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指輪
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悠里さん、今日は居ないのかな?
「ただいま戻りました。フォン様、変わりはなかったですか?」
「はい」
悠里はフォンのことを心配してくれていたらしい。
「今日は優也様のお使いに行っておりまして・・・お側に付いていられなくてすみません」
「一人でも大丈夫ですよ」
「そうですか?」
「それでは私はお使いの品を優也様へ届けてまいりますね」
「はい」
そう言うと部屋から飛び出していった。
「紀藤様、あの品がようやく出来たので取ってまいりました」
「そうですか、お疲れ様でした」
「はやく優也王にお渡ししたくって」
「喜ばれるでしょうね」
「はい」
その晩、優也に庭に呼び出されたフォンは優也のいる庭へ急いで行った。
「優也様!!今日はお庭で会いたいなんてどうかしたんですか?」
「いいや、特に理由はない。たまには気分を変えようと思ってな」
「?」
フォンは優也が大切に持っている包みを見つけた。
「それは?」
「これは指輪というもので母上の世界では夫婦はお揃いの指輪をつける習慣があるらしい」
「指輪・・・」
「だからそれを真似てみようと思って特別に作らせたんだ」
包みを開くと中から水色の石がはめ込まれた金の輪っかが出てきた。
とても綺麗な水色の石だった。
「あの、手に取ってみても良いですか?」
「ああ」
指輪につけられた石は月の光に反射してキラキラ輝いていた。
「それを貸してくれ、つけてやる」
「え?」
そう言うと素早くフォンの左手の薬指にはめてやった。
サイズはぴったりだった。
そして、もう一つの指輪を自分の左手の薬指につけた。
「ほら、これでお揃いだ」
「でも、どうして急に指輪なんて・・・」
フォンは不思議に思った。今まで話題にあがったことなど一度もない。
「この間母上達が来たとき、思い出したんだ」
それから急いで作らせた。
「これが夫婦の証だそうだ」
ニッと笑いながら嬉しそうに優也は言った。
その顔を見ながらフォンは心が昂るのを感じた。
フォンは気持ちを抑えきれず、優也に飛びついた。
「優也様、嬉しいです。ありがとうございます」
フォンに抱きつかれそのまま彼女を抱き上げると自室へ連れて行った。
「抱いてもいいか?」
「はい・・・」
真っ赤になって俯いて返事をしてくれた。
相変わらず反応が初々しい。
優也はフォンのそんな純粋なところも気に入っていた。
強弱をつけて胸を揉みこまれ、指の腹で胸の頂を摘ままれる。
その度疼きが下腹部に溜まっていく。
「く、ふぅ・・・ん」
切ない渇望を知られたくなくて両ひざをすり合わせる。
「あ、ぁ・・・」
優也の指がフォンの体の中心へ触れ、大きく足を開かされる。
その間にいつものように優也の体が入ってくる。
そうして膝裏を固定され高く持ち上げられる。
秘部への愛撫の為、そうされることは嫌というほどもう分かっている。
花芯を探り当て舌での愛撫が始まり、指先で花弁を擦り合わせ、口で溢れ出す蜜を啜る。
それを繰り返していくうちに徐々にフォンの秘部が花開いていく。
準備が整うと屹立したものを取り出し、一気に押し入れてくる。
初めての時のような痛みはもうない。
あるのは快楽のみ。
首筋を舐められぞくりとする感覚。
首筋にも強弱をつけながら、まるで自分のものと主張するように、キスの跡をつけていく。
どれも快楽につながっていく。
こうなってくると後は、優也に身を委ねていくしかない。
ゆっくり律動が始まり、最後の方は激しい動きになる。
それがどのくらい続くかはわからないが激しい快楽の波に飲み込まれていく。
そうして、フォンが限界を迎え、達すると優也も一緒に達する。
蜜壺から二人の混ざり合った液体があふれてこぼれ出す。
二人はしばらく浅い呼吸を繰り返しながら抱き合った。
「この指輪の石、優也様に似ていて綺麗です」
「そうか?」
「はい。おんなじ水色ですし・・・」
「ああ、そうしたほうが、お前が寂しくないと思ったんだ」
「この石を見て俺を思い出してほしい」
「はい!そうしたらもう寂しくありませんね」
にっこり微笑まれ、そう言われた。
その笑顔があまりにも可愛らしかった。
不覚にも優也はときめいてしまった。
優也は指輪を贈ってよかったと思った。
「ただいま戻りました。フォン様、変わりはなかったですか?」
「はい」
悠里はフォンのことを心配してくれていたらしい。
「今日は優也様のお使いに行っておりまして・・・お側に付いていられなくてすみません」
「一人でも大丈夫ですよ」
「そうですか?」
「それでは私はお使いの品を優也様へ届けてまいりますね」
「はい」
そう言うと部屋から飛び出していった。
「紀藤様、あの品がようやく出来たので取ってまいりました」
「そうですか、お疲れ様でした」
「はやく優也王にお渡ししたくって」
「喜ばれるでしょうね」
「はい」
その晩、優也に庭に呼び出されたフォンは優也のいる庭へ急いで行った。
「優也様!!今日はお庭で会いたいなんてどうかしたんですか?」
「いいや、特に理由はない。たまには気分を変えようと思ってな」
「?」
フォンは優也が大切に持っている包みを見つけた。
「それは?」
「これは指輪というもので母上の世界では夫婦はお揃いの指輪をつける習慣があるらしい」
「指輪・・・」
「だからそれを真似てみようと思って特別に作らせたんだ」
包みを開くと中から水色の石がはめ込まれた金の輪っかが出てきた。
とても綺麗な水色の石だった。
「あの、手に取ってみても良いですか?」
「ああ」
指輪につけられた石は月の光に反射してキラキラ輝いていた。
「それを貸してくれ、つけてやる」
「え?」
そう言うと素早くフォンの左手の薬指にはめてやった。
サイズはぴったりだった。
そして、もう一つの指輪を自分の左手の薬指につけた。
「ほら、これでお揃いだ」
「でも、どうして急に指輪なんて・・・」
フォンは不思議に思った。今まで話題にあがったことなど一度もない。
「この間母上達が来たとき、思い出したんだ」
それから急いで作らせた。
「これが夫婦の証だそうだ」
ニッと笑いながら嬉しそうに優也は言った。
その顔を見ながらフォンは心が昂るのを感じた。
フォンは気持ちを抑えきれず、優也に飛びついた。
「優也様、嬉しいです。ありがとうございます」
フォンに抱きつかれそのまま彼女を抱き上げると自室へ連れて行った。
「抱いてもいいか?」
「はい・・・」
真っ赤になって俯いて返事をしてくれた。
相変わらず反応が初々しい。
優也はフォンのそんな純粋なところも気に入っていた。
強弱をつけて胸を揉みこまれ、指の腹で胸の頂を摘ままれる。
その度疼きが下腹部に溜まっていく。
「く、ふぅ・・・ん」
切ない渇望を知られたくなくて両ひざをすり合わせる。
「あ、ぁ・・・」
優也の指がフォンの体の中心へ触れ、大きく足を開かされる。
その間にいつものように優也の体が入ってくる。
そうして膝裏を固定され高く持ち上げられる。
秘部への愛撫の為、そうされることは嫌というほどもう分かっている。
花芯を探り当て舌での愛撫が始まり、指先で花弁を擦り合わせ、口で溢れ出す蜜を啜る。
それを繰り返していくうちに徐々にフォンの秘部が花開いていく。
準備が整うと屹立したものを取り出し、一気に押し入れてくる。
初めての時のような痛みはもうない。
あるのは快楽のみ。
首筋を舐められぞくりとする感覚。
首筋にも強弱をつけながら、まるで自分のものと主張するように、キスの跡をつけていく。
どれも快楽につながっていく。
こうなってくると後は、優也に身を委ねていくしかない。
ゆっくり律動が始まり、最後の方は激しい動きになる。
それがどのくらい続くかはわからないが激しい快楽の波に飲み込まれていく。
そうして、フォンが限界を迎え、達すると優也も一緒に達する。
蜜壺から二人の混ざり合った液体があふれてこぼれ出す。
二人はしばらく浅い呼吸を繰り返しながら抱き合った。
「この指輪の石、優也様に似ていて綺麗です」
「そうか?」
「はい。おんなじ水色ですし・・・」
「ああ、そうしたほうが、お前が寂しくないと思ったんだ」
「この石を見て俺を思い出してほしい」
「はい!そうしたらもう寂しくありませんね」
にっこり微笑まれ、そう言われた。
その笑顔があまりにも可愛らしかった。
不覚にも優也はときめいてしまった。
優也は指輪を贈ってよかったと思った。
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