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13)いちゃいちゃタイム。*

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 ニ日後の昼過ぎ。
 約束していた将貴が、我が家にやってきた。
 リビングで翻訳作業をしていた遊眞は、ニヤニヤしながら


「あー、僕、続きは喫茶店でメロンソーダでも飲みながらやろうかなー。なんなら夜ご飯も食べてから帰るからねー。奏一郎、帰る時にメール入れるから。将貴、ゆーっくりしてって」


 と、わざとらしく宣言をして出ていく。

 言い方はウザいけれど、ありがたい。
 ……言い方は! ウザいけど!!





 将貴はリビングに通されてソファに座ると、落ち着かなそうな様子でチラチラと俺に視線を送る。
 そんな将貴の視線に気付きつつ、俺はスルーしてキッチンでアイスコーヒーを淹れていた。
 テーブルにアイスコーヒーを置いて、将貴の隣に座る。
 俺の体重でソファが沈むと、将貴がはぁ……と小さく息を吐いた。


「ぶぶ。将貴キンチョーしすぎ」
「だ、だって……」


 言い訳をしようとする唇を塞ぐように、俺は将貴に口付けた。
 しばらく啄むような浅いキスを繰り返してから、顎を押さえて口を開かせると、隙間から親指の先を差し込んで大きく顎を割る。

 反対の手で後頭部を支えると、上顎から歯列をなぞるように舐めて舌を吸う。大きく口を開けさせられた将貴は、この間より深く舌を吸われて薄い涙目になっていた。苦しそうに喘ぐ将貴に気付きながら、まだ開放はしてやらない。

 吸い付いていた舌に噛み付くように軽く歯を当てると、今度は舌の裏側を舐める。もう一度舌に吸い付いて、ねっとりと舌と舌を絡めた。
 顎にかけていた手を外すと、口腔内の浅い場所を舐めるようにキスを続けながら、薄いTシャツごしに将貴の胸元をまさぐった。


「んん、んー……っ」


 中心の辺りを避けて胸の輪郭をなぞる様に撫でると、将貴が僅かに声を漏らす。
 唇を開放して零れた唾液を舐め取ると、将貴はハァハァと少し乱れた呼吸をしていた。


「鼻で息、してていいぞ?」


 俺はクスクス笑ってそう教えるが、将貴は余裕がないのか、ただこくこくと頷いた。
 そんな将貴の頬に何度もキスを落として、左手でわきの下から胸の輪郭にかけてをやわやわとなぞっていく。


「ひっ、うう……」


 手がわきの下を通ると、くすぐったそうに将貴が体をびくつかせる。
 その反応が楽しくて、時折悪戯にわきの下をなぞりつつ、胸の輪郭をなでてやる。まだ触れていない中心部の突起が段々と尖ってくると、布越しに触れるか触れないかのフェザータッチで、その部分に触れた。


「あっ……!」


 ビクンと将貴が反応するのを見て、今度はしつこくその突起をもてあそんだ。


「耳だけじゃなく、こっちも弱い?」


 突起を布ごと、優しく摘むようにして愛撫すると、涙目のまま将貴が口を開く。


「ちが……っ、だって、奏さんの触り方がやらし……っ」
「あはは。……人間ってのは不思議でさー、思いっきり強い刺激を与えるより、こういう触れるか触れないかの繊細な触り方をされる方が、かえって体が気持ちいい感覚を拾おうとして、研ぎ澄まされちゃうんだよねー。色々と」


 そう言いながら、俺は反対の胸にも手を伸ばす。


「将貴がどこが感じるのか、今日は色々試しちゃおうかなー?」
「えっ。ん、ふっ……っ……」


 そう言って俺が両側の乳首をいっぺんに摘むと、再び将貴は恥ずかしそうに小さく声を漏らした。

 俺は膝立ちになって、将貴の耳に舌を這わせる。同時に将貴の薄く開いた唇の間から指を差し入れると、指で将貴の舌をくにくにと撫で回しながら、外耳をペロリと舐めた。耳たぶを甘噛みしてから、舌で耳の穴を舌でくすぐるようにチロチロと舐める。


「……ゃぁ、んっ……はっ……」


 口腔と耳の穴を同時に犯された将貴は、堪えきれず、口腔を犯している俺の腕にしがみつく。指を差し入れられた状態の不自由な唇から、くぐもった甘い吐息が漏れた。


「可愛い、将貴。気持ちいい……?」


 耳の穴のすぐ側でそう囁くと、将貴はコクコクと頷いた。
 口腔に差し入れていた指を抜くと、唾液の糸が俺の指を引き止めるように繋がっている。俺は濡れたその指で再びTシャツ越しに将貴の乳首に触れた。

 愛しい将貴の乱れた呼吸に、潤んだ瞳。
 俺が引き返せなくなる、ギリギリのライン。


「将貴、好きだよ。俺とこういうことをするのは、まだ怖い?」


 口は開放したものの、優しく乳首を摘む愛撫は継続していた。耳元でそう問うと、将貴はふるふると首を横に振った。


「じゃあ、もっとしても大丈夫?」


 コクリ……と頷いた将貴は、赤面しつつも困ったような上目遣いで俺を見た。


「僕も、奏さんが好きだから……。今止められたら、辛いです……」
「……ん。じゃーこっから先は寝室に行こうか。外暑かったし、いっぺんシャワー浴びる?」
「はい……」
「一緒に入る? 洗い方、教えようか?」


 そう言ってから俺がトントンと軽く尻を撫でると、意味深な言い方と仕草に、将貴はすぐに意味を理解したらしく、慌てて首を振った。


「一人で、出来、ます……っ」
「そう?」


 あら、残念。


「あー、因みに。ソレ、お風呂場で一人で抜くのは無しだからね?」
「っっ。はい」


 将貴は既にズボンの布を持ち上げてしまっているソレを指摘され、真っ赤になった。将貴のそれがとっくに勃ちあがっていた事に、俺が気付かない訳はないのに。

 あー、ほんとに可愛い。

 将貴を風呂場に見送りながら、俺は寝室に諸々の準備をしに向かう。

 洗い方から手取り足取り教えるのも悪くなかったんだけどなー。
 今時のインターネットの情報化社会が恨めしいぜ。
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