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信じていた人達の裏切り04
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私は二人に正直に言いました。
この世界では女神イリエス様からの恩恵を授かる事ができる人の事を聖女と呼ばれて崇拝されていました。
この女神イリエス様からの恩恵で一番ポピュラーなのが人の傷を癒す事ができる治癒の力でした。
聖女ならばこの治癒の力を持っているのは当たり前でした。
私がバイル様とお父様に言いました。
「確かに治癒の力は持っておりません。そして私がみなさんからお荷物聖女と呼ばれている事は存じ上げています。」
お父様がため息をつきながら私に言いました。
「はあー、情報通りやはりお前はお荷物聖女だったようだな。この出来損ないめ。」
バイル様が私に言いました。
「アニア!!お前は治癒の力を持っていないにも関わらず聖女としてふんずりかえっていたわけだ。とんでもないお荷物聖女じゃないか。」
お父様が私を睨みながら言いました。
「アニア!!お前はどこまで俺の顔に泥を塗るつもりなのだ!!バイル君に嫌われた挙句に、聖女としても何の役にも立っていないなどとパルシス伯爵家の恥以外の何物でもない!!どこまでも愚かな娘だ!!アニア!!お前みたいな娘がいるというだけで我が伯爵家の恥だ。」
私は慌ててバイル様とお父様に言いました。
「お待ちください、バイル様??お父様??これにはちゃんと理由があるのです。」
ですがお父様は私にこう言いました。
「そんなもの聞きたくもない。この役立たずめが!!治癒の力も持っておらんくせによくも聖女の地位につかせてくれなどと言ったものだ!!」
バイル様は私を笑いながら言いました。
「やはりアニアお前との婚約破棄して間違いなかったな。お前がお荷物聖女だと分かった以上、俺はお前みたいな年増女と婚約なんて絶対にしない。俺はかわいらしいリゼラと婚約するんだ。」
するとリゼラがバイル様とお父様に言いました。
「お父様?バイル様??お姉様のお話を聞いてさしあげてはどうですか?」
バイル様はリゼラの方を振り向くとこう言いました。
「優しいなリゼラは、本当にいい子だ。こんな役立たずでお荷物な女とはえらい違いだ。でもねリゼラこんな女に気遣いは無用なんだよ。とんでもない役立たずなんだから。」
お父様がリゼラに言いました。
「うむ、リゼラのような優秀な子が我が娘で本当に良かった。こんな出来損ないのアニアだけだったら目も当てられなかったわ。」
お父様がバイル様に言いました。
「バイル君、本当にすまなかった。こんな救いようのない無能な娘と婚約させてしまってなんと詫びればいいか。」
バイル様がお父様に言いました。
「パルシス伯爵様?もう気にしておりません。俺はリゼラと真実の愛を見つける事ができましたから。」
お父様がバイル様に言いました。
「うむ、そう言ってくれると助かる。」
バイル様がリゼラに言いました。
「なあリゼラ??これから二人で楽しく過ごしていこう。」
リゼラが頷いて答えます。
「はい、バイル様。」
バイル様が私に言いました。
「アニア、お前は聖女の地位にはふさわしくない。なにせ治癒の奇跡を起こせないんだからな。まさにお荷物聖女と呼ぶにふさわしい。お前は今この場で聖女の地位からはく奪だ。このリヒテル王国からも追放する。分かったな!!」
お父様が私に言いました。
「アニア!!お前をパルシス伯爵家から追放する!!バイル様に嫌われたうえに、聖女のお役目もろくに果たせん愚かな娘を当家に置いておく事などできん。お前のような親不孝者の顔なんぞ見たくもないわ。明日までに家を出ていけ!!分かったな!!」
この世界では女神イリエス様からの恩恵を授かる事ができる人の事を聖女と呼ばれて崇拝されていました。
この女神イリエス様からの恩恵で一番ポピュラーなのが人の傷を癒す事ができる治癒の力でした。
聖女ならばこの治癒の力を持っているのは当たり前でした。
私がバイル様とお父様に言いました。
「確かに治癒の力は持っておりません。そして私がみなさんからお荷物聖女と呼ばれている事は存じ上げています。」
お父様がため息をつきながら私に言いました。
「はあー、情報通りやはりお前はお荷物聖女だったようだな。この出来損ないめ。」
バイル様が私に言いました。
「アニア!!お前は治癒の力を持っていないにも関わらず聖女としてふんずりかえっていたわけだ。とんでもないお荷物聖女じゃないか。」
お父様が私を睨みながら言いました。
「アニア!!お前はどこまで俺の顔に泥を塗るつもりなのだ!!バイル君に嫌われた挙句に、聖女としても何の役にも立っていないなどとパルシス伯爵家の恥以外の何物でもない!!どこまでも愚かな娘だ!!アニア!!お前みたいな娘がいるというだけで我が伯爵家の恥だ。」
私は慌ててバイル様とお父様に言いました。
「お待ちください、バイル様??お父様??これにはちゃんと理由があるのです。」
ですがお父様は私にこう言いました。
「そんなもの聞きたくもない。この役立たずめが!!治癒の力も持っておらんくせによくも聖女の地位につかせてくれなどと言ったものだ!!」
バイル様は私を笑いながら言いました。
「やはりアニアお前との婚約破棄して間違いなかったな。お前がお荷物聖女だと分かった以上、俺はお前みたいな年増女と婚約なんて絶対にしない。俺はかわいらしいリゼラと婚約するんだ。」
するとリゼラがバイル様とお父様に言いました。
「お父様?バイル様??お姉様のお話を聞いてさしあげてはどうですか?」
バイル様はリゼラの方を振り向くとこう言いました。
「優しいなリゼラは、本当にいい子だ。こんな役立たずでお荷物な女とはえらい違いだ。でもねリゼラこんな女に気遣いは無用なんだよ。とんでもない役立たずなんだから。」
お父様がリゼラに言いました。
「うむ、リゼラのような優秀な子が我が娘で本当に良かった。こんな出来損ないのアニアだけだったら目も当てられなかったわ。」
お父様がバイル様に言いました。
「バイル君、本当にすまなかった。こんな救いようのない無能な娘と婚約させてしまってなんと詫びればいいか。」
バイル様がお父様に言いました。
「パルシス伯爵様?もう気にしておりません。俺はリゼラと真実の愛を見つける事ができましたから。」
お父様がバイル様に言いました。
「うむ、そう言ってくれると助かる。」
バイル様がリゼラに言いました。
「なあリゼラ??これから二人で楽しく過ごしていこう。」
リゼラが頷いて答えます。
「はい、バイル様。」
バイル様が私に言いました。
「アニア、お前は聖女の地位にはふさわしくない。なにせ治癒の奇跡を起こせないんだからな。まさにお荷物聖女と呼ぶにふさわしい。お前は今この場で聖女の地位からはく奪だ。このリヒテル王国からも追放する。分かったな!!」
お父様が私に言いました。
「アニア!!お前をパルシス伯爵家から追放する!!バイル様に嫌われたうえに、聖女のお役目もろくに果たせん愚かな娘を当家に置いておく事などできん。お前のような親不孝者の顔なんぞ見たくもないわ。明日までに家を出ていけ!!分かったな!!」
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