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9−②
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『三ツ矢、他転移者4名を保護。当面の間、北の街にて預かる。花咲』
魔鳥の足に結び付けられた小さな親書には、日本語で手短にそう書かれていた。ラングは俺の手の中の新書を覗き込みながら俺に聞いた。
「これはあちらの言葉ですか? なんて書かれているのですか?」
「トオル……花咲が早速、三ツ矢の他、4人の転移者を保護してくれたってよ」
「えっ! なんと行動がお早い……さすがはトオル様です」
「ゆくゆくはそいつらをカヴァ達のギルドに勧誘するとして、まあ当面は花咲が面倒を見てくれるって言うから任せていいだろ。花咲が魔王にも話を通してくれるって言ってたから、これから忙しくなるな」
俺がそう言って2人に笑いかけると、2人は驚いたような顔をしていた。
「異世界人同士が助け合えるようなシステムの構築をって、トオル様はおっしゃっていたのですよね?」
「え? だから、カヴァ達のギルドがそうなんだろう?」
「ちょっ!? アタシ達みたいな弱小ギルドに、元チー・ママを受け入れるだなんて!」
「駄目なのか? 三ツ矢だったら、ルナが誘えば喜んで入ってくれると思うけど」
三ツ矢はインポテンツを治してくれたルナのチン・ギン料理の大ファンだ。
チー・ママの座から降りたとはいえ、俺達に恩も感じていたようだし、ゲイ族ギルドのメンバーを増やしたがっていたカヴァ達にしてみたらピッタリの人物だと思う。
俺は未だ戸惑ったような表情の2人にそう言って、長椅子の背に寄りかかった。
「ま、入るか入らないかは向こう次第だけど、誘うだけ誘ってみたらいいんじゃないか? あ、ついでに東のゲイバーにいる幸田と南のハッテンバーにいる羽鳥にも俺から手紙を出して、協力を頼もうか? 多分幸田あたりは協力してくれる気がする。事情は話してあるんだよな?」
「え、ええ。一応道中で残りの御ニ方へ手紙はお送りしていますが……」
ラングはそう答えて、カヴァの方を見た。
カヴァはポカンと口を開けてしばし呆けていたが、ラングの視線に我に返ると、手紙を書く道具を用意していた俺に駆け寄った。
そのままカヴァは俺に抱きついて、ギュッと俺を抱きしめた。
「ありがとう、鷹夜……!」
「うわっ!? きゅ、急にどうしたんだよ!? ていうかお前、体調は!?」
「驚きすぎて、治っちゃったわ!」
カヴァは嬉しそうに、俺の頬に何度も何度もキスをした。カヴァの勢いに押されて、俺は半ば長椅子に押し倒されそうな体勢だ。
「良かったですね、カヴァ。これでようやく、フミタカ様のギルドを再興する夢に一歩近付きますね」
ラングはニコニコしながらカヴァにそう言った。
「ただいま戻りましタァ! えっ!? カヴァ、何をして……あっ、な、ナニをシテ……? あわわ、私、お邪魔してしまいましタァ!?」
「ち、違ーうっ!」
絶妙なタイミングで宿に戻ったルナの、お約束な勘違い。
それに冷静にツッコミを入れながら、俺は心の中でカヴァに改めて感謝した。
こちらこそ、異世界人の俺をずっと助けてくれてて、本当にありがとうな。
◇◆◇◆◇◆
翌朝から順調に街道を進んだ俺達は、2日目の午後、小雨に見舞われた。
この世界に傘という概念は無いらしく、俺はカヴァに渡されたポンチョ型の合羽のような服を身に着けて、先に進む。
「この大草原を超えたら、王都『タマブラーン』は目前です。ですが、僅かとはいえ雨の日にこの大草原を超えるのは危険です。草原手前で雨が止むのを待つのが賢明でしょう」
そう言ったラングにカヴァは軽く頷くと、俺を振り返って言った。
「この大草原には雨が降ると、ふたなり沼って言う太古の沼が出現するの。晴れて地面が乾いている日は安全なんだけど、沼が出来るとそのほとりに人を襲う危険な特殊植物が生えることがあって危険なのよ。そいつはこの間のケダマリと違って、本気で旅人のタマを取りに来るような危険な植物なの」
「えーっと、その『タマ』って、命の方だよな? まさかキ」
「ならあそこの木の下で、雨宿りをしながらお茶にしまショー! ちょうど、この前ティンコで買ったお菓子がありまスヨ」
「わざと? ねぇ、今のわざと??」
俺たちのやり取りを聞いていたルナがニコニコしながら俺の質問を遮って、可愛らしくそう答えた。
「まあ! いいわねぇ、そうしましょう」
「ああ、僕もちょうど小腹が空いたと思っていたんです」
「えぇー、そういう感じぃ?」
俺が核心に迫った質問をすると、どうしてみんな俺のことをスルーするんですかね? 俺、そろそろ泣いちゃうよ?
楽しそうにお湯を沸かし始めたルナは、大きなリュックの中から茶葉を取り出した。
沸いたお湯の中に茶葉をパラパラと振り入れると、蓋をして火から下ろす。
数秒蒸らした後各々のカップに注ぎ入れると、ルナは可愛らしく微笑んで言った。
「おまたせしました、皆様召し上ガレ!」
「おお、ありがと」
俺は差し出されたカップを受け取りながら、草原の方を眺めていた。草原の奥の方は雨で霞んでおり、その奥にあると言う王都は影も形も見えない。
「なぁ、そのふたなり沼のほとりには、どんな危険植物が生えるんだ?」
俺はもらったお茶を啜りながら、ルナに質問した。
「沼には近年、『タテワレ』ってモンスターが出るそうデス」
「えーっと、『カイワレ』の間違いかな?」
「いえ、『タテワレ』ですヨォ。正式名称は『タテワレの蕾』と言いマス。出会った者を老若男女問わず捕らえ、タテワレの蕾してしまうそうトカ」
「ナニソレこっわ」
意味が分からない人は、絶対にお父さんやお母さんに聞いたりしちゃ、駄目だぞ! しかも、響きだけ聞いてたらちょっと綺麗な花みたいに聴こえちゃうのがむしろ怖いよね?
とりあえず、絶対に襲われたくないモンスターである事は間違いなさそうだ。
「因みにタテワレの蕾にはクポクポの実を与えると暫くは沈静化するんだけど、何気にレアアイテムだから今はあいにく手持ちがないの」
そう言いながら俺とルナの間に割って入ったカヴァは、俺の手のひらに何やら温泉まんじゅうを思わせるような菓子を乗せてくれた。
「これは?」
「うふふ、美味しいわよー。港町ティンコの銘菓、栗珍包って言うの」
「ぶっ。栗饅頭みたいなノリで言うなッ」
俺は手の中の饅頭をカヴァの手の中に丁重にお返ししてから、カップの中のお茶を飲み干した。マロンのような香ばしい甘さが口の中に広がって、なかなかに美味しい。
「鷹夜様は栗珍包よりペニ栗茶の方がお好きでしタカ? おかわりありまスヨ」
「…………いっ、いらないデス……」
この世界の食べ物の名称は、相変わらず俺の食欲を減退させる。
魔鳥の足に結び付けられた小さな親書には、日本語で手短にそう書かれていた。ラングは俺の手の中の新書を覗き込みながら俺に聞いた。
「これはあちらの言葉ですか? なんて書かれているのですか?」
「トオル……花咲が早速、三ツ矢の他、4人の転移者を保護してくれたってよ」
「えっ! なんと行動がお早い……さすがはトオル様です」
「ゆくゆくはそいつらをカヴァ達のギルドに勧誘するとして、まあ当面は花咲が面倒を見てくれるって言うから任せていいだろ。花咲が魔王にも話を通してくれるって言ってたから、これから忙しくなるな」
俺がそう言って2人に笑いかけると、2人は驚いたような顔をしていた。
「異世界人同士が助け合えるようなシステムの構築をって、トオル様はおっしゃっていたのですよね?」
「え? だから、カヴァ達のギルドがそうなんだろう?」
「ちょっ!? アタシ達みたいな弱小ギルドに、元チー・ママを受け入れるだなんて!」
「駄目なのか? 三ツ矢だったら、ルナが誘えば喜んで入ってくれると思うけど」
三ツ矢はインポテンツを治してくれたルナのチン・ギン料理の大ファンだ。
チー・ママの座から降りたとはいえ、俺達に恩も感じていたようだし、ゲイ族ギルドのメンバーを増やしたがっていたカヴァ達にしてみたらピッタリの人物だと思う。
俺は未だ戸惑ったような表情の2人にそう言って、長椅子の背に寄りかかった。
「ま、入るか入らないかは向こう次第だけど、誘うだけ誘ってみたらいいんじゃないか? あ、ついでに東のゲイバーにいる幸田と南のハッテンバーにいる羽鳥にも俺から手紙を出して、協力を頼もうか? 多分幸田あたりは協力してくれる気がする。事情は話してあるんだよな?」
「え、ええ。一応道中で残りの御ニ方へ手紙はお送りしていますが……」
ラングはそう答えて、カヴァの方を見た。
カヴァはポカンと口を開けてしばし呆けていたが、ラングの視線に我に返ると、手紙を書く道具を用意していた俺に駆け寄った。
そのままカヴァは俺に抱きついて、ギュッと俺を抱きしめた。
「ありがとう、鷹夜……!」
「うわっ!? きゅ、急にどうしたんだよ!? ていうかお前、体調は!?」
「驚きすぎて、治っちゃったわ!」
カヴァは嬉しそうに、俺の頬に何度も何度もキスをした。カヴァの勢いに押されて、俺は半ば長椅子に押し倒されそうな体勢だ。
「良かったですね、カヴァ。これでようやく、フミタカ様のギルドを再興する夢に一歩近付きますね」
ラングはニコニコしながらカヴァにそう言った。
「ただいま戻りましタァ! えっ!? カヴァ、何をして……あっ、な、ナニをシテ……? あわわ、私、お邪魔してしまいましタァ!?」
「ち、違ーうっ!」
絶妙なタイミングで宿に戻ったルナの、お約束な勘違い。
それに冷静にツッコミを入れながら、俺は心の中でカヴァに改めて感謝した。
こちらこそ、異世界人の俺をずっと助けてくれてて、本当にありがとうな。
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翌朝から順調に街道を進んだ俺達は、2日目の午後、小雨に見舞われた。
この世界に傘という概念は無いらしく、俺はカヴァに渡されたポンチョ型の合羽のような服を身に着けて、先に進む。
「この大草原を超えたら、王都『タマブラーン』は目前です。ですが、僅かとはいえ雨の日にこの大草原を超えるのは危険です。草原手前で雨が止むのを待つのが賢明でしょう」
そう言ったラングにカヴァは軽く頷くと、俺を振り返って言った。
「この大草原には雨が降ると、ふたなり沼って言う太古の沼が出現するの。晴れて地面が乾いている日は安全なんだけど、沼が出来るとそのほとりに人を襲う危険な特殊植物が生えることがあって危険なのよ。そいつはこの間のケダマリと違って、本気で旅人のタマを取りに来るような危険な植物なの」
「えーっと、その『タマ』って、命の方だよな? まさかキ」
「ならあそこの木の下で、雨宿りをしながらお茶にしまショー! ちょうど、この前ティンコで買ったお菓子がありまスヨ」
「わざと? ねぇ、今のわざと??」
俺たちのやり取りを聞いていたルナがニコニコしながら俺の質問を遮って、可愛らしくそう答えた。
「まあ! いいわねぇ、そうしましょう」
「ああ、僕もちょうど小腹が空いたと思っていたんです」
「えぇー、そういう感じぃ?」
俺が核心に迫った質問をすると、どうしてみんな俺のことをスルーするんですかね? 俺、そろそろ泣いちゃうよ?
楽しそうにお湯を沸かし始めたルナは、大きなリュックの中から茶葉を取り出した。
沸いたお湯の中に茶葉をパラパラと振り入れると、蓋をして火から下ろす。
数秒蒸らした後各々のカップに注ぎ入れると、ルナは可愛らしく微笑んで言った。
「おまたせしました、皆様召し上ガレ!」
「おお、ありがと」
俺は差し出されたカップを受け取りながら、草原の方を眺めていた。草原の奥の方は雨で霞んでおり、その奥にあると言う王都は影も形も見えない。
「なぁ、そのふたなり沼のほとりには、どんな危険植物が生えるんだ?」
俺はもらったお茶を啜りながら、ルナに質問した。
「沼には近年、『タテワレ』ってモンスターが出るそうデス」
「えーっと、『カイワレ』の間違いかな?」
「いえ、『タテワレ』ですヨォ。正式名称は『タテワレの蕾』と言いマス。出会った者を老若男女問わず捕らえ、タテワレの蕾してしまうそうトカ」
「ナニソレこっわ」
意味が分からない人は、絶対にお父さんやお母さんに聞いたりしちゃ、駄目だぞ! しかも、響きだけ聞いてたらちょっと綺麗な花みたいに聴こえちゃうのがむしろ怖いよね?
とりあえず、絶対に襲われたくないモンスターである事は間違いなさそうだ。
「因みにタテワレの蕾にはクポクポの実を与えると暫くは沈静化するんだけど、何気にレアアイテムだから今はあいにく手持ちがないの」
そう言いながら俺とルナの間に割って入ったカヴァは、俺の手のひらに何やら温泉まんじゅうを思わせるような菓子を乗せてくれた。
「これは?」
「うふふ、美味しいわよー。港町ティンコの銘菓、栗珍包って言うの」
「ぶっ。栗饅頭みたいなノリで言うなッ」
俺は手の中の饅頭をカヴァの手の中に丁重にお返ししてから、カップの中のお茶を飲み干した。マロンのような香ばしい甘さが口の中に広がって、なかなかに美味しい。
「鷹夜様は栗珍包よりペニ栗茶の方がお好きでしタカ? おかわりありまスヨ」
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