竜騎士の俺は勇者達によって無能者とされて王国から追放されました、俺にこんな事をしてきた勇者達はしっかりお返しをしてやります

しまうま弁当

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4話 竜騎士

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カリーナの北口の手前の場所に盗賊達が集結していた。

俺達はすぐにカリーナの町の北口に向かったのだった。

カリーナの北口ではカリーナの住民達が怯えた顔で震えていた。

盗賊の長らしき男が大声で叫んでいた。

「カリーナの住民に告げる!このカリーナの町を大軍で攻撃する!そうされたくなければ財産の半分を我々に差し出せ!!!そうすれば攻撃はしないでおいてやる!!」

俺は盗賊達の前に出ていって言った。

「その必要はねえよ。」

すると盗賊の長らしき男が俺を睨みながら言った。

「あん、なんだテメエは?」

「お頭(かしら)!!こいつです。こいつに氷漬けにされました。」

「そうかテメエか!俺の部下達を氷漬けにしやがった小僧ってのは。よくもこの大盗賊のラケル様に喧嘩を売ってくれたな!!!」

「俺達はただ道を通ろうとしただけだ。」

「このラケル様の部下を盛大に痛めつけてくれただろうが。」

「それは公道でお前の部下共が無理矢理に通行料をせしめようとしたからだろうが。仕掛けてきたのもあいつらの方が先だ。」

「はん、俺達は盗賊なんだ。無理矢理に金を払わせるのが盗賊ってもんなんだよ。」

「そんな事知るかよ。ラケル、痛い目見る前にとっとと失せろ!!」

「小僧!!さっきから舐めた事ばっかり言ってるんじゃねえぞ!!このラケル様を怒らせない方が身のためだぞ。」

「どうせお前らじゃ俺には勝てねえんだからよ。」

俺はありのままの事実を言っただけなのだが、ラケルは激高したのだった。

「上等だ、小僧!!このラケル様の恐ろしさを教えてやる!!」

すると後ろから声が聞こえてきた。

「ラケル、ワシの部下に手を出す事など許さんぞ。」

ラケルはイライラしている様子だった。

「おい小娘!!お前もこの大盗賊ラケル様に偉そう口をきくじゃねえか。一体何様のつもりだ!!お前みたいな小娘はお呼びじゃないんだよ。」

「おい、団長に無礼な事を言うんじゃねえ!!」

「はん、無礼もなにも見たまんまを言っただけだろうが。うん、団長だと?」

「お頭(かしら)、こいつらもしかして竜騎士じゃありませんか。」

「ああ、そうか。そう言えば竜騎士共が国外追放を食らったって話を聞いてたな。小僧の団長という言葉から考えるにこいつらが追放された竜騎士共ってわけか。」

「お頭(かしら)、その言い方はまずいです。」

「ああそうだった、ちゃんと表現しないとな。竜にまたがるだけの無能共と言わないといけなかったな。」

「なんだと?」

「聞いたぜ、お前ら竜にまたがる事しかできない、無能共なんだろう。それで大勇者クレシー様や大賢者ラズバー様に追放されたんだってな。」

俺はラケルに怒鳴り返した。

「大勇者クレシー様だと?」

こいつ今、大勇者クレシー様と言いやがった。

「クレシー様は偉大な大勇者様だろうが。ラズバー様も偉大な賢者様だろうが。どちらも正しいだろうが。」

「ふざけんな!!あんな奴らのどこが偉大だって言うんだ。」

「ジャンの言う通りじゃ。あやつらが偉大であるわけなかろうが。おぬし、まさかクレシーの手下か?」

「だったらなんだっていうんだ。」

「クレシーの手下なら、見逃す訳にはいかんのう。」

「そうだ、お前らがクレシーの手下だって言うならボコボコにしてやらないと気が済まねえんだ!!」

ラケルが大笑いしながら答えた。

「ボコボコにだと、笑わせんな小僧!!お前ら竜にまたがるだけの無能に何ができる。この町を攻撃すると住人を脅迫して金品を奪おうと考えていたが、野郎共!!作戦変更だ!!この町をこいつらもろとも焼き払っちまえ!!クレシー様いわく竜にまたがるだけの無能共だ。簡単に消せるだろうよ!!」

団長が大きな声で言った。

「全力で戦うぞ!!カリーナを絶対に守るんじゃ!!!」

竜騎士団とラケル盗賊軍との戦いがすぐに始まった。

俺は最前線に立って盗賊達と戦っていた。

盗賊達は俺に狙いを定めて次々と斬りかかっていた。

俺はそれらを難なくかわすと、すぐに竜騎士だけが使えるドラゴンスキル「竜の息吹(いぶき)」を発動した。

素早さと攻撃力を30%上昇させる効果を持っているスキルだ。

俺は襲い掛かってくる盗賊達を軽やかになぎ倒していった。

俺のパンチを受けた盗賊達が後ろに吹き飛んでいった。

俺は瞬く間に5人の盗賊を倒した。

「ダークインビテイト!!!」

一方俺の後ろでは団長が暗黒魔法を詠唱していた。

大きな暗闇に後方にいた盗賊達は次々と引き込まれていった。強力な暗黒魔法によって後方に待機していた盗賊達が大ダメージを受けていた。

「ほらどうした、俺を倒さなくていいのか!!」

再び盗賊達がわらわらと襲いかかってきた。

だが盗賊達は俺に触れる事もできずに、俺は一人ずつ軽やかに倒していった。

俺はある事に気がついて団長に魔導通信を入れるのだった。

「団長、今よろしいですか?」

「ジャンかなんじゃ、今は戦闘中であろう。」

「団長、神託はまだ降りませんか?」

「あと少しじゃとは思うが、もう少し待ってくれ。」

「分かりました、それと団長、ミーシャ達はどこにいますか?」

「ミーシャ達か、カリーナの町の人々の避難誘導をしてくれておるぞ。たぶんもうすぐ完了して戻ってきてくれるはずじゃ。」

「団長、実は気になる事があるんです。」

「気になる事、なんじゃ?」

俺は団長に気になっている事を話したのだった。

そのうえで俺の考えた対応策も団長に伝えた。

「もしジャンの言う通りなら、とてもいい策だとは思うが、ジャンは大丈夫なのか?」

「大丈夫ですよ!!あんな盗賊共に遅れは取りません!!!団長、任せてください。」

「分かった、ジャン、では任せるぞ。」

団長は俺にそう言って通信を終わらせた。

俺は北口に立ち塞がっていた。

俺は引き続き盗賊達を次々となぎ倒していった。

それと同時に盗賊達に気づかれないようにある魔法を発動させていた。

盗賊達はワラワラと俺にかかってきたが、俺にやられる盗賊の数が増えていくだけであった。

するとラケルが後方で大声をあげた。

「情けねえぞテメエら!!それでもラケル盗賊団の一員か!!」

「すいません、お頭。」

「もういい!!お前らいったん全員を下がれ!!あれを使う。」

そしてラケルの指示通りに盗賊達が下がっていった。

俺の周りの盗賊達も後ろへと下がっていった。

俺がラケルに聞こえるように大声で言った。

「ラケル、もう逃げる気か?」

「はん!作戦があるんだよ。」

すると後ろに下がった盗賊達と入れ替わるようにオークの軍団が俺の前に現れたのだった。

さらにその後ろには大きなゴーレムも数十体が控えていた。

「オークだと、それにゴーレムもか。なるほど、魔物やゴーレムに戦わせてお前たちは高見の見物ってか。」

「そうだ!!兵器をうまく使うのが戦術ってもんだ。これで小僧、お前もおしまいだな!!」

「一緒だよ、ラケル。お前の倒される順番がほんの少し遅くなるだけだ!!」

「ほざけ!!オークにゴーレム共!!そのガキをひねり潰せ!!」

まずはオークの部隊が俺に襲いかかった。

俺は一人一人相手にしているのは面倒だと考えて俺は上級の火炎魔法を唱える事にした。

「全ての物を赤き炎の渦に飲み込め!!グランドボルケーノ!!」

大きな灼熱の炎の現れるとそれはすぐに大きな竜巻となり、オーク達を襲ったのだった。

俺のグランドボールケーノの魔法はオーク達には効果てきめんだったようで,オーク達は俺のグランドボルケーノを食らって全滅していた。

ラケル達が驚いていた。

「火炎魔法の一発でオークの部隊を全滅させただと!!」

「もうオーク達は俺が倒してしまったぞ!次はどうするんだ、ラケル?」

「はん、まだゴーレム達がいる!!ゴーレム共!!その小僧を踏みつぶせ!!」

後ろに控えていた巨大なゴーレム数十体が前に進んできた。

さてと、ゴーレムは魔法が効きにくい。どうしてやるかな??

