キャッシュバック拒否でクビ!世界樹を育てて英雄に!世界を救ってしまった俺に美少女の大聖女と大賢者が押しかけてきて嫁にしてくれと頼まれました。

しまうま弁当

文字の大きさ
上 下
1 / 7

01

しおりを挟む
それは何の前触れをなく突き付けられた。

「ヨロズ!!お前は今日限りでクビだ。」

俺の名前はヨロズ今年で18になる。

俺は冒険者ギルド協会で働いており、今日もミルスターの冒険者ギルドの仕事を一生懸命に頑張っていた。

そこに突然ギルド長がやってきて俺にこう言ったのだった。

俺は訳が分からずにギルド長に聞き返した。

「ちょっと待ってください。クビってどういう事ですか??」

このギルド長の名前はフレイドといい、他の町の冒険者ギルドから赴任してきたばかりの上司であった。

ふんずりかえったギルド長が大声で俺に言った。

「どういう事だと??お前がクビになるのはいたって当然だ。理由は二つもある。」

「まず一つめだ。ヨロズ!!今月のお前の給料はどうした??」

「えっ??いや貯金してありますけど。それが何か??」

「だからだ??」

「はあっ??」

「給料をこのギルド長たるフレイド様にキャッシュバックしなかった。それがお前がクビになる一つ目の理由だ!!!」

「ええっ??なんですかそれ??なんで俺の給料をギルド長に渡さなきゃならないんですか?」

「みんな私に給料の半分以上をキャッシュバックしてくれている。お前はそれをしなかった。我が身かわいさに給料を全て独占した。」

「別に人のお金を使い込んだわけじゃないでしょ!!!自分の給料どう使おうが自分の勝手でしょう。」

「それが自分勝手だと言うのだ。お前の給料はお前の物ではないのだ。」

「つまりギルド長におとなしく搾取(さくしゅ)されろと??そういう事ですか??」

「これは搾取(さくしゅ)ではない!!!キャッシュバックだ!!払ったお金が戻って来れば嬉しいだろう!!表現は正しくしろ!!」

「キャッシュバックされるのはあんただけだろうが!!俺にとっては搾取(さくしゅ)に代わりないだろうが!!ギルド長にはちゃんと着任祝いを渡したじゃないですか??」

「そうだお前が渡したその着任祝いが二つ目の理由だ。」

「えっ??渡した着任祝いが二つ目の理由なんですか??」

「ポーションの詰め合わせセットですよ。贈り物としては一般的だと思うんですけど??」

「あんな安物なんぞ贈り物のうちに入らんわ!!!ポーションなんてしけたもんじゃなくてエリクサーの詰め合わせぐらい渡さんか!!」

「エリクサー詰め合わせなんて給料4カ月分ですよ。渡せる訳ないでしょう??」

「お前以外はちゃんと渡しているぞ!!!こんなしけた安物を寄こすのはお前ぐらいだ。これがお前がクビになる二つ目の理由だ。分かったか??」

「ちょっと待ってください!!それでクビってどういう事ですか??どっちも仕事と全然関係ないじゃないですか!!依頼をヘマしたからとか勤務態度が悪いとかそういう理由じゃないんですか??」

「どこぞの馬の骨が出した依頼なんざどうでもいいわ!!!お前の勤務態度もどうでもいい!!いいかこのギルドで一番重要な事は私に尽くす事だ!!!その他の事などの二の次でいいんだ!!!仕事というのはこのギルド長たるフレイド様に尽くす事だ!!分かったか!!!」

「全くこんな安物を送るなど正気を疑うぞ。こんなもの、こうだ!!!」

ギルド長はそういうと俺がプレゼントとして渡したポーションの詰め合わせを地面に投げつけて叩き割ったのだった。

そして足で粉々になるまで何度も踏みつけられた。

ギルド長は構わずに大声で怒鳴り散らす。

「ふむ、お前のような無能にはがっかりしたぞ!!理由が分かったら、とっとと失せろ!!!」

「いいか!!お前は仕事一つろくにこなせないゴミカスなんだよ。仕事をなめてるんじゃねえぞ!!!ふざけんな!!」

最後にギルド長にそういわれてギルドを追い出されました。

俺は唖然としつつもギルド長への怒りをすぐに沸かせずにはいられなかった。

「何なんだよ!!!あの野郎!!!ふざけやがって!!」

だがすぐにこの先の不安感にさいなまれて落ち込んでしまうのだった。

「ギルドをクビになってしまった。はあー、明日からどうしよう??」

「ふうとりあえず家に帰るか。」

とりあえず俺は家に帰る事にした。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います

しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。

迷宮に捨てられた俺、魔導ガチャを駆使して世界最強の大賢者へと至る〜

サイダーボウイ
ファンタジー
アスター王国ハワード伯爵家の次男ルイス・ハワードは、10歳の【魔力固定の儀】において魔法適性ゼロを言い渡され、実家を追放されてしまう。 父親の命令により、生還率が恐ろしく低い迷宮へと廃棄されたルイスは、そこで魔獣に襲われて絶体絶命のピンチに陥る。 そんなルイスの危機を救ってくれたのが、400年の時を生きる魔女エメラルドであった。 彼女が操るのは、ルイスがこれまでに目にしたことのない未発見の魔法。 その煌めく魔法の数々を目撃したルイスは、深い感動を覚える。 「今の自分が悔しいなら、生まれ変わるしかないよ」 そう告げるエメラルドのもとで、ルイスは努力によって人生を劇的に変化させていくことになる。 これは、未発見魔法の列挙に挑んだ少年が、仲間たちとの出会いを通じて成長し、やがて世界の命運を動かす最強の大賢者へと至る物語である。

収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?

木塚麻弥
ファンタジー
収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。 追放される理由はよく分からなかった。 彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。 結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。 しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。 たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。 ケイトは彼らを失いたくなかった。 勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。 しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。 「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」 これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。

竜騎士の俺は勇者達によって無能者とされて王国から追放されました、俺にこんな事をしてきた勇者達はしっかりお返しをしてやります

しまうま弁当
ファンタジー
ホルキス王家に仕えていた竜騎士のジャンはある日大勇者クレシーと大賢者ラズバーによって追放を言い渡されたのだった。 納得できないジャンは必死に勇者クレシーに訴えたが、ジャンの意見は聞き入れられずにそのまま国外追放となってしまう。 ジャンは必ずクレシーとラズバーにこのお返しをすると誓ったのだった。 そしてジャンは国外にでるために国境の町カリーナに向かったのだが、国境の町カリーナが攻撃されてジャンも巻き込まれてしまったのだった。 竜騎士ジャンの無双活劇が今始まります。

【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。

ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。 剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。 しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。 休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう… そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。 ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。 その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。 それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく…… ※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。 ホットランキング最高位2位でした。 カクヨムにも別シナリオで掲載。

伯爵令嬢の秘密の知識

シマセイ
ファンタジー
16歳の女子高生 佐藤美咲は、神のミスで交通事故に巻き込まれて死んでしまう。異世界のルナリス伯爵家にミアとして転生し、前世の記憶と知識チートを授かる。魔法と魔道具を秘密裏に研究しつつ、科学と魔法を融合させた夢を追い、小さな一歩を踏み出す。

斯くて少女は、新たな一歩を踏み出す

takosuke3
ファンタジー
〝出来損ない〟の烙印を押されたアレクシアの日々は、不遇の一言だった。挙句、彼女を虐げる者によって濡れ衣を着せられ、死刑宣告を受ける。 絶望の中で与えられた法具の転移術式によって難を逃れるも、アレクシアが飛ばされたのは敵国にして未知の只中だった。 未知の言葉、未知の文化、未知の文明、未知の価値観──それらを知っていく中で、アレクシアの閉ざされていた世界は、大きく広がっていく。 <2018年8月1日告知> 本日より、連載を開始します。 今作は、可能な限り短い間隔での更新に挑戦します。だいぶ粗が目立つと思いますので、気づいた点がございましたらご指摘をお願いします。 <2018年8月29日告知> 本日の更新で本編は完結いたします。以降は主な登場人物の紹介と補足を掲載していきます。 <2018年9月6日告知> 本日の更新をもちまして、当作品は完結といたします。短い間でしたが、お付き合いくださりありがとうございました。 なお、第11回ファンタジー小説大賞に応募しておりますので、よろしければ温かいご一票を・・・・・

神速の成長チート! ~無能だと追い出されましたが、逆転レベルアップで最強異世界ライフ始めました~

雪華慧太
ファンタジー
高校生の裕樹はある日、意地の悪いクラスメートたちと異世界に勇者として召喚された。勇者に相応しい力を与えられたクラスメートとは違い、裕樹が持っていたのは自分のレベルを一つ下げるという使えないにも程があるスキル。皆に嘲笑われ、さらには国王の命令で命を狙われる。絶体絶命の状況の中、唯一のスキルを使った裕樹はなんとレベル1からレベル0に。絶望する裕樹だったが、実はそれがあり得ない程の神速成長チートの始まりだった! その力を使って裕樹は様々な職業を極め、異世界最強に上り詰めると共に、極めた生産職で快適な異世界ライフを目指していく。

処理中です...