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高校一年生(暗号・トリック中心)
クリスマスの暗号3
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「『不安をとりのぞいて』なんだから」
今井が、「不安」「フアン」「ふあん」の三つの不安を文字列から取り除く。
裏には、謎の文字列
「中のフボふ不ツの安ア間あ不の床の室ン和フ安んのア不奥ン安」
「中の ボ ツの 間 の床の室 和 の 奥 」
「あれ? 中のボツの……」
今井が惑う。
「『追憶』を忘れていない?」
と、赤野がヒントを出す。
そうか。追憶。思い出、思い出す。思い返す。つまり、逆から読むんだ。
「奥の和室の床の間もツボの中」
今井が奥の和室の床の間に置いてある、大きなツボの中を見る。
「あったよ!!」
プレゼントを見つけた今井が、戻ってくる。
「それ、僕からだよ!!」
優作が喜んでいる。
中身はなんだろう?
おお、ウサギの形のクッキーの詰め合わせだ。美味そう。可愛らしい缶に入っている。
「いいなあ。優作からのプレゼント」
赤野が心から羨ましがる。
「じゃあ、後で一個分けてあげるよ」
今井は優しい。
「本当? ありがとう。僕のが分けられる物だったら、一つあげるね」
喜ぶ赤野。
いいなぁ。俺も、何か分けられる物だったら、赤野と交換しようかな?
謎は後三つ。
どれを解こうかと悩む夏目。
もう一つの難題を抱える俺。
残りのプレゼントは、俺からのと今井からのと、赤野からのと。
どれが、赤野からのなのだろう?
もし、俺が、自分からのプレゼントを引けば、残った今井か赤野からのプレゼントと交換することになる。だから、夏目が今井のプレゼントを選べば、俺は確実に赤野からプレゼントをもらえる。しかも、その時は、赤野に俺からのプレゼントがいくのだ。
おお。いいな。それ。実質赤野と二人でプレゼントを贈り合ったような?
とても口には出せない妄想。少し? いや、かなり気持ち悪いかも。俺。
「じゃあ、これ挑戦してみようかな?」
夏目が選んだのは、「賢者の贈り物」という話の題名が書かれたカードだった。
表には、
左に男性、真ん中に天秤、右に女性の絵。
おくとけ 玄に猫並風 なくおも
いけいな リ関心呂花 さいやり
かもやり 街億の押入 りふめら
しめさな 時フ瓶傘計 とけまみ
みろらて タ額縁め立 かつたこ
裏には、ヒントとして、「賢者の贈り物」あらすじが書かれている。
愛し合う夫と妻。夫には、父から受け継いだ「時計」、妻には美しい「髪」という宝物があった。
クリスマスのプレゼントとして、夫は「時計」を売り妻のために「くし」を買い、妻は、「髪」を売り夫のために「くさり」を一つずつ買った。
それぞれに「くし」と「くさり」を贈り合ったが、「時計」と「髪」は無かった。
だが、互いに思いやりは、通じ合ったのだった。
※天秤は、文字の多い方に傾く。
裏に書かれた文字は、それだけ。
これをヒントに解けということだろう。
どういう意味だろう?
今井が、「不安」「フアン」「ふあん」の三つの不安を文字列から取り除く。
裏には、謎の文字列
「中のフボふ不ツの安ア間あ不の床の室ン和フ安んのア不奥ン安」
「中の ボ ツの 間 の床の室 和 の 奥 」
「あれ? 中のボツの……」
今井が惑う。
「『追憶』を忘れていない?」
と、赤野がヒントを出す。
そうか。追憶。思い出、思い出す。思い返す。つまり、逆から読むんだ。
「奥の和室の床の間もツボの中」
今井が奥の和室の床の間に置いてある、大きなツボの中を見る。
「あったよ!!」
プレゼントを見つけた今井が、戻ってくる。
「それ、僕からだよ!!」
優作が喜んでいる。
中身はなんだろう?
おお、ウサギの形のクッキーの詰め合わせだ。美味そう。可愛らしい缶に入っている。
「いいなあ。優作からのプレゼント」
赤野が心から羨ましがる。
「じゃあ、後で一個分けてあげるよ」
今井は優しい。
「本当? ありがとう。僕のが分けられる物だったら、一つあげるね」
喜ぶ赤野。
いいなぁ。俺も、何か分けられる物だったら、赤野と交換しようかな?
謎は後三つ。
どれを解こうかと悩む夏目。
もう一つの難題を抱える俺。
残りのプレゼントは、俺からのと今井からのと、赤野からのと。
どれが、赤野からのなのだろう?
もし、俺が、自分からのプレゼントを引けば、残った今井か赤野からのプレゼントと交換することになる。だから、夏目が今井のプレゼントを選べば、俺は確実に赤野からプレゼントをもらえる。しかも、その時は、赤野に俺からのプレゼントがいくのだ。
おお。いいな。それ。実質赤野と二人でプレゼントを贈り合ったような?
とても口には出せない妄想。少し? いや、かなり気持ち悪いかも。俺。
「じゃあ、これ挑戦してみようかな?」
夏目が選んだのは、「賢者の贈り物」という話の題名が書かれたカードだった。
表には、
左に男性、真ん中に天秤、右に女性の絵。
おくとけ 玄に猫並風 なくおも
いけいな リ関心呂花 さいやり
かもやり 街億の押入 りふめら
しめさな 時フ瓶傘計 とけまみ
みろらて タ額縁め立 かつたこ
裏には、ヒントとして、「賢者の贈り物」あらすじが書かれている。
愛し合う夫と妻。夫には、父から受け継いだ「時計」、妻には美しい「髪」という宝物があった。
クリスマスのプレゼントとして、夫は「時計」を売り妻のために「くし」を買い、妻は、「髪」を売り夫のために「くさり」を一つずつ買った。
それぞれに「くし」と「くさり」を贈り合ったが、「時計」と「髪」は無かった。
だが、互いに思いやりは、通じ合ったのだった。
※天秤は、文字の多い方に傾く。
裏に書かれた文字は、それだけ。
これをヒントに解けということだろう。
どういう意味だろう?
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