そこで俺はドラゴンスキルの竜の鼓動(こどう)を発動した。

「竜の鼓動。」

赤い光が俺を包み込んでいった。

そして俺の攻撃力とスピードが最大限まで上がったのを体で感じた。

竜の鼓動は少しの間だけ攻撃力と素早さを最大限まで上げる事ができるドラゴンスキルだ。

俺はこのブースト状態で同じくドラゴンスキルである「竜昇拳(りゅうしょうけん)」を使ってゴーレムを一体ずつ殴り倒していく事にした。

「竜昇拳(りゅうしょうけん)!!」

俺は一番近くにいた巨大なゴーレムに竜昇拳(りゅうしょうけん)を食らわしてやった。

俺の一撃を受けたゴーレムは遥か後方に吹き飛ばされて粉々になったのだった。

俺は間髪いれずにゴーレムに竜昇拳を食らわせていった。

俺はどんどんゴーレム達を華麗に粉砕していった。

一方この様子を見ていたラケルが怒り狂っていた。

「くそうオークやゴーレムが全部あの小僧一人でやられただと!!これだけの戦力を投入したのになんであんな小僧一人倒せないんだ!!」

「ですがお頭、町の南側と東口には別働隊が向かっているはずです。俺達は陽動なんですからここに連中をくぎ付けにできれば俺たちの勝利なんでしょう?」

「バカ野郎、陽動部隊だからって情けない戦いをしていいって事にはならねえんだよ!!」

そう言うとラケルは黙り込んでしまった。

「お頭?」

「なんであの小僧の後ろにいる竜騎士達は動かない、俺達は小僧一人で手一杯になってるというのに。まさか!!」

するとラケルの元に盗賊が慌てて報告に来た。

「お頭!!大変です。南口と東口に向かっていた部隊より報告です。待ち伏せ攻撃を受け多数の死傷者が出て後退中との事です。」

ラケルは大いに悔しがったのだった。

「くそう!!連中こちらが陽動だときずいてやがったか!!」

「それじゃああの小僧の後ろにいる竜騎士達は?」

「幻影魔法のイリュージョンだ。幻影魔法を使って俺達が竜騎士達が移動した事を悟られないようにしてやがったんだ。くそ俺様の作戦が読まれるなんて!!」

実はラケル達は陽動作戦を行って入り、カリーナの町の北口に注意を引き付けている間に別働隊を町の西側と南側に向かわせていたのだった。

一方その頃、俺は団長と魔導通信を行っていた。

「よく耐えたくれたジャン!!こちらは待ち伏せ攻撃がうまくいった。」

「全然余裕でしたよ。」

「今頃ラケル達は混乱しておるじゃろうな。ジャンがラケルの策を看破してくれたおかげじゃ。」

「それほどでもないです。」

実は俺は団長にこう伝えていたのだった。

「ミーシャ達をこの北口に戻さない方がいいと思います。それと団長達もこのまま下がってもらえませんか。」

「どういう事じゃ?」

「ミーシャ達は町の南口に、団長達には町の東口に向かってもらいたいんです。さっきミーシャから聞いた話では2千人はいると言ってましたが、ここには千人ぐらいしか見当たりません。残りの連中はここ以外の場所にまだ潜んでいるはずです。恐らく北口である程度戦って俺達を北口にひきつけた後で、他の方面から攻め込む算段じゃないでしょうか?」

「なるほど、ここにいる連中は陽動という事か?」

「はい恐らくは。」

「確かにその可能性が高そうじゃな。分かった、ワシらはそちらの防備に回る。ミーシャ達にも南口に向かうように伝えておこう。」

「お願いします。」

「じゃがワシらが下がるという事は、ジャンが一人で北口に残る事になってしまうが、大丈夫か?」

「大丈夫です。あんな連中に遅れは取りませんよ。あいつらを騙す方法も考えてあります。」

「分かった、それじゃあ任せたぞ。」

俺は団長にラケルが陽動作戦を行っていると見抜いてさっきの通信でそれを伝えていたのだった。

「ジャンの読みが見事に当たったのう。さすがはジャンじゃ。」

「それほどでもないです。」

「そうだもう一ついい知らせがある。神託が下りた。降竜を許可するぞ!!」

「分かりました。」

俺は団長との魔導通信を終了させた。

俺がオークとゴーレムの部隊を全滅させてやったので、盗賊達が再び俺の前までやってきていた。

その盗賊達に俺は大きな声で言ってやった。

「かなり遅くなっちまったが、お前らに俺の大切な相棒を紹介してやるぜ。」

「なんだと?」

「いでよボルシード!!!」

すると空より赤い眩い光と共に深紅のドラゴンが俺の前に現れたのだった。

巨大な鱗と大きな翼を持った巨大な深紅のドラゴン。

深紅のドラゴンがその口を開けて大きく咆哮をあげた。

「グオーーーー!!!グオーーーー!!!」

真紅のドラゴンが大きな咆哮で盗賊達を威圧した。

俺の相棒であるボルシードが来てくれたのだった。

盗賊達は俺の相棒を見て慌てふためいたのだった。

「ド、ド、ドラゴンだと。」

「しかも狂暴といわれるボルシャックドラゴンだと!!」

「ひえー!!」

盗賊長のラケルも焦っていた。

「あの小僧!!ふざけやがって!!ボルシャックドラゴンを呼び寄せやがった!!」

盗賊の一人がラケルに慌てて報告にきた。

「お頭大変です。竜騎士が町のあちこちにドラゴンを呼び寄せたもよう。もう戦闘どころではありません。」

「くそ!!!あんなが町中にいるっていうのか!!!」

このドラゴンの召喚は盗賊軍の士気を砕くには十分な効果があった。

ラケルが恨み節で大声で言ったのだった。

「くそ!!このままじゃ俺達は全滅だぞ!!クレシーの野郎め!!なにが竜にまたがるだけの無能共だ。めちゃくちゃ強ええし有能じゃねえか!!」
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