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最後に笑う者
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最後の一本が溶けて消えるころには、夜は明けて太陽は昇っていた。
「終わったぁ……」
めぐみは、ヘトヘトで倒れ込んだ。
ゴリ崎とあすかも、無言でボロボロだ。
「うん。平気。早く会いたい!」
リア充、唯だけが、元気に竜彦と電話している。
どうやら、調理室の二人も無事なようだ。
今はただ、家に帰って眠りたいのに、無情にも朝日は昇った。
学校にいるのだから、そのまま授業を受けて帰らねばならないだろう。
まじ、無理。
このまま屋上でサボってしまおうか……てか、水浸しの調理室、怒られるよね? きっと、掃除しろって言われるよね……。なんて言い訳しよう。
これから起こるだろう、面倒なことに、めぐみは想いをめぐらせてため息をついた。
◆◆◆◆
残念。いい所まで行ったんだけれどもな。
図書委員の臆病な先生、天加瀬はくは、校舎の様子をみながら、そうつぶやいた。
せっかくロウソクや米のような学校では手に入りにくい物を用意して、本を見つけやすい所にセットしたのに、実験は失敗してしまった。
まあ、いいや。実験には、失敗はつきものでしょ。次につなげればいい。
天加瀬は、軽い足取りで図書館に向かった。しかし、楽しかった。自然と笑みが湧いてくる。
ケラケラと笑う天加瀬の声が、ただただ陽気に、廊下に響いていた。
「終わったぁ……」
めぐみは、ヘトヘトで倒れ込んだ。
ゴリ崎とあすかも、無言でボロボロだ。
「うん。平気。早く会いたい!」
リア充、唯だけが、元気に竜彦と電話している。
どうやら、調理室の二人も無事なようだ。
今はただ、家に帰って眠りたいのに、無情にも朝日は昇った。
学校にいるのだから、そのまま授業を受けて帰らねばならないだろう。
まじ、無理。
このまま屋上でサボってしまおうか……てか、水浸しの調理室、怒られるよね? きっと、掃除しろって言われるよね……。なんて言い訳しよう。
これから起こるだろう、面倒なことに、めぐみは想いをめぐらせてため息をついた。
◆◆◆◆
残念。いい所まで行ったんだけれどもな。
図書委員の臆病な先生、天加瀬はくは、校舎の様子をみながら、そうつぶやいた。
せっかくロウソクや米のような学校では手に入りにくい物を用意して、本を見つけやすい所にセットしたのに、実験は失敗してしまった。
まあ、いいや。実験には、失敗はつきものでしょ。次につなげればいい。
天加瀬は、軽い足取りで図書館に向かった。しかし、楽しかった。自然と笑みが湧いてくる。
ケラケラと笑う天加瀬の声が、ただただ陽気に、廊下に響いていた。
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