8 / 14
一章 一節 転生
七話 戦闘訓練……とは行かなそうだ
しおりを挟む
俺は部屋で椅子に座りながら、謎の手紙を眺めていると……ドアが勢いよく開いた。
「シロウ!!」
俺の名前を大きな声で呼んで入ってきたのはマリであった。
俺は体の向きを変えてから言った。
「なんだよ……」
「シロウ暇でしょ?」
「……そうだな」
俺は否定ができなかった。ただ手紙を手に取り眺めているだけだから。
すると、マリは嬉しそうな顔して近づいてきてから言った。
「戦おうよ!」
「はぁ??」
俺は唐突の提案に呆れながらも聞いた。
「戦おうって……誰と?」
俺は辺りを見渡した。だけど俺以外の人がいなかった。
マリは、「お前だよ」みたいな顔でこちらを見てくる。おれは椅子から立ち上がり言った。
「マリと俺が戦っても意味がないじゃないか」
「意味はあるよ!なんだって……私の方が強いからね!」
「そうか……そうかわかったやろう」
俺が決意を固めると、マリは嬉しそうに言った。
「まじ!?ありがとう~ストレス発散するぞ~!」
嫌な言葉が聞こえた気がするが、聞こえないふりをした俺だった。
場所を変え、外の大広間……と言うか村外れの草原に俺らは向かっていた。
「いやー楽しみだわ、シロウがどれだけ強いのか……うふふ」
「そんな期待するなよー俺は強くないから」
「そんなこと言って……強いんでしょ?」
「まず冷静に考えてほしい……お前と俺はレベル差があるんだぞ?わかるかこれが」
「う、うん」
「レベル差があるってことはその分ステータスも違う……レベルに高いお前の方がすごく有利なんだよ!!」
「そ、そうだね」
俺は気がつくとオタクみたいな早口でマリに対して話していた。
マリは少し戸惑いながらも頷いてくれたことに俺は感謝すべきだろう。
そして、戦う場所につきマリが大声で言った。
「ヤッホー!!」
「いや、それ山登った時やるやつ~」
「キレがないなぁーキレが」
「うるさい!!いいいの自己満だから!!」
「ふーん」
マリは地面の草お尻をつけて座っていた。
俺はそんなマリを見て言った。
「なぁ、戦うんじゃないのか?」
「えぇ~まず戦う前に自然鑑賞でしょ」
「なんだそれ」
「まぁ、君も座りたまえ」
「何様だよ」
俺はそう言いながらも、地面に座った。
そのあと会話は全くなかった。何も喋られなかった。俺とマリはもう自分の世界にこもっていたのだった。
◆
「……んんっ……おはようー」
私小さくあくびをしながら言った。すると、メイドがカーテンを開けながら言った。
「おはようございます。よく眠れましたか?」
「えぇ、おかげさまで。あなたが寝る前にマッサージしてくれたからよく寝たわー」
「それはよかったです。で、早速なのですが今日またあの王子が来ると連絡が朝方ありましたが……どうしますか?」
「また?あのクソガキ王子?私と釣り合うはずないじゃない」
「左様でございます」
「まぁ、会うだけ会おうかしら……私の本命は違うもん」
「それは……誰でしょうか?」
「言うわけないじゃない」
「申し訳ございません」
そう言いながらもメイドは私の机を掃除し始めた。昨日私は机で書類を片付けてそのままだった気がした。
私はベットから降りて、メイドにいった。
「着替えちょうだい」
「承知しました」
そう言い、服がたくさんある部屋にメイドは入って行った。
自分で言うのもなんだが……この城は広すぎる。まぁ国を代表するものが住むのだからしょうがないと思うが……私はもっと質素なものが良かった。
そんなことを思っていると、メイドが帰ってきて服がベットに優しく置かれた。
「では、ありがとう着替え終わって書類を片付けてからいくわ」
「承知いたしました。部屋の前で待っておりますので終わったら部屋から出てくださいね?」
「えぇわかったわよ」
そう言い、私は机の紙と向き合う。
紙にはたくさんの数字が書かれており、私は少し頭が痛くなりそうであった。
数学は得意だが……嫌になるわぁ……
心の中で独り言のように呟いているとふと思った。
<<梓四郎>>
ふと、彼の名前が思い出した。
思い出すだけでなぜか涙が出てくる。
「彼今何しているのかしらね」
口に出して今の気持ちを整理した。
