キャッシュバック拒否でクビ!世界樹を育てて英雄に!世界を救ってしまった俺に美少女の大聖女と大賢者が押しかけてきて嫁にしてくれと頼まれました。

しまうま弁当

文字の大きさ
上 下
7 / 7

07

しおりを挟む
ギルド長の視点

ギルド長はその日の夜雨が降りしきる中を進んでいた。

「くっそ!!こんな大事な時に雨とはついてない。」

「まあいい、明日になればあのヨロズが凶悪犯として捕まる事になる。」

「はっはっはっ、あいつの苦しむ姿が見えないのは残念だな。」

「どこにいくんだ??フレイド??」

「えっ???」

俺は声がした方を振り向くとそこにはヨロズの奴が立っていた。

そしてたくさんの騎士達が姿をあらわしてこのフレイド様を取り囲んだのだった。

ヨロズの視点

俺達が突然姿を現してギルド長のフレイドは明らかに動揺していた。

ギルド長が俺の隣に立っている人達に驚いて言った。

「グランド国王様、ランベール総大司教様、なぜここにいらっしゃるのです?」

「婿殿に呼ばれてきたのだ。フレイドお主が犯罪行為に加担しておると聞いてな!!!」

グランド国王がギルド長に尋ねた。

「そちのその後ろに浮かせて運んでいる物はなんだ??」

ギルド長の後ろには布にくるまれた物が浮遊魔法で浮かせて運ばれていたのだった。

すぐに騎士達達が魔法を解除してその布の中身を確認した。

それは殺された騎士団長ルーカスを含めた騎士達の亡骸だった。

「ルーカス様のご遺体です。」

グランド国王が騎士団長の亡骸を見て涙を流した。

「ルーカス、他のみなもすまなかった。」

グランド国王が大声で言った。

「ギルド長フレイド、これはどういう事だ??」

「これはその??」

ギルド長は返答に困った様子だった。

ランベール総大司教がフレイドに言った。

「これはお主がルーカス殿を殺した。そういう事でいいのだな?」


「それは誤解でございます。殺したのはヨロズでございます。」

ギルド長は慌てて弁明を始めた。

「私はヨロズがルーカス様を殺したのを目撃しており、それをご報告するためにこうして遺体を持ってきているのでございます。」

グランド国王が当然の疑問をギルド長に尋ねた。

「ならばなぜルーカス達の遺体を運ぶ必要がある??ヨロズ様が殺したというのであるならばそのまま騎士達に報告すればいいであろうが。」

「そ、それは??このヨロズが証拠隠滅をはかると思い、決死の思いでこいつの家からルーカス殿の遺体を掘り出し運び出したのです!!」

「それならばなぜヨロズ様の家の方角に向かっていた。そちの意見が正しいのなら向かう方向は逆ではないか??」

「それはこいつが追ってくると思い、遠回りをしながら移動していたからでございます。」


どうやらミリアーナの話通り俺に騎士団長さんを殺した罪をなするつけるつもりらしい。

ギルド長は何が何でも俺に罪をきせたいらしいな。

どこまで腐ってるんだ。こいつは。

グラント国王がギルド長に尋ねた。

「ふむ??ではそちはヨロズ様の庭で遺体を見つけて、それを証拠としてここまで持ってきていた!!そう言うのだな!!」

「その通りです。」

グラント国王が再度ギルド長に確認する。

「それに相違ないな??」

ギルド長が自信満々に言った。

「相違ございません!!!このギルド長たるフレイドがヨロズの庭で遺体を見つけてそれをご報告すべくここまで運んだいたのでございます!!!ですので早くこのヨロズを厳罰を与えてください!!」

あんたならそう言い逃れるだろうと思ったよ。

俺はみんなに大きな声で言った・

「みなさん??聞きましたね!!!ギルド長は俺の家から団長さん達の遺体をここまで運んできたと言いました。」

グラント国王が俺に言った。

「間違いなく言いましたな。」

俺は生活魔法のライトを唱えた。

「ライト!!!」

ライトは生活魔法だが俺の使う魔法のライトは天気すらも操る事ができた。

俺の唱えたライトによって激しく振っていた雨はやみ、真夜中だというのに暗闇が一斉に晴れてまるで昼間のような明るさに包まれたのだった。

俺はギルド長に大声で言った。

「さあギルド長フレイドお前の目で直接見てみるんだな!!!あんたはあれをどうやって超えてきたんだ??」

「なんだと??」

ギルド長は俺が言った通りにすぐに目を丸くした。

「なんだ??あの断崖絶壁は!!!」

ギルド長が見た先には果てしなく断崖絶壁が広がっていたのだった。

「この辺りには平野しかなかったはずだぞ!!!」

俺がギルド長に言った。

「今日の正午から国王様と総大司教様に立ち会ってもらってこの先の地形を変えておいたんだよ。平野の地形から断崖絶壁の地形にな!!」しかもあの断崖絶壁は魔法が無力化されるザクレス鉱石を多く含む地形だ。魔法のほぼ全てが無効化される。」

