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第二章 精霊産みといろいろ

60.準備しとかねぇと Side ラルフ ※

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 Side ラルフ

 ここしばらくサヤカを1人で抱いてない。これからも2人組になるし、今回はとゲルトを断って2人になった。久しぶりにオレと2人になったせいか、なんとなくぎこちないサヤカとソファに座ってお茶を飲む。

「あ、そういえば、ヴェルナーにゲルトと違う方法試してみたら、って言われた」
「そうだな、あんま状態が変わんねぇし。どんな方法で?」
「まだ考えてないけど」

 そう言って静かになった。なんか緊張してんな。

「ゲルトはなんか言ってる?」
「今日くらいゲルトの話は休もうぜ。久しぶりの2人だろ?」
「うんそうだね、ごめん」

 隣に座る俯いたサヤカを膝の上に抱き上げた。

「謝んなよ。なんで緊張してんの?」
「なんか2人が久しぶりだから」
「そうだな。毎回ゲルトの面倒みてんだからご褒美くれよ」
「え、ゲルトのあとでするのはご褒美じゃなかった?」
「そうだけどよ、ゲルトのあとだから遠慮してんだぜ」

 困ってるサヤカの頬を挟んで唇を舐める。いつも少しだけ開いてオレを迎えてくれる柔らかい唇。口を合わせると優しく食まれた。
 口付けしながらパジャマを脱がせて裸にする。夏になってから汗ばむようになったサヤカの香りを思い切り吸い込んだ。甘酸っぱさの中に少し重みが混じる匂いに頭がぼやけ、下半身は熱く反応する。
 唯一はいていた下ばきを脱ぎ、勃起したモノでオレにまたがってるサヤカの足のあいだを擦った。

「いい匂いだな。夏は匂いが強くなるからいい」
「汗臭いってこと?」
「それがイイんだろ」

 しかめっ面するサヤカを笑い、両方の胸を掴んで寄せ谷間に顔を埋める。匂いを嗅ぎながら乳首を舐めれば腰を捩って反応した。鳥肌を立てて悶えながらオレの耳の付け根をくすぐってる。
 こういうふうに手を伸ばしてオレにも返してくれるところがカワイイ。余裕がなくなってきたら、その手を外してオレにしがみつくのもカワイイ。久しぶりに思い切り可愛がりたくなった。

 腰を抱き寄せて親指の腹でクリトリスを軽く押しながら中指を浅く挿し込む。跳ねて逃げようとする体を押さえ、乳房を口に咥えて乳首を弾いた。サヤカが声を上げて膝の上で腰をふり、トロトロの汁で潤う穴に指を咥え込もうとヒクつかせてる。
 感じさせてる嬉しさで笑ってしまう。

「オレの指、サヤカに飲み込まれそう」

 内側に指を曲げて中からもクリトリスを刺激すると、オレの腕にしがみつき足でギュウギュウ挟みつけながらイった。指を咥え込んだまま脈打ってる中に入れたくてたまんねぇ。オレの肩に頭をのせて荒い息を吐くサヤカの強張りが取れてから、指を抜いて先端をあてがった。待ち構えてたようにニュルっとオレを咥え、奥へ飲み込もうとヒクつく。揺すってる腰を抱き寄せて根元まで埋めたら、気持ち良くてオレまで声が出た。
 突き上げながらケツを強めに揉むと、でかい声を出して大きく仰け反った。痙攣みたいに細かく震えてヒクついてんのに頭をイヤイヤと振る。

「んっや、あっあぁあ、あっダメ、ああっ」
「何がダメ? っは、良過ぎんの?」
「あっ、んんっ、あぁあはっあ、ダメっ」

 そう言いながら、突き上げるオレに合わせて自分から擦りつけてる。悶えてんのに素直じゃないサヤカに意地悪をしたくなり、動きを止めて見上げた。

「っ、……ん」
「どうしたい?」

 鳥肌を立てた体を捩り、笑ってるオレを情けない顔で見つめる。恥ずかしそうに口を閉じて俯いたサヤカを焦らしたくて、ケツをゆっくり揉むと中がキュッと反応した。

「んっあ、ぁふっ」
「イイんだろ?」
「……ん、――っああ、あぁぁア」

 口に出さずに頷く可愛らしい動作に興奮し、脈打ったもので中を掻き回す。これじゃ、オレのほうが焦らされてるみてぇだ。荒くなりそうな息を抑えて、ゆっくり動きながら言ってほしい言葉を聞く。

「もっと欲しいか?」
「……うん」
「言ってくれよ、サヤカ」
「ほしい。すごく」

 オレの首に顔を埋めて小さい声を出した。普段はシレっとしてんのにこういうとき恥ずかしがるってなぁまったく、可愛がり甲斐がある。興奮で血が頭に昇り毛が逆立った。ケツを揉むたびに身悶えして悲鳴を上げるサヤカを休むことなく突き上げる。

「サヤカ、っは、イイか?」
「っう、うん、あっ、いい。ラルフ、んんっあ、いい、ラルフっ」
「ふっ、うっぅうあ、サヤカ、ああ、オレも」

 サヤカの震えが伝わって気持ち良さに腰がジンジンする。

「ラルフっ、あぁああ、あっ、アアあああぁあーーーっあーーー」
「くっ、ううぁぅっ、サヤカ」

 跳ねたサヤカが仰け反って叫び声を上げる。収縮に飲み込まれたオレも呻きと熱を吐き出した。
 がっくりと力の抜けたサヤカを胸の上に抱き寄せる。2人で荒い息をして抱き合うって満足感があってイイよなぁ。

「ケツが弱ぇのか。言えば最初っから可愛がったのに」
「……だって」
「クッ、サヤカは可愛がり甲斐があるな」
「ええぇ」

 なんとも言えない声を出して、俺の胸に顔を埋めた。
 感じてんのを恥ずかしがる素振りが新鮮でカワイイ。恥ずかしがりながら悶えてんの見ると意地悪したくなる。オレの知ってる女はみんな、欲求に正直だからなぁ。もっと腰振れってさ。まあそれはそれで興奮すんだけど。

 オレの上に跨ったままのサヤカを抱え上げると、体を強張らせた。そのままベッドに運んで寝かせる。

「次はどうする?」
「普通で」
「もっとケツで遊ばねぇのか?」
「……だって」

 顔を隠して丸まったサヤカが可愛くて笑うと、拗ねたのか無言のまま布団にくるまった。

「可愛いことばっかすんなよ。襲いたくなるだろ」

 布団の上から抱きしめて囁く。

「襲われてぇのか?」
「ふん」

 からかいに怒った声を返すから、また笑えた。オレに背中を向けてるサヤカの布団を、下からめくる。露わになった下半身の柔いケツに甘噛みした。軽く牙を立てて舌で舐める。

「っふ、っや」

 逃げようとする腰を掴み、うつ伏せにして押さえつけた。足のあいだに体を割り込ませて甘噛みを繰り返すと、声が甘くなり、ケツをピクピクさせて足先がもがいている。片方の尻タブを揉みながら少し強めに牙を立てたら、仰け反って声を上げた。素直な反応に気分が高揚する。ケツ全体を可愛がってから左右に開いて、のぞいたケツの穴の表面を舐める。

「あっ、ヤダヤダ、ラルフ、んっぁ」
「少しだけ」
「んぁあ、あっ、やっぁ」

 頼めばすぐに聞いてくれるサヤカの甘さがカワイイ。ケツを揉みながら舐めると、身悶えして喘ぐのもカワイイ。力が入ってケツの穴をピクピクさせてんのもカワイイ。
 可愛すぎて突っ込みてぇ。穴の周りを指で押し撫でてほぐす。今日は指だけでいいから。

 体を起こして溶けるように潤ってるほうの穴に、勃起したモノをゆっくり埋め込んだ。布団を剥ぎ取って繋がったままうつ伏せの腰を持ち上げ、ケツだけ突き出すような恰好にしてジュプジュプ音を立てながら腰を振る。

「ぅぅんん、ぁっ、あっあぁ」
「すげぇ濡れてる。そんな良かった?」
「――ん、ん、うん」
「カワイイな」

 腰を押さえる片手を外して、ヌルつく汁をケツの穴の周りに塗り付けて撫でる。

「っん、やっ、んぁ、ヤダ」
「イヤじゃねぇだろ。イイよな?」

 浅い部分を擦るように動かしてから、奥までギュッと押し込むと頭を仰け反らせて声を上げた。

「アぁーーー、ああぁあっああ、ん、あぁ」
「ほら、サヤカ」
「ん、んんっ、いい」

 言わせると恥ずかしいのか中がヒクついて、オレを楽しませてくれる。人差し指を舐めて、すぼまってるケツの穴にほんの少しだけ押し込むと、サヤカの体が跳ねてケツに力が入った。

「力ぬいて」
「あ、だって、へんなかんじで」
「大丈夫、少しだけ」
「んーー、っぅ、んあぁ、ああ、あっぁ」

 ツプツプとほんの少し抜き差ししたら、シーツを硬く握りしめて大きな声を上げた。体を震わせる反応の良さに興奮が増して腰の振りが自然、早くなる。穴に向かって涎を垂らし人差し指で塗り付けながら、ゆっくり第一関節まで埋めた。

「あぁーーーぁぁあああアア、やぁ、あ、ダメ、んぁあ」

 ブルブル体を強張らせて、キュウキュウ締め付けてくる。可愛がってるつもりのオレが、種を絞られそうになってるって、まったく、ああ、気持ち良過ぎる。ケツの穴はお楽しみにとっておいて、腰の振りに集中する。

「っは、ふっう、サヤカ、オレでそう」
「ん、ラルフ、うん、ぁあっ、ああ、ラルフ」

 甘い甘い声で呼ばれて、胸と金玉が一緒にキュウっとなった。カワイイなぁ。そんなふうに呼ぶなよ。たまんねぇだろ。

「サヤカ、サヤカ、っはぅっ、でる、うっうぅぅあ、っくっぅうう」
「んん、あっあっ、あぁーーーぁぁアアぁ」

 夢中で突きあげて、思い切り射精する。グリグリ押し当てて出してるあいだ中、目をつぶって気持ち良さを存分に味わった。

「あーすげぇイイ。良かった。サヤカは?」
「良かったけど、手を洗って口ゆすいでよ」
「ん? ああ、そうだな」

 恥ずかしがるくせに、こういうとこはケロッと言う。可笑しくて笑うと、照れ隠しなのかオレの背中をムリヤリ押した。

「ククッ、カワイイな」
「うっさい」

 風呂場に入ってサヤカの腰を抱き寄せた。

「ケツ洗うか」
「え、なに」
「弄って遊ぶんだから洗うだろ。オレは洗わなくてもいいけど、サヤカが洗いたいと思って」
「遊ばない」
「オレは遊ぶ。洗わないで遊ばれるのと洗ってから遊ばれるの、どっちがいいんだ?」
「……洗ってからのほうがいいけど。でも、遊ばないし」
「往生際が悪ぃなぁ」
「なんでよ」
「恥ずかしいなら、見ないでやるから。ほら」

 お湯の注ぎ口にケツを向けるように立たせて、風魔法でお湯を押し込んで洗い流す。向かい合わせに立ってるオレの胸に顔を埋めて、ときどき唸りながらもおとなしくしてる。流れたお湯がキレイになったところで止めて、下半身を石鹸で洗った。

「すぐ終わったろ?」

 俯いたままの顔をしたから覗き込んだら、恥ずかしそうに顔を背けた。顔を上げないサヤカを乾かしてベッドまで運び、抱きしめる。

「いつまで拗ねてんだ?」
「嫌なことしないって言った」
「気持ち良かったろ?」
「…………う」
「汚れてたから恥ずかしいんだろ? だから洗った。おかしいとこあるか?」
「うー、ない、けど」
「大丈夫大丈夫、指で慣らしてからにするから」
「う、ん? ん?」
「オレと寝るの気持ちイイだろ?」
「うん」
「気持ちイイことが一つ増えるんだから、楽しもうぜ」

 耳たぶを舐めて囁く。耳の穴に舌を這わすと、サヤカが背中を丸めて大きく息を吸った。おっぱいを触られて身じろぎするサヤカに、何度もカワイイと呟くとはにかんで笑い、オレの肩に頬ずりをした。
 こういうトコが可愛いんだよ。今日のところは指でほぐすだけにしとくか。でも、これから二人組なんだからコッチも使えるようにしてぇな。見張りしなきゃなんねぇゲルトのときは仕方ねぇけど、そうじゃねぇなら指くわえて待たなくてすむ。
 不埒なことを考えながら存分に可愛がり、久しぶりに腹いっぱい味わった。


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