1 / 45
一話 回復魔法しか使えない私
しおりを挟む
私の名前はエマ。勇者パーティの回復役として日々努力しておる者。私が、なぜ勇者パーティに入っているのか不思議でしょう。
説明してあげましょう。それは私が、まだ冒険者になって日が浅い頃にまで遡る。
私は、冒険者ギルドでライセンスを取得して初めてのクエストに行こうとした時でした。
「どうしようかな~」
私は、冒険者の掲示板を見て依頼をどれにしようか考えていました。私は、薬草摘みからでも始めようかと思ったのですが…
「ねぇ、そこのお嬢様ちゃん」
突然、男性から話しかけられたのです。私はびっくりして体が動きませんでした。私がゆっくりと、体を男性の声の方に向けるとそこには男性二人と女性が一人いました。私は、何を話せばいいのか分からずに黙っていると、男性の一人が言いました。
「お嬢様ちゃんは、誰かとパーティの組む予定あるの?」
私は聞かれて初めはナンパかと思いましたが男性の目にはそんな悪を感じる雰囲気はしませんでした。
私は、生まれつき人の目を見るだけでどうゆう感情を思っているのかわかるんです。そして、善人か悪人かも区別できる目なのです。
「そんな、予定ありませんけど…」
私がそういうと、男性は手を叩いて言う。私はその音にびっくりしてしまいました。
「それは、ちょうどいい…俺らのパーティに入らないか?」
私は、まだ冒険者になって日が浅くパーティを組んでも足を引っ張るだけだろうと思い私は言う。
「いや…まだ成り立てですし…パーティの組んでもあなたたちの足を引っ張るだけですよ…」
私が言うと男性は手を合わせて祈るポーズでいう。
「お願いだ…入ってくれ…」
私は困っていると、相手のパーティの女性の方が言いました。
「ほら困ってるじゃない…ごめんねこんな男二人で…」
女性の方は、男の人の頭を鷲掴みして強制的に頭を下げていた。私は、なんだか申し訳ないなと思い言う。
「わかりました…入ります」
私がそう言うと男性は喜んでいた。私たちは椅子に座って自己紹介を初めた。
女性の人が率先して言う。
「私の名前は、アリスよ。よろしくね~」
そう言われて、私は小さく会釈をした。続けて、男性二人が言う。
「俺の名前はダイよろしく」
「俺の名前はジャックよろしくな」
私は会釈をして立ち上がって言う。
「私の名前は、エマです。よろしくお願いします」
そう言うと、三人は「よろしく~」と返してくれるのだった。
私はパーティを組んで正解だと思った。パーティだと、苦戦している時でも仲間がいると心の余裕が違う。私はできることをパーティの仲間たちとやった。
パーティの仲間たちとやってるとなんだか回復魔法が得意になってきた。
ある日、森で討伐依頼をしてる時…
「クソ…」
ジャックがモンスターを攻撃しようとした時カウンターを喰らってしまった。私はすぐに向かい…
「今回復しますね~」
そう言いヒールを打つ。私の仕事はこれしか無くなっていた。モンスターに攻撃などはできない…
する魔法がない。私はそこは自分の欠陥だと思った。
仲間からは「ありがとう」と言う声を聞くが…私の中では満足いっていなかった。
そして、居酒屋で飲んでいる時ダイが衝撃の一言を言った。
「俺たち、実は勇者パーティなんだよね~」
ダイはかなり酒に酔っていた。私は本当か嘘か判断できずにいた。それからの毎日は、勇者パーティなのか…?と考えてながらモンスター討伐をする日々だった。
そんなある日、私がモンスターに気づかず怪我を負ってしまう。すると、ジャックが言う。
「大丈夫か?」
私は小さく頷いた。ダイが小声で言う。
「回復役は怪我をすんなって」
私は耳を疑った。ダイがそんなことを言うはずがない。
私はお荷物なのかな…と思いながら討伐まで行った。
これが、私が勇者パーティに入った理由です。だた誘いがきて入っただけ。私の実力がとかでは決してないです。
今、私は廊下を歩いています。今日はダイから大事なお話があるそうなので部屋に向かう。すると、他の二人も揃っていた。私は思わず…
「二人もいたんだね」
そう言うが二人とも一切反応してくてなかった。私はダイの対面上の椅子に座り緊張感を持つ。
ダイが口を開ける。
「お前、今日でこのパーティ抜けろ」
私は、現実逃避をしたいくらい聞きたくない言葉だった。
「なんで!」
私は、聞き返したがダイは何も言わなかった。ダイは少しイラつきを見せていた。
「お前がお荷物だからだよ!」
私は言われて心が傷ついた。すると、それを見ていたアリスが言う。
「ダイ言い過ぎよ」
そうフォローをしてくれたが…私は言う。
「そう…私今日で抜けます」
私はしょんぼりとして部屋を出る。アリスとジャックは何かを言っていたが私の耳には届かなかった。
私は、悲しさを紛れさせようと街に中を歩きに歩いた。時刻は夕方、私はやがて、街の路地に座り込む。
私の心は脆かったのだ。すると、前から足音がして私の前で止まる。
「お嬢さん…何かあったのかな?」
私は見上げると、そこには優しそうなおじいさんがいた。これが私が追放されるまでのお話。そして、師匠と出会ったきっかけでもあったのだ。
説明してあげましょう。それは私が、まだ冒険者になって日が浅い頃にまで遡る。
私は、冒険者ギルドでライセンスを取得して初めてのクエストに行こうとした時でした。
「どうしようかな~」
私は、冒険者の掲示板を見て依頼をどれにしようか考えていました。私は、薬草摘みからでも始めようかと思ったのですが…
「ねぇ、そこのお嬢様ちゃん」
突然、男性から話しかけられたのです。私はびっくりして体が動きませんでした。私がゆっくりと、体を男性の声の方に向けるとそこには男性二人と女性が一人いました。私は、何を話せばいいのか分からずに黙っていると、男性の一人が言いました。
「お嬢様ちゃんは、誰かとパーティの組む予定あるの?」
私は聞かれて初めはナンパかと思いましたが男性の目にはそんな悪を感じる雰囲気はしませんでした。
私は、生まれつき人の目を見るだけでどうゆう感情を思っているのかわかるんです。そして、善人か悪人かも区別できる目なのです。
「そんな、予定ありませんけど…」
私がそういうと、男性は手を叩いて言う。私はその音にびっくりしてしまいました。
「それは、ちょうどいい…俺らのパーティに入らないか?」
私は、まだ冒険者になって日が浅くパーティを組んでも足を引っ張るだけだろうと思い私は言う。
「いや…まだ成り立てですし…パーティの組んでもあなたたちの足を引っ張るだけですよ…」
私が言うと男性は手を合わせて祈るポーズでいう。
「お願いだ…入ってくれ…」
私は困っていると、相手のパーティの女性の方が言いました。
「ほら困ってるじゃない…ごめんねこんな男二人で…」
女性の方は、男の人の頭を鷲掴みして強制的に頭を下げていた。私は、なんだか申し訳ないなと思い言う。
「わかりました…入ります」
私がそう言うと男性は喜んでいた。私たちは椅子に座って自己紹介を初めた。
女性の人が率先して言う。
「私の名前は、アリスよ。よろしくね~」
そう言われて、私は小さく会釈をした。続けて、男性二人が言う。
「俺の名前はダイよろしく」
「俺の名前はジャックよろしくな」
私は会釈をして立ち上がって言う。
「私の名前は、エマです。よろしくお願いします」
そう言うと、三人は「よろしく~」と返してくれるのだった。
私はパーティを組んで正解だと思った。パーティだと、苦戦している時でも仲間がいると心の余裕が違う。私はできることをパーティの仲間たちとやった。
パーティの仲間たちとやってるとなんだか回復魔法が得意になってきた。
ある日、森で討伐依頼をしてる時…
「クソ…」
ジャックがモンスターを攻撃しようとした時カウンターを喰らってしまった。私はすぐに向かい…
「今回復しますね~」
そう言いヒールを打つ。私の仕事はこれしか無くなっていた。モンスターに攻撃などはできない…
する魔法がない。私はそこは自分の欠陥だと思った。
仲間からは「ありがとう」と言う声を聞くが…私の中では満足いっていなかった。
そして、居酒屋で飲んでいる時ダイが衝撃の一言を言った。
「俺たち、実は勇者パーティなんだよね~」
ダイはかなり酒に酔っていた。私は本当か嘘か判断できずにいた。それからの毎日は、勇者パーティなのか…?と考えてながらモンスター討伐をする日々だった。
そんなある日、私がモンスターに気づかず怪我を負ってしまう。すると、ジャックが言う。
「大丈夫か?」
私は小さく頷いた。ダイが小声で言う。
「回復役は怪我をすんなって」
私は耳を疑った。ダイがそんなことを言うはずがない。
私はお荷物なのかな…と思いながら討伐まで行った。
これが、私が勇者パーティに入った理由です。だた誘いがきて入っただけ。私の実力がとかでは決してないです。
今、私は廊下を歩いています。今日はダイから大事なお話があるそうなので部屋に向かう。すると、他の二人も揃っていた。私は思わず…
「二人もいたんだね」
そう言うが二人とも一切反応してくてなかった。私はダイの対面上の椅子に座り緊張感を持つ。
ダイが口を開ける。
「お前、今日でこのパーティ抜けろ」
私は、現実逃避をしたいくらい聞きたくない言葉だった。
「なんで!」
私は、聞き返したがダイは何も言わなかった。ダイは少しイラつきを見せていた。
「お前がお荷物だからだよ!」
私は言われて心が傷ついた。すると、それを見ていたアリスが言う。
「ダイ言い過ぎよ」
そうフォローをしてくれたが…私は言う。
「そう…私今日で抜けます」
私はしょんぼりとして部屋を出る。アリスとジャックは何かを言っていたが私の耳には届かなかった。
私は、悲しさを紛れさせようと街に中を歩きに歩いた。時刻は夕方、私はやがて、街の路地に座り込む。
私の心は脆かったのだ。すると、前から足音がして私の前で止まる。
「お嬢さん…何かあったのかな?」
私は見上げると、そこには優しそうなおじいさんがいた。これが私が追放されるまでのお話。そして、師匠と出会ったきっかけでもあったのだ。
12
お気に入りに追加
717
あなたにおすすめの小説
神々に見捨てられし者、自力で最強へ
九頭七尾
ファンタジー
三大貴族の一角、アルベール家の長子として生まれた少年、ライズ。だが「祝福の儀」で何の天職も授かることができなかった彼は、『神々に見捨てられた者』と蔑まれ、一族を追放されてしまう。
「天職なし。最高じゃないか」
しかし彼は逆にこの状況を喜んだ。というのも、実はこの世界は、前世で彼がやり込んでいたゲーム【グランドワールド】にそっくりだったのだ。
天職を取得せずにゲームを始める「超ハードモード」こそが最強になれる道だと知るライズは、前世の知識を活かして成り上がっていく。
異世界貴族は家柄と共に! 〜悪役貴族に転生したので、成り上がり共を潰します〜
スクールH
ファンタジー
家柄こそ全て!
名家生まれの主人公は、絶望しながら死んだ。
そんな彼が生まれ変わったのがとある成り上がりラノベ小説の世界。しかも悪役貴族。
名家生まれの彼の心を占めていたのは『家柄こそ全て!』という考え。
新しい人生では絶望せず、ついでにウザい成り上がり共(元々身分が低い奴)を蹴落とそうと決心する。
別作品の執筆の箸休めに書いた作品ですので一話一話の文章量は少ないです。
軽い感じで呼んでください!
※不快な表現が多いです。
なろうとカクヨムに先行投稿しています。
聖なる幼女のお仕事、それは…
咲狛洋々
ファンタジー
とある聖皇国の聖女が、第二皇子と姿を消した。国王と皇太子達が国中を探したが見つからないまま、五年の歳月が過ぎた。魔人が現れ村を襲ったという報告を受けた王宮は、聖騎士団を差し向けるが、すでにその村は魔人に襲われ廃墟と化していた。
村の状況を調べていた聖騎士達はそこである亡骸を見つける事となる。それこそが皇子と聖女であった。長年探していた2人を連れ戻す事は叶わなかったが、そこである者を見つける。
それは皇子と聖女、二人の子供であった。聖女の力を受け継ぎ、高い魔力を持つその子供は、二人を襲った魔人の魔力に当てられ半魔になりかけている。聖魔力の高い師団長アルバートと副団長のハリィは2人で内密に魔力浄化をする事に。しかし、救出したその子の中には別の世界の人間の魂が宿りその肉体を生かしていた。
この世界とは全く異なる考え方に、常識に振り回される聖騎士達。そして次第に広がる魔神の脅威に国は脅かされて行く。
通称偽聖女は便利屋を始めました ~ただし国家存亡の危機は謹んでお断りします~
フルーツパフェ
ファンタジー
エレスト神聖国の聖女、ミカディラが没した。
前聖女の転生者としてセシル=エレスティーノがその任を引き継ぐも、政治家達の陰謀により、偽聖女の濡れ衣を着せられて生前でありながら聖女の座を剥奪されてしまう。
死罪を免れたセシルは辺境の村で便利屋を開業することに。
先代より受け継がれた魔力と叡智を使って、治療から未来予知、技術指導まで何でこなす第二の人生が始まった。
弱い立場の人々を救いながらも、彼女は言う。
――基本は何でもしますが、国家存亡の危機だけはお断りします。それは後任(本物の聖女)に任せますから
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
召喚されたら無能力だと追放されたが、俺の力はヘルプ機能とチュートリアルモードだった。世界の全てを事前に予習してイージーモードで活躍します
あけちともあき
ファンタジー
異世界召喚されたコトマエ・マナビ。
異世界パルメディアは、大魔法文明時代。
だが、その時代は崩壊寸前だった。
なのに人類同志は争いをやめず、異世界召喚した特殊能力を持つ人間同士を戦わせて覇を競っている。
マナビは魔力も闘気もゼロということで無能と断じられ、彼を召喚したハーフエルフ巫女のルミイとともに追放される。
追放先は、魔法文明人の娯楽にして公開処刑装置、滅びの塔。
ここで命運尽きるかと思われたが、マナビの能力、ヘルプ機能とチュートリアルシステムが発動する。
世界のすべてを事前に調べ、起こる出来事を予習する。
無理ゲーだって軽々くぐり抜け、デスゲームもヌルゲーに変わる。
化け物だって天変地異だって、事前の予習でサクサククリア。
そして自分を舐めてきた相手を、さんざん煽り倒す。
当座の目的は、ハーフエルフ巫女のルミイを実家に帰すこと。
ディストピアから、ポストアポカリプスへと崩壊していくこの世界で、マナビとルミイのどこか呑気な旅が続く。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる