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【09 skit3 表現】
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・【09 skit3 表現】
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リーエは少しニヤニヤしながら、僕に対してこう言ってきた。
「ねぇ! ねぇ! アタシの感触どうだった!」
僕は思ってもいないことを言われて、吹き出してしまうと、
「やっぱり柔らかかったでしょう! 格闘家の拳くらいに!」
「いや格闘家の拳は硬いでしょ」
とツッコミつつ、リーエがボケてくれたので、内心ホッとしていると、
「ちょっとはぐらからないでよ! アタシふわふわしてたでしょ!」
「いやはぐらかしたのはリーエじゃないか」
「じゃあ核心だけを話したいってことねぇ!」
と、嬉しそうにうんうんと頷いたリーエ。
いや、
「そんな話はどうでもいいじゃないか、というかリーエ大丈夫だった?」
「おっ、優しさを見せることはいいことだよ~、うんうん」
「そんな全てを知っている先生みたいに言われても、でもそうか、やっぱりリーエはこの世界の案内人だもんね」
「ちょっとぉ、そういうシリアスは今やめてよっ」
「いや実際この世界、鈍器とか出てきて、すごくシリアスだから」
「まあねぇ、でも束の間の休憩は楽しくいこうよ!」
「これ、というか今ってやっぱり、束の間の休憩なのっ?」
僕がそう質問すると、リーエは少し困った顔をしてから、
「まあそういう難しいことは考えないで! っと!」
「いや考えるよ、だって僕というかリーエに対してだって悪意がすごいじゃないか」
「悪意ねぇ、それは違うかもよ?」
「違うってどういうこと? だって実際僕とリーエを鈍器で殴ろうとしてくるじゃないか」
「もっといろんなことを考えたほうがいいよっ、多角的に、というか」
僕は少し俯いて考えてしまうと、リーエが僕の耳元に近付いてきて、
「ほらっ、アタシの柔らかさ、表現してごらんっ」
と吐息がかかるように囁いてきたので、僕は、
「うわぁ!」
と叫んでしまった。
するとリーエはクスクス笑いながら、
「反応が可愛い!」
「僕で遊ばないでよ、僕は真剣にこの世界から脱出したいんだよ」
「でもいろんな表現を使ってみることは大切だよっ」
「そうかもしれないけども、リーエのことを表現したいとは思わないよ」
「もう! 堅物なんだから!」
そう言って優しく笑ったリーエ。
一体リーエって本当に何なのだろうか。
まるで先生といった感じもする。というよりもお節介な近所のお姉さん?
でもリーエみたいな人は別にいないんだよなぁ。
ということはやっぱり架空の人物?
そんなことを考えていると、また次の扉が見えた。
暗号のようなモノもなさそうなので、このまま扉をくぐれば、次のステージということに違いない。
・【09 skit3 表現】
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リーエは少しニヤニヤしながら、僕に対してこう言ってきた。
「ねぇ! ねぇ! アタシの感触どうだった!」
僕は思ってもいないことを言われて、吹き出してしまうと、
「やっぱり柔らかかったでしょう! 格闘家の拳くらいに!」
「いや格闘家の拳は硬いでしょ」
とツッコミつつ、リーエがボケてくれたので、内心ホッとしていると、
「ちょっとはぐらからないでよ! アタシふわふわしてたでしょ!」
「いやはぐらかしたのはリーエじゃないか」
「じゃあ核心だけを話したいってことねぇ!」
と、嬉しそうにうんうんと頷いたリーエ。
いや、
「そんな話はどうでもいいじゃないか、というかリーエ大丈夫だった?」
「おっ、優しさを見せることはいいことだよ~、うんうん」
「そんな全てを知っている先生みたいに言われても、でもそうか、やっぱりリーエはこの世界の案内人だもんね」
「ちょっとぉ、そういうシリアスは今やめてよっ」
「いや実際この世界、鈍器とか出てきて、すごくシリアスだから」
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「まあそういう難しいことは考えないで! っと!」
「いや考えるよ、だって僕というかリーエに対してだって悪意がすごいじゃないか」
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「違うってどういうこと? だって実際僕とリーエを鈍器で殴ろうとしてくるじゃないか」
「もっといろんなことを考えたほうがいいよっ、多角的に、というか」
僕は少し俯いて考えてしまうと、リーエが僕の耳元に近付いてきて、
「ほらっ、アタシの柔らかさ、表現してごらんっ」
と吐息がかかるように囁いてきたので、僕は、
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と叫んでしまった。
するとリーエはクスクス笑いながら、
「反応が可愛い!」
「僕で遊ばないでよ、僕は真剣にこの世界から脱出したいんだよ」
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ということはやっぱり架空の人物?
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