前世で亡くなった俺は異世界転生をして異世界ライフを楽しみます 〜優しい仲間や心強い仲間がたくさん俺を迎えてくれる〜

プロローグ

俺はとても悪い夢を見ていた気がする。


俺の黒歴史……前世のお話。今はそんなことを思い出さなくてもいい。


なぜなら……


「シロウ！！」


俺の名前を呼んでいる一人の少女。


「シ・ロ・ウ」


そして、また一人俺の名前を呼ぶ少女。


この二人がいたからこそ今の世界で生きてこられている。
そして、この世界でのいちばんの親友。

「シロウ、行こうぜ」


俺の肩に腕を回して支えるように寄りかかってくる男。
俺の一番の大親友であり、一番の俺の理解者であった。


目の前には、どこまでも続く広原が広がる。
途方もない道を俺らは歩き続ける。


先頭を歩くのは、前世で会ったことがある二人の少女。
俺は一番の大親友と共に二人の少女が先を歩いているところまで走って向かう。


この瞬間がいちばんの幸せを感じる。


「もう遅いよ！シロウ！」

「そうだよ、シロウくん」


二人の笑顔を、俺は苦笑いで返しながら空を見上げた。


ー俺たちの冒険はここから始まるー


心の中でつぶやいて再び前を向いて歩くのだった。