2 / 7
会いたい気持ち
しおりを挟む
翔と会った翌日、また翔に会いたくなった琴音はスマホを鞄のポケットから取り出し鳴らしてみようと思ったがなかなかできなかった。
翔とは昨日会ったばかりでもう会いたいと思っていることが何故か恥ずかしく感じた。
正直なところ照れもあったが、引かれたらどうしようという不安感もあった。
「会いたい・・・」
自室の天井を見上げ、そう呟いた時だった。
スマホが鳴った。
相手を確認すると氷室 翔だった。
琴音は慌てて出た。
すると思いもよらないことを翔が言ってきた。
「今から会わないか?」
「会いたいです!・・・でも、どこで?」
「・・・この前の喫茶店はどうだ?」
「分かりました」
琴音はまさか向こうから電話がかかってくるだなんて夢にも思っていなかった。
「用意しなきゃ・・・何着て行こう・・・」
(私は翔さんのことが好きなのかな?)
ただ、昔からの癖は翔に出会ってからは治っていた。
理由はわからないが翔と出会ったことに関係しているようだった。
ぼんやり考えていると待ち合わせの時間が迫ってきている事に気が付いた。
「わぁ!もうこんな時間!急がないと」
慌てて服を着替えお気に入りの鞄を持って玄関から飛び出した。
待ち合わせ場所に着くと既にそこには翔がいた。
「ご、ごめんなさい!!遅れてしまって・・・」
「問題ない。俺も今、来たところだ」
そう言い綺麗な顔で微笑んでくれた。
琴音はそんな翔に好意を抱いてしまった。
「さ・・・寒いから早く入ろう!」
そう促すと翔は琴音の言う通りにしてくれた。
2人は温かい飲み物を注文した。
「えっと・・・翔さん。今日はどうかされたんですか?」
「・・・特に何もない。ただ何となく琴音に会いたくなっただけだ」
「?」
琴音は可愛らしく小首を傾げた。
その仕草が可愛らしかったので翔はドキっとした。
翔も琴音もお互いに惹かれあったいた。
それは確かなのだけれど2人も理由がわからないままだった。
他愛の無い話をしてその日は帰路についた。
翔と別れた後小さく琴音は呟いた。
「どうして私、こんな気持ちになっているのかしら・・・?」
琴音はこの感情は初めてだった
「もしかして本当に好きになってしまったのかな・・・」
琴音は考えても答えが出てこなかった。
(翔さんは私の事どう思っているのかしら・・・)
そう思うと不安感に苛まれてきた。
「ああ、やっぱり私は翔の事好きなのかもしれない」
それが分かっただけでも少しすっきりした琴音だった。
翔とは昨日会ったばかりでもう会いたいと思っていることが何故か恥ずかしく感じた。
正直なところ照れもあったが、引かれたらどうしようという不安感もあった。
「会いたい・・・」
自室の天井を見上げ、そう呟いた時だった。
スマホが鳴った。
相手を確認すると氷室 翔だった。
琴音は慌てて出た。
すると思いもよらないことを翔が言ってきた。
「今から会わないか?」
「会いたいです!・・・でも、どこで?」
「・・・この前の喫茶店はどうだ?」
「分かりました」
琴音はまさか向こうから電話がかかってくるだなんて夢にも思っていなかった。
「用意しなきゃ・・・何着て行こう・・・」
(私は翔さんのことが好きなのかな?)
ただ、昔からの癖は翔に出会ってからは治っていた。
理由はわからないが翔と出会ったことに関係しているようだった。
ぼんやり考えていると待ち合わせの時間が迫ってきている事に気が付いた。
「わぁ!もうこんな時間!急がないと」
慌てて服を着替えお気に入りの鞄を持って玄関から飛び出した。
待ち合わせ場所に着くと既にそこには翔がいた。
「ご、ごめんなさい!!遅れてしまって・・・」
「問題ない。俺も今、来たところだ」
そう言い綺麗な顔で微笑んでくれた。
琴音はそんな翔に好意を抱いてしまった。
「さ・・・寒いから早く入ろう!」
そう促すと翔は琴音の言う通りにしてくれた。
2人は温かい飲み物を注文した。
「えっと・・・翔さん。今日はどうかされたんですか?」
「・・・特に何もない。ただ何となく琴音に会いたくなっただけだ」
「?」
琴音は可愛らしく小首を傾げた。
その仕草が可愛らしかったので翔はドキっとした。
翔も琴音もお互いに惹かれあったいた。
それは確かなのだけれど2人も理由がわからないままだった。
他愛の無い話をしてその日は帰路についた。
翔と別れた後小さく琴音は呟いた。
「どうして私、こんな気持ちになっているのかしら・・・?」
琴音はこの感情は初めてだった
「もしかして本当に好きになってしまったのかな・・・」
琴音は考えても答えが出てこなかった。
(翔さんは私の事どう思っているのかしら・・・)
そう思うと不安感に苛まれてきた。
「ああ、やっぱり私は翔の事好きなのかもしれない」
それが分かっただけでも少しすっきりした琴音だった。
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
あなたが望んだ、ただそれだけ
cyaru
恋愛
いつものように王城に妃教育に行ったカーメリアは王太子が侯爵令嬢と茶会をしているのを目にする。日に日に大きくなる次の教育が始まらない事に対する焦り。
国王夫妻に呼ばれ両親と共に登城すると婚約の解消を言い渡される。
カーメリアの両親はそれまでの所業が腹に据えかねていた事もあり、領地も売り払い夫人の実家のある隣国へ移住を決めた。
王太子イデオットの悪意なき本音はカーメリアの心を粉々に打ち砕いてしまった。
失意から寝込みがちになったカーメリアに追い打ちをかけるように見舞いに来た王太子イデオットとエンヴィー侯爵令嬢は更に悪意のない本音をカーメリアに浴びせた。
公爵はイデオットの態度に激昂し、処刑を覚悟で2人を叩きだしてしまった。
逃げるように移り住んだリアーノ国で静かに静養をしていたが、そこに1人の男性が現れた。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※胸糞展開ありますが、クールダウンお願いします。
心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義です。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。イラっとしたら現実に戻ってください。
※リアルで似たようなものが出てくると思いますが気のせいです。
※爵位や言葉使いなど現実世界、他の作者さんの作品とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
亡くなった王太子妃
沙耶
恋愛
王妃の茶会で毒を盛られてしまった王太子妃。
侍女の証言、王太子妃の親友、溺愛していた妹。
王太子妃を愛していた王太子が、全てを気付いた時にはもう遅かった。
なぜなら彼女は死んでしまったのだから。
【完結】愛も信頼も壊れて消えた
miniko
恋愛
「悪女だって噂はどうやら本当だったようね」
王女殿下は私の婚約者の腕にベッタリと絡み付き、嘲笑を浮かべながら私を貶めた。
無表情で吊り目がちな私は、子供の頃から他人に誤解される事が多かった。
だからと言って、悪女呼ばわりされる筋合いなどないのだが・・・。
婚約者は私を庇う事も、王女殿下を振り払うこともせず、困った様な顔をしている。
私は彼の事が好きだった。
優しい人だと思っていた。
だけど───。
彼の態度を見ている内に、私の心の奥で何か大切な物が音を立てて壊れた気がした。
※感想欄はネタバレ配慮しておりません。ご注意下さい。
彼女が望むなら
mios
恋愛
公爵令嬢と王太子殿下の婚約は円満に解消された。揉めるかと思っていた男爵令嬢リリスは、拍子抜けした。男爵令嬢という身分でも、王妃になれるなんて、予定とは違うが高位貴族は皆好意的だし、王太子殿下の元婚約者も応援してくれている。
リリスは王太子妃教育を受ける為、王妃と会い、そこで常に身につけるようにと、ある首飾りを渡される。
ずぶ濡れで帰ったら彼氏が浮気してました
宵闇 月
恋愛
突然の雨にずぶ濡れになって帰ったら彼氏が知らない女の子とお風呂に入ってました。
ーーそれではお幸せに。
以前書いていたお話です。
投稿するか悩んでそのままにしていたお話ですが、折角書いたのでやはり投稿しようかと…
十話完結で既に書き終えてます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる