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私はクリードが走っていった方角を見ました。
すると薄汚い格好をした男が柵を乗り越えて庭園の中に入ってきたのでした。
クリードが大きな声で怒鳴りつける!!!
「おい下民!!ここは貴族しか入れないんだ!!!薄汚いテメエが入れる場所じゃないんだよ!!!」
「申し訳ありません。ここ数日何も食べてなくて。王宮ならば食べ物を恵んで頂けると思いまして!!貴族様!!!何か食べ物を恵んでくださいませんか??」
「はあ??このクリード様がなんでテメエみたいな卑しい存在に施しをしてやらねばならんのだ!!」
その男は座り込んで頭を地面にこすり付けて言いました。
「どうか、お願いします!!!」
クリードが激高してしまった。
「貴様!!下民ふぜいがこのクリード様に命令するんじゃんねえ!!!」
そしてあろう事かクリードがその薄汚い若い男を殴り始めたのだった。
「貴様!!!下民が!!!下民が!!!」
クリードが何度も何度もその男の顔を殴りつけました。
私はたまらずクリードに言った。
「クリード!!!ただ食べ物を分けて欲しいと言ってるだけではないですか?」
クリードが私を睨みつける。
「あん???」
私は構わずに近くのテーブルに並べられていたパンを一つ手に取るとクリードの所まで移動してそのパンをその男性に渡しました。
「これをどうぞ。」
「ありがとうございます。」
その男がパンをがっついた。
するとクリードが笑いながら私に言った。
「ハン?テメエも下民だもんな??薄汚いテメエには下民の相手してるのがお似合いだぜ!!!」
クリードが大笑いをする。
「はっはっはっ!!」
すると衛兵達が駆けつけてきた。
「あそこだ!!急げ!!!」
衛兵達が慌ててこちらに走ってきたのだった。
クリードが大声で言った。
「衛兵共!!全く遅いぞ!!早くこのカス共を閉め出せ!!役立たず共が!!」
だが衛兵達はクリードを取り合さえたのだった。
取り押さえられたクリードが大声をあげた。
「おい衛兵共!!!なにやってやがる!!デリーク子爵のクリード様だぞ!!!こんな事をしてただで済むと思うなよ!!!」
すると薄汚い格好をした男が柵を乗り越えて庭園の中に入ってきたのでした。
クリードが大きな声で怒鳴りつける!!!
「おい下民!!ここは貴族しか入れないんだ!!!薄汚いテメエが入れる場所じゃないんだよ!!!」
「申し訳ありません。ここ数日何も食べてなくて。王宮ならば食べ物を恵んで頂けると思いまして!!貴族様!!!何か食べ物を恵んでくださいませんか??」
「はあ??このクリード様がなんでテメエみたいな卑しい存在に施しをしてやらねばならんのだ!!」
その男は座り込んで頭を地面にこすり付けて言いました。
「どうか、お願いします!!!」
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そしてあろう事かクリードがその薄汚い若い男を殴り始めたのだった。
「貴様!!!下民が!!!下民が!!!」
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「クリード!!!ただ食べ物を分けて欲しいと言ってるだけではないですか?」
クリードが私を睨みつける。
「あん???」
私は構わずに近くのテーブルに並べられていたパンを一つ手に取るとクリードの所まで移動してそのパンをその男性に渡しました。
「これをどうぞ。」
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クリードが大笑いをする。
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すると衛兵達が駆けつけてきた。
「あそこだ!!急げ!!!」
衛兵達が慌ててこちらに走ってきたのだった。
クリードが大声で言った。
「衛兵共!!全く遅いぞ!!早くこのカス共を閉め出せ!!役立たず共が!!」
だが衛兵達はクリードを取り合さえたのだった。
取り押さえられたクリードが大声をあげた。
「おい衛兵共!!!なにやってやがる!!デリーク子爵のクリード様だぞ!!!こんな事をしてただで済むと思うなよ!!!」
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