彼もこの世界にいるといいけど……
私が彼のいちばんの理解者であり……恋人なんだから……
◆
「ハックション!!」
突然花がムズムズし、俺はくしゃみをした。
俺のくしゃみに驚いたマリがいった。
「何、なに!?びっくりするじゃない!誰かに噂でもされてたんじゃない?」
「そうかもな…」
マリは立ち上がり、腰に手を当てながら言った。
「さぁやりますか!」
「そうだな……」
「何不安なの?」
「あぁ、お前を怪我させちゃ悪いからな」
「そんなこと言って負けたら罰ゲームね」
「おいおいそれはないだろー!」
俺とマリが、罰ゲームの種類について話していると……
「あの鹿私たち見てない?」
「えっ?」
マリが指差す方向を見ると確かにこちらを見ていると直立不動の鹿がいた。
少し不気味に思い一歩踏み出すと……
「あっ!おい!」
鹿は森の中にへと消えてしまった。
俺は諦めようとしたが……
「いくよ!!」
マリは俺の手首を掴んで森の中に突っ込んで行った。
森の中は薄暗くどこに鹿がいるなんてわからない。
だが、マリはわかっているかのように突き進む。
そして、光がさす切り開けた場所に出た。
そして、鹿のそばに横たわっている女性高校生服姿の女。
その制服は見たことがあった。
俺はその女の顔を見た。
すると……
「シロウどうしたのよ?」
マリが聞いてくるので俺は答えるのだった。
「シロウ!!」
俺の名前を大きな声で呼んで入ってきたのはマリであった。
俺は体の向きを変えてから言った。
「なんだよ……」
「シロウ暇でしょ?」
「……そうだな」
俺は否定ができなかった。ただ手紙を手に取り眺めているだけだから。
すると、マリは嬉しそうな顔して近づいてきてから言った。
「戦おうよ!」
「はぁ??」
俺は唐突の提案に呆れながらも聞いた。
「戦おうって……誰と?」
俺は辺りを見渡した。だけど俺以外の人がいなかった。
マリは、「お前だよ」みたいな顔でこちらを見てくる。おれは椅子から立ち上がり言った。
「マリと俺が戦っても意味がないじゃないか」
「意味はあるよ!なんだって……私の方が強いからね!」
「そうか……そうかわかったやろう」
俺が決意を固めると、マリは嬉しそうに言った。
「まじ!?ありがとう~ストレス発散するぞ~!」
嫌な言葉が聞こえた気がするが、聞こえないふりをした俺だった。
場所を変え、外の大広間……と言うか村外れの草原に俺らは向かっていた。
「いやー楽しみだわ、シロウがどれだけ強いのか……うふふ」
「そんな期待するなよー俺は強くないから」
「そんなこと言って……強いんでしょ?」
「まず冷静に考えてほしい……お前と俺はレベル差があるんだぞ?わかるかこれが」
「う、うん」
「レベル差があるってことはその分ステータスも違う……レベルに高いお前の方がすごく有利なんだよ!!」
「そ、そうだね」
俺は気がつくとオタクみたいな早口でマリに対して話していた。
マリは少し戸惑いながらも頷いてくれたことに俺は感謝すべきだろう。
そして、戦う場所につきマリが大声で言った。
「ヤッホー!!」
「いや、それ山登った時やるやつ~」
「キレがないなぁーキレが」
「うるさい!!いいいの自己満だから!!」
「ふーん」
マリは地面の草お尻をつけて座っていた。
俺はそんなマリを見て言った。
「なぁ、戦うんじゃないのか?」
「えぇ~まず戦う前に自然鑑賞でしょ」
「なんだそれ」
「まぁ、君も座りたまえ」
「何様だよ」
俺はそう言いながらも、地面に座った。
そのあと会話は全くなかった。何も喋られなかった。俺とマリはもう自分の世界にこもっていたのだった。
◆
「……んんっ……おはようー」
私小さくあくびをしながら言った。すると、メイドがカーテンを開けながら言った。
「おはようございます。よく眠れましたか?」
「えぇ、おかげさまで。あなたが寝る前にマッサージしてくれたからよく寝たわー」
「それはよかったです。で、早速なのですが今日またあの王子が来ると連絡が朝方ありましたが……どうしますか?」
「また?あのクソガキ王子?私と釣り合うはずないじゃない」
「左様でございます」
「まぁ、会うだけ会おうかしら……私の本命は違うもん」
