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第二章 精霊産みといろいろ
98.再挑戦の精霊王産み 3 ※
しおりを挟む晩ご飯の少し前に起こされるまで眠っていた。怠いのでラジオ体操をする。運動は壊滅的で何も出来ないけど、これだけは体で覚えてるのがすごい。小学生の夏休みの成果かな。
適度にスッキリした気分で夕食のテーブルについた。
「お疲れさん。調子はどうだ?」
「いいよ。昼寝してスッキリした」
「なら、オレたちとも大丈夫そうだな」
ラルフが楽しそうに言う。なんとまあ、不穏ですコト。
3人で部屋に集まると、やっぱりというかお尻を洗われた。
「抵抗しなくなったな」
「無駄だから」
「ククッ、だよなぁ。結局、負けるんだから洗っといたほうがいいよな」
憎たらしい口を引っ張ったら、余計に笑ってる。
「なぁ、アレして」
「アレって?」
「獣化するから舐めて」
「いいよ。お目当てがあったわけね」
「なんの話だ?」
そろそろ焦れてきたのかヴェルナーが口を挟んだ。
「オレとゲルトは獣化するから見張り頼むわ」
「勝手に決めるな」
「でも、オレたちが獣化したら見張りが必要だろ?」
「獣化しなければいい」
「サヤカは獣化すんの気に入ってるよな?」
「え、あー、うん、まあまあね」
「……人のままは?」
「そういうんじゃなくてたまには変わったことも面白いってことだよ。ヴィーもたまには齧ろうか?」
「……ああ」
ヴェルナーが目をキョロキョロして同意した。チョロい、チョロすぎるぞヴェルナー。ラルフが余計なことを言うから宥めるためにやることが増えてしまった。齧るだけだし、いいんだけど。
「サヤカ、私が獣化しても大丈夫ですか?」
「大丈夫、久しぶりだね。巻き付かれるの好きだよ」
「……そうなんですね」
緑の目の黒い縦瞳孔が少し膨らんだ。
獣化して私の足にスリスリと顔を擦りつけているゲルトの頭を撫でる。濡れた緑の目を細めて足の指を咥えた。
横から顎をすくわれて片膝を立てて座ってるヴェルナーに向き合った。背中に添えられた足に寄りかかってキスをする。齧られることに期待してるのか舌が歯列を執拗に舐めている。乳首を潰しながら乳房を揉まれる刺激に深く息を吐いた。
空いているほうの足をラルフに広げられ内腿を舐められる。待ち望む刺激への期待で立った鳥肌を見透かしたように笑われ、恥ずかしさで過敏になる。ギュッと乳首を摘ままれて背中が仰け反った。
「ああっ、あっ、……ん、あっぁあぁ」
伸びた喉にヴェルナーが吸い付いて残す小さな痛みと、あちこちで与えられる快感がないまぜになって体が揺れる。小さな痛みは首から胸元を通り、乳房にもチリっと走る。硬くなった乳首に歯を立てるヴェルナーの頭を抱いて髪の毛を握っては離した。
「3人がかりだといつもより反応良いな。匂いもイイ」
舌で窪みをほじくってワザと音を立ててる。言い返したかったのに、クリトリス指でしごかれたせいで口から出たのは喘ぎ声だけ。
「ヒクついてる。ヴェルナーにしゃぶられてイキそうか? それともオレの指?」
指を差し込まれてそう言われカッと顔が熱くなった。煽られたせいでヴェルナーの舌が執拗に舐り出して小さな快感がいくつも弾ける。
「ほら、すげぇ吸い付いてる」
「っあアっ、あぁ、んっ、や、ダ」
中からリズミカルに裏側を叩かれ快感が小さな一点に集まりだした。力の入る足を押さえ込まれて逃れられず刺激だけが溜まっていく。収束する直前でカリッと噛まれ、弾けて跳ねた。叫びが喉からあふれて中が締まる。指に吸い付いてダラダラ汁を溢れさせているのを見られる羞恥を感じてるのに蠕動が治まるまで動けなかった。
