(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います

しまうま弁当

文字の大きさ
12 / 77

12話 辺境伯代行メリッサ

しおりを挟む
俺達が入っていった空洞の奥は居住空間になっていて、ベッドや家具などが並んでいる部屋の区画に出たのだった。

そしてその区画の一つの部屋の扉が開いており、その開いている扉をくぐるとその部屋の中にメリッサがいたのだった。

メリッサは16歳の女子でピンク色のセミロングの髪型をしており、とてもかわいらしい顔をしていた。

やや大きめな胸を持っていてスレンダーな体型であった。

メリッサはオーラリカ辺境伯家の令嬢であったが、メリッサの両親はすでに亡くなっておりこの歳で実質的にオーラリカ辺境伯代行を担っていたのである。

俺はメリッサに言った。

「メリッサ無事だったんだね、良かったよ。」

「クリードさんはガイボルスに味方していなんですね?」

「ああそこは誓うよ。俺はライオスにもガイボルスにも味方していない。」

「良かった、クリードさん怖かったです。」

メリッサはそう言うとが涙目で俺に抱きついてきたのだった。

「クリードさん、クリードさん。」

メリッサはよっぽど怖かったのか俺に抱きついてきてしばらく離れなかった。

俺はメリッサに優しく声をかけた。

「メリッサ、怖かったんだね。でももう大丈夫だから安心して。」

メリッサはそう言うとようやく安心したのか笑みを浮かべてくれた。

「はい、クリードさんの顔が見れてとても安心しました。私だけではどうにもできなくて、ただただ隠れている事しかできなかったので。」

「大丈夫だよメリッサ、俺が来たからね。もう安心して。」

「はいありがとうございます。クリードさん。」

だが後ろから怒りに震えるような声が聞こえてきた。

「メリッサ、安心できたならそろそろクリードから離れてくれないかしら?」

メリッサは顔を赤くしながら慌てて俺から離れたのだった。

「すいません。」

「クリードもさ、メリッサに抱きつかれて嬉しそうな顔しないでくれる!!」

ミリーはそう言うと俺にすごい怖い顔で迫ってきたのだった。

「ミリー何を怒ってるんだ?」

「別に何も怒ってないから、気にしないで。」

「ミリー、気に障ったのなら謝るよ。」

「いや別に謝ってほしいんじゃなくて、クリードには私だけを見てて欲しいの。」

「えっ?」

「ごめん、な、なんでもない。それよりもメリッサの話を聞きましょう。」

「そうだね。」

俺はメリッサに詳しい話を聞く事にした。

「メリッサ一体何があったんだ?」

「はい2か月ほど前の事になります。突然ガイボルス達が大勢の部下をつれてオーラリカ村にやってきました。そしてガイボルスは堂々と私をさらいに来たと言っていました。」

「ガイボルスの奴、人目もはばからずにそんな事をしたのか。」

「でもメリッサ、その状況からよく逃げ出せたね?」

「オーラリカ村のみんなが逃がしてくれたんです。それで私は何とかここに逃げ込む事ができました。それからずっとここに籠っています。ここには食料なんかも備蓄してありましたから。」