俺がギルド長にトドメの一言を言った。

「あの魔法の使えない断崖絶壁をどうやって10人の遺体と共に超えてきたっていうんだ??教えてくれよギルド長フレイドさんよ!!」

ギルド長が信じられない様子で言った。

「そ、そんな!!」

ギルド長のフレイドが心底悔しがっていた。

「この私がヨロズのような愚か者なんかに負けたというのか。ありえない!!」

俺がギルド長に言った。

「ギルド長フレイド、あんたの負けだ!!」

グランド国王がギルド長に言った。

「その通り。ギルド長フレイドお前はヨロズ様よりも心も汚く能力もない。人の道を踏み外した外道でしかないのだ!!!貴様の方がヨロズ様よりもよっぽど愚か者であろうが!!!」

だがギルド長は現実を受け入れられずにいた。

「こんなの、ありえない!!絶対にありえない!!!」

俺がギルド長に言った。

「あんたは自分が思っているほど優秀な人間じゃないんだよ!!!」

ギルド長が大きく絶叫した。

「うああああ!!!」

ギルド長はそういうとうなだれて地面に座り込んでしまった。

グランド国王が厳しい口調でギルド長に言った。

「ギルド長フレイド!!騎士団長ルーカスを殺した罪、ほか余罪多数によって捕縛する。死罪は免れぬものと覚悟しておけ!!」

グランド国王が騎士達に命じた。

「では連れていけ!!」

ギルド長は捕縛されて騎士達に連行されていった。

ギルド長が連行された後でグランド国王が俺に話しかけてきた。

「婿殿、なかなか豪快な作戦でしたな。」

「グラント国王様、ご協力ありがとうございました。地形はこの後すぐに戻しますので。」

「いやいや婿殿、私の方こそルカースの無念を晴らして頂き感謝致します。」

ランベール総大司教も俺も褒めてくれた。

「うむ、婿殿には驚かされてばかりでございます。まさに英雄と呼ぶにふさわしい方ですな。」

それから数カ月の月日が経った。

俺は新しくできた宮殿の中で朝食を取っていた。

「ヨロズ様、お口を開けて。あーん。」

セリーヌが口に運んでくれる朝食を僕は寝ぼけ眼でむさぼっていた。

「ヨロズ様、美味しいですか??」

「うん、おいしい。ありがとうセリーヌ。」

すると隣にいたミルティが俺に尋ねてきた。

「ヨロズ様、紅茶をお飲みになられますか??」

「うんお願いするよ。ミルティ。」

するとミルティはカップを手に持つとそれを口いっぱいに含んだ。

そしてそのままミルティは俺に顔を近づけてきた。

そしてミルティの唇と俺の唇が重なりあった。

ミルティの口から暖かい温かい紅茶が流れ込んできた。

ミルティが顔を赤くしながら俺に言った。

「紅茶美味しいですか?」

俺も少し恥ずかしげに答えた。

「うんありがとう。ミルティ」

「それは良かったです。」

「今日はいよいよレクルード市の発足式ですね。」

「うん、作りあげてきたレクルードの町が今日から本格的に始動するからね。」

「大役だな。俺に務まるのかな?」

セリーヌが優しく言ってくれた。

「大丈夫です。ヨロズ様ならきっとうまくできますよ。」

ミルティも俺を励ましてくれた。

「だって私の旦那様ですもの。ヨロズ様ならうまくいくに決まっていますよ。」

するとミリアーナがやってきて俺に教えてくれた。

「ヨロズ様、そろそろお時間ですよ。」

クリスもやってきて俺に言ってくれた。

「多くの方々がヨロズ様が来るのをお待ちかねです。」

ライラが顔を赤くして俺に言ってきた。

「ヨロズ様、明日一緒に付き合ってください??ヨロズ様とデートがしたいです。」

クリスがライラに言った。

「だめよ、明日は私がヨロズ様と一緒に過ごす予定だからライラは次の機会にして。」

「ええ、そんな??」

「さあそれじゃあみんな行こうか!!」

俺はそう言うと宮殿の外へ出ていった。

END
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

婚約破棄をされ、処刑された悪役令嬢が召喚獣として帰ってきた

朋 美緒(とも みお)
ファンタジー
中央から黒い煙が渦を巻くように上がるとその中からそれは美しい女性が現れた ざわざわと周囲にざわめきが上がる ストレートの黒髪に赤い目、耳の上には羊の角のようなまがった黒い角が生えていた、グラマラスな躯体は、それは色気が凄まじかった、背に大きな槍を担いでいた 「あー思い出した、悪役令嬢にそっくりなんだ」 *************** 誤字修正しました

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います

しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。

収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?

木塚麻弥
ファンタジー
収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。 追放される理由はよく分からなかった。 彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。 結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。 しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。 たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。 ケイトは彼らを失いたくなかった。 勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。 しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。 「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」 これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。

追放されたギルドの書記ですが、落ちこぼれスキル《転写》が覚醒して何でも《コピー》出来るようになったので、魔法を極めることにしました

遥 かずら
ファンタジー
冒険者ギルドに所属しているエンジは剣と魔法の才能が無く、文字を書くことだけが取り柄であった。落ちこぼれスキル【転写】を使いギルド帳の筆記作業で生計を立てていた。そんなある日、立ち寄った勇者パーティーの貴重な古代書を間違って書き写してしまい、盗人扱いされ、勇者によってギルドから追放されてしまう。 追放されたエンジは、【転写】スキルが、物やスキル、ステータスや魔法に至るまで何でも【コピー】できるほどに極められていることに気が付く。 やがて彼は【コピー】マスターと呼ばれ、世界最強の冒険者となっていくのであった。

斯くて少女は、新たな一歩を踏み出す

takosuke3
ファンタジー
〝出来損ない〟の烙印を押されたアレクシアの日々は、不遇の一言だった。挙句、彼女を虐げる者によって濡れ衣を着せられ、死刑宣告を受ける。 絶望の中で与えられた法具の転移術式によって難を逃れるも、アレクシアが飛ばされたのは敵国にして未知の只中だった。 未知の言葉、未知の文化、未知の文明、未知の価値観──それらを知っていく中で、アレクシアの閉ざされていた世界は、大きく広がっていく。 <2018年8月1日告知> 本日より、連載を開始します。 今作は、可能な限り短い間隔での更新に挑戦します。だいぶ粗が目立つと思いますので、気づいた点がございましたらご指摘をお願いします。 <2018年8月29日告知> 本日の更新で本編は完結いたします。以降は主な登場人物の紹介と補足を掲載していきます。 <2018年9月6日告知> 本日の更新をもちまして、当作品は完結といたします。短い間でしたが、お付き合いくださりありがとうございました。 なお、第11回ファンタジー小説大賞に応募しておりますので、よろしければ温かいご一票を・・・・・

迷宮に捨てられた俺、魔導ガチャを駆使して世界最強の大賢者へと至る〜

サイダーボウイ
ファンタジー
アスター王国ハワード伯爵家の次男ルイス・ハワードは、10歳の【魔力固定の儀】において魔法適性ゼロを言い渡され、実家を追放されてしまう。 父親の命令により、生還率が恐ろしく低い迷宮へと廃棄されたルイスは、そこで魔獣に襲われて絶体絶命のピンチに陥る。 そんなルイスの危機を救ってくれたのが、400年の時を生きる魔女エメラルドであった。 彼女が操るのは、ルイスがこれまでに目にしたことのない未発見の魔法。 その煌めく魔法の数々を目撃したルイスは、深い感動を覚える。 「今の自分が悔しいなら、生まれ変わるしかないよ」 そう告げるエメラルドのもとで、ルイスは努力によって人生を劇的に変化させていくことになる。 これは、未発見魔法の列挙に挑んだ少年が、仲間たちとの出会いを通じて成長し、やがて世界の命運を動かす最強の大賢者へと至る物語である。

竜騎士の俺は勇者達によって無能者とされて王国から追放されました、俺にこんな事をしてきた勇者達はしっかりお返しをしてやります

しまうま弁当
ファンタジー
ホルキス王家に仕えていた竜騎士のジャンはある日大勇者クレシーと大賢者ラズバーによって追放を言い渡されたのだった。 納得できないジャンは必死に勇者クレシーに訴えたが、ジャンの意見は聞き入れられずにそのまま国外追放となってしまう。 ジャンは必ずクレシーとラズバーにこのお返しをすると誓ったのだった。 そしてジャンは国外にでるために国境の町カリーナに向かったのだが、国境の町カリーナが攻撃されてジャンも巻き込まれてしまったのだった。 竜騎士ジャンの無双活劇が今始まります。

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる 

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ 25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。  目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。 ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。 しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。 ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。 そんな主人公のゆったり成長期!!

処理中です...