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【商店街をサンプリング】
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・【商店街をサンプリング】
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今日の休日は三人で商店街の音をサンプリングする日。
今日も亀本商店街は人が集まっている。
サンプリングしても絶対、人の雑音が入ると思うけども、それも音の仲間だと思って受け入れることにしている。
本当は完璧な状態でサンプリングしたいと思うところもあるんだけども、この空気感も大切と言えば大切だから。
アタルは元気に飛び跳ねる。
「じゃあどんどんいこうぜ! カラダラッパーのカラダ最高でいこうぜ!」
紗栄子も嬉しそうに腕を振って、
「朝から寿司食べてきたから私も元気だよ!」
そしてアタルと紗栄子は俺のほうを見た。
いや何も言わないけども、と思ったけども、何か言ってほしいみたいな目で見てくるので、仕方なく、俺も喋った。
「俺は朝から曲の調整していました。まあだから頭は動いているほうだな」
と言ったところでアタルと紗栄子はまるで双子のように手を挙げて、ハイタッチするぞ、のポーズ。
俺も仕方なくて、手を挙げると3人でハイタッチをした。
商店街のど真ん中で。
何か恥ずかしいなと思いつつも、どこか誇らしげな気持ちにもなった。
サンプリングは基本的にスマホで行なう。
スマホの録音機能で、音を録音して、あとで、家に帰ってからノイズスキャンや作曲の組み立てに使う。
本当は性能の良いマイクで録音したいんだけども、今日は性能の良いマイクを使うと雑音も拾ってしまうので、スマホくらいでちょうどいいと思う。
いっぱい歩くし。マイクはそれなりに大きくて邪魔だから。
アタルは目の前のコロッケ屋さんを指差しながら、こう言った。
「コロッケ食べて、最高のカラダ作りしようよ!」
いや。
「コロッケって別に健康食ではないから。まあちょっとサンプリングさせてもらおう」
紗栄子はポツリとこう呟いた。
「コロッケ寿司」
いやいや。
「どういう寿司なんだよ、揚がっている寿司なのかよ」
「ううん、コロッケの上に刺身がベロンと乗っているヤツ」
「刺身が生温かくなりそうで何か嫌だわ」
そんな会話をしながらコロッケ屋さんでコロッケを買って、コロッケを揚げている音を少しサンプリングさせて頂いた。
俺はまだそんなに腹が減っていないので、コロッケを買わなかったんだけども、アタルはやけにデカいコロッケを買っていた。
いや多分他の店でサンプリングさせて頂く時、そこで商品誰か買うからお腹のペース配分考えておけよ。
でもアタルは最高の笑顔でコロッケを頬張っていて、そんなん見せられたらまあいいかと思っていると、アタルが、
「翔太! 翔太の分も残そうかっ!」
「いやいいよ、今そんなにお腹減ってないし、店ごとに誰か商品を買うだろうからそこのためにパワーを溜めておくよ」
俺がそう言うと紗栄子が手を叩きながら、
「確かに! 買ったほうがいつもよりスピードが出ている飛行機ぐらい良いよね!」
「いやそれが”良い”の例えかどうか分かりづらいわ、言い回しがおかしくなってるから」
俺がそうツッコむと、紗栄子は耳のあたりを気恥ずかしそうに掻きながら、
「何だか楽しくて何が何だか分からなくなっちゃったっ!」
いやまあ。
「楽しいなら別にいいけどな」
そして俺とアタルと紗栄子の3人で、いろんな店を回っている途中、サンドウィッチ屋さんで『サンドウィッチの作り置きが無くなったから今から作る』という話になって、ちょっと待っていると、紗栄子が急に大きな声を上げた。
一体何なんだと思っていると、紗栄子が周りを気にするように囁いた。
「今まさに……誹謗中傷されてる……」
紗栄子のスマホをバッと勢いよく見る俺とアタル。
それを見るとそこには『カラダラッパーが商店街歩いていてウザい』とか『正直邪魔すぎw』みたいなことが書いてあった。
俺も小声で、
「ということはこれを書いている人間が近くにいるということだな」
アタルも落ち着いた声で、
「そうだね……さすがにこんな、実況されると嫌な気持ちになるね……」
紗栄子が小さな声ながらも語気を強め、
「ねぇ、犯人探さない?」
そういうのはどうかなと思ったけども、紗栄子の気持ちは良く分かるし、直接言えるんだったら言ってやりたい気持ちもある。
でもアタルはどう言うかなと思って、アタルの言葉を待っていると、
「うん、そうだね……探せるなら探して直接言いたいような気持はある……」
どうやらアタルも静かに怒っているような気がした。
だから。
「よしっ、俺が静かに後方に回って、怪しい人間がいないか探るから、アタルと紗栄子はいつもより大きな声で、正直騒ぎながら、ちょこちょこ動いて注意を引いてほしい」
それに同意してくれた紗栄子とアタル。
俺は人混みを利用して、自分たちの後方に行き、紗栄子とアタルは二人でサンドウィッチのことで会話し始めた。
そのサンドウィッチの会話がまるで漫才みたいで、何だか楽しそうだなと思いながら、俺は後ろから怪しい人間を探す。
するとずっとスマホをいじっている小学生くらいの、一歳下くらいの子供を見つけた。
視線も何だか紗栄子とアタルのほうを見ているみたいだ。
俺は気配を消して近付き、息を潜ませて、後ろからその子供のスマホの画面を見ると、まさしく誹謗中傷しているSNSのアカウントで。
思い切って俺は腕を後ろから掴んでから話し掛けることにした。
「おい、スマホの画面が見えたんだが」
するとその子供はものすごく驚愕した表情をし、逃げようとしたが、俺が腕を掴んでいるので逃げられない。
体の大きさも俺のほうが大きくて、そもそもソイツは小柄で。
俺はハッキリ言う。
「オマエが俺たちのことを悪く言っていたヤツだな!」
その俺の大声に紗栄子とアタルも反応して、こっちに向かって走ってきた。
その子供は首を大きく振り、まるでイヤイヤみたいな感じだが、俺はそんなことよりも、
「俺のほうが嫌だわ! 毎日誹謗中傷しやがって! 俺に何の恨みがあるんだよ!」
俺とアタルでがっちり捕まえて、もう逃げ出せないようにした時に気付いたことがある。
その子供、全然見覚え無いって。
じゃあ俺が恨まれていたわけじゃない?
いやでも俺が覚えていないだけで、向こうがずっと俺のこと恨んでいたかもしれないし。
「アタル、紗栄子、コイツのこと見覚えあるか?」
アタルと紗栄子がそれぞれ、
「いや……僕は初顔さんといった感じで……」
「うん、私も透明人間くらい見ない……見たこと無い……」
じゃあ。
「オマエは誰に恨みがあるんだ」
俺がそう睨みながら言うと、その子供は首を横に振りながらこう言った。
「別に……誰のことも恨んでいない……」
俺は正直腰を抜かすほど驚いた。
恨んでいないのにこんなことをやっていたのか?
そんなことがありえるのか?
そしてその子供は続けた。
「ただの冗談みたいな感じで……」
冗談でずっと人を傷つけるような行為をしてきたって?
俺は何だか手が出そうになったその時だった。
アタルが一歩前に出た。
そして
「今の気持ちを言いたいから、翔太、スマホを録音機能にして僕に渡してくれ」
何が何だか分からず、俺はアタルにスマホを渡すと、
アタルがラップを始めた。
《アタル》
そんなん冗談じゃない 君には一切称賛は無い
理由無い犯行 奇襲だし、断固、僕は拒否する
何か恨みがあるならばまだしも ただただする破壊を
そんなことは絶対しちゃいけない 言われたほうは傷癒えない
知らなきゃ一生僕らは苦しむ メンタル弱ければすぐ死ぬ
ハッキリ言って人殺しと同じ 今にも倒れそうになる気の遠い言葉に
狂い出しそうになる 嫌な言葉には興味無く
自覚が無いのが悲しいな こうやって人がまた死んだ
進化が無い、君は退化してる どんどんみんなの愛が消える
熾烈な競争なんて本来いらない 醜い言い合いはこんなに汚い
しがない言葉にもう詞が無い 高貴じゃない、そんなところに勝利は無い
常時課題だ、現実はカラいな 楽しい笑顔で言いたい「ただいま」
優しさに帰りたい と思っているのに、また君は査定かい?
勝手に評価される筋合いは無い やりたくないな、憂いな諍い
知らない人の凶器はもういい 僕は応えたい、人の好意に
無理なら強制はしない、ただ、でも 君は僕らの視界から出ろ
アタルはいつもより強い口調で、カラダとかは一切混ぜずに、心だけでラップしきった感じ。
それに子供はただただ俯いた。
俺は思う。
きっと伝わっていない。
”言われた”と被害者意識が膨れあがって、アタルの言葉なんて全然身に染みていないだろう。
でもその”言われた”ことによって、多少は懲りるだろうというような顔をしている。
俺が力でソイツを拘束していても仕方ないので、腕を離すと、バッとどこかへ走り去った。
それに対して周りにいた人だかりが拍手をした。
いつの間にか観客ができていて、俺や紗栄子、そしてアタルのラップを聴いていた。
そしてその拍手は渦となり、俺たちは称賛された。
でも俺は少し冷静になって思った。
”やり返した”だけで終わってはダメだって。
そこからの俺たちも見せていかなければならない。
自分たちのことをあえてアーティストと呼ぶけども、アーティストは人生も見せていなければならないと思う。
よく良い作品を作る人が品行方正である必要は無い、と言うけども、俺はやっぱり良い作品を作るならば品行方正であるべきだと思う。
自分たちの言葉を裏切りたくない。
そんなことを漠然と思った。
・【商店街をサンプリング】
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今日の休日は三人で商店街の音をサンプリングする日。
今日も亀本商店街は人が集まっている。
サンプリングしても絶対、人の雑音が入ると思うけども、それも音の仲間だと思って受け入れることにしている。
本当は完璧な状態でサンプリングしたいと思うところもあるんだけども、この空気感も大切と言えば大切だから。
アタルは元気に飛び跳ねる。
「じゃあどんどんいこうぜ! カラダラッパーのカラダ最高でいこうぜ!」
紗栄子も嬉しそうに腕を振って、
「朝から寿司食べてきたから私も元気だよ!」
そしてアタルと紗栄子は俺のほうを見た。
いや何も言わないけども、と思ったけども、何か言ってほしいみたいな目で見てくるので、仕方なく、俺も喋った。
「俺は朝から曲の調整していました。まあだから頭は動いているほうだな」
と言ったところでアタルと紗栄子はまるで双子のように手を挙げて、ハイタッチするぞ、のポーズ。
俺も仕方なくて、手を挙げると3人でハイタッチをした。
商店街のど真ん中で。
何か恥ずかしいなと思いつつも、どこか誇らしげな気持ちにもなった。
サンプリングは基本的にスマホで行なう。
スマホの録音機能で、音を録音して、あとで、家に帰ってからノイズスキャンや作曲の組み立てに使う。
本当は性能の良いマイクで録音したいんだけども、今日は性能の良いマイクを使うと雑音も拾ってしまうので、スマホくらいでちょうどいいと思う。
いっぱい歩くし。マイクはそれなりに大きくて邪魔だから。
アタルは目の前のコロッケ屋さんを指差しながら、こう言った。
「コロッケ食べて、最高のカラダ作りしようよ!」
いや。
「コロッケって別に健康食ではないから。まあちょっとサンプリングさせてもらおう」
紗栄子はポツリとこう呟いた。
「コロッケ寿司」
いやいや。
「どういう寿司なんだよ、揚がっている寿司なのかよ」
「ううん、コロッケの上に刺身がベロンと乗っているヤツ」
「刺身が生温かくなりそうで何か嫌だわ」
そんな会話をしながらコロッケ屋さんでコロッケを買って、コロッケを揚げている音を少しサンプリングさせて頂いた。
俺はまだそんなに腹が減っていないので、コロッケを買わなかったんだけども、アタルはやけにデカいコロッケを買っていた。
いや多分他の店でサンプリングさせて頂く時、そこで商品誰か買うからお腹のペース配分考えておけよ。
でもアタルは最高の笑顔でコロッケを頬張っていて、そんなん見せられたらまあいいかと思っていると、アタルが、
「翔太! 翔太の分も残そうかっ!」
「いやいいよ、今そんなにお腹減ってないし、店ごとに誰か商品を買うだろうからそこのためにパワーを溜めておくよ」
俺がそう言うと紗栄子が手を叩きながら、
「確かに! 買ったほうがいつもよりスピードが出ている飛行機ぐらい良いよね!」
「いやそれが”良い”の例えかどうか分かりづらいわ、言い回しがおかしくなってるから」
俺がそうツッコむと、紗栄子は耳のあたりを気恥ずかしそうに掻きながら、
「何だか楽しくて何が何だか分からなくなっちゃったっ!」
いやまあ。
「楽しいなら別にいいけどな」
そして俺とアタルと紗栄子の3人で、いろんな店を回っている途中、サンドウィッチ屋さんで『サンドウィッチの作り置きが無くなったから今から作る』という話になって、ちょっと待っていると、紗栄子が急に大きな声を上げた。
一体何なんだと思っていると、紗栄子が周りを気にするように囁いた。
「今まさに……誹謗中傷されてる……」
紗栄子のスマホをバッと勢いよく見る俺とアタル。
それを見るとそこには『カラダラッパーが商店街歩いていてウザい』とか『正直邪魔すぎw』みたいなことが書いてあった。
俺も小声で、
「ということはこれを書いている人間が近くにいるということだな」
アタルも落ち着いた声で、
「そうだね……さすがにこんな、実況されると嫌な気持ちになるね……」
紗栄子が小さな声ながらも語気を強め、
「ねぇ、犯人探さない?」
そういうのはどうかなと思ったけども、紗栄子の気持ちは良く分かるし、直接言えるんだったら言ってやりたい気持ちもある。
でもアタルはどう言うかなと思って、アタルの言葉を待っていると、
「うん、そうだね……探せるなら探して直接言いたいような気持はある……」
どうやらアタルも静かに怒っているような気がした。
だから。
「よしっ、俺が静かに後方に回って、怪しい人間がいないか探るから、アタルと紗栄子はいつもより大きな声で、正直騒ぎながら、ちょこちょこ動いて注意を引いてほしい」
それに同意してくれた紗栄子とアタル。
俺は人混みを利用して、自分たちの後方に行き、紗栄子とアタルは二人でサンドウィッチのことで会話し始めた。
そのサンドウィッチの会話がまるで漫才みたいで、何だか楽しそうだなと思いながら、俺は後ろから怪しい人間を探す。
するとずっとスマホをいじっている小学生くらいの、一歳下くらいの子供を見つけた。
視線も何だか紗栄子とアタルのほうを見ているみたいだ。
俺は気配を消して近付き、息を潜ませて、後ろからその子供のスマホの画面を見ると、まさしく誹謗中傷しているSNSのアカウントで。
思い切って俺は腕を後ろから掴んでから話し掛けることにした。
「おい、スマホの画面が見えたんだが」
するとその子供はものすごく驚愕した表情をし、逃げようとしたが、俺が腕を掴んでいるので逃げられない。
体の大きさも俺のほうが大きくて、そもそもソイツは小柄で。
俺はハッキリ言う。
「オマエが俺たちのことを悪く言っていたヤツだな!」
その俺の大声に紗栄子とアタルも反応して、こっちに向かって走ってきた。
その子供は首を大きく振り、まるでイヤイヤみたいな感じだが、俺はそんなことよりも、
「俺のほうが嫌だわ! 毎日誹謗中傷しやがって! 俺に何の恨みがあるんだよ!」
俺とアタルでがっちり捕まえて、もう逃げ出せないようにした時に気付いたことがある。
その子供、全然見覚え無いって。
じゃあ俺が恨まれていたわけじゃない?
