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美と金への執着
しおりを挟む「清純派ヒロイン?なんだそれ??」
希星は、シューとの出会い、この町に来るまでのことを話した。
「なるほどね。それでヒロインか。ウケる」
ははっと笑うその顔は素直に美人だと思い、希星は感心した。サイドに編み込みをし、そのまま横で一つにまとめている髪型は、本来なら女性がする髪型なのだろうが、ルイに似合っていると思う。
顔はマジ好みのタイプ。体格も男にしては線が細い。高身長の美女として通用する。ただ、口調や態度はガサツな男そのものだ。
(確かに目の保養だな。口さえ開かなければ)
閉じ込められている状況の中、希星は滅多に見れない美人を堪能していた。そんな希星の視線を知ってか知らずか、ルイは話を進めた。
「次は俺が話す番だな」
ルイ…月偉は元々、不思議な力を持っていた。相性の良い相手にかぎられるがテレパシーの力と、言った事が現実になる『言霊』の力。言霊の力は言った事すべて現実になるわけではなく、人を緩やかに誘導する程度の力だ。なので、強い意志を持つ者に反する事を言っても力は発揮されない。その力を活用し占い師となった。
あの日も忙しく働き、疲れた体を休めている時だった。星空が綺麗に輝き、飲み屋からは賑やかな声が聞こえている頃、激しい光と爆音が響き渡った。
町中騒然とした。地震でも落雷でもない揺れと光。武器を片手に男衆が現場を見に行く事となった。月偉も見に行こうと思ったその時、テレパシーでメッセージが届いた。
誘われるように行った先に、小さな妖精がいた。
緑色の髪の幼顔の可愛い妖精だった。
「ちょっと待て」
「なんだ?」
「美少女系妖精?」
「……そうだな。美少女というより美幼女系に近いのかな?なにせ小さかったからな。それがどうした?」
「いや、なんでもない。続けてくれ」
(シュー、何故お前はオッサンだったんだ…?)
希星は敗北感に打ちひしがれた。
そんな希星を横目に月偉は話を続けた。
妖精の説明によると、未来の地球で、『人間の欲望』に関する研究をしている研究者がいた。
何故、欲があるのか。
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研究者は実験を行うためにまず、『人間の欲望を増幅させるアイテム』を作った。その名も『欲念珠』。しかし、人工知能が暴走し、世界各地、予定外の場所に欲念珠が設置され発動した。その結果、日本で超絶ドSな『暴力』という欲を膨らませた男、ハンマー・ハンマーが世界を破壊し始めた。
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しかし、荒廃した未来にはラブストーンで吸収できるほどの自然界の力は残されていない。だから過去に遡り、自然界から力をもらう事にした。
その使命を受けたのが、遺伝子操作で生まれたシュー達、妖精族だったのだ。
人間の欲望を吸収する石『欲念珠』。その欲念珠は言うならばウイルスの塊のような存在で、欲念珠の付近にいる生き物に負の影響を与える。その欲念珠を抑える物が、希星が持っているラブストーンだ。このラブストーンは強大なエネルギーを抑え込むため、ラブストーンを開発した研究者と近しい遺伝子構造をしている者にしか扱えない。それが希星だった。
その希星を補佐するために選ばれたのが、月偉達だ。希星や月偉は欲念珠に影響されない稀有な存在。だからこそ選ばれた。
本来なら、ラブストーンも欲念珠も一緒に希星に手渡されるはずだったが、ハンマー・ハンマーの妨害を受け、欲念珠が散り散りになってしまったのだ。
「そこまで説明して、精霊は死んでしまった。タイムスリップした際の衝撃で弱ってだんだろうな。そこから希星に会いに行こうと準備していた所で、この『めんこい教』に捕まってしまって、身動き取れなくなってたんだよ」
「そうか。しかし、『めんこい教』ってダサいな!ネーミングセンスないのか?!それに、この石の名前、やっぱりラブストーンなのか?ダサいシューが勝手につけた名前かと思ってた!」
「俺だって言ってて恥ずかしいわ!ったく…ネーミングセンスの無さは否定しないが、おそらくこの近くに欲念珠があると思う。欲念珠はこの時代に来た時点で各地に散らばったらしい。欲念珠はラブストーンに収めていれば良い力を与えるが、ラブストーンに収めず、かつ力を吸収した状態だと、ハンマー・ハンマーを狂わした物と同じく人の『欲』を増幅させる力があるそうだ。その欲念珠をラブストーンに早く封印しないと、未来と同じく欲で暴走した連中が溢れてくる」
「つまり、この『めんこい教』は…」
「欲念珠の暴走の結果だろうな」
「じゃあ、早くここから出て回収しないと!」
「そうだな…」
希星が動物園で見た黒い靄は欲念珠の力に取り憑かれた時に見える物なのだろうとなった。
「そういえば、なんで月偉はここに閉じ込められてるんだ?」
「この『めんこい教』は美しいものを崇拝する宗教なんだ。仕事中の猫かぶってる俺を見て攫ったらしいが、態度が美しくないし、俺が奴等に従わないからって、しばらくここに入ってろと言われてな」
タバコをひと吹きし舌打ちした後、
「失礼な話だな」
そう呟く態度は美しいというより男らしくかっこよく見える。
(うん。教徒の皆さん、気持ちはよくわかります)
希星はこの顔は美しいが足を広げスパスパとタバコを吸う月偉を見て、静かに涙を流した。
そんな話をしている時、唐突に好機が訪れた。
「おい!大人しくしろ!!」
綺麗な灰色の美しい毛並みの…犬?狼?らしき動物が引きずられるように地下牢へと連れてこられた。
薬を使われたのか、抵抗して体力を奪われたのかわからないが、フラフラの状態だった。
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我先にと逃げ出す男達の後ろを、牢から脱出した獣が追いかけ、通路を走り抜ける。
その騒動を利用し、希星と月偉は檻の鍵を開け外に出た。
こんな好機は、二度も訪れないだろう。
希星達は立ち並ぶ牢を横目に見ながら、壁伝いに通路の先へと進んでいくと……その先はまさに地獄だった。
牢から逃げ出した獣に、獣を捕らえただろう男達が呆気ないほど容易く吹き飛ばされ、引きずり回されている。その中には、希星を捕らえ牢に入れた男の顔もあった。
暴れる獣の、攫われた恨みを晴らすようなその暴虐ぶりを、恐ろしく思いながらも、男達に対する同情はあまり湧かなかった。むしろ、ざまあみろと、思ったくらいだ。
「よし、この騒ぎを利用して欲念珠を回収しよう」
希星はラブストーンを出して欲念珠の位置を確認した。
「いくぞ」
騒ぎ逃げ惑う人々の脇をすり抜けるように、希星と月偉は建物内を駆け抜けた。奥へ…奥へ…どんどん進んでいく。途中希星達に気づいて向かってきた白ローブに、鴨居を掴んでそのまま飛び蹴りをくらわした。「猿か」と言う月偉の言葉を無視し、豪華なドアの前へとたどり着いた。背後ではまだ騒動が続いている。
「開けるぞ」
月偉は扉をゆっくり開け、目を見張った。覗いた部屋は視界不良となるほど黒い澱みに満たされていたのだ。
「誰だ…?」
振り返った男は動物園で見た猿達と同じ澱んだ目をしていた。その目で月偉をじっと見つめ、
「………美しい…」
そう呟きながら、フラフラと月偉に歩みよっていくと月偉は希星に視線を向け、そっと男に歩み寄った。
男が月偉に気を取られている間に、希星は男の背後にある欲念珠に向かってそっと近づいていった。
「………美しい…羨ましい…欲しい…欲しい…その顔…欲しい…」
「美しいのがそんなに大事かい?」
月偉の問いかけに、男はさも当然のように答えた。
「当然だ。醜い者からは醜い者しか生まれない。貧乏からは卑しい心しか生まれない。だが、美しい者からは美しい者が生まれる。金があれば心も余裕ができ、清く美しいものとなる。人は美しい者、金がある者に従う。この世は金、そして美、この2つで成り立つのだよ。だからこそ、この2つを集め綺麗なものだけの世界を作るんだ」
両手を上げフラフラと月偉に近づいて行く男。その男に妖艶な笑みを向け、一定距離を保ちながら月偉は部屋の端へと誘導していた。
「素晴らしいほどに、自分の欲に忠実なんだね。あんたの言う醜い者を処分していって、本当に幸せな世界になるのかね」
「当然だ。幸福は美しい者にしか訪れない。美しいだけで金が手に入る。金が手に入れば、知識も何でも手に入る。幸福じゃないか!」
両手を掲げ気持ちの悪い笑い声を上げたかと思うと、再び月偉に視線を戻した。
「……欲しい…欲しい…欲しい!!!」
「もう、聞いちゃいねぇな」
月偉へ飛びかかったところで、希星が欲念珠を回収した。その途端、ラブストーンに黒い澱みが吸い込まれていき、ラブストーンが激しく輝いた。
「…ぐ…あぁぁぁぁぁ!!!」
男は苦しみ悶えたかと思うと、そのまま意識を失ってしまった。
「この人は何故こんな強い欲を持っていたのかな…?」
希星と月偉は男の様子をそっと伺っていたが、外から「おい!なんだ、今の叫び声は!」と言う声とバタバタと近づく足音を聞き、慌てて逃げ出した。
空き部屋で白ローブを発見し、騒ぎに乗じて希星と月偉は逃げ出した。
外に出ると山の合間から、朝の明るみが遠方から徐々に広がりつつあった。
朝だ。
田舎町を出て旅をし、この頃、特に思う。世界は……たぶん、とても綺麗だ。
「……朝日が眩しいな」
隣で呟く男をそっと見る。綺麗だ。少し日本人離れした顔立ちが眩しい。顔だけ見れば、希星の好みの顔だ。顔だけ見れば…。
「なんだ?どうした?」
「…………いや、なんでもない。帰るか」
希星は月偉に見られないよう、一粒の涙を流し町へと向かって足を踏み出した。
町へ着いた頃には昼になっていた。月偉の部屋で二人くつろぎ、今後の事について話し合う事にした。
「とりあえず、次のパワースポットに向かうか。希星はバイクなんだろ?俺の車で移動するか」
「いいのか?俺と一緒に旅に出ると、いつ帰れるかわからない。月偉は店もあるだろ?」
「……約束したからな。妖精と。一緒に行ってやるよ。とっとと終わらせて帰ろうぜ」
希星は思わず目を見張った。
「いやぁ…。月偉って意外と律儀なんだな」
「俺の事、どんな奴だと思ってたんだよ」
「ん?チャラい奴?」
ペシッと月偉にしばかれた。
正直、一人きりの旅は不安だった。シューと出会った事で家を飛び出したけど、別にシューとの約束を守ろうとか世界を救おうとか思っていたわけじゃない。
あの町にいたら、俺の心が死んでしまうような気がして。俺がダメになる気がして。
出て行くためのキッカケが…理由がずっと欲しかった。だから出てきたのだけど、怖い現実に直面するたびに不安な気持ちが膨らんできていた。
だから、月偉が一緒に行ってくれるのは嬉しい。
月偉との出発の日、占いの館の前にはたくさんの人が集まっていた。月偉が無事だった事を喜び涙する者、月偉を引き止める者、希星を睨みつける者。猫をかぶった月偉の微笑みに悲鳴のような喜色の声が響き渡った。
ーーーカオスだ。
「希星くん」
呼びかけられ振り向くと、食堂の看板娘が立っていた。
「これ、持って行って下さい。お弁当です」
手渡された籠の中には美味しそうなお弁当が入っていた。
「……もしかして……これ…僕のために…?」
「いえ、ルイ様のためです」(キッパリ)
「あ…そう」
「希星さん、ルイ様はうちの食堂をよく利用してくれてたので好き嫌いは把握してるんです。一緒に行くのならルイ様の好き嫌い、今から説明するので覚えてくださいね」
「えぇ…?それ、俺が覚えなきゃダメなの?なんで俺が???面倒くさいんだけど」
「ごめんなさい、希星さん。私は所詮、ルイ様のことが一番大事ですから。覚えてください」(キッパリ)
ーーーブラック看板娘
月偉の好き嫌いや世話についてみっち教育された。その間に月偉も挨拶が終わったようだ。
「少し旅に出るだけだから。戻ってきたらまた店を再開するよ。その時はよろしくね」
顔見知りになった人々に手を振り、町を出て、緑の中に真っ直ぐと敷かれた街道を車で進む。爽やかな香りを含む涼しい風が横切り、希星は深く息を吸い込んだ。
「よーし、月偉、頑張っていこ~!」
後部座席のお弁当の匂いと雑談する月偉の声。
また一つ、町を離れ、新しい町を目指す。妖精から未来を託された者同士の長い旅が、再び始まる。
遠く離れて行く故郷を見つめ、希星は自身が強く変わっていけるよう決意を新たにした。
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