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武器と防具を買うそうです
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冒険者ギルドの次は鍛冶屋で武器と防具を買おう。
そういえば鍛冶屋ってどこにあるんだろう。
冒険者ギルドで聞いておけばよかったな。
あ、冒険者ギルドを出る時に4人パーティーの冒険者に声をかけられて冒険者としてのマナーとかを教えてもらったよ、他の冒険者が攻撃しているモンスターには助けを求められなかったら攻撃するな、とかね。
モンスター素材とかは売れるから倒した後にもめるそうだ。
声をかけられた時はちょっと身構えたけどいい人達だったよ。
異世界に転生や転移した元日本人が冒険者ギルドで絡まれるのは定番だからね。
この体になってから力がみなぎっているけど、実際モンスターや人と戦ったわけではないからどれくらい動けるかわからないから、今絡まれるのは困る。
やっぱりどれくらい戦えるか知るためにも早くモンスターと戦いたいな。
僕が以前倒れていた森は冒険者からは<始まりの森>や<初心者の森>と呼ばれてるらしい。
モンスターの中でも比較的弱いモンスターしかいないらしいので気をつければ初心者でも充分戦えるそうだ。
早く試したいので鍛冶屋に行こう。
すれ違う冒険者にオススメの鍛冶屋を教えてもらった。
たどり着いたのはいかにもという感じのお店だった。
店の看板に剣や盾が描かれている。
入ってみると中には誰もいない。
周りを見てみるといろんな武器や防具がある。
その中の一つを解析眼で見てみると
<銅のショートソード>
と書かれていた。
これが武器の中では一番安そうだ。
他のを見てみるとミスリルの剣とかいかにも高そうな剣があった。
「すいませーん」
奥の方から聞こえて来る音が止まった。
しばらくすると30代くらいのおじさんが出てきた。
ドワーフとかがやってるのかと思ったら、人だった。
そういえばこの世界で人以外見たことがないな。
もしかしたら人族しかいないのかな?
「いらっしゃい、お嬢ちゃん冒険者かい?」
「はい、そうです、さっき冒険者になったばかりなので初心者用の武器と防具がほしいんですけど。」
「珍しいね、冒険者には15歳からなれるけど、その歳で冒険者になる女の子なんてほとんどいないからね。」
そうなんだ、でもいないことはないみたい。
「初心者用の武器と防具だったね。お嬢ちゃんは剣士なのか?だったら武器はこの銅のショートソードなんかどうだ?」
そういってさっき私が解析眼で見ていた剣を渡された。
剣士ってことはやっぱり魔術師とかもいるのか。
街の中でもそれっぽい格好の冒険者はいた。
私にも、魔法は使えるかな?
今度モンスターを倒す時に試してみよう。
そう思いながら渡されたショートソードを受け取る。
試しに振ってみると、重過ぎこともなく軽過ぎることもないな、ちょうどいいくらいだ。
お店の人が選んだんだからこれでいいだろう。
これにしよう。
つぎは防具だ。
「武器はこれにします。
防具はどれがいいですかね?」
「最初は革の防具だろうな。
これなんかどうだ?」
そう言って渡されたのは革の胸当てだ。
試しにつけてみると、大きさはちょうどよかった。
僕の体はそれほど胸が大きくない。
この世界には普通に風呂はあるらしく、目が覚めた日の夜にサーニャさんの家で入らせてもらった時、自分の体を見てみたが興奮しなかった。
いくら女の子の体でも結局は自分の体だ。
話がずれたけど、防具はこの胸当てでいいか。
「これでお願いします。」
「じゃあ銅のショートソードと合わせて銀貨8枚だな。」
僕は懐から取り出すフリをして、アイテムボックスから銀貨8枚を取り出す。
アイテムボックスはレアなスキルらしいからバレると面倒だ。
買ったものを受け取った僕は鍛冶屋を出て、そのまま森へ行こうとしたが、もう夕方になっていることに気付いた。
暗い時に森へ行くのは危険だと聞いた。
なんでもモンスターは暗くても周りが見えてるようなので一方的に攻撃されることがあるらしい。
なので今日は森へは行かずにこのまま帰ろう。
いつまでもサーニャさんにお世話になるのは悪いので、お礼を言って今日は宿に泊まろう。
お金ならある。
「今までありがとうございました。
いつまでもここのお世話になるのは悪いので、今日からは宿に泊まります。
サーニャさん、今までよくしてくれてありがとうございました。」
「あら、残念ね、ジュンちゃんかわいいからいつまでもいていいのに。」
「そうか、元気でな、まぁジュンも冒険者をするんならそのうち会えるか。
でも無理はするなよ。
もう森の中で倒れてる女の子を見るのはごめんだ、心臓に悪い。」
「え、ジュン姉ちゃんいなくなっちゃうの?
そっか…でもまた遊びにきてね。」
上からサーニャさん、倒れていた私を助けてくれたゲイルさん、2人の一人娘のミリの言葉だ。
「ゲイルさん、助けてくれて本当にありがとうございました。」
「いいって、それは何回も聞いたよ。
その礼にってわけじゃないが、たまにはミリと遊びに来てやってくれ。」
「わかりました。
ミリ、また来るからね。」
「うん、約束だよ!」
ミリはさっきまでの悲しそうな表情ではなく笑顔でそう言った。
そういえば鍛冶屋ってどこにあるんだろう。
冒険者ギルドで聞いておけばよかったな。
あ、冒険者ギルドを出る時に4人パーティーの冒険者に声をかけられて冒険者としてのマナーとかを教えてもらったよ、他の冒険者が攻撃しているモンスターには助けを求められなかったら攻撃するな、とかね。
モンスター素材とかは売れるから倒した後にもめるそうだ。
声をかけられた時はちょっと身構えたけどいい人達だったよ。
異世界に転生や転移した元日本人が冒険者ギルドで絡まれるのは定番だからね。
この体になってから力がみなぎっているけど、実際モンスターや人と戦ったわけではないからどれくらい動けるかわからないから、今絡まれるのは困る。
やっぱりどれくらい戦えるか知るためにも早くモンスターと戦いたいな。
僕が以前倒れていた森は冒険者からは<始まりの森>や<初心者の森>と呼ばれてるらしい。
モンスターの中でも比較的弱いモンスターしかいないらしいので気をつければ初心者でも充分戦えるそうだ。
早く試したいので鍛冶屋に行こう。
すれ違う冒険者にオススメの鍛冶屋を教えてもらった。
たどり着いたのはいかにもという感じのお店だった。
店の看板に剣や盾が描かれている。
入ってみると中には誰もいない。
周りを見てみるといろんな武器や防具がある。
その中の一つを解析眼で見てみると
<銅のショートソード>
と書かれていた。
これが武器の中では一番安そうだ。
他のを見てみるとミスリルの剣とかいかにも高そうな剣があった。
「すいませーん」
奥の方から聞こえて来る音が止まった。
しばらくすると30代くらいのおじさんが出てきた。
ドワーフとかがやってるのかと思ったら、人だった。
そういえばこの世界で人以外見たことがないな。
もしかしたら人族しかいないのかな?
「いらっしゃい、お嬢ちゃん冒険者かい?」
「はい、そうです、さっき冒険者になったばかりなので初心者用の武器と防具がほしいんですけど。」
「珍しいね、冒険者には15歳からなれるけど、その歳で冒険者になる女の子なんてほとんどいないからね。」
そうなんだ、でもいないことはないみたい。
「初心者用の武器と防具だったね。お嬢ちゃんは剣士なのか?だったら武器はこの銅のショートソードなんかどうだ?」
そういってさっき私が解析眼で見ていた剣を渡された。
剣士ってことはやっぱり魔術師とかもいるのか。
街の中でもそれっぽい格好の冒険者はいた。
私にも、魔法は使えるかな?
今度モンスターを倒す時に試してみよう。
そう思いながら渡されたショートソードを受け取る。
試しに振ってみると、重過ぎこともなく軽過ぎることもないな、ちょうどいいくらいだ。
お店の人が選んだんだからこれでいいだろう。
これにしよう。
つぎは防具だ。
「武器はこれにします。
防具はどれがいいですかね?」
「最初は革の防具だろうな。
これなんかどうだ?」
そう言って渡されたのは革の胸当てだ。
試しにつけてみると、大きさはちょうどよかった。
僕の体はそれほど胸が大きくない。
この世界には普通に風呂はあるらしく、目が覚めた日の夜にサーニャさんの家で入らせてもらった時、自分の体を見てみたが興奮しなかった。
いくら女の子の体でも結局は自分の体だ。
話がずれたけど、防具はこの胸当てでいいか。
「これでお願いします。」
「じゃあ銅のショートソードと合わせて銀貨8枚だな。」
僕は懐から取り出すフリをして、アイテムボックスから銀貨8枚を取り出す。
アイテムボックスはレアなスキルらしいからバレると面倒だ。
買ったものを受け取った僕は鍛冶屋を出て、そのまま森へ行こうとしたが、もう夕方になっていることに気付いた。
暗い時に森へ行くのは危険だと聞いた。
なんでもモンスターは暗くても周りが見えてるようなので一方的に攻撃されることがあるらしい。
なので今日は森へは行かずにこのまま帰ろう。
いつまでもサーニャさんにお世話になるのは悪いので、お礼を言って今日は宿に泊まろう。
お金ならある。
「今までありがとうございました。
いつまでもここのお世話になるのは悪いので、今日からは宿に泊まります。
サーニャさん、今までよくしてくれてありがとうございました。」
「あら、残念ね、ジュンちゃんかわいいからいつまでもいていいのに。」
「そうか、元気でな、まぁジュンも冒険者をするんならそのうち会えるか。
でも無理はするなよ。
もう森の中で倒れてる女の子を見るのはごめんだ、心臓に悪い。」
「え、ジュン姉ちゃんいなくなっちゃうの?
そっか…でもまた遊びにきてね。」
上からサーニャさん、倒れていた私を助けてくれたゲイルさん、2人の一人娘のミリの言葉だ。
「ゲイルさん、助けてくれて本当にありがとうございました。」
「いいって、それは何回も聞いたよ。
その礼にってわけじゃないが、たまにはミリと遊びに来てやってくれ。」
「わかりました。
ミリ、また来るからね。」
「うん、約束だよ!」
ミリはさっきまでの悲しそうな表情ではなく笑顔でそう言った。
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