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冒険者ランクを上げれるそうです
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「な、なんだこのステータスは!!
LV9でこのステータスだと…それにジョブが3つ…」
僕のステータスを見たアレクさんが驚いている。
「おい、ジュン、一応、聞いておくが、自分のステータスが相当特異だって気付いているか?」
僕は首を横にふる。
「はぁ…
そうか、そうだよな、今までステータスの見方も知らなかったぐらいだからなぁ…」
アレクさんがため息を吐いて、僕に説明してくれる。
「いいか、まず、冒険者を初めて、2日目のやつがLV9なんてありえない。
普通はLV2になるのさえ4.5日かかる。」
やっぱりそうか。
これぐらい戦えるのが普通だ、という可能性も考えていたが、そうではないみたいだ。
「まぁLVに関しては持ってきた魔石の量を見たからな。
あれだけ狩ればLVは上がるだろう。
そもそもどんな冒険者でもソロでは1日であれだけは狩れないだろうが…」
アレクさんはそこで少し間を開けた。
「…だがな、LVに対してステータスが高すぎる。
ステータスの上がり方には規則性があるんだ。
それから逆算すると、お前さんの初期ステータスは最低でも1000くらいはあったことになる…
普通の初期ステータスは平均50くらいだ。
どれだけ優秀な者でも平均200、最大値250とかが関の山だ。
それとジョブは普通1つしかないはずだ。
3つどころか俺は2つのやつも見たことがない。
…お前さん、何者なんだ?」
真面目な顔をして何を言うんだ。
「そこに書いてるでしょ、普通の人間だよ。」
「人間だとしても少なくとも普通ではないな。
ステータスを書き換えるなんて聞いたこともないし、不可能だとは思うが、お前さんが人間だというよりは、まだそっちの方が納得できる。」
「失礼なこと言わないでよ。
それで、もう帰っていいの?」
「いや、まだだ。」
えー、そろそろ面倒になってきた。
「ここからが本題だ。そんな嫌そうな顔をするなよ。
冒険者ギルドはランクがD以上の冒険者にその街にモンスターが迫り、危険に陥った時に緊急依頼を出す。
緊急依頼を達成してもランクは上がらないが、その分報酬は多めになっている。
ジュン、お前にDランクになる気があるならギルドマスター権限を使えばこの場でDランクにすることができる。」
「えっ、アレクさんってギルドマスターだったの!?」
「ん、なんだ、気付いてなかったのか?
ここはギルド長室だぞ。」
そんなの全然見てなかった。
ギルドマスターに敬語使わないのってまずいかな。
でも今更敬語使うのも違和感あるし、アレクさんはそういうの気にする人ではなさそうだからこのままでいいか。
「話を戻すぞ。
お前さんならDランクくらいすぐに到達するだろうが、その間に街が危険に陥る可能性もあるからな。
まぁ緊急依頼なんてこの街では出したことはないんだが、念のためだ。
冒険者ギルドとしてはもしもの時にはお前さんに力を貸して欲しい。
それに実力のある冒険者をGランクのままにしておくはもったいない。
どうだ?俺としてはこの提案を受けてくれる方が助かるが、もちろん無理強いはしない、断りたかったら断ってくれても構わない。」
僕としてはランクが上がるのはありがたい。
でも、そんなことをしたら登録して2日目でランクDになった冒険者として目立ってしまいそうだ。
あまり目立つことは避けたい。
「ごめん、Dランクには自力でなるよ。
あ、でもモンスターが街を襲ってきた時は呼んでくれたら戦うよ。
さっきアレクさんも言ったけど、すぐにDランクになってみせるよ。」
「わかった、助かる。
もしもの時はよろしく頼む。」
そう言ってアレクさんは頭を下げた。
「これでこちらの要件は終わりだ。
魔石とドロップ品は全て買い取りで構わないのか?」
「オークの肉って食べれる?」
「ああ、結構うまいぞ。」
美味しいんだったら、宿に提供して、肉料理を作ってもらおう。
「だったらオークの肉を半分と、黒狼の毛皮以外は全部買い取ってもらえる?」
「ギルドとしては黒狼の毛皮も欲しいんだが…」
なにかに使えそうだから置いとこうかと思ったんだけど、しょうがない。
「じゃあ黒狼の毛皮も売るよ。」
「すまないな。」
「別にはっきりした用途があったわけじゃないからいいよ。」
そう言って僕はオークの肉以外の魔石とドロップ品を出した。
「じゃあちょっと待っててくれ」
アレクさんはそう言うと、僕が出した魔石とドロップ品を持って部屋から出ていった。
しばらくして戻ってきたアレクさんは袋を持っていた。
袋を開けてみると金貨が2枚と、銀貨がたくさんはいっていた。
「全部で254万円だ。やっぱり黒狼の魔石と毛皮がでかかったな。内訳は聞くか?」
異世界言語理解のおかげで銅貨1枚が100円と聞こえるみたいだ。
銀貨は54枚あるらしい。
実際はこの世界のお金の単位は円ではないんだろうな。
「いや、いいよ。」
僕はそう言ってお金を懐にしまうフリをして、アイテムボックスにしまった。
この世界ではアイテム袋というものがあるらしいから出し入れするところさえ見られなければ問題はない。
「今度こそ帰ってもいい?」
「あぁ、時間を取らせて悪かったな。
あと、さっきも言ったと思うが買取りは俺がやってる。
お前さんがどれだけ狩ってくるか楽しみにしてるぞ。」
「ギルドマスターとしての仕事はしなくていいの?」
「書類整理みたいな面倒なのはサブマスに任せてる。
あいつらも俺がそういのは苦手なのをわかってるから特に文句もなくやってくれる。
俺はあの場所で冒険者から直接ギルドの問題点とかを聞いて、改善するようにしている。」
うーん、まぁそれなら一応ギルドマスターの仕事はしてるのかな?
まぁ僕が口出しすることではないか。
冒険者ギルドから出た僕は、特に行くところもないので、宿に帰った。
LV9でこのステータスだと…それにジョブが3つ…」
僕のステータスを見たアレクさんが驚いている。
「おい、ジュン、一応、聞いておくが、自分のステータスが相当特異だって気付いているか?」
僕は首を横にふる。
「はぁ…
そうか、そうだよな、今までステータスの見方も知らなかったぐらいだからなぁ…」
アレクさんがため息を吐いて、僕に説明してくれる。
「いいか、まず、冒険者を初めて、2日目のやつがLV9なんてありえない。
普通はLV2になるのさえ4.5日かかる。」
やっぱりそうか。
これぐらい戦えるのが普通だ、という可能性も考えていたが、そうではないみたいだ。
「まぁLVに関しては持ってきた魔石の量を見たからな。
あれだけ狩ればLVは上がるだろう。
そもそもどんな冒険者でもソロでは1日であれだけは狩れないだろうが…」
アレクさんはそこで少し間を開けた。
「…だがな、LVに対してステータスが高すぎる。
ステータスの上がり方には規則性があるんだ。
それから逆算すると、お前さんの初期ステータスは最低でも1000くらいはあったことになる…
普通の初期ステータスは平均50くらいだ。
どれだけ優秀な者でも平均200、最大値250とかが関の山だ。
それとジョブは普通1つしかないはずだ。
3つどころか俺は2つのやつも見たことがない。
…お前さん、何者なんだ?」
真面目な顔をして何を言うんだ。
「そこに書いてるでしょ、普通の人間だよ。」
「人間だとしても少なくとも普通ではないな。
ステータスを書き換えるなんて聞いたこともないし、不可能だとは思うが、お前さんが人間だというよりは、まだそっちの方が納得できる。」
「失礼なこと言わないでよ。
それで、もう帰っていいの?」
「いや、まだだ。」
えー、そろそろ面倒になってきた。
「ここからが本題だ。そんな嫌そうな顔をするなよ。
冒険者ギルドはランクがD以上の冒険者にその街にモンスターが迫り、危険に陥った時に緊急依頼を出す。
緊急依頼を達成してもランクは上がらないが、その分報酬は多めになっている。
ジュン、お前にDランクになる気があるならギルドマスター権限を使えばこの場でDランクにすることができる。」
「えっ、アレクさんってギルドマスターだったの!?」
「ん、なんだ、気付いてなかったのか?
ここはギルド長室だぞ。」
そんなの全然見てなかった。
ギルドマスターに敬語使わないのってまずいかな。
でも今更敬語使うのも違和感あるし、アレクさんはそういうの気にする人ではなさそうだからこのままでいいか。
「話を戻すぞ。
お前さんならDランクくらいすぐに到達するだろうが、その間に街が危険に陥る可能性もあるからな。
まぁ緊急依頼なんてこの街では出したことはないんだが、念のためだ。
冒険者ギルドとしてはもしもの時にはお前さんに力を貸して欲しい。
それに実力のある冒険者をGランクのままにしておくはもったいない。
どうだ?俺としてはこの提案を受けてくれる方が助かるが、もちろん無理強いはしない、断りたかったら断ってくれても構わない。」
僕としてはランクが上がるのはありがたい。
でも、そんなことをしたら登録して2日目でランクDになった冒険者として目立ってしまいそうだ。
あまり目立つことは避けたい。
「ごめん、Dランクには自力でなるよ。
あ、でもモンスターが街を襲ってきた時は呼んでくれたら戦うよ。
さっきアレクさんも言ったけど、すぐにDランクになってみせるよ。」
「わかった、助かる。
もしもの時はよろしく頼む。」
そう言ってアレクさんは頭を下げた。
「これでこちらの要件は終わりだ。
魔石とドロップ品は全て買い取りで構わないのか?」
「オークの肉って食べれる?」
「ああ、結構うまいぞ。」
美味しいんだったら、宿に提供して、肉料理を作ってもらおう。
「だったらオークの肉を半分と、黒狼の毛皮以外は全部買い取ってもらえる?」
「ギルドとしては黒狼の毛皮も欲しいんだが…」
なにかに使えそうだから置いとこうかと思ったんだけど、しょうがない。
「じゃあ黒狼の毛皮も売るよ。」
「すまないな。」
「別にはっきりした用途があったわけじゃないからいいよ。」
そう言って僕はオークの肉以外の魔石とドロップ品を出した。
「じゃあちょっと待っててくれ」
アレクさんはそう言うと、僕が出した魔石とドロップ品を持って部屋から出ていった。
しばらくして戻ってきたアレクさんは袋を持っていた。
袋を開けてみると金貨が2枚と、銀貨がたくさんはいっていた。
「全部で254万円だ。やっぱり黒狼の魔石と毛皮がでかかったな。内訳は聞くか?」
異世界言語理解のおかげで銅貨1枚が100円と聞こえるみたいだ。
銀貨は54枚あるらしい。
実際はこの世界のお金の単位は円ではないんだろうな。
「いや、いいよ。」
僕はそう言ってお金を懐にしまうフリをして、アイテムボックスにしまった。
この世界ではアイテム袋というものがあるらしいから出し入れするところさえ見られなければ問題はない。
「今度こそ帰ってもいい?」
「あぁ、時間を取らせて悪かったな。
あと、さっきも言ったと思うが買取りは俺がやってる。
お前さんがどれだけ狩ってくるか楽しみにしてるぞ。」
「ギルドマスターとしての仕事はしなくていいの?」
「書類整理みたいな面倒なのはサブマスに任せてる。
あいつらも俺がそういのは苦手なのをわかってるから特に文句もなくやってくれる。
俺はあの場所で冒険者から直接ギルドの問題点とかを聞いて、改善するようにしている。」
うーん、まぁそれなら一応ギルドマスターの仕事はしてるのかな?
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