5 / 11
身体能力がハンパないらしいです
しおりを挟む
サーニャさん達にお礼を言って、宿に向かった。
毎度のことながらすれ違う人に一番安全な宿の場所を聞いた。
僕が宿についた時には辺りは暗くなっていた。
もう泊まれる部屋がないかもしれない。
もしそうなったら、さすがに今からまた宿を探すことはできないからサーニャさんにお世話になるかもしれない。
そんなことを考えながら入ると
「いらっしゃいませ!」
10歳くらいの女の子が出迎えてくれた。
ここの宿の娘さんかな?
まだ少し緊張している感じでかわいらしい。
「今から泊まれる?」
「はい、1泊銅貨75枚の部屋から銀貨3枚の部屋まであり、現在1泊銀貨1枚の部屋しか空いてませんがそこでもいいですか?」
「うん、そこでいいよ、とりあえず今日から7日間泊まらせてもらえる?」
「お食事はどうされますか?朝御飯が銅貨10枚で、晩御飯が銅貨15枚となります。」
「とりあえず明日の朝御飯と晩御飯だけお願い。」
僕はそう言うと銀貨7枚と銅貨25枚を渡した。
もしご飯があまり美味しくなかったら7日間それを食べるのはもったいないからね。
それとまだお金はあるけど、明日からしっかり働かないとまずいかな。
冒険者がどれくらい儲かるのかわからないけど、普通に暮らすのには問題ないはず。
「それと、この宿お風呂ってある?」
「ありますよ。案内しましょうか?」
「じゃあお願い。」
そう言ってお風呂に案内してもらった。
案内してもらったお風呂はサーニャさんの家のお風呂より広かった。
まぁ考えてみれば当たり前か。
僕はそのまま風呂に入り、部屋に行くとそのまま布団に入る。
ちなみに僕の持ち物はアイテムボックスの中に入っているので、整理する必要はない。
やっぱりこのスキル便利だな。
僕は明日のことを考えながら眠りに落ちた…。
翌朝私は窓から指してくる朝日によって目を覚ました。
どうやら昨日の夜にすぐに寝てしまったからカーテンを閉め忘れたみたいだ。
鏡を見たら髪がボサボサだ。
さすがにこれじゃ恥ずかしいので少し整えてから朝御飯にしよう。
髪を整えた後、僕は食堂へ向かった。
女の子ってめんどくさいね、前の体では寝癖がついても水をつけたらすぐに直ったけど、かなり時間がかかってしまった。
食堂に入ると、昨日の女の子の母親らしき人に料理をもらった。
食堂にあまり人はいない。
僕は朝御飯を食べながら料理をくれた人に話しかけた。
「昨日、受付をしてくれた女の子はあなたの娘さんですか?」
「そうね、まだ少し固いところはあるけど、しっかり働いてくれる私の自慢の娘よ。」
「そうですね、あの年なのにすごくしっかりしていてすごいですね。」
「見たところあなたもそんなに変わらないでしょう?
これからどうするつもり?」
「今日は森に行ってモンスターを倒してこようかと。」
「え、その歳で冒険者なの?珍しいわね。わかってると思うけど、無理はしないでね。
宿を予約したまま帰ってこない冒険者もたまにいてね、お金は前払いでもらってるから部屋はそのままにしとかなきゃいけないのよ。
もしかしたら帰ってくるかもしれないからね。
でもだいたいは帰ってこないの。
数回しか会ったことのない冒険者でも悲しくてね。
あなたみたいな娘とそう歳の違わない小さい女の子が戻ってこないのは嫌なの。
だから絶対に戻ってきてね。」
「大丈夫ですよ、そんなに無茶をするつもりはありませんから」
「ならいいわ、気を付けてね。」
「ごちそうさまでした、御飯美味しかったです。」
「ふふ、ありがとう。」
そんな会話をしてから僕は森に向かった。
今日は僕がどれくらい戦えるか試すだけのつもりだから依頼は受けていない。
どのモンスターを倒せるか把握してから依頼を受ける方がいいと思ったからだ。
街の出入口を出てしばらくすると1匹のゴブリンを見つけた。
まだ森には入ってないはずだが、まぁ多少のモンスターはいるか。
昨日買った武器と防具は既に装備している。
僕は走ってゴブリンに近づこうとした…
ビュン!!!
…え?
地面を蹴ると僕の体はゴブリンの横を通り越していた。
ゴブリンはいきなりのことに驚いているが、僕に全く反応できていなかった。
(え~っと、僕の身体能力がとんでもないってことでいいのかな?)
ザクッ!
落ち着いてゴブリンに近づき喉をショートソードで突いた。
するとゴブリンは灰みたいに崩れ落ち、親指くらいの石みたいな物が残った。
解析眼で見てみると
<コブリンの魔石>
と表示された。
(これが魔石か。
ドロップ品は落ちなかったな。ゴブリンにドロップ品はないのか、それとも運が悪いだけだったのか…)
森に到着する間に3匹のゴブリンと1匹のオークと遭遇した。
4匹とも魔石は落としたが、ゴブリンは3匹ともドロップ品を落とさなかった。
これはゴブリンからドロップはないと考えた方がよさそうだ。
オークのドロップ品はオークの肉だった。
オークの肉は食べたくないな。
ちなみにオークも一撃で倒せた。
(ゴブリンとオークくらいなら誰でも一撃で倒せるのか?
もしそうだとしても最初のゴブリンと会った時のあの脚力はやっぱり異常だよな。
もしかするとアイテムボックスや解析眼よりこの体の方が神様からのお詫びだったりして…)
