6人の夫と巫女になった私が精霊作りにはげむ1年間の話【R18】

第一章 巫女ってなんなんですか

１９．いつになったら Side サミー ※

　
　Side　サミー

　俺が自分のパジャマを脱いだらサヤカも自分で脱いだ。寝転がってるサヤカの、布団からのぞいてる肩をさわる。首をたどって耳たぶを揉んだ。頬から顎の線を撫でる。唇にはさわれなかった。嫌なことは頭の隅に押し込めて、肩に口付ける。胸元に何度も口付ける俺の頭をサヤカが撫でた。受け入れてくれる返事をもらったから、その先に進む。飛び出したようなおっぱいを揉み、乳輪から膨らんだ俺を誘う乳首を咥えた。身じろぎしたサヤカの息が乱れて俺は良い気分になる。俺よりデカいのに俺より薄い体を押さえ付けて、口に含んだままの乳首を何度も舌で弾いた。

　女は力もないし体についてる肉は柔い、俺なんかよりずっと弱いのに敵わない。抱いてるときにねだられたら、なんでも言うこと聞いちまう。優しく笑ってくれたら俺はそれだけで幸せになっちまうから、なんでもしてやりたくなる。
　バカだってわかってっけどさ。今度は違うことを願う。サヤカもヒデェ目にあってるから、そんなことしないって思いたい。

　サヤカの膝を肘につくくらい押し開いた。デカい女が小さい俺に押さえ込まれて股広げてるって、最高に興奮する。

「ちょっと体痛いから、手をゆるめて」
「あ、わりぃ」

　良いトコなのに、はっきり言うなぁ。
　興奮が少し削がれたのに、なぜか可笑しい。はっきり言うほうがいいな。笑った顔の裏で文句つけられるより、面と向かって言われた方がずっといい。なんか気が緩んで肩の力が抜けた。
　割れ目を舌で舐めて濡れてるか確かめる。ちゃんと濡れてたから安心して味わった。ここの形も、少し酸っぱい味なのも、こっちの人族の女と変んねぇな。
　先っぽを穴に当ててそのまま押し込む。小さい俺に組み敷かれる姿は、やっぱり最高に興奮した。腰を打ち付けるたびに飛び出たおっぱいが揺れるのもたまんない。サヤカの中は押し込む奥までとニュルニュルまとわりつくのに、抜くと俺を追い出そうとしてるみてぇに押し返してくる。そこを何度も割り開く。割り開いて俺を押し込むのに夢中になった。
　サヤカの足がもがいて逃げ出そうとするのを押さえ込んで抉った。俺の下で体を捩って声を上げる姿は最高にそそる。

　金玉と竿が熱い。きっと精霊の種のせいだ。サヤカの中にある精霊の卵にぶっかけるんだろ？　孕ますと思ったらたまらなく腰が疼く。最後はむちゃくちゃ腰を振りたかったのに、我慢する間もなくあっさり出ちまった。

　動きがおさまると、サヤカが俺の手を外して足を伸ばした。俺も体を離して隣に寝っ転がる。

「水飲むか？」
「うん」

　灯りを付けてコップを渡した。

「貢がれちゃった」

　ニヤっと笑って言うから俺も笑う。こんなん、貢いだって言わねぇよ。でも嬉しかった。『貢いだ』って嫌な思い出を冗談にできるのが。

　布団にもぐりこんで並んで寝転んだ。

「夜明けに産まれんだろ？　どんな感じなんだ？」
「産まれるとき起こすよ」
「早起きだな」
「体が変な感じになるから目が覚めるんだよね。見たらびっくりすると思う」
「へぇ、楽しみだな」
「うん、明日ね。おやすみ」
「ああ、おやすみ」

　しばらくしたら寝息が聞こえてきた。寝つきいいんだな。精霊産みで疲れてんのかも。大変だよな、6人も相手すんの。
　でも俺は良かった。選ばれて良かったって、あの街から離れたときにも思ったけど今も思う。久々にサッパリした気分で眠れそうだ。

　横で眠ってるサヤカの顔を眺める。選ばれて良かったけど、少し開いた唇はさわれそうになかった。


　体を揺すられて目が覚めた。眠い目を開けるとサヤカから、黄色い光の玉が雨みたいに産まれて天窓に昇って行く。眠気なんか吹っ飛んで圧倒されたまんま、最後の光が窓から出て行った後もぼんやりしてた。

「驚いた？」
「……あ、ああ。なんか」

　なんだこれ、なんか、感動ってやつか？　キレイで不思議で胸がいっぱいだ。俺とサヤカで作った精霊。

「産んでくれて、ありがとな」

　俺がそう言ったらサヤカはちょっと笑って俺を見た。

「子供産んだみたい」
「だって子供だろ。精霊だけどよ」
「そうだね」

　昨日の下卑た考えなんかとんでもなくて、精霊産みはもっと神聖で奇麗で大事なもんだと思った。自分がそれに関われたことはものすごく幸せで、産んでくれたサヤカが愛しくてありがたかった。
　すごく抱きしめたかったけど、できなくて笑うだけにした。俺なんかって思っちまうと体が思うように動かない。泣きそうなぐらい嬉しいのに、それを言えねぇのは苦しい。

「また眠るね。産むと怠くなるの」
「大変だな。俺のことはほっといていいから、ゆっくり休めよ」
「うん」

　やっぱ精霊産みで疲れてんだな。
　目をつぶったサヤカはすぐに寝息を立てた。髪を撫でたいのに手を伸ばせず、布団を肩まで掛けるだけにしておく。目が覚めたのに、このままここで横になってるのはなんとなく気まずくて、浴室だけ借りてから自室に戻った。

　いつんなったら抱きしめられんだろ。なんか、大事で愛しくて可愛いもんを抱きしめてぇと思う。1年だけの関係なんだよな。1年後の俺はどう思ってんだろ。これ以上、惚れちまったら辛ぇことになるな。前にフラれたときは、陰口叩かれてバカにされたから、嫌な女だった、俺はバカだって思うこともできたけど、優しいのに好きじゃねぇって、地獄みてぇじゃねぇか。

　精霊が産まれた感動とサヤカへの気持ちをごっちゃにしてるだけかもしれねぇだろ。俺ってすぐ浮かれちまうから。
　そう自分に言い聞かせて、それ以上考えねぇように土を捏ねた。