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【校庭ライブ】
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・【校庭ライブ】
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ついに俺たちの最初のライブの日がやって来た。
俺とアタルでチラシも作って、掲示板に貼ったり、時には配ったりしていた。
俺はライブ当日、というかライブする時、まだ歌ったりもしないし、特にやることが無いので、このチラシ配りを一生懸命していた。
まあチラシを配ることによって悪目立ちするんだけども、そんなことを気にすることはもう無くなっていた。
それよりも俺たちを見てほしい。
その一心だった。
「アタルと翔太が! 音楽ユニット組んで! ライブをするぞぉぉおおおおおお! ポンポンポンポンポン! イーヤァッ!」
タテノリ先生の朝のホームルームも気合が入る。
いや気合入りすぎだし、いらない部分が多すぎるだろ。
「私も観に行きます! よろしくお願いします!」
そう言って今日のホームルームは終わった。
何がよろしくお願いしますなんだ、飛び入りでフィーチャリングしてきそうで、ちょっと怖いな。
クラスはもうこの話で持ちきりだ。
基本はアタルに人が集まるが、余ったクラスメイトが俺のほうにも来る。
「月野、オマエそんなことしていたのか」
「アタルと組むなんてなんかすげぇな」
「頑張れよ!」
応援が大半でまあ良かった。
俺も今日は無視せず、観に来てくれみたいなこと言っていると、一人の女子が俺に突っかかってきた。
「ショータ! アンタがライブなんて急にどういう感覚に陥ったんだよ!」
俺の幼馴染の紗栄子だ。
昔から言い回しが独特でちょっと会話が大変な相手だ。
コイツは無視したいなぁ。
でもまあ無視したことを周りに見られると印象が悪いからな。
紗栄子は続ける。
「大丈夫なのか! 頭から鼻の先まで大丈夫なのか!」
「いや範囲が狭いだろ、聞く部分の。爪先まで聞けよ」
「脳が範囲に入れば十分だろ! ショータ!」
確かにそうかもしれないけども。
まあ。
「観に来てくれよ、暇だったら」
「行かないし! 大仏にお願いされても行かないし!」
そうプィッと顔を向けて、去っていった紗栄子。
何なんだ一体。
まあいいや。
そういう変な連中が増えてくるだろう。
どんどん絡まれるようになっていくだろう。
これからもいっぱい。
でも気にするな俺。
そして時間は瞬く間に過ぎていき、ついに昼休みの、ライブする時間になった。
グラウンドの、野球のピッチャーマウンドに立ったアタル。
俺は大きめのラジカセを学校から借りて、音源はCDに焼いて持ってきていて、アタルの後方でスタンバイしている。
野球部の練習が休みの曜日の昼休みなので、野球部はピッチャーマウンドにいない。
でも野球部の連中は勿論、いろんなヤツらが俺たちのライブを観に来ていた。
周りを見渡すと、しむけんが俺に向かって手を振り、行かないと言っていた紗栄子もいた。
そして。
「みんな! ちゃんと並んで! 並んで立って! ガヤガヤしない!」
何かタテノリ先生が会場を取り仕切っていた。
まあ有り難いけども。
ある程度静かになったところで、マイクを持ったアタルが喋り出した。
「僕はカラダラッパー少年Aこと! カラダラッパー少年のアタルだぁーっ!」
いや最初の少年Aのほういらないだろ。
少年Aって悪いことした人の言い方だし。
でもそんなことは誰も気にせず、盛り上がる会場。
そして俺は一曲目のトラックを掛けて、本格的にライブが始まる。
「一曲目は『カラダラッパーの道徳の時間』だーっ!」
基本的なキック、スネア、ハイハットのドラムの音に、チョークで黒板に字を書く『カッ、カッ』という音をサンプリングして入れている。
ベースはシンプルに、そこに黒板消しクリーナーの音を少し入れたり、黒板消しを叩く音、そして教科書をめくる音なんかを入れて、教室感を出した曲にした。
さて、雰囲気作りは上々。
アタルのラップ、成功してくれっ!
《ヴァース1》
カラダラッパーが送る黄色い声援 これから始める意味濃い提言
人のことを馬鹿にしたらダメ 笑っていいのは良い動きのカラダだけ
でもミスした人を笑っちゃダメ 笑わせようとした人だけ、分かったかね?
ミスをしたってしちゃダメ、人格批判 保ちたいよね、品ある時間
誰だってミスはある、当たり前 次は頑張ろうと優しく語り掛け
時には強い言葉出してこう 言ってあげることが愛でしょう
間接の音でもヒーリング ポキポキリズムでシンキング
いつもみんなの幸せ考えよう 意味無い悪口の乱打蹴ろう
《フック》
カラダラッパーの道徳の時間 考えることが既に資産
カラダラッパーの道徳の時間 まだまだ僕らは全然未完
カラダラッパーの道徳の時間 考えることが既に資産
カラダラッパーの道徳の時間 まだまだ僕らは全然未完
《ヴァース2》
カラダラッパーが送る黄色い声援 これから始める意味濃い提言
できれば優しく平和でありたい 相対しないで優しい未来に会いたい
優しいカラダに包まれたい 笑う門には福がデカい
カラダで使ってワッハッハ そういうこと言うラッパーだ
半端ーな化かし合い馬鹿みたい 笑いたい愛したいを、開始だい
感じたい喜びを常に もっともっと心の整いを上に
肩のようにしていきたい上昇 楽しい言葉を言いたい、もっと
軽くふわふわはまるで、でん部だね 悪口の類は全部ダメ
《フック》
カラダラッパーの道徳の時間 考えることが既に資産
カラダラッパーの道徳の時間 まだまだ僕らは全然未完
カラダラッパーの道徳の時間 考えることが既に資産
カラダラッパーの道徳の時間 まだまだ僕らは全然未完
歌い切ったその時、大きな拍手が起きた。
歌っている最中も笑い声が起きていて、良い感触だと思っていたが、まさかこんなに良いリアクションを得られるとは。
「じゃあこのまま二曲目いくぞー! 次のタイトルは『お尻は掃除をしたい』だー!」
水が入った金属のバケツが床に置かれる音、雑巾掛けする時に鳴る小気味良いキュッキュッ音を主にサンプリングし、小節の終わりのほうで鳴らしてアクセント。
そんなトラックに乗るのは、アタルの特殊なリリックだ。
《フック》
お尻は思う、もっと掃除がしたい でもまだまだ遠いな未来
お尻は視界を広げ、期待する いつかは絶対時代来る
《ヴァース》
今は代わりにみんなが掃除しよう そしてやるなら今日にしよう
でもお尻はできる、枯葉を掃くは オナラ出して枯葉を飛ばすガスだ
オナラの風圧で吹っ飛ばす みんなはその音色にグッド出す
お尻無理だね、雑巾がけは お尻ができるの押韻だけだ
雑巾がけのキュッキュッの音に お尻はオナラで押韻、プップッと音し
そうやって盛り上げるだけで あぁ、早く世界を変えて
でもお尻はできる、アイロン掛けは めちゃくちゃ強めの体温出せば
ピシッとシワを伸ばせます みんなの期待に応えます
《ヴァース2》
でもやっぱりできない、大半は せっかくの気持ちも廃盤だ
だからみんなが代わりに掃除 用意OK、世界を磨く光景
お尻の分まで頑張ろうよ 絶対しちゃダメ半端行動
やると決めたらやるんだ、どんどん 気分は上昇、技術は向上
たまに聴くお尻のプリプリ応援歌 元気が出たら新しい掃除に挑戦だ
当然だ、みんなで掃除すれば早く終わる でも遊んでいたらファール、止まる
みんなフェアにやっていこう 座って休むず、立って施行
それ見たお尻から出る黄色いスマイル 良い匂いをなびかせるスタイル
《フック》
お尻は思う、もっと掃除がしたい でもまだまだ遠いな未来
お尻は視界を広げ、期待する いつかは絶対時代来る
お尻は思う、もっと掃除がしたい でもまだまだ遠いな未来
お尻は視界を広げ、期待する いつかはそういう偉大くる
少しトリッキーなリリックだったが、会場も盛り上がり大盛況のまま終了した。
アンコールもあって、アンコールに転校初日の日にした、自己紹介ラップをやった。
それでもまだ曲が足りないみたいな状況だった。
この拍手はほとんどがアタルへの拍手だろうけども、俺も何だか誇らしかった。
・【校庭ライブ】
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ついに俺たちの最初のライブの日がやって来た。
俺とアタルでチラシも作って、掲示板に貼ったり、時には配ったりしていた。
俺はライブ当日、というかライブする時、まだ歌ったりもしないし、特にやることが無いので、このチラシ配りを一生懸命していた。
まあチラシを配ることによって悪目立ちするんだけども、そんなことを気にすることはもう無くなっていた。
それよりも俺たちを見てほしい。
その一心だった。
「アタルと翔太が! 音楽ユニット組んで! ライブをするぞぉぉおおおおおお! ポンポンポンポンポン! イーヤァッ!」
タテノリ先生の朝のホームルームも気合が入る。
いや気合入りすぎだし、いらない部分が多すぎるだろ。
「私も観に行きます! よろしくお願いします!」
そう言って今日のホームルームは終わった。
何がよろしくお願いしますなんだ、飛び入りでフィーチャリングしてきそうで、ちょっと怖いな。
クラスはもうこの話で持ちきりだ。
基本はアタルに人が集まるが、余ったクラスメイトが俺のほうにも来る。
「月野、オマエそんなことしていたのか」
「アタルと組むなんてなんかすげぇな」
「頑張れよ!」
応援が大半でまあ良かった。
俺も今日は無視せず、観に来てくれみたいなこと言っていると、一人の女子が俺に突っかかってきた。
「ショータ! アンタがライブなんて急にどういう感覚に陥ったんだよ!」
俺の幼馴染の紗栄子だ。
昔から言い回しが独特でちょっと会話が大変な相手だ。
コイツは無視したいなぁ。
でもまあ無視したことを周りに見られると印象が悪いからな。
紗栄子は続ける。
「大丈夫なのか! 頭から鼻の先まで大丈夫なのか!」
「いや範囲が狭いだろ、聞く部分の。爪先まで聞けよ」
「脳が範囲に入れば十分だろ! ショータ!」
確かにそうかもしれないけども。
まあ。
「観に来てくれよ、暇だったら」
「行かないし! 大仏にお願いされても行かないし!」
そうプィッと顔を向けて、去っていった紗栄子。
何なんだ一体。
まあいいや。
そういう変な連中が増えてくるだろう。
どんどん絡まれるようになっていくだろう。
これからもいっぱい。
でも気にするな俺。
そして時間は瞬く間に過ぎていき、ついに昼休みの、ライブする時間になった。
グラウンドの、野球のピッチャーマウンドに立ったアタル。
俺は大きめのラジカセを学校から借りて、音源はCDに焼いて持ってきていて、アタルの後方でスタンバイしている。
野球部の練習が休みの曜日の昼休みなので、野球部はピッチャーマウンドにいない。
でも野球部の連中は勿論、いろんなヤツらが俺たちのライブを観に来ていた。
周りを見渡すと、しむけんが俺に向かって手を振り、行かないと言っていた紗栄子もいた。
そして。
「みんな! ちゃんと並んで! 並んで立って! ガヤガヤしない!」
何かタテノリ先生が会場を取り仕切っていた。
まあ有り難いけども。
ある程度静かになったところで、マイクを持ったアタルが喋り出した。
「僕はカラダラッパー少年Aこと! カラダラッパー少年のアタルだぁーっ!」
いや最初の少年Aのほういらないだろ。
少年Aって悪いことした人の言い方だし。
でもそんなことは誰も気にせず、盛り上がる会場。
そして俺は一曲目のトラックを掛けて、本格的にライブが始まる。
「一曲目は『カラダラッパーの道徳の時間』だーっ!」
基本的なキック、スネア、ハイハットのドラムの音に、チョークで黒板に字を書く『カッ、カッ』という音をサンプリングして入れている。
ベースはシンプルに、そこに黒板消しクリーナーの音を少し入れたり、黒板消しを叩く音、そして教科書をめくる音なんかを入れて、教室感を出した曲にした。
さて、雰囲気作りは上々。
アタルのラップ、成功してくれっ!
