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求婚の品と鳳凰の間
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悠里から説明を受けたフォンは顔を真っ赤にしていた。
(求婚の品を受け取るとそういうことをしに鳳凰の間に行かなくてはならないのか・・・)
それは、説明を受けないと大変なことになっているところだった。
その説明を受けた晩フォンの元へ優也から求婚の品が届いた。
その品の数々を見た時フォンは眩暈がした。
「まぁ、もう求婚の品を贈っていらしたのですか・・・困ったものですわね」
「・・・」
「いかがなさいます?フォン様?」
フォンは固まったまま動かなかった。
しかし暫くすると、フォンは言った。
「私、求婚の品受け取ります」
それは、優也に抱かれることを意味していた。
フォンにはその覚悟があるらしい。
「フォン様?ご無理をなさってはいけませんよ?」
「大丈夫です。私を助けてくれた優也様の為なら何だってできます」
「・・・」
悠里は少し不安そうな顔をした。
「・・・では、お支度をいたしますね」
そう言いシーツに包まったまま禊を済ませ、送られた品々で飾り付けられて、鳳凰の間へフォンと悠里は向かった。
「失礼します。フォン様をお連れいたしました」
「悠里はもう下がれ」
「ここには誰も近づけさせるな」
そう悠里に命じた。
「フォン、こちらへこい」
そう言うとフォンはおずおずと優也の元へ向かった。
「・・・今からお前は何をされるか分かっているのか?」
「・・・はい・・・あの、悠里さんに説明を受けましたから」
「そうか」
優也はそう言いながらフォンを自分の方へ引き寄せた。
「今からお前は俺に抱かれるんだぞ?」
「はい」
「・・・本当にいいのか?」
「はい」
男は一度始めると行為を止めることは難しい。
そこまで理解しているんだろうか・・・。
「嫌がっても途中で止めることは出来ないんだぞ?」
「はい、それも悠里さんに教えていただきました」
フォンの意志は固いらしい。
優也は早くフォンが欲しくて堪らなくなっていた。
フォンに口づけをし、着物を脱がせていく。
幸い部屋が暗いのでフォンの体の傷が見えない。
「優也様、私の怪我みえますか?」
「いや、暗くて見えない」
「良かった」
フォンはその言葉を聞いて安心したようだった。
「私はどうしていたらいいんですか?初めてなので・・・わかりません」
「-・・・フォンは俺に身を委ねてくれたらそれでいい」
「はい」
体の隅々まで触っていると次第にフォンに変化が現れた。
「あっ、ん、はぁ・・・」
フォンが甘い声を漏らし始めたのだった。
「やぁ、んっ」
二人の体が熱くなってくる。
ベッドでうつ伏せになっているフォンの上に優也が覆いかぶさる形となった。
項、肩から背中へと舌を這わせる。
時折、フォンの体がビクッと跳ねる。
フォンの体の準備を確かめるため、秘部に触れた。
準備は整いつつあるようだった。
花芯を見つけ擦ってやると蜜があふれだした。それを上下に指を動かしながら花弁に刺激を与えながら花弁を少しずつ開いていく。すると指が1本軽々入った。
それを続けていくと優也の指も3本は入るようになった。
でもまだ狭い。
このまま優也のものを受け入れるのはまだ無理だろう。
そう思った優也はフォンの膝裏を持ち上げ、秘部を口を使って愛撫し始めた。
「!!?」
あまりの出来事に体を起こそうとしたフォンを瞳で動くなと制した。
その瞳を見たフォンはぞくりとした。
情欲の瞳はフォンを捕らえて放さなかった。
巧みな舌使いにフォンは身もだえした。
そうしてようやくフォンの体の準備が整ったことを確認すると自身のものを取り出しゆっくりと挿入を始めた。
「あっ、うっ」
そうして一思いにフォンを貫いた。
何かが体の中で敗れた衝撃があった。
「!!」
フォンはよほど痛かったのか苦痛の表情を浮かべている。
「・・・動くぞ」
そう言い優也は緩やかに腰を動かし始めた。
そして段々と強弱をつけながら行為に及んだ。
フォンは気がつくと体を綺麗にされ、服も着せられていた。
そうして優也の腕の中で眠っていた。
「優也様」
「どうした?」
「良かったですか?」
「!!」
突然の一言に優也は動揺した。
フォンはやはり特殊な環境にいたせいか少しずれている。
「・・・やっぱり私では駄目でしたか?」
「い、いや・・・良かった・・・」
「本当ですか!」
ここに来て初めて見るフォンの笑顔はとても可愛らしいものだった。
何故このタイミングで良い笑顔なのか優也は不思議に思った。
「”鳳凰の間での儀式”が終わって今からおまえは王妃になる。お前の役目は俺の子を産むことだ」
「はい」
「近々”お披露目の儀”がある。そして子供が産まれたら”誕生の儀”がある。この2つの式典に出ることもお前の仕事だ」
「・・・はい」
(難しいお話はよくわからないな・・・あとで詳しく悠里さんに聞こう)
こうして二人は無事鳳凰の間の儀式を終えたのだった。
(求婚の品を受け取るとそういうことをしに鳳凰の間に行かなくてはならないのか・・・)
それは、説明を受けないと大変なことになっているところだった。
その説明を受けた晩フォンの元へ優也から求婚の品が届いた。
その品の数々を見た時フォンは眩暈がした。
「まぁ、もう求婚の品を贈っていらしたのですか・・・困ったものですわね」
「・・・」
「いかがなさいます?フォン様?」
フォンは固まったまま動かなかった。
しかし暫くすると、フォンは言った。
「私、求婚の品受け取ります」
それは、優也に抱かれることを意味していた。
フォンにはその覚悟があるらしい。
「フォン様?ご無理をなさってはいけませんよ?」
「大丈夫です。私を助けてくれた優也様の為なら何だってできます」
「・・・」
悠里は少し不安そうな顔をした。
「・・・では、お支度をいたしますね」
そう言いシーツに包まったまま禊を済ませ、送られた品々で飾り付けられて、鳳凰の間へフォンと悠里は向かった。
「失礼します。フォン様をお連れいたしました」
「悠里はもう下がれ」
「ここには誰も近づけさせるな」
そう悠里に命じた。
「フォン、こちらへこい」
そう言うとフォンはおずおずと優也の元へ向かった。
「・・・今からお前は何をされるか分かっているのか?」
「・・・はい・・・あの、悠里さんに説明を受けましたから」
「そうか」
優也はそう言いながらフォンを自分の方へ引き寄せた。
「今からお前は俺に抱かれるんだぞ?」
「はい」
「・・・本当にいいのか?」
「はい」
男は一度始めると行為を止めることは難しい。
そこまで理解しているんだろうか・・・。
「嫌がっても途中で止めることは出来ないんだぞ?」
「はい、それも悠里さんに教えていただきました」
フォンの意志は固いらしい。
優也は早くフォンが欲しくて堪らなくなっていた。
フォンに口づけをし、着物を脱がせていく。
幸い部屋が暗いのでフォンの体の傷が見えない。
「優也様、私の怪我みえますか?」
「いや、暗くて見えない」
「良かった」
フォンはその言葉を聞いて安心したようだった。
「私はどうしていたらいいんですか?初めてなので・・・わかりません」
「-・・・フォンは俺に身を委ねてくれたらそれでいい」
「はい」
体の隅々まで触っていると次第にフォンに変化が現れた。
「あっ、ん、はぁ・・・」
フォンが甘い声を漏らし始めたのだった。
「やぁ、んっ」
二人の体が熱くなってくる。
ベッドでうつ伏せになっているフォンの上に優也が覆いかぶさる形となった。
項、肩から背中へと舌を這わせる。
時折、フォンの体がビクッと跳ねる。
フォンの体の準備を確かめるため、秘部に触れた。
準備は整いつつあるようだった。
花芯を見つけ擦ってやると蜜があふれだした。それを上下に指を動かしながら花弁に刺激を与えながら花弁を少しずつ開いていく。すると指が1本軽々入った。
それを続けていくと優也の指も3本は入るようになった。
でもまだ狭い。
このまま優也のものを受け入れるのはまだ無理だろう。
そう思った優也はフォンの膝裏を持ち上げ、秘部を口を使って愛撫し始めた。
「!!?」
あまりの出来事に体を起こそうとしたフォンを瞳で動くなと制した。
その瞳を見たフォンはぞくりとした。
情欲の瞳はフォンを捕らえて放さなかった。
巧みな舌使いにフォンは身もだえした。
そうしてようやくフォンの体の準備が整ったことを確認すると自身のものを取り出しゆっくりと挿入を始めた。
「あっ、うっ」
そうして一思いにフォンを貫いた。
何かが体の中で敗れた衝撃があった。
「!!」
フォンはよほど痛かったのか苦痛の表情を浮かべている。
「・・・動くぞ」
そう言い優也は緩やかに腰を動かし始めた。
そして段々と強弱をつけながら行為に及んだ。
フォンは気がつくと体を綺麗にされ、服も着せられていた。
そうして優也の腕の中で眠っていた。
「優也様」
「どうした?」
「良かったですか?」
「!!」
突然の一言に優也は動揺した。
フォンはやはり特殊な環境にいたせいか少しずれている。
「・・・やっぱり私では駄目でしたか?」
「い、いや・・・良かった・・・」
「本当ですか!」
ここに来て初めて見るフォンの笑顔はとても可愛らしいものだった。
何故このタイミングで良い笑顔なのか優也は不思議に思った。
「”鳳凰の間での儀式”が終わって今からおまえは王妃になる。お前の役目は俺の子を産むことだ」
「はい」
「近々”お披露目の儀”がある。そして子供が産まれたら”誕生の儀”がある。この2つの式典に出ることもお前の仕事だ」
「・・・はい」
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