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10.愛の伝道師 その2

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石鹸を長持ちさせるために、お湯だけで洗った。本日の伝道はベッドでするので、一緒に体を洗いたがった二人を強引に説得して別々に洗った。
今日もアルコールを呷ってから始める。素面で解説とか無理だからね。

ベッドに仲良く並んで腰掛けてると、そっくりで笑える。
ベッドの上に座ると二人が両側に来た。
欲望でギラギラ目を光らせるアルにゆっくりとキスをすると、熱い息を吐いて唇の端を舌で何度もなぞる。手を握ると痛いほど握り返された。舌が口内に入り抑えた動きでそっと這いまわる。ゆっくり上顎をから舌を撫でられ、送り込まれた唾液が口の端から溢れた。
アルは鼻先を耳元に擦り付け、甘く掠れた声で囁く。

「触りたい。・・・ユウ、いい?」
「うん、足の間以外なら。アル、触って」

恐る恐る近付いた震える指先に、乳房の下から乳首までそっと辿られ、肌が粟立ち、昂りの声が小さく漏れた。

「ユウ、気持ち良い?」
「良い。アル、もっと触って」

震えながら息を吐いてお願いすると、アルが切なそうに眉を寄せ、指をゆっくり動かし始めた。

ベルへ手を伸ばして、引き寄せる。ベルは私の手を強く握り、口の端から垂れた唾液の跡をべろりと舐めた。唇の間に舌をねじ込み口中を舐めまわす。音を立てながら軽く、何度も吸い付いていく。
アルの手は乳房を撫で擦り、乳首を摘まんで捏ね、私の体に痺れを走らせるのに、ひどく優しい。
私は体を跳ね上げながら、アルとベルのペニスに手を伸ばし、キュッと握った。二人は同じように身じろぎをして呻く。濡れそぼった自分を感じながら、声を出した。

「ねえ、足の間を見ようか」

見える位置に移動してもらい、膝を立てた足を少し広げる。

「ここ、に、ペニスを入れるの。指を入れる時はそっと優しく。傷つき易いから」

二人の視線を感じて、静かに息を吐いた。また蜜があふれる。息を整えて説明を続けた。

「こっちは、アルとベルの先っぽと同じなんだけど、小さい分、凄く刺激を受けるの。直接触ると痛いから、こうやってお肉の上から触ったり周りを擦るとか、間接的な刺激が丁度良いの」
「ここは、気持ち良いのか?」

羞恥で膨らんだクリトリスの周りを、アルの指先でそっと撫でられて、たまらず声を上げ、背中が弓なり反った。指の動きは止まらず、ささやかな刺激の起こす波が段々と大きくなり、体が強張っていく。

「良いっ、アル、ああっ、お願い、もっと、あああっっ」

アルの腕を掴んで腰を押し付け、摩り付けながら硬直して、達した。
力の抜けた膝を割り、アルが膣口を浅く撫でながら、熱を湛えた声で囁く。

「ユウ、ここがもうヌルヌルしてる。ヌルヌルしたら入れても良いんだろう?」
「アル、アルは入れたい?」
「入れたい。・・・ユウ、俺を夫に、本当の夫にして、欲しい」
「うん、アル、来て」

アルが喘ぎながらゆっくり侵入してくるのが堪らなく愛しく可愛く、中が蠕動し始める。緩やかな動きがもどかしくて、私の体はもっと欲しいと貪欲に絡みつき収縮した。

「あああ、アル、アル、ぃっくっ」
「ユウ、こんなっ、あ、ユウぅぅぅっ、あっ、出る、出るっ、ユウっ!」

アルのびくつきと私の蠕動は互いを絞りあげた。
蠕動が収まりきる前に、乳首を扱きながらアルが腰を打ち付け始める。熱に浮かされた目をして首をベロベロ舐めまわし、喘ぎ声を上げながらうわ言のように睦言を呟き続けた。

「ユウ、ユウ、はあっ、気持ち良い。ユウ、俺の、俺のユウ」

私は全身でアルに縋り付き、打ち付けられるたびに広がる甘い痺れに震えて、快感を追うのに必死だった。痺れが降り積もって絶頂に私を押し上げていく。

「アル、イクの、アル、助けて、アルっ」
「っユウ、可愛い、ああ、あ、俺もっ」

アルの首にしがみつき、アルに抱きしめられながら、快感が頭の中で弾けた。

弛緩した頭と体でぼんやりしていたら、アルのキスが降ってきた。

「ユウ、可愛い、ユウ、愛してる」
「うん、アル、愛してるよ」
「!!っユウ」

抱きついているアルの首を撫でながら告げる。

「可愛いアル、ベルと交代しようね」
「・・・わかった」

アルがしぶしぶ離れるのを待ってベルを呼んだ。

「ベル、お待たせ」
「うん」
「ねえ、ベル、私の中、アルの精子でいっぱいだけど、許してくれる?」
「!!・・・許す、許すよ、ユウ。待ってた」

ベルは膣口を広げて、あふれ出たヌルつきを指で掬って自分のペニスに塗り広げてから挿入した。

「ユウの中、ぐちゃぐちゃするね。気持ち良い」

蕩ける様な顔で腰を振るベルを見つめながら囁く。

「アルが私の中に射精するから、ぐちゃぐちゃになっちゃったの。ベルは許してくれるよね?」
「っっうん、うん、俺は良いよ、っはあ」
「ベル、ベルが中で射精したら、アルの精子と混じっちゃうよ。それでも良い?」
「!!っっユウ、ああ、良い、良いよ、ああっユウっ、あ、受け止めて、ユウ、出るっっ」

感極まったベルはガツガツ腰を打ち付け、私の首に顔を埋めて、吐き出し切った。
潤んだ目で見下ろしてくるベルを引き寄せて胸元に強く吸い付き、しばらくして唇を離した。

「ほら、ベル、見て。跡が付いた」
「ホントだ。俺も付けて良いの?」

頷くと、嬉しそうに顔を綻ばせ首に吸い付いた。何度も吸い付き、吸い付く毎に腰の打ち付けが激しくなって、吸い付かれる痛みを私に与えながらベルは果てた。

その後、自分も付けたいと言うアルに吸い付かれ体が水玉模様になった。やり過ぎだろ、こいつ等。


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