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一方その頃 ギルド長の視点
ギルド長のフレイドは冒険者ギルドの建物の中でふんずりかえっていた。
「まったくヨロズはとんでもないゴミカスだったな。いなくなって本当にせいせいしたわ。」
黒髪でロングヘアーの女性がギルド長に話しかけてきた。
この黒髪の女性はミリアーナと言ってヨロズの後輩であった。
「ギルド長??クエストを依頼した村人がやってきました。お通ししてもよろしいでしょうか。」
「ああ通せ。そうだこのギルド長たるフレイドが接客の手本を見せてやろう!!感謝するんだぞ!!」
ミリーアナは少し困惑するのだった。
「えっ??」
「手本を見せてやると言っているんだ!!感謝致しますと言うべきだろうが。」
「感謝致しますギルド長。」
「そうだ、それでいい。本当にヨロズはこんな事もできないカスだったのだ。」
そう言うとギルド長が窓口へとやってきた。
「すいません。クエストで依頼してたマリテスの首飾りは見つかりましたかのう??」
ギルド長がミリアーナに尋ねた。
「見つかったのか??」
ミリアーナがギルド長に言った。
「はい見つかっています。ギルド長??こちらがそのアイテムです。依頼料はすでに頂いております。クエストも問題なく達成されており追加料金などは必要ございません。」
「うむ、よしもうお前は仕事に戻っていろ!!」
「はい。」
ミリアーナは窓口の後ろに下がっていった。
「それにしてもなかなか見事な首飾りだな??」
「ええ当家に先祖代々伝わるものでして。見つかって本当に良かったです。」
ギルド長がマテウスの首飾りをしばらく凝視していた。
そしてこう言ったのだ。
「よし決めた。この首飾りはこのギルド長たるフレイド様が頂いておくぞ。」
「はっ??」
「うん、なかなか良い首飾りだ、早速俺様の部屋に飾るとしよう。」
「ちょっと待ってください。」
「なんだ??」
「私は依頼料を払ってこの首飾りの回収をお願いしてるですが。」
「そうか??でっ??」
「あなたがそれを取ってしまったら私は何を持って帰ればいいんです??」
「うーんそうだな。」
ギルド長はそういうと応接室のゴミ箱をあさり始めた。
そしてその中から丸められた紙クズを一つ手に取るとそれを応接室の机の上に置いた。
「このゴミ箱の中に捨ててあった紙クズをやろう!!これを持って帰れ!!」
「あのう、冗談はそれぐらいにしてもらえませんか?」
「私がいつ冗談を言った??」
「さっきから冗談しか言っていないでしょう!!」
「ずっと真面目な話しかしておらんぞ??」
「あれで真面目な話をしてるつもりなら、あんたどうかしとるぞ???」
「なんだと??くそジジイ!!このギルド長様をからかうのもいい加減にしろ!!!氷漬けにされたくなかったらとっとと出ていけ!!!」
「ヒエー!!」
そう言うと依頼者は慌てて外に走って行った。
「全くとんでもない依頼者だったな!!!ああいう変人の相手をする私の身にもなれというのだ!!全く!!」
「ギルド長、おつかれでございましょう。業務を変わります。」
「どうだ??私の接客スキルは??」
「ある意味すごかったです。」
「そうだろう、そうだろう!!!」
ヨロズの視点
ヨロズはセリーヌとミルティとの結婚を決めてから数日が経過していた。
ヨロズはブリンヒル大聖堂へと出向いていた。
この日はセリーヌの父親であるランベール総大司教とミルティの父親であるグラント国王と会う予定となっていた。
グランド国王が治めるレイスター王国とランベール総大司教がトップを務めるリゼル大教国はどちらも大国であった。
この世界の大半はこの2か国によって領有されていた。
冒険者ギルドがあるミルスターや俺が住んでいるマテウス森林はレイスター王国内にあった。
俺は大聖堂の中にある貴賓室に通されるとすでに二人が俺を待っていた。
すぐに二人に挨拶をした。
「グランド国王様、ランベール総大司教様、お世話になっております。」
「良く参られた婿殿、セリーヌは元気にしておるか??」
「はいとても仲良く暮らさせてもらっています。」
「婿殿、ミルティは元気かな?」
「はいとても仲良く暮らしております。」
「婿殿、それではすまないがさっそく本題に移らせもらう。」
「遷都の準備を早急に進めたいと思っておりますが、婿殿はいかがお考えですかな。」
「それについてなのですが、早急な遷都はみなさんの反発を買うだけではありませんか?」
「はい実はその通りでして。聖地ロスタリアを管轄する司教や住んでいる住民達からすでに大きな反対が上がっておりまして。」
「こういう事は急がない方がいいと考えます。」
「婿殿は遷都は必要ないとお考えですか?」
「はい早急な遷都はいらぬ混乱を招くだけだと思います。」
「それには私も同意です。」
「ただ現実問題として聖地ロスタリアでは世界樹リゼラ様が消失してしまったことにより魔物の数が激増しております。これに関しては早急に対応せねばなりますまい。すでに魔物の増加によってロスタリアから離れる者が出始めております。」
「それならば冒険者のみなさんにお願いしてはどうでしょうか?」
「良い手とは思いますが、魔物は聖地ロスタリアだけにいるのではございません。聖地ロスタリアに冒険者を集めれば他の町の冒険者達が手薄になってしまうのでは??」
「ええ、ですので引退した冒険者の方々に頼もうと考えております。」
「ほう。」
「魔王ベルゴードが倒されたてからすでに5年が経ちます。世界が平和になり冒険者を引退した方々がかなりいらっしゃいます。彼らならばこの危機にも手を貸してもらえるかと。」
「なるほど、それは確かによい考えですな。」
「では当面遷都は見送るという事で宜しいでしょうか?」
「ええ異議ございません。」
「ただリゼルがいるマテウス周辺に新しいに町が必要になるとは考えています。」
「最もなご意見ですな。」
「リゼルがいる場所から少し離れた場所に開けた土地が広がっている場所があります。近くには川も流れており新しく町を作るにはうってつけの場所かと。そこに新しい町を建設してはどうでしょうか?」
「すでに立地も調査済みとは、さすがは婿殿でございますな。」
「まったくですな。これほど聡明な者は王家の中にもおりますまい。」
「婿殿、新しき町造りをお任せするために市長の仕事を婿殿にお願いしたいのですが宜しいでしょうか??」
「ええ喜んでお受けいたします。」
「婿殿に市長を引き受けて頂けるなら、何も心配する必要はございませんな。」
「そうですな、婿殿ならば素晴らしい町を作って頂けるに決まっておりますからな。」
「婿殿、大変有意義な時間でございました。」
「婿殿は聡明で素晴らしい方でございました。私としても鼻が高くございます。」
「ありがとうございます。」
ギルド長のフレイドは冒険者ギルドの建物の中でふんずりかえっていた。
「まったくヨロズはとんでもないゴミカスだったな。いなくなって本当にせいせいしたわ。」
黒髪でロングヘアーの女性がギルド長に話しかけてきた。
この黒髪の女性はミリアーナと言ってヨロズの後輩であった。
「ギルド長??クエストを依頼した村人がやってきました。お通ししてもよろしいでしょうか。」
「ああ通せ。そうだこのギルド長たるフレイドが接客の手本を見せてやろう!!感謝するんだぞ!!」
ミリーアナは少し困惑するのだった。
「えっ??」
「手本を見せてやると言っているんだ!!感謝致しますと言うべきだろうが。」
「感謝致しますギルド長。」
「そうだ、それでいい。本当にヨロズはこんな事もできないカスだったのだ。」
そう言うとギルド長が窓口へとやってきた。
「すいません。クエストで依頼してたマリテスの首飾りは見つかりましたかのう??」
ギルド長がミリアーナに尋ねた。
「見つかったのか??」
ミリアーナがギルド長に言った。
「はい見つかっています。ギルド長??こちらがそのアイテムです。依頼料はすでに頂いております。クエストも問題なく達成されており追加料金などは必要ございません。」
「うむ、よしもうお前は仕事に戻っていろ!!」
「はい。」
ミリアーナは窓口の後ろに下がっていった。
「それにしてもなかなか見事な首飾りだな??」
「ええ当家に先祖代々伝わるものでして。見つかって本当に良かったです。」
ギルド長がマテウスの首飾りをしばらく凝視していた。
そしてこう言ったのだ。
「よし決めた。この首飾りはこのギルド長たるフレイド様が頂いておくぞ。」
「はっ??」
「うん、なかなか良い首飾りだ、早速俺様の部屋に飾るとしよう。」
「ちょっと待ってください。」
「なんだ??」
「私は依頼料を払ってこの首飾りの回収をお願いしてるですが。」
「そうか??でっ??」
「あなたがそれを取ってしまったら私は何を持って帰ればいいんです??」
「うーんそうだな。」
ギルド長はそういうと応接室のゴミ箱をあさり始めた。
そしてその中から丸められた紙クズを一つ手に取るとそれを応接室の机の上に置いた。
「このゴミ箱の中に捨ててあった紙クズをやろう!!これを持って帰れ!!」
