうしてレンが気に入ってるのが、こんなちんちくりんな女の子なの?」
「ひ~! 耳が痛くなるからやめて~!」
私の欠点を、ネネちゃんから浴びるほど受けていたのでした……。
10
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
超ポジティブ委員長の桂木くん
またり鈴春
児童書・童話
不登校の私の家に委員長がやって来た。
「この僕がいるのに、なぜ学校に来ないのですか?」
「……へ?」
初対面で、この発言。
実はこの人、超ポジティブ人間だった。
「同じクラスで僕と同じ空気を吸う、
それは高級エステに通ってると同じですよ」
自己肯定感の塊、それが委員長の桂木くん。最初は「変なヤツ」って思ってたけど…
バカな事を大まじめに言う桂木くんを、「学校で見てみたい」なんて…そんな事を思い始めた。
\委員長のお悩み相談室が開幕!/
守護霊のお仕事なんて出来ません!
柚月しずく
児童書・童話
事故に遭ってしまった未蘭が目が覚めると……そこは死後の世界だった。
死後の世界には「死亡予定者リスト」が存在するらしい。未蘭はリストに名前がなく「不法侵入者」と責められてしまう。
そんな未蘭を救ってくれたのは、白いスーツを着た少年。柊だった。
助けてもらいホッとしていた未蘭だったが、ある選択を迫られる。
・守護霊代行の仕事を手伝うか。
・死亡手続きを進められるか。
究極の選択を迫られた未蘭。
守護霊代行の仕事を引き受けることに。
人には視えない存在「守護霊代行」の任務を、なんとかこなしていたが……。
「視えないはずなのに、どうして私のことがわかるの?」
話しかけてくる男の子が現れて――⁉︎
ちょっと不思議で、信じられないような。だけど心温まるお話。
【完結】またたく星空の下
mazecco
児童書・童話
【第15回絵本・児童書大賞 君とのきずな児童書賞 受賞作】
※こちらはweb版(改稿前)です※
※書籍版は『初恋×星空シンバル』と改題し、web版を大幅に改稿したものです※
◇◇◇冴えない中学一年生の女の子の、部活×恋愛の青春物語◇◇◇
主人公、海茅は、フルート志望で吹奏楽部に入部したのに、オーディションに落ちてパーカッションになってしまった。しかもコンクールでは地味なシンバルを担当することに。
クラスには馴染めないし、中学生活が全然楽しくない。
そんな中、海茅は一人の女性と一人の男の子と出会う。
シンバルと、絵が好きな男の子に恋に落ちる、小さなキュンとキュッが詰まった物語。
忠犬ハジッコ
SoftCareer
児童書・童話
もうすぐ天寿を全うするはずだった老犬ハジッコでしたが、飼い主である高校生・澄子の魂が、偶然出会った付喪神(つくもがみ)の「夜桜」に抜き去られてしまいます。
「夜桜」と戦い力尽きたハジッコの魂は、犬の転生神によって、抜け殻になってしまった澄子の身体に転生し、奪われた澄子の魂を取り戻すべく、仲間達の力を借りながら奮闘努力する……というお話です。
※今まで、オトナ向けの小説ばかり書いておりましたが、
今回は中学生位を読者対象と想定してチャレンジしてみました。
お楽しみいただければうれしいです。
カラフルマジック ~恋の呪文は永遠に~
立花鏡河
児童書・童話
【第15回絵本・児童書大賞】奨励賞を受賞しました!
応援して下さった方々に、心より感謝申し上げます!
