【完】大きな俺は小さな彼に、今宵もアブノーマルに抱かれる

唯月漣

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40)好きな気持ち*(由岐視点)

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 翔李さんが握り込んだ自身の雄は、期待からか既にゆる勃ちしていた。
 翔李さんの腕の中にいた僕はするりと彼の腕から抜け出して、少し離れたベッドの向かい側に座った。腕を伸ばしてベッドサイドの棚の上にスマートフォンを置くと、胡座をかいて彼に視線を送る。


「そんなに背中を丸めていないで、もう少し足を広げて見せて下さい」


 高揚する気持ちを抑えながら、僕は翔李さんに優しくそう声をかける。
 翔李さんは羞恥に紅潮させた頬で渋々膝を立てて座り直すと、少しだけ足を開いた。恥ずかしそうに少しだけ両膝を左右に開いた彼は、見えないはずの目で不安げにキョロキョロとあたりを見回す。


「ゆっ、由…………っ。……か、かなで?」
「ちゃんと見ていますよ。続けて下さい」


 彼は気付いていないようだけれど、促していないのに翔李さんが僕の下の名前を呼ぶのは、彼の欲情スイッチが入ったときだ。
 大きな体で恥ずかしそうに唇を噛みながら手の中の自身を扱く翔李さんは、愛おしい反面、とてつもなく僕の嗜虐心を駆り立てるから困ってしまう。


「前に剃った下の毛。すっかり生え揃いましたね?」
「あ……っ」
「来週、また剃りましょうか? 翔李さんの恥ずかしいところが隅々まで見えるように」


 翔李さんの体に触れぬよう気をつけながら、僕はふーっと翔李さんの陰部に吐息を吹きかけた。翔李さんはビクンと膝を震わせて、困ったような顔をしている。


「ああ……すみません。邪魔をしてしまいましたね」
「や……っ、かなでっ。こんなのもうヤメ……」
「やめませんよ? 翔李さんがイクまで。さ、続けて下さい」


 あくまでも、手を出す気はない。今日は翔李さんが僕を想いながら一人でするところを見て楽しむ日なのだ。
 僕の言葉に渋々といった風に手を動かし始めた翔李さんは、ペニスを包む薄い皮を指で包んで上下に揺らすようにし始めた。しばらく見守っていると、それはみるみるうちに芯を持ち、剛直となって天を向いた。


「かなで……っ、かなで……っ、ぁ……」
「ここにいますよ。今、何を考えているんですか?」


 恥ずかしそうに俯いている翔李さんの唇から小さく自分の名前がこぼれたことが嬉しくて、僕は思わず微笑む。
 彼は僕の質問に黙秘して、小さく首を横に振った。つまり、『それは秘密』ということだろう。

 やがて天を向くその先端からじわりと蜜が滲む。だがこのまま達してしまっては勿体ない。僕は立ち上がってクローゼットに向かった。

 立ち上がる僕の気配に不安げな表情で手を止めた翔李さんに、僕はいつも愛用しているチューブ式のローションと、球体の連なった玩具を手渡した。


「な、に……?」
「中にも欲しいでしょう? 自分で挿れてみましょうか」
「えっ…………あっ」


 玩具は大きな飴玉くらいの大きさの球体が六つ連なり、根本には指をかけるための丸いリングがつけられている。手探りでその玩具の形状を確かめた翔李さんは、嫌がるかと思いきや、おずおずとローションのチューブを手に取った。


 小さな呻きと共に、二本の指が翔李さんの窄まりに挿入される。最近はだいぶ柔らかくなったとはいえ、圧迫感は消えることはないようだ。
 菊蕾へ指を突き立てた瞬間苦しそうな表情を浮かべかけた翔李さんは、中程まで挿れた二本で中をかき混ぜるような仕草で慣らしてゆく。圧迫感を紛らわせる為なのか、翔李さんは反対の手で再び前の昂りをゆっくりとしたリズ厶で刺激し始めた。それはなんとも淫らな光景で、僕は興奮に心臓が高鳴るのを自覚する。


「ぁ……っ、ふ……」


 羞恥と快楽の交じるうっとりとしたその表情は、普段の男らしい整った翔李さんの顔立ちからは想像できない。これを見られるのはおそらく恋人である僕だけの特権であり、永久に見ていたい愛おしい光景でもあった。


「指が入りましたね。次はこれを」


 そう言いながら小脇にあったアナルビーズを拾い上げてつんつんと翔李さんの太ももをつついて促すと、翔李さんは中を掻いていた指を一度抜いて玩具を受け取った。


「その球体は全部で六つあります。全部挿入できたら、ご褒美をあげますね」
「ぜ、んぶ……?」


 指の先で球体の大きさを確かめたらしい翔李さんは、恐る恐るといった手付きで穴の入り口にそれを押し当てた。グググと力を入れた後、窄まりをあやすようにくにくにと角度を変えて押すと、不意にツプリと球体が翔李さんの中に消える。
 球体の直径に合わせて広がった窄まりは、それを飲み込んでゆっくりと窄まったあと、ヒクヒクと物欲しそうに収縮を繰り返している。


「ああ、一つ目が入りましたね。けど翔李さんのここ、もっと挿れて欲しそうにいやらしくヒクヒクしていますよ」
「……っ、ちが……っ」
「ふふっ、そうですか? ……じゃあ、二つ目。挿れてみて下さい」
「うう…………」


 翔李さんは優しい性格なので、見た目に反して押しに弱い。僕がこうしてきっぱりとした口調で何かを促すと、大抵のことならば聞いてくれる傾向があった。
 それを悪用する僕はきっと性格が悪いのだろうけれど、僕は翔李さんの愛らしい痴態を間近でもっと見たくて、有無を言わさぬ口調でそう促した。

 案の定、翔李さんが迷ったのは数秒のことで、ローションにまみれたその指は手探りで二つ目の球体を掴むと、その蕾へゆっくりと押し付け始めた。
 そうして五つめまでを何とか中に飲み込んだ翔李さんは、最後の球体に取り掛かって苦戦していた。
 
 ローションで滑る六つ目の球体を、翔李さんが小さく呻きながら菊蕾の中心にぎゅっと押し付ける。けれども、内側にある一つ手前の球体にぶつかってしまうのか、それはなかなか中には入っていかず、結果弾き返されるようにツルンと滑って手からこぼれる。
 三度それを繰り返した翔李さんは、困ったような表情で左右に頭を振った。


「かなで……っ、無理ぃ……。も、挿入らな……ああっ」
「前、自分で扱いてて下さいね」


 僕はそう言って、翔李さんのギブアップ宣言と共にアナルビーズの持ち手に指をかけた。彼の中を掻き回すように大きく円を描いてから、小刻みに揺らしてその窄まりをもてあそぶ。


「あっ、あっ、かなでっ。やっ、だ、駄目だっ……!」
「ほら、手が止まっていますよ?」
「くっ…………」


 僕がそう促すと、翔李さんはローションに濡れた手で自身の猛りを掴んで激しく上下した。ローションのぬめりが、くちくちといやらしくリズミカルな音を立てている。


「ん、ふ……っ、かなで……っ、かなで……ッ」
「翔李さん。僕のこと、お好きですか?」
「すっ、……ぁ、好きっ。かなで……っ、すきぃっ……!」


 はぁはぁと乱れた呼吸の中、翔李さんが甘ったるい声音で僕の名を呼んだ。彼の手の中で、猛るペニスが血管を浮き上がらせて張り詰めてゆく。


「僕も翔李さんが好きです」


 そう言って、僕は翔李さんの手を取ると、先程から痛い程に張り詰めていた自分の熱い茎に触れさせた。目隠しをされたままの翔李さんは、触れたものの正体を悟ってピクンと手を震わせる。


「あっ……あっ、かなで……すきぃ、好き……っ、ぁあ、イクっ、イク……!」


 僕に触れた途端、翔李さんはビクビクと手の中のものを震わせながら、濃厚な白濁を吐き出した。太ももがビクビクと痙攣して、二度三度と欲望の証を吐き出す。


「勝手にイッちゃうなんて。まだ後ろが途中なのに」


 僕は嗜虐心に突き動かされるまま、イッたばかりの翔李さんの秘孔に突き刺さったままの玩具を、グイッと押した。射精直後の脱力で緩んでいたそこは、ようやく抵抗を諦めたのか、六つ目のビーズをゆっくりと内部に受け入れる。
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