【完】ちゃーちゃんの牛乳

唯月漣

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9.あとがき

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『ちゃーちゃんの牛乳』を最後まで読んでくださり、誠にありがとうございます。

 牛乳が余り、大量に捨てられている。

 そんなニュースを見たとき、幼い頃の思い出が蘇って、チクチクと私の心を刺しました。

 作者には酪農家や政治、国や倫理観等を批判したいなどという意図はさらさら無く。
 
 ただただ昔可愛がっていた牛を思い出して、悲しい気持ちになっている人間がここにいること。
 
 これを読んで、一本でも牛乳を買って飲んでくれる人が増えて、あわよくば1頭くらい多く牛が助かったりしないかなぁ。

 そんな想いでこのお話を書いています。


 作中には出てきていませんが、ユイちゃん……作者のお家には、食肉用の黒毛和牛も数頭いました。

 彼らはいずれ出荷され肉になることが幼いながらもわかっていましたから、名前をつけて可愛がったりは絶対にしませんでした。

 けれど、彼らの命もちゃーちゃんの命も。

 まーちゃんや、チャーミィ、コッコの命も。

 もちろん、ユイちゃん……私の命も。

 同じ命なんです。


 ちゃーちゃんは仲良しだから、可愛いから、助けたい。


 あっちの列の牛はハナっから肉用の命なんだから、助けようとすら思わない。

 そんなふうに都合よく考えていた幼い頃のユイちゃんに、神様はバチを当てたのかもしれませんね。


 そう思うと、本当に高いお勉強代でした。


 私はビーガンではないので、お肉は普通に食べます。けれど、せめて食べるときは命に感謝し、余らせて命を捨てることのないよう日々を過ごしています。


 フードロスを削減すること自体も大切ですが、私は何より命を廃棄するのが本当に嫌なのです。


 長くなりましたが、この作品を読んだあなたが、今日からほんの少しだけでも、牛乳を飲む量を増やしてくれることを願っています。
 
 せめて今乳を絞れている牛たちが、乳の出るうちだけでも無事に生き延びられますように……。

 
 

 ここまで読んでくださり、誠にありがとうございました。
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