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二年生 魔物の討伐と元凶編

25 犯人

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私は先生のところに行って言う。

「先生…あなただったんですね」

私がそう言うと先生は鼻で笑い言う。

「バレちまったもんな仕方がない」

そう言いながら近づいてくる。私たちは警戒する。すると先生がそれを見て言う。

「おっと、攻撃はまだしないぜ…決戦の場所は…校庭でやろうじゃないか…」

そう言い私たちの横を無理やり通って行った。私は先生に対してイラついた。
こんなに人に対してイラつくや憎しみを持つのは初めてだ。私が先生の後を追いかけようとすると…アンジュに止められる。

「アンジュ…なんで止めるの⁉︎」

私が力強く言うと…アンジュは言う。

「これは、私が片付けたい問題よ…」

「だけど…」

私は一緒に戦いとアンジュに説得をしようとしたが…エールに肩を掴まれる。

「エールなんで⁉︎」

エールは落ち着いた声で言う。

「確かに、一緒に戦いたい気持ちはわかるわ…だけど…この戦いはアンジュのために用意されたようなもんだから…」

私は、エールの言い方が少し引っかかるが…みんなに止まられて…私は前に進めない。
私は行こうとするアンジュに対して言う。

「あなたが、死んでも私は知りません…後処理もしてあげません…これで、わかりました…!あなたはクズで最低な人間なのですね!」

私は笑顔で去るアンジュに対して言う。アンジュは一度こちらを振り向いたがまた前を向き廊下を歩いて行った。

◆◇◆◇◆◇
私は、ソフィに「クズで最低な人間ですね」そう笑顔で言われてしまった。私の心は傷ついた。

いつもあんなに可愛いソフィがあんなことを言うなんて私は驚いた。私は、そんなことを気にかけながら校庭に向かうすると、剣を持ったルークが待っていた。

ルークがこちらを見て言う。

「おっ、一人か…どうしたんだ?さっきの女は」

私は言われてイラついた。女という男性は嫌いだ。私はイラつきながら言う。

「そうですよ?彼女に怪我をさせたくないので…」

そう言うと彼は笑った。

「何がおかしい?」

私は笑っているルークに対して言う。

「お前が俺に勝てるはずがないだよ」

そう言われて私は言う。

「私だけでも勝てますけど…?」

私は剣を構えながら彼に対し挑発した。すると彼はイラつきながら言う。

「秒で終わらせてやるよ‼︎」

そう言いながら私に突進してきた。私はその体型でこの速度が出るのかと少し驚いてしまった。

ルークはその後もずっと攻撃をしてきた。私はその攻撃をずっと回避した。すると、ルークが止まり言う。

「避けるだけか?お前は俺を殺せない」

その言葉が私の中で怒りの引き金となりムキになり彼の近づく攻撃をする。

「これで終わりよ…」

そう言い心臓を刺そうとしたが…

「甘いな…」

そう言い私はルークに背後を取られてしまい…あっさり…

「グサッ」

あたりに響く体を貫通する音。その音と共に私の体は激痛に襲われた。そして、私は意識を落とした。

◆◇◆◇◆◇
私は、あんな一人勝手なアンジュは嫌いだ。けれども、彼女に安否が少し気になる。私は廊下から校庭を見ると…倒れている人がいた…

「アンジュ‼︎」

私は叫んだが…ある言葉が頭の中によぎる。

「アンジュの後処理しないから…」

私はそう言った。けれどもよく考えると助けないとは言っていない。私は急いで校庭に向かった。

◆◇◆◇◆◇
目が覚めた。私はどこだろうと思っていると…目の前に…

「お姉ちゃん!」

この声は聞き覚えがある声だった。幼き頃の記憶だ。お姉ちゃんと言ってきているのは…私の弟…無惨に殺された可愛い弟。

「お姉ちゃん起きて!」

これは、夢なのだろうか…それとも走馬灯?私が混沌としている世界に戸惑っているといつもの光景が見えてくる。

「アンジュさん」

この声はソフィの可愛い声だった。この声を聞いただけで私は反応してしまいそうだ。

「アンジュ」

今度は誰が声をかけてきたのだろうと思ったら…そこに見えたのは金髪の生徒会長だった。

「会長…?」

私は泣き崩れそうだった。だが、会長は無慈悲に言う。

「お前は、俺を騙していたな。いつもお前に色々聞く癖を利用して…」

私は口を手で押さえた。会長は続けて言う。

「魔物が出現させたのは全てお前が原因だろ?お前が俺に惚れて欲しいからこの事件を起こすように仕込んだ。それをアンジュが倒して何もなかったかのように日常を過ごそうとしたんだな?」

私は図星で頷くしかできなかった。会長は言う。

「お前は、まだできることがある」

そう言われると目の前が白い世界に包まれた。
次の瞬間目の前は眩しい太陽の光でいっぱいだった。

体を起こすと…白い制服で戦っている少女が…私は察した。

「ソフィ…」

私はこのままではいけないとソフィの元に行こうとするが、体が痛い。刺された場所は元通りになっていた。

私はお腹を抑えながらソフィの戦いを見守るしかなかった。
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