赤木姫奈(あかぎ ひな)=ヒナは、中学二年生のおとなしい女の子。
ミステリアスな転校生の黒江くんはなぜかヒナを気にかけ、いつも助けてくれる。
まるで「君を守ることが、俺の使命」とばかりに。
そして、ヒナが以前から気になっていた白野先輩との恋を応援するというが――。
中学生のキュンキュンする恋愛模様を、ファンタジックな味付けでお届けします♪
★もっと詳しい【あらすじ】★
ヒナは数年前からたびたび見る不思議な夢が気になっていた。それは、自分が魔法少女で、
使い魔の黒猫クロエとともに活躍するというもの。
夢の最後は決まって、魔力が取り上げられ、クロエとも離れ離れになって――。
そんなある日、ヒナのクラスに転校生の黒江晶人(くろえ あきと)がやってきた。
――はじめて会ったのに、なぜだろう。ずっと前から知っている気がするの……。
クールでミステリアスな黒江くんは、気弱なヒナをなにかと気にかけ、助けてくれる。
同級生とトラブルになったときも、黒江くんはヒナを守り抜くのだった。
ヒナもまた、自らの考えを言葉にして伝える強さを身につけていく。
吹奏楽を続けることよりも、ヒナの所属している文芸部に入部することを選んだ黒江くん。
それもまたヒナを守りたい一心だった。
個性的なオタク女子の門倉部長、突っ走る系イケメンの黒江くんに囲まれ、
にぎやかになるヒナの学校生活。
黒江くんは、ヒナが以前から気になっている白野先輩との恋を応援するというが――。
◆◆◆第15回絵本・児童書大賞エントリー作品です◆◆◆
表紙絵は「イラストAC」様からお借りしました。
天空の魔女 リプルとペブル
やすいやくし
児童書・童話
天空の大陸に住むふたりの魔女が主人公の魔法冒険ファンタジー。
魔法が得意で好奇心おうせいだけど、とある秘密をかかえているリプルと、
基本ダメダメだけど、いざとなると、どたんばパワーをだすペブル。
平和だった魔女学園に闇の勢力が出没しはじめる。
王都からやってきたふたりの少年魔法士とともに、
王都をめざすことになったリプルとペブル。
きほんまったり&ときどきドキドキの魔女たちの冒険物語。
ふたりの魔女はこの大陸を救うことができるのか!?
表紙イラスト&さし絵も自分で描いています。
【完結】アシュリンと魔法の絵本
秋月一花
児童書・童話
田舎でくらしていたアシュリンは、家の掃除の手伝いをしている最中、なにかに呼ばれた気がして、使い魔の黒猫ノワールと一緒に地下へ向かう。
地下にはいろいろなものが置いてあり、アシュリンのもとにビュンっとなにかが飛んできた。
ぶつかることはなく、おそるおそる目を開けるとそこには本がぷかぷかと浮いていた。
「ほ、本がかってにうごいてるー!」
『ああ、やっと私のご主人さまにあえた! さぁあぁ、私とともに旅立とうではありませんか!』
と、アシュリンを旅に誘う。
どういうこと? とノワールに聞くと「説明するから、家族のもとにいこうか」と彼女をリビングにつれていった。
魔法の絵本を手に入れたアシュリンは、フォーサイス家の掟で旅立つことに。
アシュリンの夢と希望の冒険が、いま始まる!
※ほのぼの~ほんわかしたファンタジーです。
※この小説は7万字完結予定の中編です。
※表紙はあさぎ かな先生にいただいたファンアートです。
化け猫ミッケと黒い天使
ひろみ透夏
児童書・童話
運命の人と出会える逢生橋――。
そんな言い伝えのある橋の上で、化け猫《ミッケ》が出会ったのは、幽霊やお化けが見える小学五年生の少女《黒崎美玲》。
彼女の家に居候したミッケは、やがて美玲の親友《七海萌》や、内気な級友《蜂谷優斗》、怪奇クラブ部長《綾小路薫》らに巻き込まれて、様々な怪奇現象を体験する。
次々と怪奇現象を解決する《美玲》。しかし《七海萌》の暴走により、取り返しのつかない深刻な事態に……。
そこに現れたのは、妖しい能力を持った青年《四聖進》。彼に出会った事で、物語は急展開していく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる