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二年生 魔物の討伐と元凶編

33 英雄の死

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私は廊下を歩いていると、アナウンスが聞こえた。

「皆様に悲報です。国の英雄、『アレキサンダ』が死去しました」

私は聞いてキョトンとした顔をしてしまう。アレキサンダとは誰だだろうと思いながら生徒会室に行く。

「おはよう御座います」

そう言いながら部屋に入ると、二人は俯いて座っていた。

「どうかしたの?」

そう言うと二人は顔を上げて言う。

「「英雄アレキサンダが死んだ」」

私は二人がこんなにも強気に言ってるのが初めてで少し驚く。私は言う。

「アレキサンダって誰なの?」

「あなた知らないの⁉︎」

フーガに驚かれてしまう。私はフーガに肩を掴まれながら言われる。

「英雄…アレキサンダは昔この国は邪神ドラゴンの脅威に毎日怯えていたらしいわ。その脅威から救ってくれたのが…英雄アレキサンダなのよ」

私は説明されて理解した。私は疑問に思い言う。

「その話っていつの話なの?」

そう聞くとフーガが言う。

「ざっと五十年前くらいかな」

そう言われて私は驚く。驚く私にアルファが言う。

「お前知らなかったのか」

「知りませんでした…」

アルファはそう言い椅子に座った。

「私…この国に来たので最近ですもん」

そう言うとフーガが言う。

「最近って一年生の頃?」

私は頷く。すると、フーガは言う。

「あなたはどこ出身なの?」

私は聞かれて言う。

「隣の国です」

そう言うとフーガは納得したのか頷く。

「今日は、英雄の埋葬があるから学校お休みらしいわよ」

フーガが突然そんなことを言う。私は言う。

「学校お休みなの…?」

「お休み…今日はお城に集まってみんなで英雄の死を讃えるのよ」

私は思った。それほどこの英雄は偉業を成し遂げたんだと。
私は、生徒会室を出ようとするとフーガが言う。

「あっソフィ」

私は呼ばれたので足を止める。振り返って言う。

「どうかしましたか?」

「一緒に行こう?」

私は迷った。ミオシとファラオと行くかフーガたちと行くか…
フーガが言う。

「エールも連れて行けるかな…?」

私はそれを聞いてフーガたちと行こうと思った。
私はフーガの問いかけに答える。

「うーん…行けるかわからないけど一応行ってみよう!」

私がそう言うとフーガは笑顔で頷いた。

私たちは城に行く前に病院に寄った。
エールのいる部屋に向かう。すると、エールは起きていた。

「エール起きてたのね!」

フーガが元気よく言う。エールは笑顔でこちらに手を振ってきた。
私は手を振り返した。

フーガはエールに優しく抱きついていた。フーガは言う。

「英雄の死を讃える祭典あるけど…」

そう言うとエールは言う。

「私はいけないから…あなたたちで私たちの分まで行ってきてちょうだい」

そう言うエールの目は悲しそうな目だった。私はエールのベットの横に座り言う。

「終わったらまた来るから…」

そう言い残し私たちは部屋を出た。

城に向かう最中路上に座り込んでいる少女を見た。二人は素通りしたが私は気になってしょうがなかった。

私は二人を止めて言う。

「さっきの少女何があったんだろう?」

そう言うと二人は黙り込んだ。私が行こうとしたら…

「ソフィ行くわよ」

そう言われて行くのを止められる。私はそれを無視して接触を試みる。

「君どうしたのかな?」

少女は黙り込んでいた。私は言う。

「数時間後あなたがここにいたらお話をしたいわ」

私はそう言い残し少女の元を去った。

私たちは城に着き英雄の埋葬を最後まで見届けた。
英雄の顔は笑顔だった。この世に未練はない顔だった。私はその顔を見た瞬間微笑んだ。

私たちは学校に帰る。
帰る途中に行きにあった少女が座っていた。

私は話しかける。

「待っててくれたんだね」

私は笑顔で言うすると少女は言う。

「私をどうする気ですか?」

私は言う。

「君を保護したくて…」

そう言うと少女は怯えていた。私は言う。

「そんなに怯えなくて平気だよ…さぁ一緒に行こう?」

私は手を差し出した。少女は手を取ってくれた。私は少女の頭を撫でた。
少女を連れて帰ると周りから変な目で見られた。

フーガが言う。

「あなた…本気でその子を保護するんですか?」

私は頷いた。すると、フーガは嫌なものを見る目で言う。

「その子…まぁいいわどこで保護するの?学校は無理よ?」

私は言われて言う。

「実家に入れるわ」

そう言うとフーガは驚いた。

「あなたグランテスマト家なのよね?」

私はまたしても頷く。

「そんな有名な家系にこんな少女を入れて大丈夫なの?」

私は心配されたが…あのお母さんなら許すてくれる…私はそう思いながら学校まで歩いたのだった。
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