「あのう、冗談はそれぐらいにしてもらえませんか?」
「私がいつ冗談を言った??」
「さっきから冗談しか言っていないでしょう!!」
「ずっと真面目な話しかしておらんぞ??」
「あれで真面目な話をしてるつもりなら、あんたどうかしとるぞ???」
「なんだと??くそジジイ!!このギルド長様をからかうのもいい加減にしろ!!!氷漬けにされたくなかったらとっとと出ていけ!!!」
「ヒエー!!」
そう言うと依頼者は慌てて外に走って行った。
「全くとんでもない依頼者だったな!!!ああいう変人の相手をする私の身にもなれというのだ!!全く!!」
「ギルド長、おつかれでございましょう。業務を変わります。」
「どうだ??私の接客スキルは??」
「ある意味すごかったです。」
「そうだろう、そうだろう!!!」
ヨロズの視点
ヨロズはセリーヌとミルティとの結婚を決めてから数日が経過していた。
ヨロズはブリンヒル大聖堂へと出向いていた。
この日はセリーヌの父親であるランベール総大司教とミルティの父親であるグラント国王と会う予定となっていた。
グランド国王が治めるレイスター王国とランベール総大司教がトップを務めるリゼル大教国はどちらも大国であった。
この世界の大半はこの2か国によって領有されていた。
冒険者ギルドがあるミルスターや俺が住んでいるマテウス森林はレイスター王国内にあった。
俺は大聖堂の中にある貴賓室に通されるとすでに二人が俺を待っていた。
すぐに二人に挨拶をした。
「グランド国王様、ランベール総大司教様、お世話になっております。」
「良く参られた婿殿、セリーヌは元気にしておるか??」
「はいとても仲良く暮らさせてもらっています。」
「婿殿、ミルティは元気かな?」
「はいとても仲良く暮らしております。」
「婿殿、それではすまないがさっそく本題に移らせもらう。」
「遷都の準備を早急に進めたいと思っておりますが、婿殿はいかがお考えですかな。」
「それについてなのですが、早急な遷都はみなさんの反発を買うだけではありませんか?」
「はい実はその通りでして。聖地ロスタリアを管轄する司教や住んでいる住民達からすでに大きな反対が上がっておりまして。」
「こういう事は急がない方がいいと考えます。」
「婿殿は遷都は必要ないとお考えですか?」
「はい早急な遷都はいらぬ混乱を招くだけだと思います。」
「それには私も同意です。」
「ただ現実問題として聖地ロスタリアでは世界樹リゼラ様が消失してしまったことにより魔物の数が激増しております。これに関しては早急に対応せねばなりますまい。すでに魔物の増加によってロスタリアから離れる者が出始めております。」
「それならば冒険者のみなさんにお願いしてはどうでしょうか?」
「良い手とは思いますが、魔物は聖地ロスタリアだけにいるのではございません。聖地ロスタリアに冒険者を集めれば他の町の冒険者達が手薄になってしまうのでは??」
「ええ、ですので引退した冒険者の方々に頼もうと考えております。」
「ほう。」
「魔王ベルゴードが倒されたてからすでに5年が経ちます。世界が平和になり冒険者を引退した方々がかなりいらっしゃいます。彼らならばこの危機にも手を貸してもらえるかと。」
「なるほど、それは確かによい考えですな。」
「では当面遷都は見送るという事で宜しいでしょうか?」
「ええ異議ございません。」
「ただリゼルがいるマテウス周辺に新しいに町が必要になるとは考えています。」
「最もなご意見ですな。」
「リゼルがいる場所から少し離れた場所に開けた土地が広がっている場所があります。近くには川も流れており新しく町を作るにはうってつけの場所かと。そこに新しい町を建設してはどうでしょうか?」
「すでに立地も調査済みとは、さすがは婿殿でございますな。」
「まったくですな。これほど聡明な者は王家の中にもおりますまい。」
「婿殿、新しき町造りをお任せするために市長の仕事を婿殿にお願いしたいのですが宜しいでしょうか??」
「ええ喜んでお受けいたします。」
「婿殿に市長を引き受けて頂けるなら、何も心配する必要はございませんな。」
「そうですな、婿殿ならば素晴らしい町を作って頂けるに決まっておりますからな。」
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「婿殿は聡明で素晴らしい方でございました。私としても鼻が高くございます。」
「ありがとうございます。」
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