《ヴァース1》
カラダラッパーが送る黄色い声援 これから始める意味濃い提言
人のことを馬鹿にしたらダメ 笑っていいのは良い動きのカラダだけ
でもミスした人を笑っちゃダメ 笑わせようとした人だけ、分かったかね?
ミスをしたってしちゃダメ、人格批判 保ちたいよね、品ある時間
誰だってミスはある、当たり前 次は頑張ろうと優しく語り掛け
時には強い言葉出してこう 言ってあげることが愛でしょう
間接の音でもヒーリング ポキポキリズムでシンキング
いつもみんなの幸せ考えよう 意味無い悪口の乱打蹴ろう
《フック》
カラダラッパーの道徳の時間 考えることが既に資産
カラダラッパーの道徳の時間 まだまだ僕らは全然未完
カラダラッパーの道徳の時間 考えることが既に資産
カラダラッパーの道徳の時間 まだまだ僕らは全然未完
《ヴァース2》
カラダラッパーが送る黄色い声援 これから始める意味濃い提言
できれば優しく平和でありたい 相対しないで優しい未来に会いたい
優しいカラダに包まれたい 笑う門には福がデカい
カラダで使ってワッハッハ そういうこと言うラッパーだ
半端ーな化かし合い馬鹿みたい 笑いたい愛したいを、開始だい
感じたい喜びを常に もっともっと心の整いを上に
肩のようにしていきたい上昇 楽しい言葉を言いたい、もっと
軽くふわふわはまるで、でん部だね 悪口の類は全部ダメ
《フック》
カラダラッパーの道徳の時間 考えることが既に資産
カラダラッパーの道徳の時間 まだまだ僕らは全然未完
カラダラッパーの道徳の時間 考えることが既に資産
カラダラッパーの道徳の時間 まだまだ僕らは全然未完
歌い切ったその時、大きな拍手が起きた。
歌っている最中も笑い声が起きていて、良い感触だと思っていたが、まさかこんなに良いリアクションを得られるとは。
「じゃあこのまま二曲目いくぞー! 次のタイトルは『お尻は掃除をしたい』だー!」
水が入った金属のバケツが床に置かれる音、雑巾掛けする時に鳴る小気味良いキュッキュッ音を主にサンプリングし、小節の終わりのほうで鳴らしてアクセント。
そんなトラックに乗るのは、アタルの特殊なリリックだ。
《フック》
お尻は思う、もっと掃除がしたい でもまだまだ遠いな未来
お尻は視界を広げ、期待する いつかは絶対時代来る
《ヴァース》
今は代わりにみんなが掃除しよう そしてやるなら今日にしよう
でもお尻はできる、枯葉を掃くは オナラ出して枯葉を飛ばすガスだ
オナラの風圧で吹っ飛ばす みんなはその音色にグッド出す
お尻無理だね、雑巾がけは お尻ができるの押韻だけだ
雑巾がけのキュッキュッの音に お尻はオナラで押韻、プップッと音し
そうやって盛り上げるだけで あぁ、早く世界を変えて
でもお尻はできる、アイロン掛けは めちゃくちゃ強めの体温出せば
ピシッとシワを伸ばせます みんなの期待に応えます
《ヴァース2》
でもやっぱりできない、大半は せっかくの気持ちも廃盤だ
だからみんなが代わりに掃除 用意OK、世界を磨く光景
お尻の分まで頑張ろうよ 絶対しちゃダメ半端行動
やると決めたらやるんだ、どんどん 気分は上昇、技術は向上
たまに聴くお尻のプリプリ応援歌 元気が出たら新しい掃除に挑戦だ
当然だ、みんなで掃除すれば早く終わる でも遊んでいたらファール、止まる
みんなフェアにやっていこう 座って休むず、立って施行
それ見たお尻から出る黄色いスマイル 良い匂いをなびかせるスタイル
《フック》
お尻は思う、もっと掃除がしたい でもまだまだ遠いな未来
お尻は視界を広げ、期待する いつかは絶対時代来る
お尻は思う、もっと掃除がしたい でもまだまだ遠いな未来
お尻は視界を広げ、期待する いつかはそういう偉大くる
少しトリッキーなリリックだったが、会場も盛り上がり大盛況のまま終了した。
アンコールもあって、アンコールに転校初日の日にした、自己紹介ラップをやった。
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