「それは……誰でしょうか?」
「言うわけないじゃない」
「申し訳ございません」
そう言いながらもメイドは私の机を掃除し始めた。昨日私は机で書類を片付けてそのままだった気がした。
私はベットから降りて、メイドにいった。
「着替えちょうだい」
「承知しました」
そう言い、服がたくさんある部屋にメイドは入って行った。
自分で言うのもなんだが……この城は広すぎる。まぁ国を代表するものが住むのだからしょうがないと思うが……私はもっと質素なものが良かった。
そんなことを思っていると、メイドが帰ってきて服がベットに優しく置かれた。
「では、ありがとう着替え終わって書類を片付けてからいくわ」
「承知いたしました。部屋の前で待っておりますので終わったら部屋から出てくださいね?」
「えぇわかったわよ」
そう言い、私は机の紙と向き合う。
紙にはたくさんの数字が書かれており、私は少し頭が痛くなりそうであった。
数学は得意だが……嫌になるわぁ……
心の中で独り言のように呟いているとふと思った。
<<梓四郎>>
ふと、彼の名前が思い出した。
思い出すだけでなぜか涙が出てくる。
「彼今何しているのかしらね」
口に出して今の気持ちを整理した。
彼もこの世界にいるといいけど……
私が彼のいちばんの理解者であり……恋人なんだから……
◆
「ハックション!!」
突然花がムズムズし、俺はくしゃみをした。
俺のくしゃみに驚いたマリがいった。
「何、なに!?びっくりするじゃない!誰かに噂でもされてたんじゃない?」
「そうかもな…」
マリは立ち上がり、腰に手を当てながら言った。
「さぁやりますか!」
「そうだな……」
「何不安なの?」
「あぁ、お前を怪我させちゃ悪いからな」
「そんなこと言って負けたら罰ゲームね」
「おいおいそれはないだろー!」
俺とマリが、罰ゲームの種類について話していると……
「あの鹿私たち見てない?」
「えっ?」
マリが指差す方向を見ると確かにこちらを見ていると直立不動の鹿がいた。
少し不気味に思い一歩踏み出すと……
「あっ!おい!」
鹿は森の中にへと消えてしまった。
俺は諦めようとしたが……
「いくよ!!」
マリは俺の手首を掴んで森の中に突っ込んで行った。
森の中は薄暗くどこに鹿がいるなんてわからない。
だが、マリはわかっているかのように突き進む。
そして、光がさす切り開けた場所に出た。
そして、鹿のそばに横たわっている女性高校生服姿の女。
その制服は見たことがあった。
俺はその女の顔を見た。
すると……
「シロウどうしたのよ?」
マリが聞いてくるので俺は答えるのだった。
0
お気に入りに追加
94
あなたにおすすめの小説
世界最強で始める異世界生活〜最強とは頼んだけど、災害レベルまでとは言ってない!〜
ワキヤク
ファンタジー
その日、春埼暁人は死んだ。トラックに轢かれかけた子供を庇ったのが原因だった。
そんな彼の自己犠牲精神は世界を創造し、見守る『創造神』の心を動かす。
創造神の力で剣と魔法の世界へと転生を果たした暁人。本人の『願い』と創造神の『粋な計らい』の影響で凄まじい力を手にしたが、彼の力は世界を救うどころか世界を滅ぼしかねないものだった。
普通に歩いても地割れが起き、彼が戦おうものなら瞬く間にその場所は更地と化す。
魔法もスキルも無効化吸収し、自分のものにもできる。
まさしく『最強』としての力を得た暁人だが、等の本人からすれば手に余る力だった。
制御の難しいその力のせいで、文字通り『歩く災害』となった暁人。彼は平穏な異世界生活を送ることができるのか……。
これは、やがてその世界で最強の英雄と呼ばれる男の物語。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
若返ったおっさん、第2の人生は異世界無双
たまゆら
ファンタジー
事故で死んだネトゲ廃人のおっさん主人公が、ネトゲと酷似した異世界に転移。
ゲームの知識を活かして成り上がります。
圧倒的効率で金を稼ぎ、レベルを上げ、無双します。
異世界へ全てを持っていく少年- 快適なモンスターハントのはずが、いつの間にか勇者に取り込まれそうな感じです。この先どうなるの?
