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ある意味終焉?
質問8-A
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刑事さんに相談は出来た。
後は、自分で探すしかないだろう。
どこを探そう?? どうすればいい?
拾った時のことを思い出せって、赤野刑事は言っていたんだ。
そうだ。猫は公園で見つけたんだ。
猫の行動範囲って、そんなに広くないよな?
じゃあ、案外あの辺りの建物に、樋口のアジト的な物があるんじゃない?
高村にそう提案してみれば、
「ありうる。なるほど」
と、同意してくれる。
うんうん。そうかも。
高村と一緒に、公園の周辺で聞き込みをする。
ハトの餌を持ったお婆さんがいる。
イカツイ高村の姿を見て怯えている。
ベンチに座り込んで、怯えて震えている。
高村め。お前がイカツイから他の公園の利用客は、皆帰ってしまったぞ!!
どうしてくれるんだ。まともに聞き込みもできない。
きっと、ネットの不審者情報には、公園にサングラススーツのイカツイ男が出現と情報が流れているに違いない。
仕方なく、怯えて座り込んでいるお婆さんに話をきく。
高村は、限りなく遠くに追いやって、
「すみません。猫を探しているんです。女の子が持って行ってしまったみたいで」
と、尋ねれば、
「猫……。ああ、黒猫かい?」
とお婆さんが答える。良かった。
「樋口さんの所のお孫さんが、猫を抱っこして家に戻ってきたよ。あの黒猫、公園で生活していた子だろう? あの子、あんたの猫だったのかい?」
おっと、このお婆さん、樋口一葉の知り合いだったんだ。
「いえ、正確には飼い主ではないのですが、飼い主から頼まれて探していました」
これも正確ではないが、まあいいだろう。
その辺のややこしい詳細は、今は重要ではない。
お婆さんに案内されて、高村と一緒に樋口一葉の家に向かう。
というか、あれ、本名だったんだ。
絶対偽名だと思っていた。
お婆さんがインターフォンを押せば、出てきたのは、樋口一葉。
「げっ」
「げ、じゃないだろう? バステト返してよ」
「ごめんなさい。どうしても、バステトが必要だったの」
樋口が出てきて、謝罪する。
「どんな事情があったのか、説明してよ」
樋口は、素直に説明した。
実は、樋口には、認知症のお婆さんがいる。
ペットの黒猫、ルナが亡くなってから、認知症が進んで弱ったお婆さん。
そのお婆さんを元気づけるために、ルナに似た猫を探してみたのだけれども、うまくいかない。
そこで見かけたのは、友達のお父さんの猫、バステト。
お婆さんが元気になるまでの間で良いからと、友達に頼み込んだが、お父さんが、溺愛していて片時も離さないから難しいと言われた。
そこで、友達と共謀して、お婆さんがある程度元気になるまでの間だけ、その間だけという約束で、バステトを連れ出したのだという。
「まさか、逃げ出すとは思わなかったの。バステトを危険な目に合わせたのは悪かったわ」
樋口が説明しながら開けた扉の向こうには、バステトを膝に載せて可愛がる老婆の姿。
とても幸せそう……。
ここで、バステトを引きはがせば、老婆は、また弱ってしまうのだろうか?
インターフォンが鳴る。
「赤野です。警察の者です♪」
という声。
「あ、着信来てた」
スマホを見れば、赤野刑事からの着信。
「いやー。スマホに連絡したのに、出ないから。だから、GPSをああしてこうして、ちょこちょこっとで、探し出しちゃった♪」
と赤野刑事。
おい、こら。人のプライバシーをなんだと思っている。
「で、この猫」
赤野刑事の手には、猫キャリー。中には、バステトそっくりの黒猫が入っている。
「え、どうやって?」
「苦労したんだよ? キミが警察を去ってから、色々調べて、某国大臣の情報に行きついて。樋口さんお父さんのSNSを見つけて、そこから事情を推察して。後は、里親サイトに片っ端から連絡して写真の猫を似た猫を探してもらって。ようやくここに持って来れたのは、この一匹」
すごいな。日本のおまわりさん。
本気出したら、こんなにできるんだ。
「こっそり入れ替えてみようか。気づくかな? 一応、里親サイトのプロのお姉さんのお墨付きはもらっているんだけれども」
「試してみる!!」
樋口一葉が、お婆さんの隙を見て、猫を入れ替えてみる。
認知症のお婆さん…………良かった。どうやら、気づかないようだ。
「樋口さん。里親さんに定期的に連絡入れて、あの子が元気なのを連絡してね。」
と、赤野刑事に言われて、樋口が何度も首を縦に振る。
猫キャリーには、バステトが収まる。
「後々、大臣からお礼が届くから!!」
高村は、そう言ってバステトを連れて慌てて帰っていった。
まあ、高村とは連絡先を交換しているし、大丈夫だろう。
〇質問9これから、どうする?
A、せっかく美少女と知り合えたのだから、お付き合いお願いしてみる? →質問9-Aへ
B、だから、好みはイカツイ男だってば。高村光太郎にお付き合いをお願いしてみよう? →質問9-Bへ
C、それ以外の人生を所望したい!! 質問9-Cへ
後は、自分で探すしかないだろう。
どこを探そう?? どうすればいい?
拾った時のことを思い出せって、赤野刑事は言っていたんだ。
そうだ。猫は公園で見つけたんだ。
猫の行動範囲って、そんなに広くないよな?
じゃあ、案外あの辺りの建物に、樋口のアジト的な物があるんじゃない?
高村にそう提案してみれば、
「ありうる。なるほど」
と、同意してくれる。
うんうん。そうかも。
高村と一緒に、公園の周辺で聞き込みをする。
ハトの餌を持ったお婆さんがいる。
イカツイ高村の姿を見て怯えている。
ベンチに座り込んで、怯えて震えている。
高村め。お前がイカツイから他の公園の利用客は、皆帰ってしまったぞ!!
どうしてくれるんだ。まともに聞き込みもできない。
きっと、ネットの不審者情報には、公園にサングラススーツのイカツイ男が出現と情報が流れているに違いない。
仕方なく、怯えて座り込んでいるお婆さんに話をきく。
高村は、限りなく遠くに追いやって、
「すみません。猫を探しているんです。女の子が持って行ってしまったみたいで」
と、尋ねれば、
「猫……。ああ、黒猫かい?」
とお婆さんが答える。良かった。
「樋口さんの所のお孫さんが、猫を抱っこして家に戻ってきたよ。あの黒猫、公園で生活していた子だろう? あの子、あんたの猫だったのかい?」
おっと、このお婆さん、樋口一葉の知り合いだったんだ。
「いえ、正確には飼い主ではないのですが、飼い主から頼まれて探していました」
これも正確ではないが、まあいいだろう。
その辺のややこしい詳細は、今は重要ではない。
お婆さんに案内されて、高村と一緒に樋口一葉の家に向かう。
というか、あれ、本名だったんだ。
絶対偽名だと思っていた。
お婆さんがインターフォンを押せば、出てきたのは、樋口一葉。
「げっ」
「げ、じゃないだろう? バステト返してよ」
「ごめんなさい。どうしても、バステトが必要だったの」
樋口が出てきて、謝罪する。
「どんな事情があったのか、説明してよ」
樋口は、素直に説明した。
実は、樋口には、認知症のお婆さんがいる。
ペットの黒猫、ルナが亡くなってから、認知症が進んで弱ったお婆さん。
そのお婆さんを元気づけるために、ルナに似た猫を探してみたのだけれども、うまくいかない。
そこで見かけたのは、友達のお父さんの猫、バステト。
お婆さんが元気になるまでの間で良いからと、友達に頼み込んだが、お父さんが、溺愛していて片時も離さないから難しいと言われた。
そこで、友達と共謀して、お婆さんがある程度元気になるまでの間だけ、その間だけという約束で、バステトを連れ出したのだという。
「まさか、逃げ出すとは思わなかったの。バステトを危険な目に合わせたのは悪かったわ」
樋口が説明しながら開けた扉の向こうには、バステトを膝に載せて可愛がる老婆の姿。
とても幸せそう……。
ここで、バステトを引きはがせば、老婆は、また弱ってしまうのだろうか?
インターフォンが鳴る。
「赤野です。警察の者です♪」
という声。
「あ、着信来てた」
スマホを見れば、赤野刑事からの着信。
「いやー。スマホに連絡したのに、出ないから。だから、GPSをああしてこうして、ちょこちょこっとで、探し出しちゃった♪」
と赤野刑事。
おい、こら。人のプライバシーをなんだと思っている。
「で、この猫」
赤野刑事の手には、猫キャリー。中には、バステトそっくりの黒猫が入っている。
「え、どうやって?」
「苦労したんだよ? キミが警察を去ってから、色々調べて、某国大臣の情報に行きついて。樋口さんお父さんのSNSを見つけて、そこから事情を推察して。後は、里親サイトに片っ端から連絡して写真の猫を似た猫を探してもらって。ようやくここに持って来れたのは、この一匹」
すごいな。日本のおまわりさん。
本気出したら、こんなにできるんだ。
「こっそり入れ替えてみようか。気づくかな? 一応、里親サイトのプロのお姉さんのお墨付きはもらっているんだけれども」
「試してみる!!」
樋口一葉が、お婆さんの隙を見て、猫を入れ替えてみる。
認知症のお婆さん…………良かった。どうやら、気づかないようだ。
「樋口さん。里親さんに定期的に連絡入れて、あの子が元気なのを連絡してね。」
と、赤野刑事に言われて、樋口が何度も首を縦に振る。
猫キャリーには、バステトが収まる。
「後々、大臣からお礼が届くから!!」
高村は、そう言ってバステトを連れて慌てて帰っていった。
まあ、高村とは連絡先を交換しているし、大丈夫だろう。
〇質問9これから、どうする?
A、せっかく美少女と知り合えたのだから、お付き合いお願いしてみる? →質問9-Aへ
B、だから、好みはイカツイ男だってば。高村光太郎にお付き合いをお願いしてみよう? →質問9-Bへ
C、それ以外の人生を所望したい!! 質問9-Cへ
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