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相変わらず私の事はお構いなしに話が進んでいきました。

ライオルド王子様が二人に尋ねました。

「それでアンティとしては何を掛けるんだ?誰が挑戦するのかも教えてくれ?」

するとアウラがライオルド王子様に言いました。

「挑戦者は私とヒューベル様の二人よ。そしてアンティとして掛けるのは、ヒューベル様と私の懲役30年と国外追放処分よ」

慌てた様子のヒューベル様がアウラに言いました。

「おいアウラ!!!懲役30年??国外追放処分!!冗談じゃねえぞ!!なんで俺がそんなもん掛けなきゃならないんだ!!!」

アウラがヒューベル様に言います。

「ヒューベル様!!大丈夫ですよ!!考えてもみてください!!あのゴミ女が賛同を得られると思いますか??」

「無理だな!!あんなゴミ女が賛同を得られる訳がない」

「それじゃあ私達はどうですか?」

「このヒューベル様は貴族としても人間としてもすばらしい存在だ。みんな俺に賛同するに決まっている」

「私も素晴らしい人間です。女子としても貴族令嬢としても人としても大変優れています。賛同を得られないわけがありません」

「なるほど、あの女を懲役30年と国外追放にできてさらにリンデルス伯爵領も丸々ゲットできておいしい訳だな」

「そうです。この勝負私達の勝ちが確定しているようなものなんです。しかも貴族評会は王命以上の効力がありますから、後からケチのつけようがないんです」

「よし分かった」

「ライオルド!!さっきアウラが言った条件で構わない。そのまま進めろ!!」

「では挑戦者の要求とアンティは受け付けた」

「ミリアこの要求を受け入れるかい??」

えっ??私どうすればいいの??

困惑する私にアウラとヒューベル様が怒鳴りつけました。

「おいゴミ女!!!泣いてないでさっさと俺達の決闘を受けやがれ!!!」

「そうよ!!!泣いてる暇があるならはやく受けるって言いなさい!!!」

どうすればいいの??受けたら懲役になってしまかもしれないし。

私は返答に困ってしまいました。

するとライオルド王子様が私のもとにやってきました。

するとライオルド王子様が小さな声で私に言いました。

「ミリア??安心して、大丈夫だから。この勝負是非そのまま受けてほしい。恐らく君にとって悪い結果にはならない。あいつらは絶対に勝てない」

えっ??それはどういう??

ライオルド王子様はすぐに私から離れていきました。

ヒューベル様がライオルド王子様に尋ねました。

「おい??ライオルド??何を話してたんだ??」

ライオルド王子様がヒューベル様に言いました。

「なに?勝負を受けるように言ってきただけだ」

アウラがライオルド王子様に言いました。

「あら?ライオルド王子??気が利くじゃない」

どうしよう??この勝負を受けるべきなんでしょうか?うーん。落ち着いて冷静に考えてみれば私がこれを断ればいいだけの話なのではないでしょうか、断れば懲役も国外追放も無くなるんですから。

でもライオルド王子様は勝負を受けてほしいと言っていました。私にとっては悪い結果にはならないと。

ライオルド王子様は学院生活の時もいつもやさしく接してくださいました。

きっと私の事を心配して言ってくれたのだと思います。

私は大きな声で言いました。

「分かりました。この勝負受けます」
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