(完結)お荷物聖女と言われ追放されましたが、真のお荷物は追放した王太子達だったようです

しまうま弁当

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信じていた人達の裏切り03

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私は突然婚約破棄を突き付けられてさらに困惑しました。

バイル様が私に言いました。

「そもそもアニア!!お前が聖女だから仕方なく婚約していただけだ。そうでなけりゃお前みたいな年増(としま)なお荷物女と婚約なんざするわけないだろうが。年増女のお前なんざ顔を見るだけで嫌だったさ。何度テメエの顔にツバを吐きかけてやろうと思った事か。」

そんな??私の顔を見るだけで嫌だった?聖女だから仕方なく婚約していただけ??私は初めてバイル様からひどい言葉を投げつけられました。

バイル様が私に言いました。

「俺の心はアニアお前と話すたびに大きなストレスが溜まっていったんだ。お前はただ聖女だというだけで他には何の取り柄もない年増(としま)なお荷物女(にもつおんな)だ。」

私はバイル様に尋ねました。

「つまりバイル様は私が聖女だから渋々婚約したと??そういう事ですか?」

バイル様は怒りに満ちた表情で私に言いました。

「そうだ!!聖女というのは奇跡を起こせる存在だから大事に扱わなければならないんだよ。全く!!はあー!!せめてお前がもう少し若ければ救いがあったんだが、23の年増女だからただただ絶望しかなかった。」

バイル様は私にひどい言葉を浴びせ続けました。

私はわずかな希望を持ってお父様に助けを求めました。

「お父様?お父様もバイル様に何か言ってください。」

ですがお父様はこう私に言いました。

「アニア。本当に不出来な娘だよお前は。俺はなバイル君の婚約破棄に賛成しているんだ。アニアお前の味方などせんぞ。自分が婚約破棄されればパルシス伯爵家とリヒテル王家の関係が損なわれて俺が慌ててバイル君との仲を取り持つとでも思ったか?残念だがそんな事はない。なにせバイル君の新しい婚約者は我が息女であるリゼラなのだからな。引き続きリヒテル王家との深いつながりは保たれるんだよ。」

やはりお父様までバイル様の肩を持っていました。

お父様は遠慮なしで私に言いました。

「そんな事よりも一つ確認しておかなければならない事がある。アニアお前が聖女としても満足に役目を果たしていないという噂を聞いてな。俺はその話を聞いて耳を疑ったぞ。話によればアニア、お前が治癒の力を持っていないお荷物聖女だとな。」

「えっ??」

バイル様も私に問い詰めてきます。

「アニアお前は治癒の力を全く持っていないお荷物(にもつ)な聖女なんだろう??どうなんだ??」

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