8 / 29
現れた救世主!?
しおりを挟む
「ロロ、手紙を届けてくれたお礼にさ。
今日は、どこでも好きな所へ連れて行ってあげる!
さ、どこがいい?」
「え、俺の好きな所?」
「そう。どこに行きたい?
それか、何か欲しい物はある?」
「う~ん、そうだなぁ……」
と話したのが、一時間前。
そして、現在の私たちは――
「ロロ!
これって、どこに行くための汽車なの!?」
「知らねーで乗ったのかよ!」
側近の目を盗んでお城を抜け出したのは良いものの……。
初めての街に、私もロロも、どこへ行けばいいのかちんぷんかんぷんだった。
そんな中、街の中心部から聞こえる、大きな笛の音。
とりあえず、そこへ行ってみようと、私たちは移動したのだけど――
『あ、ロロ。これって汽車じゃない?』
『汽車ってなんだよ? って、また笛の音だぞ。
近くで聞くと、すごい音の大きさだな』
『ロロ、ごめん!
走り出した汽車から、降りられなくなっちゃったー!』
『はあ!? こんの、バカミアー!!』
そんなこんなで、私たちは行き先不明の汽車に乗っている。
切符とか何もないけど、大丈夫なのかな!?
「い、一応お金は持ってきてるし……。
何かあったら、このお金を渡せば……」
そう言って、ポケットに閉まった重たい小袋を出す。
ジャラジャラ――見ると、大きな硬貨がたくさん入っている。
「ちょっと、持って来すぎちゃったかなあ?
いや、でも、少ないよりはいいよね!」
お金が足りなくなった事を考えたら、ね。
多く持っていて損はない!
すると、汽車はだんだんとスピードを落としていく。
私の他に乗っていた乗客も、外の景色を見て、降りる準備を始めた。
結構な人数が降りるみたい。
という事は、有名な街なのかな?
「ロロ、ここで降りてみる?」
私の肩に乗り、髪の毛に隠れているロロと会話する。
ロロは髪の毛の間から窓の外を見て、小さな声で唸った。
「うーん、俺サッパリだから任せるわ」
「わ、私もサッパリなんだけど!」
自分で蒔いた種だろ、と言われ、意を決して汽車から降りる。
「エイ!」
皆は改札に向かってるけど、私はどうしよう?
切符を持ってないから、まずは買わないとね!
「ねぇロロ。みどりの窓口って、どこにあるのかな?」
「見取り図の口?」
「はは、違うよ!
切符を買う所を知りたいなって事」
コソコソ声でロロと話していた、その時。
ボスッ
「きゃあ!?」
「おわ!?」
暗転した狭い世界に、いきなり閉じ込められた私とロロ。
「ちょ、なに!?
誰かー! 助けて―!!」
必死に声を出しても、外にいる皆には聞こえていないようだった。
暗闇の中、私たちはされるがままとなる。
これは、ひょっとして、ヤバいやつ!?
「ろ、ロロ! もしかして私達、誘拐されてる!?」
「確実に連れ去られてるな。
お前が王女って、バレたんじゃないか?」
「そ、そんなあ!」
だとしたら、相当マズイ状況なはず!
どうにもならないと分かっていながら、狭い中、必死に足や手を動かした。
「出せー! ここから出してー!!」
すると、帰って来たのは、大きな怒鳴り声。
「うるせぇ!
大人しくしねーと、ひどい目にあうぞ!!」
「ひ……っ!」
この時、私は初めて、自分が勝手にお城を出た無謀さを後悔した。
いつもお城を出る時は、側近がいて「窮屈だなぁ」って思ってたけど……。
それは、私にとって、絶対に必要なことだったんだ!
「う~っ!」
「ミア、心配すんな。どうにかして俺が助けてやるからな」
「ロロ……?」
私と一緒に連れ去られたロロ。
小さな体にも関わらず、すごい闘志を感じた。
絶対に私を助けるって、オーラで伝わってくる。
「ロロ……、私……」
私、ロロよりも、何倍も体が大きいのに。
ハート国の、王女なのに。
このまま、何も出来ないままで良いの?
今まで何のために、私は色んなレッスンを頑張って来たの?
「ロロ、私――諦めない!」
「ミア?」
「私は、もう何も出来ない王女じゃないんもん!」
「!」
ロロが驚いた顔をした。
だけど、すぐにニッと笑い、力強く頷く。
「何か作戦はあんのか?」
「剣術のレッスンをした事もあるんだ、私。
それって、今に活かせないかな!?」
「でも、肝心な剣が無ぇぞ」
「あ、そっか……。う~ん」
悩んでる暇はない。
こうしてる間も、私たちはどこか知らない場所へ連れていかれている!
「えっと、えっと~……!」
だけど、考えれば考える程、頭はパニックになっていく。
焦りに焦った私は、だんだん腹が立ってきて……。
怒りの矛先を、存在しないだろう神様に向けた。
「だー! もう!
私をこんな世界に転生させたなら、責任もって私を守ってよね!
神様! もし本当に存在するなら――
武器の一つでも持たせてくれたって、いいじゃないー!」
「その辺にしとけ」とロロが私を宥める間も、私の怒りは収まらない。
「キー!!」と、猿みたいな声を出し続けた。
すると、その時。
『分かりました』
どこからともなく、この場に似合わない、か細い声が聞こえた。
「今、ロロ喋った?
”わかりました”って」
「いや、喋ってねーよ?」
「え、じゃあ、誰が――」
そんな事を話していると、暗闇の世界に、いきなり眩しい光が現れた。
「わあ!」
「おわ!?」
反射的に、ロロと私は目を瞑る。
するとまぶた越しにだけど、光がだんだんと弱まっていくのが分かった。
もう目を開けて大丈夫かな……?
そろそろと、目を開ける。
すると、そこにあったのは――
「これ……剣?」
「剣、だな」
ランドセルの高さと同じくらいの長さの剣。
薄ピンク色の持ち手が、可愛い剣があった。
「この剣をくれたのって、神様?」
「ミアが文句いったから、神様が剣を寄こしたって事かよ?」
「きっとそうだよ!
”わかりました”って声は、神様だったんだよ!」
「俺には聞こえなかったけどな」
「え、そうなの?
本当に、聞こえなかった?」
すると、ロロは首を振る。どうやら、あのか細い声を聞いていたのは、私だけだったみたい。
何が何だか訳が分からない状況だけど、ここに剣があるなら使うしかない!
私はしっかりと持ち手を握り「えいや!」と自分の足の間に刺してみた。
すると、どうやら私たちは布袋に入れられていたみたいで、剣を刺した箇所から穴が広がっていく。
「ロロ、ここから出るよ!」
「すげーじゃん、ミア!」
私が通れる穴をあけて、いざ! 脱出!!
ズシャという音と共に、私とロロは地面に投げ出された。
「い、いったーい!!」
「バカ! 大声を出すなっての!」
「だ、だって~!」
足とか手とか、思い切りすりむいちゃった!
ちょっと血がにじんでるし!
だけど、そんな事は問題のうちに入らなかった。
なぜなら、急に袋が軽くなったのを不思議に思って、私たちを攫った人が、こちらを振り向いたから!
「あ、お前!!」
「ひい! 見つかった!」
ロロに「早く立て!逃げるそ!」と言われても、相手は大きな男の人。
どうやら、私たちは、この人に担がれて運ばれていたみたい。
「何やってんだよ! ミア!
早く立て! 逃げるぞ!」
「あ、足が、震えて……動かないの!」
犯人を前に、背を向けて逃げ出すことが出来る人って……すごい。
この状況に立たされて逃げるなんて、私には無理!
「ロロだけでもももも、に、逃げててて……!」
「震えて噛みまくってるぞ!」
なんとかロロだけでも逃がそうと、必死にロロを遠くへやろうとする私。
だけど、ロロは私の髪にしがみついて、いっこうに離れない。
「ロロ! 早く、向こうに逃げてってば!」
「ミアを置いて行けるわけねーだろ!」
こんなピンチな状況で、言い合いを繰り広げていた私達。
気づけば、男の人は、目の前まで迫っていた。
「逃げられねーように、縛るか」
「ひ!」
もうダメだ!
また捕まっちゃう!
そう思った時だった。
ザッ
私の前に、一瞬の風が横切る。
そして――
「この子には、指一本、触れさせないから」
私と犯人の間に、背の高い男の子が、まるで私を守る壁のように、立ちはだかったのだった。
今日は、どこでも好きな所へ連れて行ってあげる!
さ、どこがいい?」
「え、俺の好きな所?」
「そう。どこに行きたい?
それか、何か欲しい物はある?」
「う~ん、そうだなぁ……」
と話したのが、一時間前。
そして、現在の私たちは――
「ロロ!
これって、どこに行くための汽車なの!?」
「知らねーで乗ったのかよ!」
側近の目を盗んでお城を抜け出したのは良いものの……。
初めての街に、私もロロも、どこへ行けばいいのかちんぷんかんぷんだった。
そんな中、街の中心部から聞こえる、大きな笛の音。
とりあえず、そこへ行ってみようと、私たちは移動したのだけど――
『あ、ロロ。これって汽車じゃない?』
『汽車ってなんだよ? って、また笛の音だぞ。
近くで聞くと、すごい音の大きさだな』
『ロロ、ごめん!
走り出した汽車から、降りられなくなっちゃったー!』
『はあ!? こんの、バカミアー!!』
そんなこんなで、私たちは行き先不明の汽車に乗っている。
切符とか何もないけど、大丈夫なのかな!?
「い、一応お金は持ってきてるし……。
何かあったら、このお金を渡せば……」
そう言って、ポケットに閉まった重たい小袋を出す。
ジャラジャラ――見ると、大きな硬貨がたくさん入っている。
「ちょっと、持って来すぎちゃったかなあ?
いや、でも、少ないよりはいいよね!」
お金が足りなくなった事を考えたら、ね。
多く持っていて損はない!
すると、汽車はだんだんとスピードを落としていく。
私の他に乗っていた乗客も、外の景色を見て、降りる準備を始めた。
結構な人数が降りるみたい。
という事は、有名な街なのかな?
「ロロ、ここで降りてみる?」
私の肩に乗り、髪の毛に隠れているロロと会話する。
ロロは髪の毛の間から窓の外を見て、小さな声で唸った。
「うーん、俺サッパリだから任せるわ」
「わ、私もサッパリなんだけど!」
自分で蒔いた種だろ、と言われ、意を決して汽車から降りる。
「エイ!」
皆は改札に向かってるけど、私はどうしよう?
切符を持ってないから、まずは買わないとね!
「ねぇロロ。みどりの窓口って、どこにあるのかな?」
「見取り図の口?」
「はは、違うよ!
切符を買う所を知りたいなって事」
コソコソ声でロロと話していた、その時。
ボスッ
「きゃあ!?」
「おわ!?」
暗転した狭い世界に、いきなり閉じ込められた私とロロ。
「ちょ、なに!?
誰かー! 助けて―!!」
必死に声を出しても、外にいる皆には聞こえていないようだった。
暗闇の中、私たちはされるがままとなる。
これは、ひょっとして、ヤバいやつ!?
「ろ、ロロ! もしかして私達、誘拐されてる!?」
「確実に連れ去られてるな。
お前が王女って、バレたんじゃないか?」
「そ、そんなあ!」
だとしたら、相当マズイ状況なはず!
どうにもならないと分かっていながら、狭い中、必死に足や手を動かした。
「出せー! ここから出してー!!」
すると、帰って来たのは、大きな怒鳴り声。
「うるせぇ!
大人しくしねーと、ひどい目にあうぞ!!」
「ひ……っ!」
この時、私は初めて、自分が勝手にお城を出た無謀さを後悔した。
いつもお城を出る時は、側近がいて「窮屈だなぁ」って思ってたけど……。
それは、私にとって、絶対に必要なことだったんだ!
「う~っ!」
「ミア、心配すんな。どうにかして俺が助けてやるからな」
「ロロ……?」
私と一緒に連れ去られたロロ。
小さな体にも関わらず、すごい闘志を感じた。
絶対に私を助けるって、オーラで伝わってくる。
「ロロ……、私……」
私、ロロよりも、何倍も体が大きいのに。
ハート国の、王女なのに。
このまま、何も出来ないままで良いの?
今まで何のために、私は色んなレッスンを頑張って来たの?
「ロロ、私――諦めない!」
「ミア?」
「私は、もう何も出来ない王女じゃないんもん!」
「!」
ロロが驚いた顔をした。
だけど、すぐにニッと笑い、力強く頷く。
「何か作戦はあんのか?」
「剣術のレッスンをした事もあるんだ、私。
それって、今に活かせないかな!?」
「でも、肝心な剣が無ぇぞ」
「あ、そっか……。う~ん」
悩んでる暇はない。
こうしてる間も、私たちはどこか知らない場所へ連れていかれている!
「えっと、えっと~……!」
だけど、考えれば考える程、頭はパニックになっていく。
焦りに焦った私は、だんだん腹が立ってきて……。
怒りの矛先を、存在しないだろう神様に向けた。
「だー! もう!
私をこんな世界に転生させたなら、責任もって私を守ってよね!
神様! もし本当に存在するなら――
武器の一つでも持たせてくれたって、いいじゃないー!」
「その辺にしとけ」とロロが私を宥める間も、私の怒りは収まらない。
「キー!!」と、猿みたいな声を出し続けた。
すると、その時。
『分かりました』
どこからともなく、この場に似合わない、か細い声が聞こえた。
「今、ロロ喋った?
”わかりました”って」
「いや、喋ってねーよ?」
「え、じゃあ、誰が――」
そんな事を話していると、暗闇の世界に、いきなり眩しい光が現れた。
「わあ!」
「おわ!?」
反射的に、ロロと私は目を瞑る。
するとまぶた越しにだけど、光がだんだんと弱まっていくのが分かった。
もう目を開けて大丈夫かな……?
そろそろと、目を開ける。
すると、そこにあったのは――
「これ……剣?」
「剣、だな」
ランドセルの高さと同じくらいの長さの剣。
薄ピンク色の持ち手が、可愛い剣があった。
「この剣をくれたのって、神様?」
「ミアが文句いったから、神様が剣を寄こしたって事かよ?」
「きっとそうだよ!
”わかりました”って声は、神様だったんだよ!」
「俺には聞こえなかったけどな」
「え、そうなの?
本当に、聞こえなかった?」
すると、ロロは首を振る。どうやら、あのか細い声を聞いていたのは、私だけだったみたい。
何が何だか訳が分からない状況だけど、ここに剣があるなら使うしかない!
私はしっかりと持ち手を握り「えいや!」と自分の足の間に刺してみた。
すると、どうやら私たちは布袋に入れられていたみたいで、剣を刺した箇所から穴が広がっていく。
「ロロ、ここから出るよ!」
「すげーじゃん、ミア!」
私が通れる穴をあけて、いざ! 脱出!!
ズシャという音と共に、私とロロは地面に投げ出された。
「い、いったーい!!」
「バカ! 大声を出すなっての!」
「だ、だって~!」
足とか手とか、思い切りすりむいちゃった!
ちょっと血がにじんでるし!
だけど、そんな事は問題のうちに入らなかった。
なぜなら、急に袋が軽くなったのを不思議に思って、私たちを攫った人が、こちらを振り向いたから!
「あ、お前!!」
「ひい! 見つかった!」
ロロに「早く立て!逃げるそ!」と言われても、相手は大きな男の人。
どうやら、私たちは、この人に担がれて運ばれていたみたい。
「何やってんだよ! ミア!
早く立て! 逃げるぞ!」
「あ、足が、震えて……動かないの!」
犯人を前に、背を向けて逃げ出すことが出来る人って……すごい。
この状況に立たされて逃げるなんて、私には無理!
「ロロだけでもももも、に、逃げててて……!」
「震えて噛みまくってるぞ!」
なんとかロロだけでも逃がそうと、必死にロロを遠くへやろうとする私。
だけど、ロロは私の髪にしがみついて、いっこうに離れない。
「ロロ! 早く、向こうに逃げてってば!」
「ミアを置いて行けるわけねーだろ!」
こんなピンチな状況で、言い合いを繰り広げていた私達。
気づけば、男の人は、目の前まで迫っていた。
「逃げられねーように、縛るか」
「ひ!」
もうダメだ!
また捕まっちゃう!
そう思った時だった。
ザッ
私の前に、一瞬の風が横切る。
そして――
「この子には、指一本、触れさせないから」
私と犯人の間に、背の高い男の子が、まるで私を守る壁のように、立ちはだかったのだった。
10
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
挙式後すぐに離婚届を手渡された私は、この結婚は予め捨てられることが確定していた事実を知らされました
結城芙由奈
恋愛
【結婚した日に、「君にこれを預けておく」と離婚届を手渡されました】
今日、私は子供の頃からずっと大好きだった人と結婚した。しかし、式の後に絶望的な事を彼に言われた。
「ごめん、本当は君とは結婚したくなかったんだ。これを預けておくから、その気になったら提出してくれ」
そう言って手渡されたのは何と離婚届けだった。
そしてどこまでも冷たい態度の夫の行動に傷つけられていく私。
けれどその裏には私の知らない、ある深い事情が隠されていた。
その真意を知った時、私は―。
※暫く鬱展開が続きます
※他サイトでも投稿中
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
【完結】亡き冷遇妃がのこしたもの〜王の後悔〜
なか
恋愛
「セレリナ妃が、自死されました」
静寂をかき消す、衛兵の報告。
瞬間、周囲の視線がたった一人に注がれる。
コリウス王国の国王––レオン・コリウス。
彼は正妃セレリナの死を告げる報告に、ただ一言呟く。
「構わん」……と。
周囲から突き刺さるような睨みを受けても、彼は気にしない。
これは……彼が望んだ結末であるからだ。
しかし彼は知らない。
この日を境にセレリナが残したものを知り、後悔に苛まれていくことを。
王妃セレリナ。
彼女に消えて欲しかったのは……
いったい誰か?
◇◇◇
序盤はシリアスです。
楽しんでいただけるとうれしいです。
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
婚約者が他の女性に興味がある様なので旅に出たら彼が豹変しました
Karamimi
恋愛
9歳の時お互いの両親が仲良しという理由から、幼馴染で同じ年の侯爵令息、オスカーと婚約した伯爵令嬢のアメリア。容姿端麗、強くて優しいオスカーが大好きなアメリアは、この婚約を心から喜んだ。
順風満帆に見えた2人だったが、婚約から5年後、貴族学院に入学してから状況は少しずつ変化する。元々容姿端麗、騎士団でも一目置かれ勉学にも優れたオスカーを他の令嬢たちが放っておく訳もなく、毎日たくさんの令嬢に囲まれるオスカー。
特に最近は、侯爵令嬢のミアと一緒に居る事も多くなった。自分より身分が高く美しいミアと幸せそうに微笑むオスカーの姿を見たアメリアは、ある決意をする。
そんなアメリアに対し、オスカーは…
とても残念なヒーローと、行動派だが周りに流されやすいヒロインのお話です。
あなたの子ですが、内緒で育てます
椿蛍
恋愛
「本当にあなたの子ですか?」
突然現れた浮気相手、私の夫である国王陛下の子を身籠っているという。
夫、王妃の座、全て奪われ冷遇される日々――王宮から、追われた私のお腹には陛下の子が宿っていた。
私は強くなることを決意する。
「この子は私が育てます!」
お腹にいる子供は王の子。
王の子だけが不思議な力を持つ。
私は育った子供を連れて王宮へ戻る。
――そして、私を追い出したことを後悔してください。
※夫の後悔、浮気相手と虐げられからのざまあ
※他サイト様でも掲載しております。
※hotランキング1位&エールありがとうございます!
【完】あの、……どなたでしょうか?
桐生桜月姫
恋愛
「キャサリン・ルーラー
爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」
見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は………
「あの、……どなたのことでしょうか?」
まさかの意味不明発言!!
今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!!
結末やいかに!!
*******************
執筆終了済みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる