漫画の様にスラスラ読める小説をめざしたらネームになった物語の1つ。嗚呼、私のウィザードさま 外伝

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アーサーの秘密

22話 ヘンタイの境界線

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TV映像の中でアールモンドが上級灯魔作業を行っている

マキがTVに近付いて言う
「さてさて~!?今日の幻獣さんは~?」

映像が風の灯魔の灯った灯魔口へズームアップする  灯魔口から魔力で創られた仔猫が転がり産まれてニャーと鳴いた様子が映る

マキが喜んで言う
「にゃぁあ~!!仔猫がちゃんにゃあ~!かっわいい―!」

TVの中で歓声が上がっている


灯魔台神館

館内で拍手喝さいが上がる中  灯魔台へ背を向けているアールモンドが 表情を引きつらせ舌打ちをする
「チッ…」

舞台袖でアーサーが苦笑している


シュイの家  屋根上

シュイが見詰めていて言う
「…今日は居ない様だな?」

シュイが肩の力を抜いて息を吐く  その下の窓の中でマキが言う
「この灯魔神館 何処だっけっ!?明日からの一般公開で早速行って  あの子に!あーっ!明日  閉館日ジャーン!?今日~行っとけば良かったぁ~~~!」

マキが肩を落とす


灯魔台神館

止まない拍手を背に  アールモンドが舞台袖へ向かう  皆が灯魔口へ注目している先で  仔猫がキョロキョロした後 後ろ足で耳の後ろを掻き  アールモンドを見てから灯魔口へ向き直り  灯魔を舐める  アールモンドが舞台袖に消える  

ファンの女子たちが話す
「あれ?今日はアーサー様 居らっしゃらないの?」「あの仔猫ちゃんが落ちなかったから  出て来ないんじゃな~い!?」「えー!?折角見に来たのにぃー?」

館内アナウンスが響く
『只今を持ちまして  ウィザード様による  灯魔作業は終了となります』

ファン女子たちを始め  一部の人たちが不満の息を吐く

アナウンスが続く
『本日は  ネンネン神館へお越し頂き  誠にありがとうございました  どなた様も…』

舞台袖からアーサーが出て来て一礼する  再び拍手が沸き上がり  ファン女子たちの黄色い悲鳴が上がる
「アーサー様!」「きゃー!アーサー様ぁー!」

アーサーが気付き微笑して軽く手を振る  再び上がる歓声に礼をして舞台袖へ去る


舞台袖

アーサーが走って来て言う
「ごめんね  アーリィー!お待たせ!」

アールモンドが言う
「おう… 御苦労さん?」

アールモンドが歩き始める  アーサーが笑顔で続いて言う
「えへへっ アーリィーの気持ちも込めて しっかり お礼をして置いたからね?アーリィー?」

アールモンドが言う
「勝手に込めンなよ アーサー 俺は  わざわざ来てくんなくったって  良いって思ってる」

アーサーが笑顔で言う
「そお?けど アーリィーはそうでも  俺はやっぱり 嬉しいからね!アーリィー?」

アールモンドが言う
「ふんっ  そうかよ」

アールモンドが視線を逸らして思う
(それもきっと…)

アールモンドが気付いて言う
「…うん?」

アールモンドが立ち止まる

アールモンドに続いて アーサーが止まり疑問して言う
「ん?どうかした?アーリィー?」

アールモンドが言う
「この神館も  一般通路と交わっちまう作りなのか?」

アーサーが言う
「え?そんな事は…?」

アーサーがアールモンドの視線の先にあるドアを見て 思い出して言う
「あっ  そっか?明日は灯魔台神館の 閉館日だから  今日は退館前に記者たちからのインタビューに答えないといけないんだった!」

アールモンドが言う
「あぁ…  そうか 明日は休みか」

アーサーが微笑して言う
「なるべく早く終われる様にするから ちょっとだけ我慢してね?アーリィー」

アーサーがドアへ手を向ける アールモンドが帽子のつばを下げる

開かれたドアの先で レポーターや記者たちが詰めかけて言う
「アールモンド様!」  「アールモンド様!灯魔作業  お疲れ様でした!」  「アールモンド様!本日も神館の観覧席は満席!立ち見の方まで いらっしゃる状態でしたが」

アーサーが横目にアールモンドの様子を確認してから 営業スマイルで言う
「灯魔台神館へお越しの皆様も  TVをご覧の皆さまも  本日もアールモンド・レイモンド  ウィザード様の灯魔作業の成功と安全をお祈り頂きまして  誠にありがとうございます!ウィザード様に代わりまして奉者の私から御礼を申し上げます!」

