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【14 ねずみは守られる】
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・【14 ねずみは守られる】
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ホテルマンからは事件解決したことにより「スイートルームに永住してほしい」と言われて、そこに住むことになった。勿論タダで。
この落語の世界にいる間は甘えさせてもらおうかなと思っている。
甚五郎さんも納得し、笑顔で自宅に戻った。
旅館のねずみは楽しそうに、犬の上に乗って、仲良く客引きをしている。
そう、木彫りの犬を番犬にしたのだ。
そうすればうかつに修司さんも手を出せないだろう。
実際修司さんの表情から察するに、自分の悪事のせいで、向こうの客寄せパンダが一匹増えて、もう降参といった顔だ。
俺と京子はスイートルームとは別に、言えば甘酒をいつでもくれる権利というモノももらった。
せっかくなので、そのことに甘え、今日は甘酒を持って花見へ出掛けることにした。
どうやったら落語の世界から元の世界へ戻ることができるのか、考えた結果、やっぱりたくさんの落語のような物語に触れてヒントを探すことが一番良いだろうと京子との話し合いでなった。
まあ京子は落語の世界にずっといてもいいと言っていたが、俺はやっぱり戻りたくて。
というわけで落語と言えばやっぱり花見だろうとなって、桜で有名な場所へ来た。
すると見覚えのある顔が慌てていた。
「どうするんだよぉー、おいー」
「しょうがねぇだろぅ、というかそもそもオマエのせいではぁ?」
「はぁ? 俺様のせいじゃないだろう! 絶対に!」
普段なら花見で喧嘩寸前のおっさん2人には話し掛けないんだけども、俺はどう見ても、この”俺様”と言っている人物には関わらないといけないと思い、
「どうしたんですか?」
と聞くと、そのおっさん2人はユニゾンして、
「「聞いてくれよぉ!」」
と叫んだ。
おっさんの1人は普通の、中肉中背のナイスミドルといった感じなのだが、もう1人の、一人称が”俺様”のおっさんは明らかに輪郭亭秋芳だった。
輪郭亭秋芳のほうがこう言った。
「この辰馬(たつま)のせいで散々なんだよ!」
「いいや! 秀兵(しゅうへい)のせいだよ!」
ナイスミドルが辰馬で、この輪郭亭秋芳に無精ひげを生やしたほうが秀兵ね。
相変わらず名前が惜しい。
「おい! 秀兵! 事情説明してどっちが悪かったか判断してもらおう!」
「それでいいだろう! ここは若い2人に決めてもらうぞ! 辰馬!」
京子は小さな声で俺へ、
「これ、どういう落語だろうね?」
「さぁ、分かんないなぁ」
と言ったところで、秀兵のほうが喋り出した。
「俺様たちは金儲けをするために、酒屋の番頭に話をつけて、酒に酒樽、湯飲み、運ぶための棒、酒を注ぐ柄杓、ついでに釣銭用の99円まで揃えてもらったんだ。これは勿論全部前借りな!」
京子はハッとしてから、
「これ花見酒だ」
と言った。
やっぱりこれも落語らしい。
秀兵は続ける。
「そうしたら辰馬が酒の匂いに我慢できなくなって、釣銭用の90円で辰馬が『まず俺が買っていいか?』と言ってきて、お代さえあればと俺が答えたら買ってきやがったんだ」
そこで辰馬のほうがカットインしてくる。
「いやそれ秀兵が先だろ!」
「いいや辰馬が先だった!」
「いやいや秀兵が先だ!」
「違う違う辰馬が先だ!」
と言い合いを始めたので、俺が、
「どっちが先よりも話を先に進めて下さい」
と言うと、秀兵と辰馬は顔を見合わせてから笑って、秀兵が、
「兄ちゃん巧いこと言うねぇ、じゃあ話を続けるか」
と言った。やっぱり落語の世界の人たちはこういう言葉遊びが大好きだ。
「そうやって交互に釣銭を移動させていたら酒が無くなっちまって、結局俺様と辰馬で残ったモノは99円だけ。それを辰馬は『無駄が無くていいや』なんて言ってよぉ」
「いやいや秀兵だってそれでいいって感じで笑い合ったじゃねぇか」