弛緩したあとヴェルナーから水を飲ませてもらい横たわっていたら、ラルフに後ろから抱えられた。ゲルトの上に乗せられ、二又ペニスの片方を咥えさせられる。ポコポコしたイボのような表面が擦れる変則的な刺激に背中がゾクゾクする。
「ンァっ、あぁっん、……っぅんっ」
「ッガァ、……ゥグァ」
「ゲルト、もう片方でケツの穴もほぐしてやれよ」
ゲルトの尻尾が持ち上がってゆっくり胴体に巻き付いた。内側に傾いたもう片方がお尻に擦れ、自分でも腰を振ってしまう。
涙が滲む目を開けたら、そそり立つ先端を濡らしギラつく瞳で見つめてくるヴェルナーに射貫かれた。巻き付いてるゲルトに大きな口を開けて乳房を咥えられてる、蹂躙されてるような姿を見られて体の底がムズムズとくすぐられた。
いつのまにか獣化したラルフが鼻先で私を誘い、横たわった。前かがみになって赤が透ける薄い皮に包まれたオオカミのペニスを、唾液をたっぷりつけた舌で舐め上げた。尻尾が揺れて毛がフサフサ動く。
小刻みに動き出したゲルトに粘膜を擦られて吐息が漏れる。獣化したせいで太くなったペニスの先端を歯に当てないように唇で咥え、舌でぐるりと舐めまわした。
太いせいで口から涎が零れるし、根元まで咥えきれない。ゲルトに揺すられながらチュプチュプ唇を上下に動かした。
途切れ途切れだった低い唸り声が次第に大きくなった。突然起き上がって後ろに移動するとお尻の穴に先端を当てられた。
「っあ、太過ぎる、ダメっ、っあ、ああっあアアアっっ」
ゲルトの精液を塗りこめられていたせいで、きついのにスムーズにヌルっと先端だけ捩じ込まれた。
「ッング、……グルッ、グゥゥウッ」
唸り声と一緒に勢いよく大量の液体が注ぎ込まれる感覚がする。あられもない行為に興奮し下腹がギュッと引き絞られ、奥まで飲み込んだゲルトに抉られて絶頂に飛ぶ。
巻き付いたゲルトに支えられて力が入らない体が震えた。
「っああああーーーー、あぁあっ」
「ッガァァ、グゥッ」
抱き付いたゲルトも呻きを漏らし、体を震わせる。お尻に注がれる熱で絶頂の余韻を味わった。
長い射精が終わったラルフが体を離して獣化を解いた。
「っは、飛びそうになった」
ゲルトに巻き付かれたままの私のあごを掬い、ラルフが唇を無茶苦茶に舐めまわす。息を零した口に舌を差し込まれて呼吸を乱しながら舌を絡ませた。
いきなり後ろから腰を持ち上げられゲルトのペニスが引き抜かれた。すぐに別の硬いモノに遠慮なく最奥まで貫かれる。肉がぶつかる音とぐじゃぐじゃした派手な水音を立てられて恥ずかしさにヒクついた。
喘ぎ声と一緒に絡まれる舌から涎が垂れる。
「っんあ、あぁ、ヴィー、ああっ、んぁぁあっ」
「っふ、気持ち良いか? っは、ここも溢れてる」
ラルフの精液が溢れる後ろの穴に予告なく指を入れられて、体が跳ねた。
「良いか? サヤカ」
「あっ、いい、いい、あっああぁ、あ」
後ろからの打ち付けに腰を揺らしているとゲルトの舌が乳首に巻き付いて扱き始め下腹がヒクついた。
「っふ、あぁ、吸い付く、はっ、ぅく、サヤカ、サヤっ、出るっ」
「んん、ちょうだい、あぁっ、あっ」
「……っくぅぐ、っうぅぅ……、あっ、くぅぅ」
「っあアアっ、ああっーーーーー、あっ、あぁっん」
ゲルトに舌で乳首をしごかれながら、ヴェルナーの奥を抉る押し付けで達した。力の入ったお尻も、ヴェルナーの指を締め付けて刺激にむせぶ。
硬直がとけるとさすがにぐったりして動けない。
ラルフに差し出された水を受け取ろうとしたら、ヴェルナーの手に阻まれてまた口移しされた。
「……ありがとう親鳥さん」
「サヤカは小鳥か」
「ククッ、たしかにピィピィ鳴いてるもんなぁ」
私の髪をくしゃくしゃ撫でてラルフが笑う。肩に顎を擦りつけて息を漏らしてるゲルトはヘビと言うより猫っぽい。
ラルフに抱き上げられてゲルトの中から抜け、膝の上に乗せられた。
「洗ってきた。サヤカの中に種を出さなきゃな」
「……ん、あ、ヴィー、齧ってない」
「オレに突っ込まれながら齧ってやれよ。ヴェルナーの好きなヤツだろ?」
「お前に関係ないだろう」
「好きなものがいっぱいあるのは、いいよね」
からかわれてムスッとするヴェルナーをフォローしたら、微妙な顔をされた。
「ブハッ、ハハッ、ククク、オレよりひでぇぞ、サヤカ」
「え、楽しみがたくさんあっていいな~という純粋な気持ちなんだけど」
ちょっと微妙なフォローの仕方だけど気持ちは本物なのに。
「ククッ」
楽しそうに笑った細めた目のまま、指先で唇を撫でた。
「サヤカ、すげぇ良かった」
耳たぶを舐めながら囁く低い声に下腹が切なくなった。
私のお尻を抱える手の指を穴に当てている。出された精液でヌルついてる穴は抵抗なく指を飲み込んだ。
「ケツから溢れてるな」
「っんぁ、あぁっ」
「サヤカはどこもかしこも気持ちイイ。たまにムチャクチャにしたくなる」
お尻の穴の指で掻きまわされながら言われた言葉は、乱暴だと思うのにゾクゾクして鳥肌が立った。そういうふうに見られてることにすごく興奮する。
「またケツが締め付けてる。興奮した?」
「……しらない」
「オレはしてる」
そう言うと、私の腰を抱えて硬いものをグブリと入れた。
体が跳ねて喉が仰け反る。痺れが下腹に満ちて何かが漏れそうな感覚に襲われた。別の角度を探したいのにラルフに押さえ付けられてあまり動けない。突き上げられてぶるかる奥がヒクついて声がもれる。
「っぅは、そんなケツ振って。ふっ、もっと欲しいか?」
「んん、っあ、ちが、う、っあぁ、……ああ」
そばにいたヴェルナーが不意に背中を押し、手を掛けてラルフと一緒に寝かされる。
そうして私の腰を後ろから掴むとお尻に侵入してきた。
「っあ、あ、やぁあっああ」
「サ、ヤカ、っは、……もう一度、ふっ、はっあ、あ」
「っく、なんだよ、ケツに煽られたか」
「ああ、サヤカ……、サヤカ、っあ、ふ」
ヴェルナーの手がラルフと私のあいだに押し入り、乳房を強引に揉む。グニグニと乳首を押し込まれて甘い痺れで下腹がヒクつき叫び声しか出てこない。
「っは、すげぇ、サヤカ、動くっ」
ラルフの動きが早くなった。クリトリスを擦りながらぐりぐり擦り上げられる。
2人から擦られる快感を逃がしたくて体が捩れる。逃げたいのにラルフの大きな口に喉を咥えられ、片手を掴まれた。もう片手はヴェルナーに。2人から押さえつけられたまま、大きな波にのみ込まれる。体が震えて生温い潮が漏れ出た。
叫んだ気がするけど頭が真っ白でよくわからなかった。
ゆっくり引き抜かれて、力の入らない体を抱き上げられた。毛が生えてないからヴェルナーだ。
抱かれたままお風呂場で洗われて湯船に入れられる。力の入らない体でウトウトしてたら、いつの間にかベッドの上だった。
「サヤカ、愛している」
ギュウギュウ抱きしめてくるのはヴェルナー。後ろの髪を梳いてるのはたぶんラルフ。ゲルトはいつも遠慮して離れてるから。
抱きしめられる温かさにまどろんだ。疲れて頭が回らない。でもそれでいいや。何も考えず深く眠れそうなまどろみに身をゆだねた。
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