(完結)お荷物聖女と言われ追放されましたが、真のお荷物は追放した王太子達だったようです

しまうま弁当

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私を認めてくれる人

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全てを聞き終わったクラインは私にこう言ってくれました。

「なんだって?リヒテル王国の連中は君をお荷物聖女のレッテルを張って王国を追放したというのか?」

私はクラインに言いました。

「そうなんです。」

クラインが私に言ってくれました。

「なんて愚かな連中なんだ。救いようのない愚か者だな。王国一のいや大陸一の愚か者共だ。君がいなければ王国がいや大陸が回らなくなるというのに。」

私はクラインに言いました。

「ちょっと大げさでは??」

クラインが私に言いました。

「そんな事はないよ、アニアは今や大陸にとって必要不可欠な人間なんだ。目の前の事しか見る事ができないとはリヒテル王国の国王はとんでもない愚か者だし、君と婚約破棄をしたバイルは人を見る目が全くないと言わざるをえない。アニアみたいな真面目で魅力的な女性が目に入らないなんてどうかしているよ!!君が魅力的ですばらしい女性だとなぜ分からないんだ。」

クラインがそう言ってくれて私は元気が出てきました。

「嘘でもそうやって励ましてもらえると嬉しいです。」

でもクラインはこう言ってくれました。

「嘘じゃくて、すべてありのままの事実なんだよ。全く腹立たしい限りだね。アニアはこんなにも謙虚で優しいのにこんなひどい仕打ちをするなんて。」

クラインは私の為に怒ってくれました。

クラインが私に言いました。

「とにかくこの事で君は全く悪くない!!もちろんこれから起こる事も全てリヒテル王国の国王達の責任だ。君の事だからきっとその事も気にしているんだろう?」

私はクラインに言いました。

「はい私がいなくなったせいで起こってしまったようなものですから。」

クラインが私に言いました。

「アニア、それは違う。今回の事もこれから起こる事も君のせいでは決してない。悪いのはアニアの仕事ぶりを理解しようとすらしなかったバイル王太子達の責任だ。全てはあいつらの自業自得なんだよ。アニアは今まで本当によくやっていたと思う、だからもう気にしなくていいんだ。」

私はクラインに言いました。

「はい、ありがとうございます。」

打ち明けて本当に良かった。クラインだけは私の味方でい続けてくれました。

するとクラインがこう私に尋ねました。

「それでアニア??君はこれからどうしたいんだい?一応聞くけどリヒテル王国の王宮に戻る事を望んでいるのかい?」

私は首を横に振ってクラインに言いました。

「いえもうあそこには戻りたくありません。あそこには私の居場所がありませんから。強引に戻ったところできっと同じ事を繰り返すだけだと思うのです。だったらいっそ新しい新天地で過ごしたいと思うのです。」

するとクラインはこう私に提案してくれました。

「なら俺と一緒にベスタール帝国に来てくれないか?」



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