いやでも俺が覚えていないだけで、向こうがずっと俺のこと恨んでいたかもしれないし。
「アタル、紗栄子、コイツのこと見覚えあるか?」
アタルと紗栄子がそれぞれ、
「いや……僕は初顔さんといった感じで……」
「うん、私も透明人間くらい見ない……見たこと無い……」
じゃあ。
「オマエは誰に恨みがあるんだ」
俺がそう睨みながら言うと、その子供は首を横に振りながらこう言った。
「別に……誰のことも恨んでいない……」
俺は正直腰を抜かすほど驚いた。
恨んでいないのにこんなことをやっていたのか?
そんなことがありえるのか?
そしてその子供は続けた。
「ただの冗談みたいな感じで……」
冗談でずっと人を傷つけるような行為をしてきたって?
俺は何だか手が出そうになったその時だった。
アタルが一歩前に出た。
そして
「今の気持ちを言いたいから、翔太、スマホを録音機能にして僕に渡してくれ」
何が何だか分からず、俺はアタルにスマホを渡すと、
アタルがラップを始めた。
《アタル》
そんなん冗談じゃない 君には一切称賛は無い
理由無い犯行 奇襲だし、断固、僕は拒否する
何か恨みがあるならばまだしも ただただする破壊を
そんなことは絶対しちゃいけない 言われたほうは傷癒えない
知らなきゃ一生僕らは苦しむ メンタル弱ければすぐ死ぬ
ハッキリ言って人殺しと同じ 今にも倒れそうになる気の遠い言葉に
狂い出しそうになる 嫌な言葉には興味無く
自覚が無いのが悲しいな こうやって人がまた死んだ
進化が無い、君は退化してる どんどんみんなの愛が消える
熾烈な競争なんて本来いらない 醜い言い合いはこんなに汚い
しがない言葉にもう詞が無い 高貴じゃない、そんなところに勝利は無い
常時課題だ、現実はカラいな 楽しい笑顔で言いたい「ただいま」
優しさに帰りたい と思っているのに、また君は査定かい?
勝手に評価される筋合いは無い やりたくないな、憂いな諍い
知らない人の凶器はもういい 僕は応えたい、人の好意に
無理なら強制はしない、ただ、でも 君は僕らの視界から出ろ
アタルはいつもより強い口調で、カラダとかは一切混ぜずに、心だけでラップしきった感じ。
それに子供はただただ俯いた。
俺は思う。
きっと伝わっていない。
”言われた”と被害者意識が膨れあがって、アタルの言葉なんて全然身に染みていないだろう。
でもその”言われた”ことによって、多少は懲りるだろうというような顔をしている。
俺が力でソイツを拘束していても仕方ないので、腕を離すと、バッとどこかへ走り去った。
それに対して周りにいた人だかりが拍手をした。
いつの間にか観客ができていて、俺や紗栄子、そしてアタルのラップを聴いていた。
そしてその拍手は渦となり、俺たちは称賛された。
でも俺は少し冷静になって思った。
”やり返した”だけで終わってはダメだって。
そこからの俺たちも見せていかなければならない。
自分たちのことをあえてアーティストと呼ぶけども、アーティストは人生も見せていなければならないと思う。
よく良い作品を作る人が品行方正である必要は無い、と言うけども、俺はやっぱり良い作品を作るならば品行方正であるべきだと思う。
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そんなことを漠然と思った。
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