と考えながら森の中にはいって行った。
毎度のことながらすれ違う人に一番安全な宿の場所を聞いた。
僕が宿についた時には辺りは暗くなっていた。
もう泊まれる部屋がないかもしれない。
もしそうなったら、さすがに今からまた宿を探すことはできないからサーニャさんにお世話になるかもしれない。
そんなことを考えながら入ると
「いらっしゃいませ!」
10歳くらいの女の子が出迎えてくれた。
ここの宿の娘さんかな?
まだ少し緊張している感じでかわいらしい。
「今から泊まれる?」
「はい、1泊銅貨75枚の部屋から銀貨3枚の部屋まであり、現在1泊銀貨1枚の部屋しか空いてませんがそこでもいいですか?」
「うん、そこでいいよ、とりあえず今日から7日間泊まらせてもらえる?」
「お食事はどうされますか?朝御飯が銅貨10枚で、晩御飯が銅貨15枚となります。」
「とりあえず明日の朝御飯と晩御飯だけお願い。」
僕はそう言うと銀貨7枚と銅貨25枚を渡した。
もしご飯があまり美味しくなかったら7日間それを食べるのはもったいないからね。
それとまだお金はあるけど、明日からしっかり働かないとまずいかな。
冒険者がどれくらい儲かるのかわからないけど、普通に暮らすのには問題ないはず。
「それと、この宿お風呂ってある?」
「ありますよ。案内しましょうか?」
「じゃあお願い。」
そう言ってお風呂に案内してもらった。
案内してもらったお風呂はサーニャさんの家のお風呂より広かった。
まぁ考えてみれば当たり前か。
僕はそのまま風呂に入り、部屋に行くとそのまま布団に入る。
ちなみに僕の持ち物はアイテムボックスの中に入っているので、整理する必要はない。
やっぱりこのスキル便利だな。
僕は明日のことを考えながら眠りに落ちた…。
翌朝私は窓から指してくる朝日によって目を覚ました。
どうやら昨日の夜にすぐに寝てしまったからカーテンを閉め忘れたみたいだ。
鏡を見たら髪がボサボサだ。
さすがにこれじゃ恥ずかしいので少し整えてから朝御飯にしよう。
髪を整えた後、僕は食堂へ向かった。
女の子ってめんどくさいね、前の体では寝癖がついても水をつけたらすぐに直ったけど、かなり時間がかかってしまった。
食堂に入ると、昨日の女の子の母親らしき人に料理をもらった。
食堂にあまり人はいない。
僕は朝御飯を食べながら料理をくれた人に話しかけた。
「昨日、受付をしてくれた女の子はあなたの娘さんですか?」
「そうね、まだ少し固いところはあるけど、しっかり働いてくれる私の自慢の娘よ。」
「そうですね、あの年なのにすごくしっかりしていてすごいですね。」
「見たところあなたもそんなに変わらないでしょう?
これからどうするつもり?」
「今日は森に行ってモンスターを倒してこようかと。」
「え、その歳で冒険者なの?珍しいわね。わかってると思うけど、無理はしないでね。
宿を予約したまま帰ってこない冒険者もたまにいてね、お金は前払いでもらってるから部屋はそのままにしとかなきゃいけないのよ。
もしかしたら帰ってくるかもしれないからね。
でもだいたいは帰ってこないの。
数回しか会ったことのない冒険者でも悲しくてね。
あなたみたいな娘とそう歳の違わない小さい女の子が戻ってこないのは嫌なの。
だから絶対に戻ってきてね。」
「大丈夫ですよ、そんなに無茶をするつもりはありませんから」
「ならいいわ、気を付けてね。」
「ごちそうさまでした、御飯美味しかったです。」
「ふふ、ありがとう。」
そんな会話をしてから僕は森に向かった。
今日は僕がどれくらい戦えるか試すだけのつもりだから依頼は受けていない。
どのモンスターを倒せるか把握してから依頼を受ける方がいいと思ったからだ。
街の出入口を出てしばらくすると1匹のゴブリンを見つけた。
まだ森には入ってないはずだが、まぁ多少のモンスターはいるか。
昨日買った武器と防具は既に装備している。
僕は走ってゴブリンに近づこうとした…
ビュン!!!
…え?
地面を蹴ると僕の体はゴブリンの横を通り越していた。
ゴブリンはいきなりのことに驚いているが、僕に全く反応できていなかった。
(え~っと、僕の身体能力がとんでもないってことでいいのかな?)
ザクッ!
落ち着いてゴブリンに近づき喉をショートソードで突いた。
するとゴブリンは灰みたいに崩れ落ち、親指くらいの石みたいな物が残った。
解析眼で見てみると
<コブリンの魔石>
と表示された。
(これが魔石か。
ドロップ品は落ちなかったな。ゴブリンにドロップ品はないのか、それとも運が悪いだけだったのか…)
森に到着する間に3匹のゴブリンと1匹のオークと遭遇した。
4匹とも魔石は落としたが、ゴブリンは3匹ともドロップ品を落とさなかった。
これはゴブリンからドロップはないと考えた方がよさそうだ。
オークのドロップ品はオークの肉だった。
オークの肉は食べたくないな。
ちなみにオークも一撃で倒せた。
(ゴブリンとオークくらいなら誰でも一撃で倒せるのか?
もしそうだとしても最初のゴブリンと会った時のあの脚力はやっぱり異常だよな。
もしかするとアイテムボックスや解析眼よりこの体の方が神様からのお詫びだったりして…)
と考えながら森の中にはいって行った。
32
お気に入りに追加
842
あなたにおすすめの小説