「メリッサ、ここは何なんだい?」

「ここは魔王軍に備えた避難用のシェルターなんです。避難した人達が一定期間暮らしていけるように家具なんかも揃っています。ここはラストダンジョンも近いですから。」

「それじゃあ魔法エレベーターの動力を抜いたのは?」

「それは私です、ガイボルス達が下層に降りてこられないように。」

「やっぱりそうだったんだね、それじゃあ最下層にいた岩石トーロルは?」

「この避難シェルターを守るように設定されている召喚術式です。シェルターが使われている場合に、侵入者が現れると岩石トロールが召喚されるようになっているんです。」

「だいたいクリードの予想通りだったね。」

「ああ。」

「とにかくメリッサがガイボルスに捕まってなくて本当によかったよ。」

「クリードさん、よく私がここにいるって分かりましたね?」

「メリッサ、クリードはすごいんだよ。メリッサがここにいるってすぐに予想しちゃったし、伝説のスキルも覚えちゃってるんだから。」

「伝説のスキルってなんですか?」

「全(ぜん)スキルっていう、聖典に出てくる伝説のスキルなんだよ。クリードが聖典に予言されてる英雄なんだから!!」

「えー、すごいですクリードさん。クリードさんは伝説のスキルを覚えたんですか?それに予言されてた英雄なんですね!!」

「まあそう言ってくれるのは嬉しいし全(ぜん)スキルを覚えてはいるけど、ここに来たのは当たりをつけて来ただけだし大した事はないよ。」

ミリーとメリッサの俺への称賛はさらにヒートアップしていった。

「そんな事ないよ、クリードは高い洞察力で切り抜けてきたんだよ。リアーの羽が無かったのにすごいやり方でリアーの羽を復活させちゃうし、ラストダンジョンからガイボルスの部下達に気づかれずにうまく脱出できたのも全部クリードのおかげなんだよ。」

「そうなんですか、クリードさんすごすぎです。」

「ウォールメイラが壁に化けてたのも一発で見破ったうえに、一撃でウォールメイラを倒しちゃったんだから。」

「うああああ、クリードさん本当に素敵です!!」

ミリーやメリッサが俺への絶賛が続いた。

「ありがとう。」

「ミリーやメリッサが褒めてくれるのは正直悪い気は全然しないけど、今は話を戻さないか。」

「そうだね、ごめんクリード。」

「メリッサはライオスが今どこで何をしているかを知っているかい?」

「すいません、ガイボルス達がやってきた事以外はさっぱり分からないです。あれからずーっとここに隠れていましたから。」

「そうか分かった。だったらメリッサ、俺の知っている限りの事を話すよ。」

俺はメリッサにライオス達の計画を教えたのだった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

お荷物認定を受けてSSS級PTを追放されました。でも実は俺がいたからSSS級になれていたようです。

幌須 慶治
ファンタジー
S級冒険者PT『疾風の英雄』 電光石火の攻撃で凶悪なモンスターを次々討伐して瞬く間に最上級ランクまで上がった冒険者の夢を体現するPTである。 龍狩りの一閃ゲラートを筆頭に極炎のバーバラ、岩盤砕きガイル、地竜射抜くローラの4人の圧倒的な火力を以って凶悪モンスターを次々と打ち倒していく姿は冒険者どころか庶民の憧れを一身に集めていた。 そんな中で俺、ロイドはただの盾持ち兼荷物運びとして見られている。 盾持ちなのだからと他の4人が動く前に現地で相手の注意を引き、模擬戦の時は2対1での攻撃を受ける。 当然地味な役割なのだから居ても居なくても気にも留められずに居ないものとして扱われる。 今日もそうして地竜を討伐して、俺は1人後処理をしてからギルドに戻る。 ようやく帰り着いた頃には日も沈み酒場で祝杯を挙げる仲間たちに報酬を私に近づいた時にそれは起こる。 ニヤついた目をしたゲラートが言い放つ 「ロイド、お前役にたたなすぎるからクビな!」 全員の目と口が弧を描いたのが見えた。 一応毎日更新目指して、15話位で終わる予定です。 作品紹介に出てる人物、主人公以外重要じゃないのはご愛嬌() 15話で終わる気がしないので終わるまで延長します、脱線多くてごめんなさい 2020/7/26

竜騎士の俺は勇者達によって無能者とされて王国から追放されました、俺にこんな事をしてきた勇者達はしっかりお返しをしてやります

しまうま弁当
ファンタジー
ホルキス王家に仕えていた竜騎士のジャンはある日大勇者クレシーと大賢者ラズバーによって追放を言い渡されたのだった。 納得できないジャンは必死に勇者クレシーに訴えたが、ジャンの意見は聞き入れられずにそのまま国外追放となってしまう。 ジャンは必ずクレシーとラズバーにこのお返しをすると誓ったのだった。 そしてジャンは国外にでるために国境の町カリーナに向かったのだが、国境の町カリーナが攻撃されてジャンも巻き込まれてしまったのだった。 竜騎士ジャンの無双活劇が今始まります。

