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第二章 夏目と雪平編
1)意外なバディ。(雪平視点)
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「雪平さん、家まで送るっス! 外はもうすぐ暗くなるっスから!」
そう言って、何かにつけて僕に構いたがる彼は、『ラーメンはる』で働く大学生の夏目だ。
「僕、女の子じゃないよ?」
そうからかったのは、初めて会った日に彼が僕を女性と間違えたから。
「でも、雪平さんは美人さんっスから。危ないっス!」
夏目はそう言って食い下がる。そんなに真っ直ぐな視線を向けられると、さすがに僕も断りづらい。
……まぁいいか。どうせ二人とも、駅に向かうんだ。
僕は真冬と常春に見送られながら、ラーメン屋を後にした。夏目と並んで駅の方向に向かいながら、チラチラと僕の方を見ている夏目に話しかけた。
「僕の顔、そんなに好き?」
「あっ……! す、すんません! 雪平さんが美人さんなので、ついっ」
夏目は頬を染めて目を逸らしたが、数秒と保たずに結局再び僕の方を見ていた。
初めて出会ったその日から、夏目はことある毎に僕の容姿を美人だと褒めた。僕が夏目を振り返ると大抵はすぐに目が合うので、恐らくはしょっちゅう僕の顔を見ている。
「美人でも、髪が長くても、華奢な体型でも、僕は男だよ。身長も君と同じくらいあるよね。いい加減、現実を受け入れたら?」
正直、長い黒髪と細身の体のせいで、女に間違われることはしょっちゅうだったし、変な男に付きまとわれることもままあった。
けれど、僕が男と知ってからも夏目は俺に対する態度を変えない。
「雪平さんが男だって事は受け入れてるっスよ。ただ、人間美しいものが側にあったら、それを見て癒やされたくなる生き物なんスよねー」
「うーん。そこで開き直られても……ね」
僕は大真面目にそう語る夏目に、苦笑いを浮かべながらそう答える。夏目は無邪気な笑顔を僕に向けた。
「人間、素直に綺麗なものは綺麗だって認めなきゃっスよ!」
何を聞いても底抜けに明るい夏目の笑顔。色々あって先程まで少し落ち込んでいた僕は、夏目のその笑顔に元気づけられたのも事実で。
「やれやれ。……ああ、そうだ。さっき言ってた喫茶店、今日のお礼にご馳走させて。いつにしようか? いつが都合いい?」
「えっ!? 本当に連れてってくれるんスか!?」
僕の言葉に夏目はそう言って、目をキラキラと輝かせた。それは僕にはまるで飼い主に尻尾を振る犬のように見えた。
「ぷ……。そんなに大袈裟に喜ばなくても……」
「だって、今日は雪平さんに頼ってもらえただけで嬉しいのに、その上お礼にお茶までご一緒してもらえるなんて! 夢のようっス!」
ガッツポーズをしながら喜ぶ夏目に、僕は微笑んだ。
「そんなことばかり言ってると、"リカちゃん"にフラれちゃうよ?」
「リカちゃんはただの友達っスよ。雪平さん、紅茶が好きって言ってたから、店選びの相談に乗ってもらっただけで」
夏目は初めて会った日にも、こうして僕を送ってくれた。そういえばその際に『今度良かったらお茶でも』と誘われて、そんな答えをした気もする。
「え、じゃあ今日の『デートの下見』ってまさか」
「あー、へへっ。まぁ、そういう事になりますかね……?」
お茶でもと誘われた話題の後。僕を女だと勘違いしていた様子の夏目に、僕が性別を明かして盛大に驚かれたので、てっきりその話はそれで終わったのだと思っていた。
「えっ。夏目って、もしかしてそういう趣味の人……?」
僕は敢えて怪訝な表情を作って、わざと夏目を睨んでみせる。
本当はそう言った趣味の人間に特に偏見も抵抗も無かった。
現に友人である真冬は、そう言った性癖の持ち主である。
「あれ? 雪平さん、意外なこと言うんスね」
「は?」
僕は急に真顔になってそう答えた夏目に驚き、つられて素の表情に戻る。
「だって雪平さん、真冬のこと好きですよね。そういう趣味、ホントは偏見ないでしょ?」
「……っ!」
夏目はそう言って、困ったように頭をかきながら、言葉を続ける。
「あー、でもまぁ。自分がそういう趣味なのかとか、自分はまだ良く分かんないっス。でも、雪平さんがとても綺麗な人で、見てると癒やされるし、仲良くなりたいなーって思ったのは間違いないっスね。……こんな理由じゃ駄目でした?」
そう言って、夏目が真っ直ぐな視線を僕に向ける。いつもヘラヘラ笑っているくせに、どうしてこういう時だけ真面目な顔で言うのだろう。
"雪平さん、真冬のこと好きですよね"
今日を含めてたった三回会っただけの夏目は、いつ僕の気持ちに気づいた……?
「じゃあ夏目は、僕が真冬を好きなのを知った上で、僕をデートに誘っているって事?」
僕は平静なふりをしてそう問いながら、遠くに見えてきた最寄り駅の駅舎へ歩みを早めた。
「うーん、まぁ。そういう事になるっスね」
夏目が慌てて歩調を早め、僕のすぐ後ろを歩く。
「不毛だね」
「雪平さんこそ、不毛っス。ハルさんと真冬、あれは別れないと思うっスよ」
「……分かってるよ、そんなこと。僕はずっと真冬のこと、見てきたから」
僕は軽くため息をついて振り返り、立ち止まる。僕のあとを早足で歩いていた夏目は、俺の肩にぶつかるすれすれで立ち止まった。
「確かに僕は真冬が好きだよ。でも同時に、あの子には僕じゃ駄目だって事も分かってた。僕は真冬の幸せを願っているし、常春さんに大事にしてもらっているんだったら、それでいいんだ」
冷静なふりをしていたはずなのに、最後はだんだんと言葉に熱がこもってしまうのが、自分でも分かる。けれど夏目は驚くふうでもなく、黙って僕の話を聞いていた。
「雪平さんはいつもクールなのに、真冬のことになると必死になるっスね。愛の形は人それぞれっスから、俺は別に構わないと思うっス。けど、雪平さんが一人で危ないことするのは、見てられないっスよ……」
夏目はそれだけ答えて、眉根を寄せてじっと俺を見た。
「危ないこと……?」
「…………。真冬に乱暴した犯人、一人で探そうとしてるっスよね」
「…………!」
先程の店での会話を聞かれていたのだろうか?
それとも、真冬が口を滑らせた『犯人』という言葉で気がついた?
「雪平さんは美人っス。一人で追いかけて、万が一逆に犯人に何かされたら、苦しむのは真冬っス」
夏目の静かなその言葉に、僕はガツンと殴られたような衝撃を受ける。
僕の軽率な行いのせいで、あの日ひどい目に遭った真冬。
僕は自分がどうしても許せなくて、真冬が休んでいる間に真冬を訪ねて店にやってきたあの男について、客に聞き込みをするなどして、独自に調べていた。
先程その写真を見た真冬を傷付けてしまったのは記憶に新しいことで、僕はなぜだかいつも、真冬を助けたいのに空回りばかりしてしまう。
唇を噛んだまま黙り込んだ僕に、夏目は言った。
「……要は、雪平さんが一人で犯人探しをしなければいい話っスよ」
「…………は?」
「探偵には助手が、刑事にはバディが必要だと思わないっスか?」
夏目はそう言って、ニッコリと笑った。
「バイトの可愛い後輩が酷い目に遭わされて、腹わた煮えくり返ってるのは、自分も同じなんで。それに俺、小学校から大学まで、ずーっと空手やってます。雪平さんのボディガードにはピッタリじゃないっスか?」
「…………それって」
夏目の意外な申し出に、僕は動揺を隠し切れなかった。けれども夏目はそんなことにはお構いなしのようだ。夏目は僕に握手を求めるように右手を差し出す。
僕は少し躊躇いながらも、おずおずと夏目の手を両手で握った。
「どうなっても、知らないからね?」
断られるとでも思っていたのだろう。僕に手を握られた夏目は、少し驚いた様子で分かりやすく慌てていて、顔が少し赤い。
「うっス! とりあえずは、今度例の喫茶店で作戦会議っスね!」
僕が手を離すと、夏目は赤面を誤魔化すようにそう言いながら、駅の改札に向かって歩き出した。
僕はその隣を歩みながら、心の中で夏目に感謝をするのだった。
そう言って、何かにつけて僕に構いたがる彼は、『ラーメンはる』で働く大学生の夏目だ。
「僕、女の子じゃないよ?」
そうからかったのは、初めて会った日に彼が僕を女性と間違えたから。
「でも、雪平さんは美人さんっスから。危ないっス!」
夏目はそう言って食い下がる。そんなに真っ直ぐな視線を向けられると、さすがに僕も断りづらい。
……まぁいいか。どうせ二人とも、駅に向かうんだ。
僕は真冬と常春に見送られながら、ラーメン屋を後にした。夏目と並んで駅の方向に向かいながら、チラチラと僕の方を見ている夏目に話しかけた。
「僕の顔、そんなに好き?」
「あっ……! す、すんません! 雪平さんが美人さんなので、ついっ」
夏目は頬を染めて目を逸らしたが、数秒と保たずに結局再び僕の方を見ていた。
初めて出会ったその日から、夏目はことある毎に僕の容姿を美人だと褒めた。僕が夏目を振り返ると大抵はすぐに目が合うので、恐らくはしょっちゅう僕の顔を見ている。
「美人でも、髪が長くても、華奢な体型でも、僕は男だよ。身長も君と同じくらいあるよね。いい加減、現実を受け入れたら?」
正直、長い黒髪と細身の体のせいで、女に間違われることはしょっちゅうだったし、変な男に付きまとわれることもままあった。
けれど、僕が男と知ってからも夏目は俺に対する態度を変えない。
「雪平さんが男だって事は受け入れてるっスよ。ただ、人間美しいものが側にあったら、それを見て癒やされたくなる生き物なんスよねー」
「うーん。そこで開き直られても……ね」
僕は大真面目にそう語る夏目に、苦笑いを浮かべながらそう答える。夏目は無邪気な笑顔を僕に向けた。
「人間、素直に綺麗なものは綺麗だって認めなきゃっスよ!」
何を聞いても底抜けに明るい夏目の笑顔。色々あって先程まで少し落ち込んでいた僕は、夏目のその笑顔に元気づけられたのも事実で。
「やれやれ。……ああ、そうだ。さっき言ってた喫茶店、今日のお礼にご馳走させて。いつにしようか? いつが都合いい?」
「えっ!? 本当に連れてってくれるんスか!?」
僕の言葉に夏目はそう言って、目をキラキラと輝かせた。それは僕にはまるで飼い主に尻尾を振る犬のように見えた。
「ぷ……。そんなに大袈裟に喜ばなくても……」
「だって、今日は雪平さんに頼ってもらえただけで嬉しいのに、その上お礼にお茶までご一緒してもらえるなんて! 夢のようっス!」
ガッツポーズをしながら喜ぶ夏目に、僕は微笑んだ。
「そんなことばかり言ってると、"リカちゃん"にフラれちゃうよ?」
「リカちゃんはただの友達っスよ。雪平さん、紅茶が好きって言ってたから、店選びの相談に乗ってもらっただけで」
夏目は初めて会った日にも、こうして僕を送ってくれた。そういえばその際に『今度良かったらお茶でも』と誘われて、そんな答えをした気もする。
「え、じゃあ今日の『デートの下見』ってまさか」
「あー、へへっ。まぁ、そういう事になりますかね……?」
お茶でもと誘われた話題の後。僕を女だと勘違いしていた様子の夏目に、僕が性別を明かして盛大に驚かれたので、てっきりその話はそれで終わったのだと思っていた。
「えっ。夏目って、もしかしてそういう趣味の人……?」
僕は敢えて怪訝な表情を作って、わざと夏目を睨んでみせる。
本当はそう言った趣味の人間に特に偏見も抵抗も無かった。
現に友人である真冬は、そう言った性癖の持ち主である。
「あれ? 雪平さん、意外なこと言うんスね」
「は?」
僕は急に真顔になってそう答えた夏目に驚き、つられて素の表情に戻る。
「だって雪平さん、真冬のこと好きですよね。そういう趣味、ホントは偏見ないでしょ?」
「……っ!」
夏目はそう言って、困ったように頭をかきながら、言葉を続ける。
「あー、でもまぁ。自分がそういう趣味なのかとか、自分はまだ良く分かんないっス。でも、雪平さんがとても綺麗な人で、見てると癒やされるし、仲良くなりたいなーって思ったのは間違いないっスね。……こんな理由じゃ駄目でした?」
そう言って、夏目が真っ直ぐな視線を僕に向ける。いつもヘラヘラ笑っているくせに、どうしてこういう時だけ真面目な顔で言うのだろう。
"雪平さん、真冬のこと好きですよね"
今日を含めてたった三回会っただけの夏目は、いつ僕の気持ちに気づいた……?
「じゃあ夏目は、僕が真冬を好きなのを知った上で、僕をデートに誘っているって事?」
僕は平静なふりをしてそう問いながら、遠くに見えてきた最寄り駅の駅舎へ歩みを早めた。
「うーん、まぁ。そういう事になるっスね」
夏目が慌てて歩調を早め、僕のすぐ後ろを歩く。
「不毛だね」
「雪平さんこそ、不毛っス。ハルさんと真冬、あれは別れないと思うっスよ」
「……分かってるよ、そんなこと。僕はずっと真冬のこと、見てきたから」
僕は軽くため息をついて振り返り、立ち止まる。僕のあとを早足で歩いていた夏目は、俺の肩にぶつかるすれすれで立ち止まった。
「確かに僕は真冬が好きだよ。でも同時に、あの子には僕じゃ駄目だって事も分かってた。僕は真冬の幸せを願っているし、常春さんに大事にしてもらっているんだったら、それでいいんだ」
冷静なふりをしていたはずなのに、最後はだんだんと言葉に熱がこもってしまうのが、自分でも分かる。けれど夏目は驚くふうでもなく、黙って僕の話を聞いていた。
「雪平さんはいつもクールなのに、真冬のことになると必死になるっスね。愛の形は人それぞれっスから、俺は別に構わないと思うっス。けど、雪平さんが一人で危ないことするのは、見てられないっスよ……」
夏目はそれだけ答えて、眉根を寄せてじっと俺を見た。
「危ないこと……?」
「…………。真冬に乱暴した犯人、一人で探そうとしてるっスよね」
「…………!」
先程の店での会話を聞かれていたのだろうか?
それとも、真冬が口を滑らせた『犯人』という言葉で気がついた?
「雪平さんは美人っス。一人で追いかけて、万が一逆に犯人に何かされたら、苦しむのは真冬っス」
夏目の静かなその言葉に、僕はガツンと殴られたような衝撃を受ける。
僕の軽率な行いのせいで、あの日ひどい目に遭った真冬。
僕は自分がどうしても許せなくて、真冬が休んでいる間に真冬を訪ねて店にやってきたあの男について、客に聞き込みをするなどして、独自に調べていた。
先程その写真を見た真冬を傷付けてしまったのは記憶に新しいことで、僕はなぜだかいつも、真冬を助けたいのに空回りばかりしてしまう。
唇を噛んだまま黙り込んだ僕に、夏目は言った。
「……要は、雪平さんが一人で犯人探しをしなければいい話っスよ」
「…………は?」
「探偵には助手が、刑事にはバディが必要だと思わないっスか?」
夏目はそう言って、ニッコリと笑った。
「バイトの可愛い後輩が酷い目に遭わされて、腹わた煮えくり返ってるのは、自分も同じなんで。それに俺、小学校から大学まで、ずーっと空手やってます。雪平さんのボディガードにはピッタリじゃないっスか?」
「…………それって」
夏目の意外な申し出に、僕は動揺を隠し切れなかった。けれども夏目はそんなことにはお構いなしのようだ。夏目は僕に握手を求めるように右手を差し出す。
僕は少し躊躇いながらも、おずおずと夏目の手を両手で握った。
「どうなっても、知らないからね?」
断られるとでも思っていたのだろう。僕に手を握られた夏目は、少し驚いた様子で分かりやすく慌てていて、顔が少し赤い。
「うっス! とりあえずは、今度例の喫茶店で作戦会議っスね!」
僕が手を離すと、夏目は赤面を誤魔化すようにそう言いながら、駅の改札に向かって歩き出した。
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