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和樹の友人
挨拶
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今日は和樹の友人が尋ねてくる日だ。
一体そんな友人なのだろうか。
和樹に友人がいた事にも驚いたが・・・。
「ねぇ、和樹。和樹の友達ってどんな人?」
「・・・オネェだ」
「は?」
「女装好きで可愛いものが大好きなオネェなんだ」
「そう・・・なんだ」
やはり普通の友人ではなさそうだ。
和樹が変わっているから友人も変わり者なのは予想はしていた。
しかし、まさかオネェとは・・・。
2人は一体どこで知り合ったのだろうか。
「さて、そろそろ到着するころだろう」
「王の間で会うの?」
「ああ、あそこが一番来客に向いているだろう」
確かにソファもあってテーブルもある。
くつろいで話せるだろう。
「じゃあ、行こうか」
「あ、待って」
和樹は照れながらも唯奈に手を差し伸べた。
唯奈はその手を取り、歩き始めた。
王の間に着き扉を開けると1人の美しい中性的な男性がソファでくつろぎ、お茶を飲んでいた。
まるで自分の家のようなくつろぎっぷりだった。
「ラトス・・・早かったな」
「んもぅ!!和樹が来るのが遅いんじゃない!」
ぷんぷん怒りながら和樹の目の前に立った。
唯奈は驚いて和樹の後ろに隠れた。
「ラトス、距離が近い。唯奈が驚いているからもう少し離れてくれないか?」
和樹がそう言うとラトスは今度は唯奈に近づいていった。
「この子が和樹の花嫁?」
ひょいっと和樹の後ろに隠れている唯奈の手を取った。
「よろしく。私、ラトスというの」
「よ、宜しくお願いします。唯奈と申します」
唯奈は頭を下げお辞儀をした。
「まぁ・・・!!なんて可愛いの!!手だってこんなに小さい!」
ラトスという男(?)は身長190cmほどあり156cmの唯奈から見ると巨人に見える。
「ラトス、いい加減に唯奈から手を離してくれないか?」
「和樹ったら嫉妬?男の嫉妬は見苦しいわよ」
そう言い唯奈の手を離した。
「うるさい。今日は何をしにきた?」
「今日は2人の結婚のお祝いに来たのよぅ」
「お前、そう言えば式典にはいなかったな」
「ええ、ちょっと用事で人間界まで行っていたの」
「今日は唯奈ちゃんにドレスを作ってきたの」
「え?」
「今までのドレスは気に入ってくれたかしら?」
「今までのドレスってラトスさんが作ってくれていたんですか!?」
ラトスは一瞬きょとんとした顔をした。
「意外かしら?」
「い、いいえ。そんな事はありません」
唯奈は意外だった。
こんな大柄な男性があんなに細やかな刺繍を施していたなんて信じがたいことだった。
「ちょっとこのドレス着てみてくれない?」
「え?今ですか?」
「ええ!見てみたいの」
「はぁ」
唯奈は王の間の奥の扉を開けた。
「ラトスさん、着替えてきますね」
「ええ!待ってるわ」
そう言い唯奈は着替えるために席を外した。
「・・・で?本題は何だ?」
「・・・東の方で諍いが起き始めているわ。早く治めに行くべきよ」
「お前が治めて来ればよかったじゃないか」
和樹がそう言うとラトスは言った。
「私が治めても意味がないでしょう?」
その通りだ魔王である自分が治めに行かなければ意味がない。
力の誇示も大事な仕事だ。
「知らせてくれてありがとう」
「嫌ねぇ、お礼なんて。私と和樹の仲じゃない」
和樹はまだ魔王になったばかりで気がつかないこともたくさんあった。
まだまだ父のように国を治めることが出来ないでいた。
その時、唯奈が戻ってきた。
レースをたくさんあしらったドレスに身を包んでいた。
色はアイボリー。
レースはアンティックレースだった。
「着心地はいかがかしら?」
「軽くて動きやすいです。・・・でも少し幼すぎませんか?」
「そんな事無いわよ。ねぇ、和樹」
和樹は新しいドレス姿の唯奈に見惚れていた。
やや、間があり和樹が口を開いた。
「よく似合っている。唯奈」
「報告も終わったし、唯奈ちゃんにも直接会えたし今日の所はもう帰るわ」
「え?もう帰っちゃうんですか?」
唯奈が引き留めようとすると、ラトスは言った。
「急いで仕上げなければいけないドレスがあるのよ。また遊びに来させてもらうわ」
「はい。お待ちしていますね」
ラトスは唯奈の頬にキスをした。
「本当に可愛いわねぇ。唯奈ちゃん」
「!?」
「でも、油断しちゃだめよ。こういう風にいたずらされちゃうから」
そう言うとラトスは立ち上がり王の間から出て行った。
「唯奈・・・また油断したな?」
唯奈は嫌な予感がした。
それから唯奈は部屋に連れ戻され和樹に抱かれる羽目になった。
一体そんな友人なのだろうか。
和樹に友人がいた事にも驚いたが・・・。
「ねぇ、和樹。和樹の友達ってどんな人?」
「・・・オネェだ」
「は?」
「女装好きで可愛いものが大好きなオネェなんだ」
「そう・・・なんだ」
やはり普通の友人ではなさそうだ。
和樹が変わっているから友人も変わり者なのは予想はしていた。
しかし、まさかオネェとは・・・。
2人は一体どこで知り合ったのだろうか。
「さて、そろそろ到着するころだろう」
「王の間で会うの?」
「ああ、あそこが一番来客に向いているだろう」
確かにソファもあってテーブルもある。
くつろいで話せるだろう。
「じゃあ、行こうか」
「あ、待って」
和樹は照れながらも唯奈に手を差し伸べた。
唯奈はその手を取り、歩き始めた。
王の間に着き扉を開けると1人の美しい中性的な男性がソファでくつろぎ、お茶を飲んでいた。
まるで自分の家のようなくつろぎっぷりだった。
「ラトス・・・早かったな」
「んもぅ!!和樹が来るのが遅いんじゃない!」
ぷんぷん怒りながら和樹の目の前に立った。
唯奈は驚いて和樹の後ろに隠れた。
「ラトス、距離が近い。唯奈が驚いているからもう少し離れてくれないか?」
和樹がそう言うとラトスは今度は唯奈に近づいていった。
「この子が和樹の花嫁?」
ひょいっと和樹の後ろに隠れている唯奈の手を取った。
「よろしく。私、ラトスというの」
「よ、宜しくお願いします。唯奈と申します」
唯奈は頭を下げお辞儀をした。
「まぁ・・・!!なんて可愛いの!!手だってこんなに小さい!」
ラトスという男(?)は身長190cmほどあり156cmの唯奈から見ると巨人に見える。
「ラトス、いい加減に唯奈から手を離してくれないか?」
「和樹ったら嫉妬?男の嫉妬は見苦しいわよ」
そう言い唯奈の手を離した。
「うるさい。今日は何をしにきた?」
「今日は2人の結婚のお祝いに来たのよぅ」
「お前、そう言えば式典にはいなかったな」
「ええ、ちょっと用事で人間界まで行っていたの」
「今日は唯奈ちゃんにドレスを作ってきたの」
「え?」
「今までのドレスは気に入ってくれたかしら?」
「今までのドレスってラトスさんが作ってくれていたんですか!?」
ラトスは一瞬きょとんとした顔をした。
「意外かしら?」
「い、いいえ。そんな事はありません」
唯奈は意外だった。
こんな大柄な男性があんなに細やかな刺繍を施していたなんて信じがたいことだった。
「ちょっとこのドレス着てみてくれない?」
「え?今ですか?」
「ええ!見てみたいの」
「はぁ」
唯奈は王の間の奥の扉を開けた。
「ラトスさん、着替えてきますね」
「ええ!待ってるわ」
そう言い唯奈は着替えるために席を外した。
「・・・で?本題は何だ?」
「・・・東の方で諍いが起き始めているわ。早く治めに行くべきよ」
「お前が治めて来ればよかったじゃないか」
和樹がそう言うとラトスは言った。
「私が治めても意味がないでしょう?」
その通りだ魔王である自分が治めに行かなければ意味がない。
力の誇示も大事な仕事だ。
「知らせてくれてありがとう」
「嫌ねぇ、お礼なんて。私と和樹の仲じゃない」
和樹はまだ魔王になったばかりで気がつかないこともたくさんあった。
まだまだ父のように国を治めることが出来ないでいた。
その時、唯奈が戻ってきた。
レースをたくさんあしらったドレスに身を包んでいた。
色はアイボリー。
レースはアンティックレースだった。
「着心地はいかがかしら?」
「軽くて動きやすいです。・・・でも少し幼すぎませんか?」
「そんな事無いわよ。ねぇ、和樹」
和樹は新しいドレス姿の唯奈に見惚れていた。
やや、間があり和樹が口を開いた。
「よく似合っている。唯奈」
「報告も終わったし、唯奈ちゃんにも直接会えたし今日の所はもう帰るわ」
「え?もう帰っちゃうんですか?」
唯奈が引き留めようとすると、ラトスは言った。
「急いで仕上げなければいけないドレスがあるのよ。また遊びに来させてもらうわ」
「はい。お待ちしていますね」
ラトスは唯奈の頬にキスをした。
「本当に可愛いわねぇ。唯奈ちゃん」
「!?」
「でも、油断しちゃだめよ。こういう風にいたずらされちゃうから」
そう言うとラトスは立ち上がり王の間から出て行った。
「唯奈・・・また油断したな?」
唯奈は嫌な予感がした。
それから唯奈は部屋に連れ戻され和樹に抱かれる羽目になった。
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