スキル【アイテムコピー】を駆使して金貨のお風呂に入りたい
兎屋亀吉
ファンタジー
異世界転生にあたって、神様から提示されたスキルは4つ。1.【剣術】2.【火魔法】3.【アイテムボックス】4.【アイテムコピー】。これらのスキルの中から、選ぶことのできるスキルは一つだけ。さて、僕は何を選ぶべきか。タイトルで答え出てた。

加護とスキルでチートな異世界生活
どど
ファンタジー
高校1年生の新崎 玲緒(にいざき れお)が学校からの帰宅中にトラックに跳ねられる!?
目を覚ますと真っ白い世界にいた!
そこにやってきた神様に転生か消滅するかの2択に迫られ転生する!
そんな玲緒のチートな異世界生活が始まる
初めての作品なので誤字脱字、ストーリーぐだぐだが多々あると思いますが気に入って頂けると幸いです
ノベルバ様にも公開しております。
※キャラの名前や街の名前は基本的に私が思いついたやつなので特に意味はありません

異世界転生は、0歳からがいいよね
八時
ファンタジー
転生小説好きの少年が神様のおっちょこちょいで異世界転生してしまった。
神様からのギフト(チート能力)で無双します。
初めてなので誤字があったらすいません。
自由気ままに投稿していきます。

外れスキル『収納』がSSS級スキル『亜空間』に成長しました~剣撃も魔法もモンスターも収納できます~
春小麦
ファンタジー
——『収納』という、ただバッグに物をたくさん入れられるだけの外れスキル。
冒険者になることを夢見ていたカイル・ファルグレッドは落胆し、冒険者になることを諦めた。
しかし、ある日ゴブリンに襲われたカイルは、無意識に自身の『収納』スキルを覚醒させる。
パンチや蹴りの衝撃、剣撃や魔法、はたまたドラゴンなど、この世のありとあらゆるものを【アイテムボックス】へ『収納』することができるようになる。
そこから郵便屋を辞めて冒険者へと転向し、もはや外れスキルどころかブッ壊れスキルとなった『収納(亜空間)』を駆使して、仲間と共に最強冒険者を目指していく。

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!

神の加護を受けて異世界に
モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。
その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。
そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。


せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる