キューピッド様

流風

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キューピッド様にお願い

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 私は犬のハナを飼っていました。

 人懐っこく、甘えん坊で、とても可愛い黒毛の犬でした。

 しかし、半年前の秋頃、学校から帰った私は、家の前でハナが亡くなっているのを発見しました。

「ハナ!ハナ!!」

 室内犬のハナがどうして外で亡くなっていたのかはわかりません。

 死因はおそらく車に跳ねられたのだと思います。何度呼んでも反応はなく、血がこびりつき、舌をダラリと出し、体は硬くなっていました。

 それからの私は泣いてばかり。学校ではいつもと同じように振る舞っていましたが、家へ……自分の部屋へ戻ると、ベッドの上でずっと泣いてばかりでした。


 その頃、私の高校では、子供の頃にどんな遊びをしていたか、という話をしていました。遊びには地域性もあり、遊んでた内容が少しずつ違うことが判明して盛り上がっていました。
 童心に返ってもう一度してみようと、かくれんぼをしたり、いっせいのーせをしたり……。いっせいのーせは、指スマと呼んでる人もいて、どっちが正解か言い合ったり。

 小学生の頃にしてたゲームを高校生がすると、迫力が違うため、周りで見てる人も盛り上がってました。

 そんな中、『コックリさん』の話になりました。

 小学生の頃、やったことがある人も多いのではないでしょうか。

 意外にも、私のクラスにはコックリさん経験者はいませんでした。

「ねぇ、キューピッド様って知ってる?」

「キューピッド様?知らない」

「コックリさんの恋愛バージョンで、鳥居の代わりにハートマーク書いて、『はい・いいえ』のかわりに『YES・NO』を書くの。後、10円玉じゃなくて5円玉使えばオッケー。後はコックリさんと一緒よ」

「恋愛バージョン?何それ、面白そう!やってみる?」

「やってみようか。皆、好きな人の名前言ってキューピッド様に聞かなきゃね。『誰々クンと両思いになれますか~?』ってね」

「アッハッハ!何?そのぶりっ子口調!」

「よし、皆、恋愛相談をキューピッド様にしてみよう!」

「えー?なんか気持ち悪くない?キューピッド様って……」

「大丈夫、大丈夫。コックリさんって誰かが無意識に10円玉動かしてるらしいよ。遊びだよ。遊び」

 そこで今回はキューピッド様をやってみることになりました。文字盤を使うのはコックリさんもキューピッド様も同じです。正直、ハートマークにしただけでコックリさんと同じじゃないかと思いました。

「キューピッド様、キューピッド様、おいでください」

 別にコックリさんやキューピッド様を、信じているわけでも興味があるわけでもなかったのですが、周りが盛り上がってる中、断るなんて、空気が読めない事はできないなと思い参加したんです。

「おぉ!動いた!誰?誰が動かしてるのよ?」

「私じゃないよ~」

 クスクスと笑いながら、軽いノリでキューピッド様は続きます。誰々と両思いになれるか、誰々が好きな人は誰か。女子高生らしい質問をしてキャッキャと盛り上がっていた。

「まだ何も聞いてないでしょ?聞いてみたら?」

 私の番になりました。別に好きな人はいません。好きな人はいませんが……

「ハナに会いたい。もう一度会わせてもらえませんか?」

「ハナ?」

「あぁ、飼い犬のハナちゃん、この間亡くなったって……」

「あぁ、なるほど……」

 さっきまでの恋愛話でキャッキャ言ってた空気が少し重苦しくなってしまいました。申し訳ないと思ったけど、私の知りたい事・願いはハナにもう一度会いたいという事しか思い浮かばなかったのです。

『ずっずずっ……』

 紙ずれの微かな音をたてながら、指先の5円玉がゆっくりと動き出す。

「ねぇ、誰が動かしてるの……?」

 独り言、そう、それくらい小さな声で誰かが呟いた。

 5円玉はゆっくりと『YES』と書かれた方に進んでいきます。

「YESって、死んだ飼い犬に会わせてくれるって事?それってホラーじゃん」

「いつ来てくれるのかな?なーんてね」

 再びずっずっと紙ずれの音を立てながら5円玉が動く。動いた先は『きょう』の三文字。

「きょう?今日?今夜かな……?」

「ま、まぁ、ハナちゃんが来るのならいいんじゃない?ね、よかったね」

「よし、質問変えようか」

「あ、なら、私の運命の人はどこにいるか聞いていい?」

「いいよ!聞いちゃえ!」

 少し重苦しい空気になってしまったのを、切り替えてくれようとしているのがわかりました。やっぱり、あんなお願いするんじゃなかったと反省し、キューピッド様の続きを見守りました。

「キューピッド様、私の運命の人はどこにいますか?」

 再び動き出す5円玉。まずは『あ』に向かって動きます。

「『あ』だって。安東君とか?青森県だったらどうする?」

 一文字目から推察されるものを言い合い、楽しげな空気が徐々に重くなる。5円玉の行き着いた先は、『あ の よ』だった。

「あの世?死んでるって事?」

「誰よ?動かしたの。テンションだだ下がりなんですけど」

「なんか、飽きたね」

「聞きたい事も聞いたし、そろそろ終わりにしようか」

 最初の楽しげな空気から、白けた空気感に変わってしまった。完全に自分の発言からだと思い、「ごめんね」と思わず呟いた。
 みんな、「いいよ、いいよ。ただの遊びだし」と言って笑ってくれたのが救いでした。

「キューピッド様、キューピッド様、お帰りください」

 このセリフの後に『YES』へ5円玉が動けば終了。しかし、今まで順調に動いていた5円玉がピクリともしない。

「あれ?キューピッド様、キューピッド様、お帰りください」

 ーーー  シーン

「どうして動かないの?よし、三度目の正直!キューピッド様、キューピッド様、お帰りください」

 ーーー  シーン

「動かない。帰らないって事?」

「いやいや、そんなまさか」

「よし、もう一度。キューピッド様、キューピッド様、お帰りください」

『ずっずっ……』

「あ、動い……た?」

 動いた先は『NO』

「これ、帰らないって事?なんか、よくある怪談話みたいになってきたね」

『ずっずっずずっ……』

「また動いた」

「なになに?『は な は な……』 『は』と『な』の繰り返し?」

「これって、もしかしてハナちゃんの事?」

「ハナ?!ハナの……」

 ガラッ

「おい、まだ残ってたのか……」

「「「「「ギャァァァァッ!!!」」」」」

「なんだ?!どうした?!」

「なんだ、先生か。びっくりしたぁ」

「それはこっちのセリフだ!どうしたんだ?」

「いやぁ、ちょっと……」

「あっ、手を離しちゃった!」

 先生が教室に入ってきた音にびっくりして、思わず全員が手を離してしまいました。

「なんだ?お前ら高校生にもなってコックリさんしてたのか?」

「違います~!キューピッド様です」

「なんだそりゃ?とにかく、遊んでないでとっとと帰れ。今日は金曜日だからな、俺も帰りたいんだよ」

「は~い」

「ねえ、これ、どうする?」

「キューピッド様で使った紙と5円玉?持って帰りたくないし、ゴミ箱に捨てるのもね……」

「校庭の隅に埋める?」

「それだ!」

 校庭の隅に穴を掘り、紙と5円玉を埋めて、何となく全員で手を合わせてその日は帰りました。


 ーーー その日の夜


 電気を消した自分の部屋で、ハナの映像を見つめていた。スマホをテレビ画面に繋ぎ、生前の元気なハナを見つめながら考える。今日の教室での皆の前での態度。いつまでもグジグジと落ち込んでたら皆に迷惑をかける。いい加減、吹っ切らないと。

 目の前では、海沿いの砂浜を黒毛の犬が元気に走っている。明るいが陽は傾きかけていて、水面が太陽の光を照り返していた。
 もう一度、犬を飼えば?と言ってくる人はいるけれど、またこの気持ちを味わう日が来ると考えると、飼う気になれない。それに、ハナはハナだ。他の誰かでは変わりは務まらない。

 よし、もう泣かない。

 そう思った瞬間、目の前のテレビ画面にざざざっとノイズが走る。

 ーーー 暗転。

 いや、違う。徐々に映像が鮮明になってくる。暗闇に限りなく近い画面に徐々に見覚えのある景色が画面を占める。

 ーーー これは

 ーーー 私の部屋?