京子は小声で、
「花見酒はそこで話が終わるんだ」
と言ったが、秀兵は当然続けて、
「で、酔いが覚めたらヤバイということに気付いて、どうすればいいんだって話だよ。やっぱり悪いほうが弁償するべきなんだよ」
「じゃあ秀兵だ! 秀兵のほうが絶対悪い!」
「いいや! 辰馬のほうが悪いね!」
俺は溜息をついてから、こう言うことにした。
「そんな責任の押し付け合いよりも実際にお金を稼いだほうがいいんじゃないんですか」
「「じゃあどうやって!」」
秀兵と辰馬の声はまたユニゾンした。仲良いな、このおっさんたち。
まあいいや。
輪郭亭秋芳みたいな人と落語のような物語が絡んでいるということは何かするべきだということは明瞭だ。
俺はあまり良くない案かもしれないが、提示してみることにした。
「この酒樽に甘酒を入れてかき混ぜて、酒として売りましょう。ただしべろんべろんに酔った相手限定です。嘘だとバレてしまうので」
秀兵は嬉しそうに、
「それはいいぞ! 酒樽にもまだ酒の匂いがついているしな!」
辰馬さんは小首を傾げながら、
「でも甘酒なんてどこにあるんだ?」
と言ったので、京子が、
「私たち! 甘酒持ってる!」
と今気付いたらしく大きな声でそう言い、俺は、
「はい、俺たちの甘酒をあげますので、それでなんとかトントンにはして下さい」
秀兵と辰馬は俺と京子に頭を下げて、
「ありがとうございます! そうさせて頂きます!」
と言って、甘酒を受け取り、早速偽のお酒を造って、売り始めた。
べろんべろんに酔っている人を探すため、走り回っている。
京子は俺に、
「でもこんな不正みたいなことして大丈夫?」
「まあ落語のような世界だから大丈夫なんじゃないか?」
「そっか、それならいいんだけどもね」
「それに……何だかこの落語のような物語が繋がっているような気がするんだ」
「繋がっているって?」
「初天神が巧くいったことにより、ねずみ旅館へ行くことができて、そこの木彫りのねずみ事件を解決して甘酒をもらって。こうやって落語を解決していけば元に戻る糸口が見つかるんじゃないかな」
と俺が思っていることを言うと、京子は感心するように頷いて、
「なるほど、そうかもしれないね。まっ、私は結構この世界好きだから戻らなくてもいいんだけどね、由宇もいるし」
「いややっぱり家族が気になるだろ」
「私は割と由宇が居れば大丈夫だけどね」
そう言って笑った京子。
少し頬が赤くなっていて、いつもより可愛く見えて、何だかドギマギしてしまった。
まあそんなことより、
「とにかく俺は戻りたいよ、また膝のリハビリが始まったとしても、もしかしたら、科学の進歩とかでまたサッカーできるようになるかもしれないから」
「確かにこの世界じゃ科学の進歩は望めないもんねぇ」
俺たちはゆっくり花見を楽しんでいると、秀兵と辰馬が嬉しそうに駆け寄ってきて、秀兵が、
「なんとかトントンになった! 君たちのおかげだ! ありがとう!」
辰馬も笑いながら、
「いやー! 本当に良かった良かった! まっ! ちょっとだけ儲かったしな!」
「おい! それは言うなよ!」
「「ワーハッハッハ!」」
またユニゾンしている、本当に仲が良いな、この2人。
笑い終えたところで秀兵が、
「じゃあ俺たちはこの辺でっ、道具を返しに行かないといけないんでな」
「じゃあな!」
と言い始めたので、俺はビックリしてしまった。
何故ならお礼の品が無いから。
ここでお礼の品をもらって、次の落語にいくんだと思っていたのに、何も無いなんて。
俺はすぐに声を出した。
「何か! 変な話とか! ありませんか!」
辰馬は何も無かったよなみたいな顔をしたのだが、秀兵がこう言った。
「そう言えば変な恰好をしたヤツがいたよな、頭に桜の木を刺しているようなヤツが」
それに対して辰馬が、
「そんなん見間違いだろ、頭に桜の木を刺しているヤツなんていないだろ」
と言ったところで俺と京子が同時に叫んだ。
「「あたま山だ!」」
あっ、俺も京子とユニゾンして仲良しだ、なんて一瞬思ったけど、そんなこと思っている暇は無い。
早くあたま山の人物に会わなければ!
「その人、どの辺にいましたか!」
俺の鬼気迫る声に怯えながらも秀兵は、
「えっとぉ、確か向こうの屋敷近くだったよな? 辰馬」
「いやだから俺は見てねぇからさぁ」
「とにかく向こうの屋敷の傍で丸太に座っていたぞ、うん」
俺と京子は走って大きな屋敷のほうへ向かった。
あたま山の主人公を放っておいておくことはできない、何故なら。
・【14 ねずみは守られる】
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ホテルマンからは事件解決したことにより「スイートルームに永住してほしい」と言われて、そこに住むことになった。勿論タダで。
この落語の世界にいる間は甘えさせてもらおうかなと思っている。
甚五郎さんも納得し、笑顔で自宅に戻った。
旅館のねずみは楽しそうに、犬の上に乗って、仲良く客引きをしている。
そう、木彫りの犬を番犬にしたのだ。
そうすればうかつに修司さんも手を出せないだろう。
実際修司さんの表情から察するに、自分の悪事のせいで、向こうの客寄せパンダが一匹増えて、もう降参といった顔だ。
俺と京子はスイートルームとは別に、言えば甘酒をいつでもくれる権利というモノももらった。
せっかくなので、そのことに甘え、今日は甘酒を持って花見へ出掛けることにした。
どうやったら落語の世界から元の世界へ戻ることができるのか、考えた結果、やっぱりたくさんの落語のような物語に触れてヒントを探すことが一番良いだろうと京子との話し合いでなった。
まあ京子は落語の世界にずっといてもいいと言っていたが、俺はやっぱり戻りたくて。
というわけで落語と言えばやっぱり花見だろうとなって、桜で有名な場所へ来た。
すると見覚えのある顔が慌てていた。
「どうするんだよぉー、おいー」
「しょうがねぇだろぅ、というかそもそもオマエのせいではぁ?」
「はぁ? 俺様のせいじゃないだろう! 絶対に!」
普段なら花見で喧嘩寸前のおっさん2人には話し掛けないんだけども、俺はどう見ても、この”俺様”と言っている人物には関わらないといけないと思い、
「どうしたんですか?」
と聞くと、そのおっさん2人はユニゾンして、
「「聞いてくれよぉ!」」
と叫んだ。
おっさんの1人は普通の、中肉中背のナイスミドルといった感じなのだが、もう1人の、一人称が”俺様”のおっさんは明らかに輪郭亭秋芳だった。
輪郭亭秋芳のほうがこう言った。
「この辰馬(たつま)のせいで散々なんだよ!」
「いいや! 秀兵(しゅうへい)のせいだよ!」
ナイスミドルが辰馬で、この輪郭亭秋芳に無精ひげを生やしたほうが秀兵ね。
相変わらず名前が惜しい。
「おい! 秀兵! 事情説明してどっちが悪かったか判断してもらおう!」
「それでいいだろう! ここは若い2人に決めてもらうぞ! 辰馬!」
京子は小さな声で俺へ、
「これ、どういう落語だろうね?」
「さぁ、分かんないなぁ」
と言ったところで、秀兵のほうが喋り出した。
「俺様たちは金儲けをするために、酒屋の番頭に話をつけて、酒に酒樽、湯飲み、運ぶための棒、酒を注ぐ柄杓、ついでに釣銭用の99円まで揃えてもらったんだ。これは勿論全部前借りな!」
京子はハッとしてから、
「これ花見酒だ」
と言った。
やっぱりこれも落語らしい。
秀兵は続ける。
「そうしたら辰馬が酒の匂いに我慢できなくなって、釣銭用の90円で辰馬が『まず俺が買っていいか?』と言ってきて、お代さえあればと俺が答えたら買ってきやがったんだ」
そこで辰馬のほうがカットインしてくる。
「いやそれ秀兵が先だろ!」
「いいや辰馬が先だった!」
「いやいや秀兵が先だ!」
「違う違う辰馬が先だ!」
と言い合いを始めたので、俺が、
「どっちが先よりも話を先に進めて下さい」
と言うと、秀兵と辰馬は顔を見合わせてから笑って、秀兵が、
「兄ちゃん巧いこと言うねぇ、じゃあ話を続けるか」
と言った。やっぱり落語の世界の人たちはこういう言葉遊びが大好きだ。
「そうやって交互に釣銭を移動させていたら酒が無くなっちまって、結局俺様と辰馬で残ったモノは99円だけ。それを辰馬は『無駄が無くていいや』なんて言ってよぉ」
「いやいや秀兵だってそれでいいって感じで笑い合ったじゃねぇか」
京子は小声で、
「花見酒はそこで話が終わるんだ」
と言ったが、秀兵は当然続けて、
「で、酔いが覚めたらヤバイということに気付いて、どうすればいいんだって話だよ。やっぱり悪いほうが弁償するべきなんだよ」
「じゃあ秀兵だ! 秀兵のほうが絶対悪い!」
「いいや! 辰馬のほうが悪いね!」
俺は溜息をついてから、こう言うことにした。
「そんな責任の押し付け合いよりも実際にお金を稼いだほうがいいんじゃないんですか」
「「じゃあどうやって!」」
秀兵と辰馬の声はまたユニゾンした。仲良いな、このおっさんたち。
まあいいや。
輪郭亭秋芳みたいな人と落語のような物語が絡んでいるということは何かするべきだということは明瞭だ。
俺はあまり良くない案かもしれないが、提示してみることにした。
「この酒樽に甘酒を入れてかき混ぜて、酒として売りましょう。ただしべろんべろんに酔った相手限定です。嘘だとバレてしまうので」
秀兵は嬉しそうに、
「それはいいぞ! 酒樽にもまだ酒の匂いがついているしな!」
辰馬さんは小首を傾げながら、
「でも甘酒なんてどこにあるんだ?」
と言ったので、京子が、
「私たち! 甘酒持ってる!」
と今気付いたらしく大きな声でそう言い、俺は、
「はい、俺たちの甘酒をあげますので、それでなんとかトントンにはして下さい」
秀兵と辰馬は俺と京子に頭を下げて、
「ありがとうございます! そうさせて頂きます!」
と言って、甘酒を受け取り、早速偽のお酒を造って、売り始めた。
べろんべろんに酔っている人を探すため、走り回っている。
京子は俺に、
「でもこんな不正みたいなことして大丈夫?」
「まあ落語のような世界だから大丈夫なんじゃないか?」
「そっか、それならいいんだけどもね」
「それに……何だかこの落語のような物語が繋がっているような気がするんだ」
「繋がっているって?」
「初天神が巧くいったことにより、ねずみ旅館へ行くことができて、そこの木彫りのねずみ事件を解決して甘酒をもらって。こうやって落語を解決していけば元に戻る糸口が見つかるんじゃないかな」
と俺が思っていることを言うと、京子は感心するように頷いて、
「なるほど、そうかもしれないね。まっ、私は結構この世界好きだから戻らなくてもいいんだけどね、由宇もいるし」
「いややっぱり家族が気になるだろ」
「私は割と由宇が居れば大丈夫だけどね」
そう言って笑った京子。
少し頬が赤くなっていて、いつもより可愛く見えて、何だかドギマギしてしまった。
まあそんなことより、
「とにかく俺は戻りたいよ、また膝のリハビリが始まったとしても、もしかしたら、科学の進歩とかでまたサッカーできるようになるかもしれないから」
「確かにこの世界じゃ科学の進歩は望めないもんねぇ」
俺たちはゆっくり花見を楽しんでいると、秀兵と辰馬が嬉しそうに駆け寄ってきて、秀兵が、
「なんとかトントンになった! 君たちのおかげだ! ありがとう!」
辰馬も笑いながら、
「いやー! 本当に良かった良かった! まっ! ちょっとだけ儲かったしな!」
「おい! それは言うなよ!」
「「ワーハッハッハ!」」
またユニゾンしている、本当に仲が良いな、この2人。
笑い終えたところで秀兵が、
「じゃあ俺たちはこの辺でっ、道具を返しに行かないといけないんでな」
「じゃあな!」
と言い始めたので、俺はビックリしてしまった。
何故ならお礼の品が無いから。
ここでお礼の品をもらって、次の落語にいくんだと思っていたのに、何も無いなんて。
俺はすぐに声を出した。
「何か! 変な話とか! ありませんか!」
辰馬は何も無かったよなみたいな顔をしたのだが、秀兵がこう言った。
「そう言えば変な恰好をしたヤツがいたよな、頭に桜の木を刺しているようなヤツが」
それに対して辰馬が、
「そんなん見間違いだろ、頭に桜の木を刺しているヤツなんていないだろ」
と言ったところで俺と京子が同時に叫んだ。
「「あたま山だ!」」
あっ、俺も京子とユニゾンして仲良しだ、なんて一瞬思ったけど、そんなこと思っている暇は無い。
早くあたま山の人物に会わなければ!
「その人、どの辺にいましたか!」
俺の鬼気迫る声に怯えながらも秀兵は、
「えっとぉ、確か向こうの屋敷近くだったよな? 辰馬」
「いやだから俺は見てねぇからさぁ」
「とにかく向こうの屋敷の傍で丸太に座っていたぞ、うん」
俺と京子は走って大きな屋敷のほうへ向かった。
あたま山の主人公を放っておいておくことはできない、何故なら。
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