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胡桃の姉
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胡桃の姉が今晩も訪ねてきた。
「胡桃・・・」
「お姉さま・・・」
今日はたくさんの天女が庭に降りてきた。
淳はなんて神秘的な光景なのだろうと思った。
その光景を2階の窓から眺めていた。
1階から胡桃が淳を呼んだ。
「淳さんも来てください」
「ああ、今行く」
淳はパジャマから洋服に着替え急いで1階へ降りた。
そこには6人の天女が宙に浮かんでいた。
淳はあまりの迫力に圧倒され一歩後ずさった。
「貴方がこの子の純潔を奪ったの?」
「淳といったわね、私たちの大切な妹を」
「一体どういうことなの?胡桃!!」
など皆口々に怒りの言葉を口にしている。
「あの、俺が淳という者です」
そう淳が言うと皆、淳に注目した。
淳はその視線の痛さに逃げ出しそうになったが、ぐっと踏ん張った。
「俺は本気で胡桃を愛しています」
「私も本気で淳を愛しているんです!お姉さま方どうか認めてください」
胡桃の姉たちは皆、ため息をついた。
「今回私達が来たのは貴方たちの様子を見る為と胡桃の羽衣を取りに来たのよ」
「これでもう胡桃は人間界から出ることは出来なくなるわ」
「本当に後悔しないの?」
そう言われ淳は答えた。
「俺たちはうまくやっていきます。これからもずっと」
「私ももう天上界へは戻りません。だから羽衣をお返しします」
そう言い胡桃は羽衣を姉たちに渡した。
「胡桃、幸せになるのよ?」
「困ったらいつでも呼びなさい」
胡桃の姉たちはそう言い去って行った。
辺りは静けさを取り戻しまるで今までの事が夢だったような錯覚に襲われた。
たが、手が震えているから本当にあったことなのだと思い知らされた。
淳はこれから先も彼女を愛することを誓った。
それを聞いた胡桃も淳を愛することを誓ってくれた。
二人は手をつなぎ向き合いキスをした。
浅いキスから深いキスへと変わっていく。
「んふぅ・・・」
胡桃は気持ちよさそうにしている。
これ以上続けると止まらなくなりそうなので淳は途中でキスを止めた。
これから先二人には大変なこともたくさんあるだろう。
まだ他の姉も二人を認めていない者もいた。
きっとまた彼女たちは様子を見に来るに違いない。
その時胸を張っていられる自分でありたいと思う淳だった。
胡桃はいま何を考えているのだろうか。
大切な羽衣を返してしまって平気なはずはない。
「羽衣・・・持って行かれてしまったな・・・良かったのか?」
「はい。私は人間界に残ることを決めましたからこれで良いんです」
そうきっぱりと答えた。
その潔さに感心してしまった。
明日は二人で祖母に会いに行く予定だ。
全てを話してどこまで信じてくれるかはわからないが全部話すつもりだ。
祖母はきっと信じてくれると淳は確信している。
祖母はきっと淳が寂しい思いを抱えていることを知っていたに違いない。
だからあの鈴を淳に託したのではないのだろうか。
祖母は、天女伝説を信じている人だ。
だから祖母は胡桃の存在をあっさり受け入れてくれると淳は思う。
問題は山積みのような気がするがとりあえず胡桃と一緒にいる事さえできれば幸せだった。
淳はもう寂しさを感じなくなっていた。
それはすべて胡桃の存在のおかげだ。
「胡桃・・・」
「お姉さま・・・」
今日はたくさんの天女が庭に降りてきた。
淳はなんて神秘的な光景なのだろうと思った。
その光景を2階の窓から眺めていた。
1階から胡桃が淳を呼んだ。
「淳さんも来てください」
「ああ、今行く」
淳はパジャマから洋服に着替え急いで1階へ降りた。
そこには6人の天女が宙に浮かんでいた。
淳はあまりの迫力に圧倒され一歩後ずさった。
「貴方がこの子の純潔を奪ったの?」
「淳といったわね、私たちの大切な妹を」
「一体どういうことなの?胡桃!!」
など皆口々に怒りの言葉を口にしている。
「あの、俺が淳という者です」
そう淳が言うと皆、淳に注目した。
淳はその視線の痛さに逃げ出しそうになったが、ぐっと踏ん張った。
「俺は本気で胡桃を愛しています」
「私も本気で淳を愛しているんです!お姉さま方どうか認めてください」
胡桃の姉たちは皆、ため息をついた。
「今回私達が来たのは貴方たちの様子を見る為と胡桃の羽衣を取りに来たのよ」
「これでもう胡桃は人間界から出ることは出来なくなるわ」
「本当に後悔しないの?」
そう言われ淳は答えた。
「俺たちはうまくやっていきます。これからもずっと」
「私ももう天上界へは戻りません。だから羽衣をお返しします」
そう言い胡桃は羽衣を姉たちに渡した。
「胡桃、幸せになるのよ?」
「困ったらいつでも呼びなさい」
胡桃の姉たちはそう言い去って行った。
辺りは静けさを取り戻しまるで今までの事が夢だったような錯覚に襲われた。
たが、手が震えているから本当にあったことなのだと思い知らされた。
淳はこれから先も彼女を愛することを誓った。
それを聞いた胡桃も淳を愛することを誓ってくれた。
二人は手をつなぎ向き合いキスをした。
浅いキスから深いキスへと変わっていく。
「んふぅ・・・」
胡桃は気持ちよさそうにしている。
これ以上続けると止まらなくなりそうなので淳は途中でキスを止めた。
これから先二人には大変なこともたくさんあるだろう。
まだ他の姉も二人を認めていない者もいた。
きっとまた彼女たちは様子を見に来るに違いない。
その時胸を張っていられる自分でありたいと思う淳だった。
胡桃はいま何を考えているのだろうか。
大切な羽衣を返してしまって平気なはずはない。
「羽衣・・・持って行かれてしまったな・・・良かったのか?」
「はい。私は人間界に残ることを決めましたからこれで良いんです」
そうきっぱりと答えた。
その潔さに感心してしまった。
明日は二人で祖母に会いに行く予定だ。
全てを話してどこまで信じてくれるかはわからないが全部話すつもりだ。
祖母はきっと信じてくれると淳は確信している。
祖母はきっと淳が寂しい思いを抱えていることを知っていたに違いない。
だからあの鈴を淳に託したのではないのだろうか。
祖母は、天女伝説を信じている人だ。
だから祖母は胡桃の存在をあっさり受け入れてくれると淳は思う。
問題は山積みのような気がするがとりあえず胡桃と一緒にいる事さえできれば幸せだった。
淳はもう寂しさを感じなくなっていた。
それはすべて胡桃の存在のおかげだ。
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