俺を凡の生産職だからと追放したS級パーティ、魔王が滅んで需要激減したけど大丈夫そ?〜誰でもダンジョン時代にクラフトスキルがバカ売れしてます~

風見 源一郎
ファンタジー
勇者が魔王を倒したことにより、強力な魔物が消滅。ダンジョン踏破の難易度が下がり、強力な武具さえあれば、誰でも魔石集めをしながら最奥のアイテムを取りに行けるようになった。かつてのS級パーティたちも護衛としての需要はあるもの、単価が高すぎて雇ってもらえず、値下げ合戦をせざるを得ない。そんな中、特殊能力や強い魔力を帯びた武具を作り出せる主人公のクラフトスキルは、誰からも求められるようになった。その後勇者がどうなったのかって? さぁ…

S級スキル『剣聖』を授かった俺はスキルを奪われてから人生が一変しました

白崎なまず
ファンタジー
この世界の人間の多くは生まれてきたときにスキルを持っている。スキルの力は強大で、強力なスキルを持つ者が貧弱なスキルしか持たない者を支配する。 そんな世界に生まれた主人公アレスは大昔の英雄が所持していたとされるSランク『剣聖』を持っていたことが明らかになり一気に成り上がっていく。 王族になり、裕福な暮らしをし、将来は王女との結婚も約束され盤石な人生を歩むアレス。 しかし物事がうまくいっている時こそ人生の落とし穴には気付けないものだ。 突如現れた謎の老人に剣聖のスキルを奪われてしまったアレス。 スキルのおかげで手に入れた立場は当然スキルがなければ維持することが出来ない。 王族から下民へと落ちたアレスはこの世に絶望し、生きる気力を失いかけてしまう。 そんなアレスに手を差し伸べたのはとある教会のシスターだった。 Sランクスキルを失い、この世はスキルが全てじゃないと知ったアレス。 スキルがない自分でも前向きに生きていこうと冒険者の道へ進むことになったアレスだったのだが―― なんと、そんなアレスの元に剣聖のスキルが舞い戻ってきたのだ。 スキルを奪われたと王族から追放されたアレスが剣聖のスキルが戻ったことを隠しながら冒険者になるために学園に通う。 スキルの優劣がものを言う世界でのアレスと仲間たちの学園ファンタジー物語。 この作品は小説家になろうに投稿されている作品の重複投稿になります

世界最強の賢者、勇者パーティーを追放される~いまさら帰ってこいと言われてももう遅い俺は拾ってくれた最強のお姫様と幸せに過ごす~

aoi
ファンタジー
「なぁ、マギそろそろこのパーティーを抜けてくれないか?」 勇者パーティーに勤めて数年、いきなりパーティーを戦闘ができずに女に守られてばかりだからと追放された賢者マギ。王都で新しい仕事を探すにも勇者パーティーが邪魔をして見つからない。そんな時、とある国のお姫様がマギに声をかけてきて......? お姫様の為に全力を尽くす賢者マギが無双する!?

【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜

あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」 貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。 しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった! 失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する! 辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。 これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!

復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜

サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」 孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。 淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。 だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。 1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。 スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。 それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。 それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。 増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。 一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。 冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。 これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。

【鑑定不能】と捨てられた俺、実は《概念創造》スキルで万物創成!辺境で最強領主に成り上がる。

夏見ナイ
ファンタジー
伯爵家の三男リアムは【鑑定不能】スキル故に「無能」と追放され、辺境に捨てられた。だが、彼が覚醒させたのは神すら解析不能なユニークスキル《概念創造》! 認識した「概念」を現実に創造できる規格外の力で、リアムは快適な拠点、豊かな食料、忠実なゴーレムを生み出す。傷ついたエルフの少女ルナを救い、彼女と共に未開の地を開拓。やがて獣人ミリア、元貴族令嬢セレスなど訳ありの仲間が集い、小さな村は驚異的に発展していく。一方、リアムを捨てた王国や実家は衰退し、彼の力を奪おうと画策するが…? 無能と蔑まれた少年が最強スキルで理想郷を築き、自分を陥れた者たちに鉄槌を下す、爽快成り上がりファンタジー!

処理中です...