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辰吉の見舞い
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白洲の沙汰を終え、笑い過ぎて腰が痛くなった親方の肩を支えて、と組へお七は帰る。
「本当、困るんですけれども!」
「あんた! ちょっと、何をやっているんだい! 情けない!」
親方は加代に叱られる。
親方の痛い腰を加代が平手で殴る。
ぐわっと、小さな悲鳴を親方が上げていたが、身から出た錆だ。
親方を加代に任せて、お七は、辰吉の養生している部屋へと向かう。
あの火事から数日、あの浮世絵騒ぎの時に使っていた部屋で辰吉は寝泊まりしている。
と組の詰め所にいたほうが、加代の手も借りられるのだから養生できるだろうという配慮だ。
辰吉の住む長屋には、虎吉とう吉が一緒に住んでるが、鳶の仕事が入れば辰吉は放ったらかしになってしまうし、まだパラパラと浮世絵を見た女達が部屋に来る。落ち着かない状況で養生は出来ないという判断だ。
小石川の養生所から薬師や医師が来て、辰吉の怪我を診てくれているから心配はいらないのだろうが、お七は気になって何度も辰吉の部屋に様子を見に来ていた。
すっと静かに部屋の障子を開ければ、辰吉がスウスウと寝ている。
生きて帰ってきてくれてよかった。
息をする辰吉を見て、お七は心からそう思う。
炎の渦から播磨屋を救い出してくれたのは、辰吉だ。
怪我をして痛む右腕で播磨屋を抱えて、あの炎から帰ってきてくれた。
あの時に、う吉に担がれ気を失っている辰吉を見て、お七は肝を冷やした。
お七が呼んでも全く起きない辰吉。
このまま死んでしまうのかと心配したが、辰吉は一日経ってようやく目を覚ましてくれた。
「辰吉」
お七が呼びかければ、辰吉が目を覚ます。
「なんだ……お七か……」
出血が酷かったからか、辰吉は最近よく眠っている。
今も、目を開けはしたが、とても眠そうだ。
「どうした?」
「うん。お白洲で裁きがあったから。その報告をしようと思って」
辰吉の救った命の行方だ。辰吉が興味ないわけがないだろう。
「どうなった?」
やはり気になるのか、辰吉が興味を持つ。
「材木問屋の番頭が主犯だって決まって、その手下の職人と一緒にお縄についたの。それで、播磨屋の親子は、重追放。店は取り潰しで、財産は、火事の被害者へ配られるって言っていた」
「ふうん。名裁きじゃないか。せっかく火の中から救い出した命だ。一から磨き直してもらおうじゃねぇか」
うつらうつらしながら辰吉が笑う。
「痛い?」
「いいや? このぐらいどうってことねぇや」
嘘だ。やせ我慢だ。
お七は、知っている。こういう時に、辰吉が、痛いって本心で言わないことを。
汗がにじんでいるのは、痛みのせいだろう。
近くに置いてあった手拭いを桶で絞って辰吉の額の汗を拭いてやる。
「いいよ。別に。これくらい後で自分でできらぁ」
「良いから、やらせてよ」
お七が汗を拭えば、辰吉の表情に和らぎが増す。
「ちゃんと元気になってくれないなら、あたしがマトイ奪っちゃうわよ!」
「あ? 百年早い。後……そうだな、数日休めば、元に戻らぁ」
「じゃあ、戻ったらまた、色々教えてよ」
「おうよ。覚悟しておけ。厳しく鍛えてやらぁ」
二人して威勢の良いことを言って、笑い合う。
汗を拭ってやって話をしている内に、辰吉は目が覚めてきたようだ。
「そういえば、清吉さんと佐和姉、今度の秋に祝言をあげるみたいよ」
お七が、清吉と佐和のことを報告する。
辰吉は、複雑な表情を浮かべる。
「そうか……そりゃ……」
「めでたいでしょ!」
きっと「残念だったな」。と、慰めようとしたであろう辰吉の言葉よりも先に、お七は「めでたい」と言った。
慰められるのは、嫌だ。
「めでたい、か?」
「そうよ。めでたいの。清吉さんと佐和姉なら、お似合いだもの」
清吉が佐和のために番頭の罠にかかったのだと、今日のお白洲で知った。
清吉と佐和の二人で話ている姿を見た。
あれは、間に割り込む余地なんて一寸もない。
それが分かってすっきりしたのだ。
今でも、マトイ持ちとしての清吉は恰好良いと思うし憧れるが、それは、町火消として。
もう、恋心は、そこには、ほとんど滲まないはずだ。
「お七?」
辰吉が、ちょっと黙り込んだお七を案じて身を起こす。
「大丈夫だ。お前なら、お七ならよ。こんな男ばかりの町火消で本当にマトイ担ぎやがったんだから」
まだお七が清吉への未練を引きずっていると思っている辰吉が、ポンポンとお七の背を叩く。
温かい大きな手に、お七の心も、じんわり温かくなる。
お七は、すっと目を閉じて、その手の温かさを味わう。
『分かった。がんばれよ』
そう言ってくれたのは、祐だった。
白洲の後、宗悟のことで大騒ぎしている合間に、祐と話し合った。
あんなに思いつめて告白してくれた言葉に、返事をしないことは、これ以上出来なかった。
どうしても、祐のことを幼馴染としか見られないという気持ちを、お七は祐に正直に話した。
それを聞いた祐は一言『だろうな』だった。
お七の最近の態度から何かを察していたのか、祐はあっさりと引き下がってくれた。
そういう祐の優しさは嬉しかった。
だから、今度は、自分から動き出してケリをつけたい。
私だけが逃げる訳にはいかない。
「辰吉……」
お七が辰吉をまっすぐ見つめれば、辰吉は優しく笑ってくれる。
お七は、辰吉の左手をしっかり握りしめる。
「辰吉、あたし、辰吉が好き」
「お、お七?」
「だって、あの時、辰吉が死んだと思った時に、あたし、思ったんだ。辰吉を失いたくないって。辰吉があのままいなくなったら、あたし、二度と笑えないかもって思ったんだ」
気持ちは素直に言った。
成功するかは、分からない。
どうしよう。告白って、こんなに胸がドキドキするんだ。
泣きそうだ。
まともに辰吉の顔を見られなくなって、お七は目を伏せる。
辰吉の手を握るお七の手に汗がじんわりとにじんでくる。
手汗なんて困る。ちょっとどうしよう。
でも、ここで辰吉の手を放せば、逃げられてしまうだろうか。
ここからどうしたら良いのかなんて、お七には分からない。
ええっと、気持ちを伝えて、それで、それでどうすれば良いのか。
襲う?
そんなの出来ない。じゃなくって、駄目だ。
お七は、辰吉の手を握ったまま、グルグルと考え込む。
「お七、お前……反則だ。こんな、療養中に」
辰吉の声に、はっとしてお七は顔をあげて辰吉を見る。
真っ赤な顔をした辰吉の目は、佐和と話す清吉と同じ、優しい目をしていた。
「本当、困るんですけれども!」
「あんた! ちょっと、何をやっているんだい! 情けない!」
親方は加代に叱られる。
親方の痛い腰を加代が平手で殴る。
ぐわっと、小さな悲鳴を親方が上げていたが、身から出た錆だ。
親方を加代に任せて、お七は、辰吉の養生している部屋へと向かう。
あの火事から数日、あの浮世絵騒ぎの時に使っていた部屋で辰吉は寝泊まりしている。
と組の詰め所にいたほうが、加代の手も借りられるのだから養生できるだろうという配慮だ。
辰吉の住む長屋には、虎吉とう吉が一緒に住んでるが、鳶の仕事が入れば辰吉は放ったらかしになってしまうし、まだパラパラと浮世絵を見た女達が部屋に来る。落ち着かない状況で養生は出来ないという判断だ。
小石川の養生所から薬師や医師が来て、辰吉の怪我を診てくれているから心配はいらないのだろうが、お七は気になって何度も辰吉の部屋に様子を見に来ていた。
すっと静かに部屋の障子を開ければ、辰吉がスウスウと寝ている。
生きて帰ってきてくれてよかった。
息をする辰吉を見て、お七は心からそう思う。
炎の渦から播磨屋を救い出してくれたのは、辰吉だ。
怪我をして痛む右腕で播磨屋を抱えて、あの炎から帰ってきてくれた。
あの時に、う吉に担がれ気を失っている辰吉を見て、お七は肝を冷やした。
お七が呼んでも全く起きない辰吉。
このまま死んでしまうのかと心配したが、辰吉は一日経ってようやく目を覚ましてくれた。
「辰吉」
お七が呼びかければ、辰吉が目を覚ます。
「なんだ……お七か……」
出血が酷かったからか、辰吉は最近よく眠っている。
今も、目を開けはしたが、とても眠そうだ。
「どうした?」
「うん。お白洲で裁きがあったから。その報告をしようと思って」
辰吉の救った命の行方だ。辰吉が興味ないわけがないだろう。
「どうなった?」
やはり気になるのか、辰吉が興味を持つ。
「材木問屋の番頭が主犯だって決まって、その手下の職人と一緒にお縄についたの。それで、播磨屋の親子は、重追放。店は取り潰しで、財産は、火事の被害者へ配られるって言っていた」
「ふうん。名裁きじゃないか。せっかく火の中から救い出した命だ。一から磨き直してもらおうじゃねぇか」
うつらうつらしながら辰吉が笑う。
「痛い?」
「いいや? このぐらいどうってことねぇや」
嘘だ。やせ我慢だ。
お七は、知っている。こういう時に、辰吉が、痛いって本心で言わないことを。
汗がにじんでいるのは、痛みのせいだろう。
近くに置いてあった手拭いを桶で絞って辰吉の額の汗を拭いてやる。
「いいよ。別に。これくらい後で自分でできらぁ」
「良いから、やらせてよ」
お七が汗を拭えば、辰吉の表情に和らぎが増す。
「ちゃんと元気になってくれないなら、あたしがマトイ奪っちゃうわよ!」
「あ? 百年早い。後……そうだな、数日休めば、元に戻らぁ」
「じゃあ、戻ったらまた、色々教えてよ」
「おうよ。覚悟しておけ。厳しく鍛えてやらぁ」
二人して威勢の良いことを言って、笑い合う。
汗を拭ってやって話をしている内に、辰吉は目が覚めてきたようだ。
「そういえば、清吉さんと佐和姉、今度の秋に祝言をあげるみたいよ」
お七が、清吉と佐和のことを報告する。
辰吉は、複雑な表情を浮かべる。
「そうか……そりゃ……」
「めでたいでしょ!」
きっと「残念だったな」。と、慰めようとしたであろう辰吉の言葉よりも先に、お七は「めでたい」と言った。
慰められるのは、嫌だ。
「めでたい、か?」
「そうよ。めでたいの。清吉さんと佐和姉なら、お似合いだもの」
清吉が佐和のために番頭の罠にかかったのだと、今日のお白洲で知った。
清吉と佐和の二人で話ている姿を見た。
あれは、間に割り込む余地なんて一寸もない。
それが分かってすっきりしたのだ。
今でも、マトイ持ちとしての清吉は恰好良いと思うし憧れるが、それは、町火消として。
もう、恋心は、そこには、ほとんど滲まないはずだ。
「お七?」
辰吉が、ちょっと黙り込んだお七を案じて身を起こす。
「大丈夫だ。お前なら、お七ならよ。こんな男ばかりの町火消で本当にマトイ担ぎやがったんだから」
まだお七が清吉への未練を引きずっていると思っている辰吉が、ポンポンとお七の背を叩く。
温かい大きな手に、お七の心も、じんわり温かくなる。
お七は、すっと目を閉じて、その手の温かさを味わう。
『分かった。がんばれよ』
そう言ってくれたのは、祐だった。
白洲の後、宗悟のことで大騒ぎしている合間に、祐と話し合った。
あんなに思いつめて告白してくれた言葉に、返事をしないことは、これ以上出来なかった。
どうしても、祐のことを幼馴染としか見られないという気持ちを、お七は祐に正直に話した。
それを聞いた祐は一言『だろうな』だった。
お七の最近の態度から何かを察していたのか、祐はあっさりと引き下がってくれた。
そういう祐の優しさは嬉しかった。
だから、今度は、自分から動き出してケリをつけたい。
私だけが逃げる訳にはいかない。
「辰吉……」
お七が辰吉をまっすぐ見つめれば、辰吉は優しく笑ってくれる。
お七は、辰吉の左手をしっかり握りしめる。
「辰吉、あたし、辰吉が好き」
「お、お七?」
「だって、あの時、辰吉が死んだと思った時に、あたし、思ったんだ。辰吉を失いたくないって。辰吉があのままいなくなったら、あたし、二度と笑えないかもって思ったんだ」
気持ちは素直に言った。
成功するかは、分からない。
どうしよう。告白って、こんなに胸がドキドキするんだ。
泣きそうだ。
まともに辰吉の顔を見られなくなって、お七は目を伏せる。
辰吉の手を握るお七の手に汗がじんわりとにじんでくる。
手汗なんて困る。ちょっとどうしよう。
でも、ここで辰吉の手を放せば、逃げられてしまうだろうか。
ここからどうしたら良いのかなんて、お七には分からない。
ええっと、気持ちを伝えて、それで、それでどうすれば良いのか。
襲う?
そんなの出来ない。じゃなくって、駄目だ。
お七は、辰吉の手を握ったまま、グルグルと考え込む。
「お七、お前……反則だ。こんな、療養中に」
辰吉の声に、はっとしてお七は顔をあげて辰吉を見る。
真っ赤な顔をした辰吉の目は、佐和と話す清吉と同じ、優しい目をしていた。
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