初老の妄想
ファンタジー
17歳で死んだ俺は、神と名乗るものから「なんでも願いを一つかなえてやる」そして「望む世界に行かせてやる」と言われた。
俺の願いはシンプルだった『現世の全てを入れたストレージをくれ』、タダそれだけだ。
神は喜んで(?)俺の願いをかなえてくれた。
希望した世界は魔法があるモンスターだらけの異世界だ。
そう、俺の夢は銃でモンスターを狩ることだったから。
俺の旅は始まったところだが、この異世界には希望通り魔法とモンスターが溢れていた。
予定通り、バンバン撃ちまくっている・・・
だが、俺の希望とは違って勇者もいるらしい、それに魔竜というやつも・・・
いつの間にか、おれは魔竜退治と言うものに取り込まれているようだ。
神にそんな事を頼んだ覚えは無いが、勇者は要らないと言っていなかった俺のミスだろう。
それでも、一緒に居るちっこい美少女や、美人エルフとの旅は楽しくなって来ていた。
この先も何が起こるかはわからないのだが、楽しくやれそうな気もしている。
なんと言っても、おれはこの世の全てを持って来たのだからな。
きっと、楽しくなるだろう。
※異世界で物語が展開します。現世の常識は適用されません。
※残酷なシーンが普通に出てきます。
※魔法はありますが、主人公以外にスキル(?)は出てきません。
※ステータス画面とLvも出てきません。
※現代兵器なども妄想で書いていますのでスペックは想像です。
チートを極めた空間魔術師 ~空間魔法でチートライフ~
てばくん
ファンタジー
ひょんなことから神様の部屋へと呼び出された新海 勇人(しんかい はやと)。
そこで空間魔法のロマンに惹かれて雑魚職の空間魔術師となる。
転生間際に盗んだ神の本と、神からの経験値チートで魔力オバケになる。
そんな冴えない主人公のお話。
-お気に入り登録、感想お願いします!!全てモチベーションになります-
神様との賭けに勝ったので、スキルを沢山貰えた件。
猫丸
ファンタジー
ある日の放課後。突然足元に魔法陣が現れると、気付けば目の前には神を名乗る存在が居た。
そこで神は異世界に送るからスキルを1つ選べと言ってくる。
あれ?これもしかして頑張ったらもっと貰えるパターンでは?
そこで彼は思った――もっと欲しい!
欲をかいた少年は神様に賭けをしないかと提案した。
神様とゲームをすることになった悠斗はその結果――
※過去に投稿していたものを大きく加筆修正したものになります。
おいでませ異世界!アラフォーのオッサンが異世界の主神の気まぐれで異世界へ。
ゴンべえ
ファンタジー
独身生活を謳歌していた井手口孝介は異世界の主神リュシーファの出来心で個人的に恥ずかしい死を遂げた。
全面的な非を認めて謝罪するリュシーファによって異世界転生したエルロンド(井手口孝介)は伯爵家の五男として生まれ変わる。
もちろん負い目を感じるリュシーファに様々な要求を通した上で。
貴族に転生した井手口孝介はエルロンドとして新たな人生を歩み、現代の知識を用いて異世界に様々な改革をもたらす!かもしれない。
思いつきで適当に書いてます。
不定期更新です。
異世界でいきなり経験値2億ポイント手に入れました
雪華慧太
ファンタジー
会社が倒産し無職になった俺は再就職が決まりかけたその日、あっけなく昇天した。
女神の手違いで死亡した俺は、無理やり異世界に飛ばされる。
強引な女神の加護に包まれて凄まじい勢いで異世界に飛ばされた結果、俺はとある王国を滅ぼしかけていた凶悪な邪竜に激突しそれを倒した。
くっころ系姫騎士、少し天然な聖女、ツンデレ魔法使い! アニメ顔負けの世界の中で、無職のままカンストした俺は思わぬ最強スキルを手にすることになったのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる