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体育祭
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今日は体育祭当日。私は少し気分を上げて学校に向かった。だが、そのテンションはすぐに下がることになった。
私はいつものように学校に向かい、いつものように椅子に座ったのだが、何かが足りなあった。
私は少し考えて、辺りを見渡した。足りないもの……それはエリーであった。
いつも、私に話しかけてくれるエリーが今日はいなかった。
私は何かあったのだろうか……と心配をしていると、クラスメイトのエマが話しかけてきた。
「マリーちゃんおはよ!」
「おはようございます」
私は少し低い声で言った。すると、エマは首を傾げながら言った。
「エリーちゃんは来てないの?」
「うん。今日は来ていないみたい……何か知ってる?」
エマは少し考える素振をしながら言った。
「……知らないなぁ……だけど……」
「だけど?」
「昨日エリーちゃんに会ったよ」
「どこで?」
すると、再びエマは考えて言った。
「……街の噴水わかる?」
「わかる……そこにいたの?」
「うん!そこのベンチに一人何かを見ながら座ってたよ」
「何か?」
「そう……なにか、私には薄暗くてよくわからなかったな~……まぁエリーちゃんの話はこのぐらいにして、着替えようよ」
私は頷いた。エマは自分の席に戻り、体操服の入っている袋を机の上に出していた。
私も着替えようと、着替えを机の上に置いて服を脱ぎ始めるのだった。
「ただいまより、わが校伝統行事の体育祭を初めてたいと思う」
学園長の長い、長い、お話が始まってしまった。私はたちは、太陽の下に立たされていた。
こんな、つらいもんだったっけ?と思いながら私は遠くの景色を見ていた。
この中で、まじめに学園長の話を聞いている人はいるのだろうか……と少し考えながら時間が過ぎるのを待った。
終わったかと思えば、次は選手宣誓だった。
とても退屈な開会式だったのであった。
開会式も終わり、競技に入るのだが……私は何があるのか把握していなかった。私はエマに聞いてプログラムを見た。
すると、一番初めに書いてあったのが……
「持久走……」
思わず、口に出してしまった。周りの生徒には聞こえていないみたいだが、私の中ではとてもショックだった。
前の体育の授業で『持久走』をやってたのはこの体育祭に向けての練習だと今気が付いた。
そうして、時間だけが過ぎていき時は競技の始まる時間……
悪魔のアナウンスが入る……
「では、お待たせしました。これより組対抗『持久走』を始めたいと思います」
私は心の中で思った。
持久走ってどこで競い合うんだ……と。
そんなことを思っていると私はエマに腕を掴まれて言われた。
「なにぼーっとしてんの?早く行くよ!」
エマはとてもやる気があるみたいであった。私は逆の状態であった。
持久走が終わり、私は疲れに疲れ切っていた。
クラスのみんなは、何十分も走っていたが私は五分くらいでリタイアした。
この競技、クラスで長く残った人の記録が適応されるらしい……
うちのクラスの記録は三十分……すぐに追い抜かれそうな記録であった。
時間は経ち、体育祭がいつの間にか終わり私は疲れ切った体を休ませるために、木陰の下に座った。
木陰の下に座っていると、エマが不思議そうにこちらを見て言った。
「疲れたの?」
私は逆に聞いた。
「あなたは疲れてないの?」
すると、エマはジャンプしながら言った。
「ほら!疲れてないよ!」
私は苦笑しながら言った。
「あはは……いいなぁ」
エマは私に手を貸してくれて私はエマの手を借りながら立ち上がった。
そして、教室に向かった。
教室に向かうと、ほかの女子が着替えており私たちは少し焦りを感じた。
ほかの女子が着替え終わると、男子が入ってきてしまう。
私とエマは急いで席に行った。
私は脱ぎながらタオルで体を拭きながら着替えた。
着替え終わると、男子が水を得た魚みたいにはいってくる。
私は少しホッとしながら席に着いた。
すると、いつの間にか着替え終わっていたエマが私の席の前まで来て言った。
「今日は楽しかったね……!」
そう言いながら、エリーの席をちらっと見た。わつぃはエマに言った。
「……今日来なかったのは何か理由あったんだよ……」
エマは窓の外の景色を見ながら言った。
「そうだよね……」
そういい、席に戻るとしているエマに私は言った。
「ねぇ、エマ?」
「なに?」
「今日あなたの家行っていい?」
「……いいけど……あなたが来てもあなたの家みたいに豪華じゃないよ?」
「えぇ、別にいいわ」
「じゃぁ、外で待ってるね」
そういい、彼女は荷物をまとめて外に行ってしまった。
私も、荷物をまとめて廊下に出た。すると、私は目の前からアルトが歩いてくるのを確認した。
私は少し警戒しながら横を素通りすると……
「……行かないほうがいいですよ」
そういわれて私は後ろを振り向く。だが、アルトの姿はなかった。私は驚いた。
さっき、横を通ったはずなのに……いなくなっている……
私は周囲を警戒して外に出たのだった。
外に出ると、エマが待っており私はエマに言った。
「さぁ行きましょう」
そう言うと、エマは少し上機嫌に言った。
「うん!」
私とエマは馬車に乗り、エマの家まで行くことになった。
エマは馬車の中で言った。
「私……初めてなんだよね……馬車乗るの……」
「どう?乗り心地は……」
「いいですね……こんなにも揺れないなんて……」
「そうでしょ?」
私とエマは馬車の中で馬車についての話で盛り上がるのだった。
十分ほど馬車に揺れられて家に着いた。
エマは元気よく降りて言った。
「さぁ、いらっしゃい」
そういい、玄関のドアを開けた。私が先に入り、エマが後から入り、エマが案内する感じでリビングに向かった。
だが、リビングの入り口入りかけたエマが突然止まった。私は何だろうと思いエマに聞いた。
「……エマどうしたの?」
私が聞いても、何も返してくれない。すると、エマは膝から崩れ落ちた。
何があったんだろうと覗いてみると……
「エリー!?」
私は思わず、声に出して言ってしまった。
返り血を浴びたエリーがそこにはいた。そして、手にはナイフを握っていた。
ナイフには血が付いており……下にはペトラさんと妹のフランがひどい状態で転がっていた。
顔に血の付いたエリーがこちらを見て言った。
「ばれちゃったね……マリー……」
「なんで……」と言葉を失っていると……
「私もこんなことはしたくなかった……けど、まだ仕留めきれなかった子がいるんだよね……」
そう言いながらエリーの視線はエマのほうを見ていた。
次の瞬間、エリーはエマめがけて詰め寄っていく……
私は、咄嗟にエマの前に立つのだった。
私はいつものように学校に向かい、いつものように椅子に座ったのだが、何かが足りなあった。
私は少し考えて、辺りを見渡した。足りないもの……それはエリーであった。
いつも、私に話しかけてくれるエリーが今日はいなかった。
私は何かあったのだろうか……と心配をしていると、クラスメイトのエマが話しかけてきた。
「マリーちゃんおはよ!」
「おはようございます」
私は少し低い声で言った。すると、エマは首を傾げながら言った。
「エリーちゃんは来てないの?」
「うん。今日は来ていないみたい……何か知ってる?」
エマは少し考える素振をしながら言った。
「……知らないなぁ……だけど……」
「だけど?」
「昨日エリーちゃんに会ったよ」
「どこで?」
すると、再びエマは考えて言った。
「……街の噴水わかる?」
「わかる……そこにいたの?」
「うん!そこのベンチに一人何かを見ながら座ってたよ」
「何か?」
「そう……なにか、私には薄暗くてよくわからなかったな~……まぁエリーちゃんの話はこのぐらいにして、着替えようよ」
私は頷いた。エマは自分の席に戻り、体操服の入っている袋を机の上に出していた。
私も着替えようと、着替えを机の上に置いて服を脱ぎ始めるのだった。
「ただいまより、わが校伝統行事の体育祭を初めてたいと思う」
学園長の長い、長い、お話が始まってしまった。私はたちは、太陽の下に立たされていた。
こんな、つらいもんだったっけ?と思いながら私は遠くの景色を見ていた。
この中で、まじめに学園長の話を聞いている人はいるのだろうか……と少し考えながら時間が過ぎるのを待った。
終わったかと思えば、次は選手宣誓だった。
とても退屈な開会式だったのであった。
開会式も終わり、競技に入るのだが……私は何があるのか把握していなかった。私はエマに聞いてプログラムを見た。
すると、一番初めに書いてあったのが……
「持久走……」
思わず、口に出してしまった。周りの生徒には聞こえていないみたいだが、私の中ではとてもショックだった。
前の体育の授業で『持久走』をやってたのはこの体育祭に向けての練習だと今気が付いた。
そうして、時間だけが過ぎていき時は競技の始まる時間……
悪魔のアナウンスが入る……
「では、お待たせしました。これより組対抗『持久走』を始めたいと思います」
私は心の中で思った。
持久走ってどこで競い合うんだ……と。
そんなことを思っていると私はエマに腕を掴まれて言われた。
「なにぼーっとしてんの?早く行くよ!」
エマはとてもやる気があるみたいであった。私は逆の状態であった。
持久走が終わり、私は疲れに疲れ切っていた。
クラスのみんなは、何十分も走っていたが私は五分くらいでリタイアした。
この競技、クラスで長く残った人の記録が適応されるらしい……
うちのクラスの記録は三十分……すぐに追い抜かれそうな記録であった。
時間は経ち、体育祭がいつの間にか終わり私は疲れ切った体を休ませるために、木陰の下に座った。
木陰の下に座っていると、エマが不思議そうにこちらを見て言った。
「疲れたの?」
私は逆に聞いた。
「あなたは疲れてないの?」
すると、エマはジャンプしながら言った。
「ほら!疲れてないよ!」
私は苦笑しながら言った。
「あはは……いいなぁ」
エマは私に手を貸してくれて私はエマの手を借りながら立ち上がった。
そして、教室に向かった。
教室に向かうと、ほかの女子が着替えており私たちは少し焦りを感じた。
ほかの女子が着替え終わると、男子が入ってきてしまう。
私とエマは急いで席に行った。
私は脱ぎながらタオルで体を拭きながら着替えた。
着替え終わると、男子が水を得た魚みたいにはいってくる。
私は少しホッとしながら席に着いた。
すると、いつの間にか着替え終わっていたエマが私の席の前まで来て言った。
「今日は楽しかったね……!」
そう言いながら、エリーの席をちらっと見た。わつぃはエマに言った。
「……今日来なかったのは何か理由あったんだよ……」
エマは窓の外の景色を見ながら言った。
「そうだよね……」
そういい、席に戻るとしているエマに私は言った。
「ねぇ、エマ?」
「なに?」
「今日あなたの家行っていい?」
「……いいけど……あなたが来てもあなたの家みたいに豪華じゃないよ?」
「えぇ、別にいいわ」
「じゃぁ、外で待ってるね」
そういい、彼女は荷物をまとめて外に行ってしまった。
私も、荷物をまとめて廊下に出た。すると、私は目の前からアルトが歩いてくるのを確認した。
私は少し警戒しながら横を素通りすると……
「……行かないほうがいいですよ」
そういわれて私は後ろを振り向く。だが、アルトの姿はなかった。私は驚いた。
さっき、横を通ったはずなのに……いなくなっている……
私は周囲を警戒して外に出たのだった。
外に出ると、エマが待っており私はエマに言った。
「さぁ行きましょう」
そう言うと、エマは少し上機嫌に言った。
「うん!」
私とエマは馬車に乗り、エマの家まで行くことになった。
エマは馬車の中で言った。
「私……初めてなんだよね……馬車乗るの……」
「どう?乗り心地は……」
「いいですね……こんなにも揺れないなんて……」
「そうでしょ?」
私とエマは馬車の中で馬車についての話で盛り上がるのだった。
十分ほど馬車に揺れられて家に着いた。
エマは元気よく降りて言った。
「さぁ、いらっしゃい」
そういい、玄関のドアを開けた。私が先に入り、エマが後から入り、エマが案内する感じでリビングに向かった。
だが、リビングの入り口入りかけたエマが突然止まった。私は何だろうと思いエマに聞いた。
「……エマどうしたの?」
私が聞いても、何も返してくれない。すると、エマは膝から崩れ落ちた。
何があったんだろうと覗いてみると……
「エリー!?」
私は思わず、声に出して言ってしまった。
返り血を浴びたエリーがそこにはいた。そして、手にはナイフを握っていた。
ナイフには血が付いており……下にはペトラさんと妹のフランがひどい状態で転がっていた。
顔に血の付いたエリーがこちらを見て言った。
「ばれちゃったね……マリー……」
「なんで……」と言葉を失っていると……
「私もこんなことはしたくなかった……けど、まだ仕留めきれなかった子がいるんだよね……」
そう言いながらエリーの視線はエマのほうを見ていた。
次の瞬間、エリーはエマめがけて詰め寄っていく……
私は、咄嗟にエマの前に立つのだった。
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