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1章 目を開けたらそこは異世界でした
禁断の森へ
しおりを挟むクロエが一人でデリール大森林に行った事が分かり、その場はどよめき立っていた。
僕はローラ達に話しかけた。
「僕がクロエを助けに行きます。」
ローラが泣き出しそうな顔で僕に言った。
「お願い勇者様、クロエを助けてあげて。」
ティアが続けて僕に言った。
「私からもお願い勇者様。」
ガウス村長は少し遠慮ぎみに僕に言った。
「勇者様のお手を煩わせる訳には。」
僕がガウス村長に言った。
「僕がクロエを助けにあげたいんです。お願いします。」
ガウス村長が頭を下げて僕に言った。
「そうですな、申し訳ありません勇者様、クロエを助けてやってください。」
ローラが僕に言った。
「クロエは多分教会のあたりにいると思う。あそこは日当たりが良くていい花が咲いてるって言ってた。」
僕がローラに尋ねた。
「教会っていうのは?」
ガウス村長が僕に言った。
「まだ森入れた頃には、森の中の教会まで行って収穫祭を行っていました。デリール大森林に入って山道を進むと、小高い丘があります。教会はそのお丘の頂上にあります。」
僕はガウス村長に答えた。
「分かりました、それじゃ行ってきます。必ずクロエを無事に連れ戻してきます。」
僕はメニュー画面を開いて装備品を確認すると、デリール大森林へと急いだ。
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