 こんな映像撮ってたっけ?
 そう疑問に思う脳と、これはヤバいと危険を知らせる脳。私の頭の中はもうぐちゃぐちゃになってしまていた。

 画像には先ほどまでの穏やかな海辺の情景は影も形もない。

 自分の部屋の映像なのに、なんだか薄暗い。薄汚い。何年も人が住んでいなかったかのような気配。

 画像が揺れる。手ブレ程度の揺れ。揺れるたびにノイズが走り、また戻る。

 ドアの隙間、何か二つの光るものが見える。

 視点は少しずつ、ゆっくり光に近づいていく。

 ドアは黒く煤けて蜘蛛の巣も張っているようだ。

 ドアまであと三歩、二歩、一歩。

 途端に画像が激しくブレる。

 ノイズとともに激しい雑音が走る。

 一瞬、ノイズが画面を埋め尽くす。

 その上からアップで映り込む青白い女の顔。

 長い髪が顔の造作をほとんど覆い隠していた。

 顔はすぐに掻き消える。

 ノイズが去り、画像は再びドアを前に捉える。

 画像はまるで何事もなかったように再びゆっくり動き出した。

 一歩近づく。そのまま画像が下を向く。

 ドアの隙間を上から覗きこむような視点。

 ドアの向こうは暗闇。しかも真っ暗だからほとんど見えたものではない。

 画像はしばらくそのまま動かない。

 ドアの先、静かな暗闇をとらえたまま動かない。

 そう思った矢先、『ワンッ』と微かに鳴き声がした。

 次の瞬間、ドアの向こう側の暗闇、黒い塊の姿がぼんやりと画面に映し出される。

「ハナ……?」

 再びノイズ。奇妙なことに、次の画像には何も映りこんでいなかった。ただの闇。深い闇。

(ハナ……?なぜ?誰がこの画像を撮ったのだろう?)

 そのまま視点が静止する。

 数秒後、絵の具でも混ぜ合わせるように、画像の暗闇がぐにゃりと歪んだ。

 暗闇が徐々に何かを映し出す。

 それは、再び私の部屋だった。何年も空き部屋だったような部屋ではなく、今現在の私の部屋。

 そう広くない一室の真ん中に、ひとりの女が立っている。

 肌は青白く、乱れた髪は長い。ロングのワンピースを着ていて、足元は裸足。
 口元は恨めしげに歪み、髪の合間から覗く瞳が怨嗟に充血している。

 画像の中で、女は笑った。

 声は聞こえない。だが、はっきり笑っているとわかる表情で口の端を吊り上げた。

 狂気、哄笑。

 そういっても過言ではないほどに肩を揺らし、口を開き、女は笑っていた。

 その時、突然、画像が切り替わる。

 ぴちゃん、と水音。

 どこか知らない部屋。包丁を手に、足元に横たわる男女を見下ろす女。広がる赤。赤い水溜まりが見下ろす女の足元に広がる。

 さらに視点がズームアップ。

 モザイクがかかっているようにはっきりしない女の顔が大写しになった。

 そして、無音のまま画面が停止する。

 思わず、私はごくりと生唾を飲んだ。

 息をする事もすっかり忘れていたのだ。

 怖かったか、というと……わからない。

 いや、怖かったのは確かだが、わけがわからない。

 あまりにも不気味すぎた。

 恐怖が勝りすぎると頭が働かない。思考が停止する。

 なんの解説もないのだからなおさらだ。よりによって画面が知らない女の顔で止まっているのも怖い。

 なんというか、いかにもな怨霊である。よく見れば美人に見えなくもないが、そのせいで恐怖が底上げされている。

 こんなホラー映画を知っている。『リ○グ』というあの呪いのビデオを思い出させるこの状況はなんなのだろうか。

 恐怖が勝りすぎると声が出ない。そんな状態でぼおっと画面を見つめていた。

 そしてふと、違和感を覚えた。

 女が立っている、ごく小さな部屋。さっきまでとは違う部屋。見覚えがある部屋。なぜ怨霊の女のいる部屋が変わっているのだろう。

 しばらく薄目で眺めていると、あることに気づく。

 この部屋、やはりどうも見覚えがあるような気がする。

 他人様の部屋ではないだろう。あまりにも見覚えがある。さっきまで見ていた部屋。

 画面に映っている、女の顔向こうに見える、その部屋は──

 ……私の部屋?

 瞬間、カメラが引き気味のアングルになる。
 青白い女の全身が画面に映る。やはり私の部屋だ。
 女はゆらりゆらりとおぼつかない足取りで歩み出す。思わず見渡すが、室内に女の姿はない。テレビへ視線を戻すと、画面の真ん前に密着する女の姿。

 それは。

 テレビ画面の真裏にべったりと張り付いているかのような。

 ────女の歩みは、止まらなかった。

 ばりん。

 滑稽なまでに軽い音がして、テレビのディスプレイが弾け飛んだ。
 破片が勢いよく飛んでくる。私は咄嗟に顔を伏せて避けた。

 恐怖で乱れた呼吸、意味不明な、悲鳴とも違う声を発しながら、私は恐る恐る顔を上げた。テレビ画面のほうを見る。

 テレビは真っ暗な穴を開けていた。

 画面の中から、ずるりと青白い女が這い出ている。

「う……」

 嘘だろう、という声も出なかった。

 女はずるりとテレビから落ちたあと、フローリングの床にべったりと伏せった。
 画面越しではわからなかった。ワンピースの裾に赤いものがこびりつき、血の稜線を引いている。
 女は四つん這いのまま意味不明の唸り声をあげ、そして顔を上げた。

 にやり、と女は口だけで笑った。

「キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッ!!!!」

 そうとしか表現できない甲高い叫び声。
 悲鳴をあげたのは私か女かもうわからない。息が詰まったように声が出ない。

 女はずるり、ずるりと虫のように床を這う。その間、私のほうにじぃっと恨めしげな視線を向ける。

 一瞬だけ、私と女は互いに見合った。

 落ち窪んで充血した眼が明確に死を意識させる。こんな時に体は動かない。逃げることができない。

 私は必死に呼吸を整える。息を吸い、吐く。深呼吸。忙しない呼気を繰り返して吸気する。

「キヒ、ヒヒヒッ!」

 人ならざる声をあげた女が明らかに人ではない動きで四肢を躍動させ────飛びかかってくる。

「グァァァァァッ!!!!」

 びくんっ。

 突然の獣声に体が跳ねる。
 空中で嫌な笑顔を浮かべていた女は、獣声とともに体があらぬ方向にすっ飛んだ。

 床に叩きつけられた女は、そのまま、黒いシミを残して消えた。

 女がいた場所には一匹の黒毛の犬がいた。

「…………ハナ?」

 ハナ。ハナだ。間違いない。額の白い点の模様。ハナだ。

 いつも穏やかで優しいハナ。甘えるように擦り寄ってくるハナ。

 そのハナが、私に対して威嚇している。鼻の上に皺を寄せ歯を剥き出し唸り声を上げている。

「…………ハナ」

 怒っている。

「ハナ、どうして………?」






 気がついたら、私はベッドの上で寝ていました。慌てて室内を確認すると、あの女が消えたあたりに野球ボールサイズくらいの黒いシミが残っていました。怖くなり、近所のお寺の住職の所へ相談に行きました。

「そりゃ、ハナちゃんは怒っているというより、叱ってるんじゃよ」

「叱ってる?なぜ?」

「ハナちゃんに会いたいと、そのキューピッド様に頼んだんじゃろ?コックリさんとかの、いわゆる『降霊術』と呼ばれるものは安易にやってはいかん。神様が来るわけじゃないし、良くないものが来る確率が高い」

「じゃあ、あれは悪霊ってこと?」

「そうじゃな。ただ、キューピッド様にハナちゃんに会いたいと願い、ハナちゃんは本当に来てくれた。ひょっとしたらキューピッド様はたまたま良い霊だったかもしれんのぅ」

「そっかぁ。良かった」

「良くない。良くないぞ。ハナちゃんは自分に会いたいと願った事を叱っているのだと思うぞ」

「え?どうして?」

「ハナちゃんは、もうこの世の生ではない。そのハナちゃんに付いて悪い霊もきてしまう。だから、ハナちゃんに会いたいではなく、冥福を祈り、見守っていて欲しいと思うくらいにするんじゃな」

 そうか。ハナに会いたいと願い、ハナを呼び出したら私が危ない目にあうかもしれない。だからハナは私を叱ってくれたんだ。

「わかりました。ありがとうございました」

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