アーサーが礼をする  フラッシュが焚かれ  レポーターや記者たちが詰めかけて言う
「ウィザード様!本日の灯魔作業は如何でしたでしょうか!?」   「アールモンド様!本日の灯魔作業に対するご感想を!?どうか一言!」
 
アーサーがアールモンドへ視線を向ける

アールモンドが息を吐き言う
「…普通だ」

フラッシュが一斉に焚かれる中  アーサーが苦笑する

レポーターや記者たちが言う
「それでは アーサー奉者様!アールモンド様の灯魔作業は 今や多くの人々が注目をしていますが!?」
「連日多くの人々がアールモンド様の灯魔作業を見ようと  灯魔台神館に長蛇の列が出来る程で  そちらの皆さんのお目当てはやはり!」
「アールモンド様の灯魔作業には  毎回  可愛らしい幻獣が生まれますが  そちらに対する事前の告知などは!?」

アールモンドが衝撃を受け  視線を逸らす

レポーターが言う
「本日も実に可愛らしい仔猫が生まれましたが!あちらの仔猫はアールモンド様がお選びになってっ!?」

アールモンドが瞬時に言う
「違うっ!」

アーサーが苦笑して言う
「先日も ご質問を頂きましたが  灯魔作業により現れる幻獣は  そちらの灯魔台へ投下される  灯魔の属性や  その土地の由来するモノになると  その様にウィザード様よりお言葉が御座いましたので  皆様もどうか  それらをヒントに御思案を頂ければと存じます」

レポーターや記者たちが言う
「それでは本日の幻獣も  こちらの神館を建設したと言う  ニャンクル伯爵が無類の猫好きだったと言事が由来でしょうか!?」  「そちらのニャンクル伯爵が最初に猫を拾ったのが  この土地だったと言う文献も御座いますが!?」  「そちらの猫が亡くなった土地でもあるとか!?」

アールモンドが横目に言う
「そこまで知ってンなら  何ンで…っ」

アーサーが苦笑して記者たちへ向く


シュイの家  マキの部屋

TVの中でアーサーが言う
『生憎  私はこの町の管轄では無い為  それらの所以由来には通じておりませんが  史実を調べる事も  この世界やこの土地を守る灯魔台や灯魔へ対する敬意と思われますので  どうか皆様も是非…』

マキが言う
「さっすが  アーサーさん!奉者の大先輩っ!レポーターや記者の人たちに物怖じしないコメント!アタシも見習わないと~!」

TVの中で記者たちが言う
『なるほど…  では?本日の灯魔作業は 今週最後の灯魔作業と言う事で!明日のご予定などは!?』

アーサーが言う
『はい  明日は灯魔作業を行う予定は無く  次の灯魔作業は明後日に予定している  ナイシ村となります  どうかそちらでも  皆様のご協力を給われます様  この場をお借りして  宜しくお願いを申し上げます』

マキが言う
「本音言っちゃえば  灯魔作業の時の観覧者って  邪魔以外の何物でも無いんだけどねぇ~!はぁ~  アーサーさんって  やっぱ大人だなぁ~  アタシじゃ絶対出ないコメントだわ?」


レイモンド邸  エントランス前

アールモンドとアーサーが風に現れる

アーサーが言う
「ふぅ…  外へ通じる場所なんて  あの場所からは見えなかったと思うけど  良く逃げ出せたね?アーリィー?」

アールモンドが言う
「目には見えなかったが  奴らの後ろの通路に  排気用の窓が開いてたンだ」

アーサーが言う
「排気用の?と言う事は  壁の上の方にある  斜めに開く小さな窓?あんなに小さな隙間でも  大丈夫だったんだね?俺  知らなかったよ  アーリィー」

アールモンドが言う
「今回は大丈夫だったみてぇだ  下手すっと窓だけじゃなくて  壁までぶち破っちまう事もあっけど…」

アーサーが衝撃を受け言う
「それはっ  今回は大丈夫で  本当に良かったねっ!アーリィーっ!?」

アールモンドが言う
「おう …それはそうと  こっちはどおなってンだよ?アーサー?」

アーサーが疑問して言う
「こっちはって?」

アーサーがアールモンドの視線の先を見て 呆気に取られて言う
「君は」

サクラが言う
「アーサー様!アールモンド様!お勤め  お疲れ様です!」

アーサーが言う
「サクラ君  …だったよね?」

サクラが言う
「はいっ!名前を覚えて頂けていたとは  光栄です!アーサー様っ!」

アーサーが苦笑して言う
「まぁ  覚えやすい名前だったからね?それで?その君は  何か用なのかな?今は灯魔作業を終えて来た所で  出来れば早く部屋へ戻って  アーリィーを休ませてあげたいのだけど?」

サクラが言う
「でしたら是非!俺を踏み潰して行って下さいっ!アーサー様!」

アールモンドが衝撃を受ける

アーサーが苦笑して言う
「あぁ  やっぱり そんな事?アーリィー  待たせちゃって  ごめんね?行こう?」

アーサーがサクラの横を素通りする

アールモンドが呆気に取られて言う
「あ…」

アールモンドがサクラを見る  サクラは呆気に取られた後 俯いて堪えている

アールモンドが困って アーサーの背へ言う
「……  おい?アーサ…」

サクラが喜んで言う
「たまんねぇ~~っ!」

アールモンドが衝撃を受けサクラへ顔を向ける

サクラが感激して言う
「ウェイトからの 焦らしプレイっ!?これに耐え切った上の ご褒美なんて  想像も付かねぇぜっ!?」

アールモンドが疑問して言う
「ウェイトからの… 焦らし…?」

アーサーがエントランスの前で振り返って言う
「アーリィー?どうかしたの?早くお屋敷に入らないと  身体  冷えちゃうよ?」

アールモンドが言う
「お、おう…」

アールモンドがサクラの横を通り過ぎてから 立ち止まって言う
「お前も分かんねぇ事 言ってねぇで  用がねぇなら早く帰れよ?今日はこの後  雪も降っからよ?道中  気を付けやがれよ?」

サクラがハッとして言う
「は、はいっ!ご心配を頂き  ありがとうございます!アールモンド様!」

アールモンドが言う
「勘違いすンな?この屋敷から帰る途中で  なンかあっただなんて言われっと  面倒なだけだ …お前の身の心配じゃねぇから  礼なんて要らねぇよ」

サクラが喜んで言う
「あぁああ~~っ!ご馳走様ですっ!アールモンド様!」

アールモンドが衝撃を受け思う
(”ご馳走様”って?)

アールモンドがエントランスへ向かいながら思う
(食い物なんか ご馳走しちゃいねぇのに?)

アーサーが待って居た所へ アールモンドが到着し首を傾げて言う
「どう言う意味だ?」

アーサーが屋敷へアールモンドを招き入れ 続いて自分も入り さっさと扉を閉める


アールモンドの部屋

アーサーが通路からのドアを押さえて言う
「今日も夕食  美味しかったね!アーリィー?」

アールモンドが思う
(確かに 今日は 俺の好物もあったから 満足はしたが…)

アールモンドが入室しながら言う
「お前の場合は 美味しかった って思わねぇ事の方が 無いんじゃねぇのか?アーサー?」

アーサーが軽く笑って言う
「あれぇ?言われてみれば 俺 そうかも?あははっ」

アールモンドが気付いて思う
(ん?この魔力は?)

アールモンドが窓へ向く アーサーが言う
「それじゃ アーリィー  お風呂にする?それとも 明日はお休みだし 少し休んでからにしよっか?」

アールモンドが思う
(まさかとは思うが…)

アールモンドが言う
「…いや?いつも通りで良い」

アーサーが言う
「そお?それじゃ  俺  浴槽にお湯を張って来るから!ちょっと待っててね?アーリィー」

アールモンドが言う
「おう…」

アーサーが部屋を出て行く  アールモンドがアーサーの出て行ったドアが閉まるのを確認してから窓へ向かう


レイモンド邸  門前

サクラが寒さに身体を動かし 手へ息を吹き掛けながら言う
「う~っ!さっみぃ~っ!マジで雪になったしっ!?ここまで アールモンド様の言う通りだったって事は きっとっ!?」

サクラの前に風が舞う  サクラが思わず目を閉じて寒さを耐えてから開いた視界に アールモンドの姿が見える

サクラが一瞬驚いてから  喜んで言う
「アールモンド様!」

アールモンドが言う
「お前… 帰れっつっただろ?なンでまだ居ンだよっ!?」

サクラが一瞬驚いてから喜んで言う
「すみませんっ アールモンド様!アールモンド様からの ご命令に  背いてしまいましてっ!」

アールモンドが言う
「俺はウィザードだ  人に詫びを言わせるつもりはねぇ …理由を聞いてンだっ  答えろっ!」

サクラがハッとして言う
「あ、はいっ!理由はっ  アーサー様に  俺の本気を  見せたいと!」

アールモンドが言う
「アーサーは  お前の事なンか見てねぇよ」

サクラが呆気に取られる

アールモンドが言う
「アイツが見ているのは俺だけだ  …分かんねぇのか?」

アールモンドが思う
(アーサーは傍目には優しい奴に見える…  けど  ソイツは全て作り物で  アイツが見ているのは俺だけだ…  親父殿が死んでからは…  アイツの全ては  俺に捨てられねぇ為に  演じているだけのモノになった)

サクラが言う
「分かりますっ!ケドっ そのアーサー様だってっ  俺を踏み付けて居る間ぐれぇはっ!?」

アールモンドが言う
「くどいっ!」

サクラが一瞬驚く

アールモンドが踵を返して言う
「アイツは俺のモンだ  てめぇの面倒なんざ 見てやる気はねぇンだよ!サッサと消えろ  目障りだっ」

アールモンドが杖を掲げ風に消える

サクラが舞い散る雪に一瞬目をつぶって  開いた視界にアールモンドの姿は無くなっている  サクラがハッとして振り向いた先 屋敷に唯一灯る明かりの灯った部屋の窓が閉じる

サクラが言う
「アールモンド様…」


アールモンドの部屋

アールモンドが窓を背に  後ろ目に門の外を見ている

門の外に止めてあった車にライトが灯り走り去る

アールモンドが息を吐いて言う
「…やっと行ったか?」

ドアが開き  アーサーがやって来て言う
「お待たせ  アーリィー!お風呂の用意出来  …ん?」

アールモンドが顔を向けて言う
「おう」

アールモンドがアーサーの居るドアへ向かう

アーサーが疑問しながらアールモンドを見て アールモンドの居た場所から窓へ向きふと気付いて言う
「アーリィー?ひょっとして?」

アールモンドが立ち止まる

アーサーが言う
「外へ出ていたの?それに  肩に雪が残ってるって事は それだけの間?何かして居たの?アーリィー?」

アールモンドが思う
(何か…  って事は  …こっちも  やっぱりか?)

アールモンドが言う
「あのサクラって奴が  この雪の中で  まだ  お前を待っていたンだ  …っつたら  どおする?」

アールモンドが思う
(普通なら?迷惑だと言うか 心配をするか… もしくは  気持ち悪ぃと?どれかを言うモンなら  あの野郎も想像が出来るだろう  けど  アーサーはそおじゃねぇ)

アーサーが言う
「あれ?そおだったんだ?それで?」

アールモンドが思う
(アーサーは…)

アーサーが言う
「ひょっとして アーリィーが  追い返しに行ったの?それなら  俺に言ってくれたら良かったのに アーリィーに迷惑だから  帰ってって?俺が言って来たよ?アーリィー?」

アールモンドが言う
「お前は?…そおしたかったのか?それで…  あいつが望んでた様に?…踏んでやるのかよ?」

アーサーが呆気に取られて言う
「え?まさか?だって俺  彼の事なんて  どうでも良いもの?」

アールモンドが息を吐いて言う
「だろうな…」

アールモンドが思う
(コイツは俺に関係のねぇものには  目もくれねぇンだ…  …だから  俺が…)

アールモンドが歩みを再開する

アーサーが微笑して言う
「けど?アーリィーが目障りだって言うのなら ちゃんと注意して来るよ?…アーリィーは 優しいね?」

アールモンド衝撃を受け言う
「おめぇが  優しく無過ぎるンだろっ!?アーサーっ!?」

アールモンドが思う
(アーサーの俺へ対する執着は異常だ…  けど…)

アーサーが微笑んで言う
「俺は  アーリィーに関係する人には  優しくしているつもりだけど?」

アールモンドが言う
「なら  あの野郎だって?」

アールモンドが思う
(そいつは)

アーサーが言う
「彼は  一般人じゃなくて  一応ウィザードに仕えている奉者だし  その彼に  アーリィーの奉者である俺が  優しくしてあげる必要は無いんじゃないかな?」

アールモンドが言う
「それを言うなら マリア奉者や マキ奉者とは  お前…」

アーサーが言う
「それはもちろん!彼女たちは  アーリィーの仲間のウィザードの 奉者たちだからだよ?アーリィー?」

アールモンドが言う
「…なら?あの野郎のウィザードは…?」

アーサーが言う
「あのウィザードは  多分まだ  ウィザードへ転生して間もないのか… 元々力の弱いウィザードなのか?どちらにしても  アーリィーの足元にも及ばないでしょ?だったら  そこまで力の低いウィザードへ優しくする必要は  俺  無いと思うし?」

アールモンドが思う
(俺の仲間とするのに  足りねぇ奴には  媚は売らねぇ…  結局)

アールモンドが言う
「…なら  お前自身は?」

アーサーが言う
「え?」

アールモンドが言う
「俺の事を考えなければ  お前自身は  誰にだけ  優しくすンだよ?アーサー?」

アーサーが言う
「それはもちろん!俺が優しくしたいのは  アーリィーだけだよ  アーリィー?」

アールモンドが思う
(…けど  この異常な執着に)

アーサーがアールモンドを見て優しく微笑む

《安心している俺も  異常なんだろう…  …俺は  あの男と  変わンねぇな?》

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