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するとそこに金髪のロングヘアーでスタイルの良い青い瞳の男子が現れました。
「二人とも何をしているんだ??」
ヒューベル様がその男子に言いました。
「おおライオルド!!いい所に来た!!」
ライオルド王子様がヒューベル様に言いました。
「いい所とは??」
アウラがライオルド王子様に言いました。
「ライオルド王子、実はこのゴミ女を地下牢に放り込んでその後に国外追放にしようと思うんですよ」
「ライオルドお前の権限でこのゴミ女をまず地下牢に放り込んでくれ」
「王子の私が持っている権限なんて所詮は小さなものだ。国外追放なんて俺の権限ではできない」
「なんだ、そうなのかよ、使えねえなー!!第一王子のくせに」
「悪いができないものはできない」
「ちっ??なんとかできないのライオルド王子??」
「まあ貴族評会(きぞくひょうかい)を開きでもすれば可能ではあるが」
「そうか貴族評会(きぞくひょうかい)よ!!貴族評会(きぞくひょうかい)でこの女に決闘を申し込めばいいのよ」
「貴族評会??なんだそりゃ??俺がこのゴミ女と決闘するなんて絶対に嫌だぞ。痛いのはゴメンだからな」
「実際に決闘をするわけじゃないんです。やるのは貴族達を集めての二つの案を比べて採決をするだけです」
「貴族評会というのは決闘制度の代わりとして創設された貴族家同士の問題を解決する制度だ。いつまでも野蛮な殺し合いをするなんて文化的ではないからな。挑戦者が欲しい物と掛ける物の両方を設定して相手に決闘を申し込む。そして決闘を受けた受諾者がそれを受諾して、判定者がアンティと要求が釣り合っていると判断した場合、貴族評会を開く事ができるわけだ。そしてその場にいる貴族達によって二つの案を吟味して採決が行われるわけだ。多くの賛同を得た方が勝者となる」
「要するに貴族達の賛同が得られればこのゴミ女に国王様の判断なしで懲役30年を課してさらに国外追放にもできる制度という事です」
「それはいいな。ではこれより貴族評会を行う」
「貴族評会を開くとなれば大事だ。貴族評会の決定は父上のお触れ以上の効力があり、一旦貴族評会の決定が下されれば父上ですらそれを取り消すのは不可能になるぞ」
「いいじゃないか、このゴミ女の懲役や国外追放が取り消せなくなるって事だろう」
私は泣き止んで茫然と話を聞いていましたがとんでもない方向に話が進んでいました。
このままだと私が地下牢に放り込まれた上に国外追放にされてしまいます。
でも私はどうすればいいか分からずにうろたえるだけでした。
そんな事はお構いなしにヒューベル様とアウラとライオルド王子の三人は話を進めていきました。
「そうだ、せっかくだからこいつの家の領地や財産も頂きましょうよ」
「それは名案だな。リンデルス伯爵領はいい土地がたくさんあるからな。おいライオルド??領地も要求できるのか??」
「ああ要求できるが相応のアンティも当然必要になるぞ。領地を要求する場合は領地をアンティに出す場合が多い」
「バイドル公爵領を掛けるなんてできないぞ。アンティに領地を掛けたなんて言ったら親父に何を言われるか??」
「ライオルド王子??決闘者というのは二人でも問題ないの??」
「実際に命を掛けた決闘をするわけではないからな。人数は何人でも構わない。要は要求する物と掛けるアンティが釣り合っているかどうかが重要なんだ」
「ヒューベル様!!やりましょう!!」
「アンティはどうするんだ?公爵領の領地なんてかけられないぞ!!」
「大丈夫です。私に考えがあります。領地を掛けずに済むはずです」
「そうか!!よし」
「ライオルド!!!貴族評会の開催を要求する」
「承った!!ではまず要求から聞こう」
「このゴミ女ことミリア・リンデルスの懲役30年と国外追放処分とリンデルス伯爵領の領地を含めた全財産をこのゴミ女に要求するわ」
懲役30年??国外追放処分??なんでですか??私悪い事なんて何もしてないのになんで牢屋に放り込まれないといけないんですか?なんでこんなひどい事ばかりするんですか?
私はただ涙を流して泣きました。とにかく悲しくて悲しくて泣いていました。
「二人とも何をしているんだ??」
ヒューベル様がその男子に言いました。
「おおライオルド!!いい所に来た!!」
ライオルド王子様がヒューベル様に言いました。
「いい所とは??」
アウラがライオルド王子様に言いました。
「ライオルド王子、実はこのゴミ女を地下牢に放り込んでその後に国外追放にしようと思うんですよ」
「ライオルドお前の権限でこのゴミ女をまず地下牢に放り込んでくれ」
「王子の私が持っている権限なんて所詮は小さなものだ。国外追放なんて俺の権限ではできない」
「なんだ、そうなのかよ、使えねえなー!!第一王子のくせに」
「悪いができないものはできない」
「ちっ??なんとかできないのライオルド王子??」
「まあ貴族評会(きぞくひょうかい)を開きでもすれば可能ではあるが」
「そうか貴族評会(きぞくひょうかい)よ!!貴族評会(きぞくひょうかい)でこの女に決闘を申し込めばいいのよ」
「貴族評会??なんだそりゃ??俺がこのゴミ女と決闘するなんて絶対に嫌だぞ。痛いのはゴメンだからな」
「実際に決闘をするわけじゃないんです。やるのは貴族達を集めての二つの案を比べて採決をするだけです」
「貴族評会というのは決闘制度の代わりとして創設された貴族家同士の問題を解決する制度だ。いつまでも野蛮な殺し合いをするなんて文化的ではないからな。挑戦者が欲しい物と掛ける物の両方を設定して相手に決闘を申し込む。そして決闘を受けた受諾者がそれを受諾して、判定者がアンティと要求が釣り合っていると判断した場合、貴族評会を開く事ができるわけだ。そしてその場にいる貴族達によって二つの案を吟味して採決が行われるわけだ。多くの賛同を得た方が勝者となる」
「要するに貴族達の賛同が得られればこのゴミ女に国王様の判断なしで懲役30年を課してさらに国外追放にもできる制度という事です」
「それはいいな。ではこれより貴族評会を行う」
「貴族評会を開くとなれば大事だ。貴族評会の決定は父上のお触れ以上の効力があり、一旦貴族評会の決定が下されれば父上ですらそれを取り消すのは不可能になるぞ」
「いいじゃないか、このゴミ女の懲役や国外追放が取り消せなくなるって事だろう」
私は泣き止んで茫然と話を聞いていましたがとんでもない方向に話が進んでいました。
このままだと私が地下牢に放り込まれた上に国外追放にされてしまいます。
でも私はどうすればいいか分からずにうろたえるだけでした。
そんな事はお構いなしにヒューベル様とアウラとライオルド王子の三人は話を進めていきました。
「そうだ、せっかくだからこいつの家の領地や財産も頂きましょうよ」
「それは名案だな。リンデルス伯爵領はいい土地がたくさんあるからな。おいライオルド??領地も要求できるのか??」
「ああ要求できるが相応のアンティも当然必要になるぞ。領地を要求する場合は領地をアンティに出す場合が多い」
「バイドル公爵領を掛けるなんてできないぞ。アンティに領地を掛けたなんて言ったら親父に何を言われるか??」
「ライオルド王子??決闘者というのは二人でも問題ないの??」
「実際に命を掛けた決闘をするわけではないからな。人数は何人でも構わない。要は要求する物と掛けるアンティが釣り合っているかどうかが重要なんだ」
「ヒューベル様!!やりましょう!!」
「アンティはどうするんだ?公爵領の領地なんてかけられないぞ!!」
「大丈夫です。私に考えがあります。領地を掛けずに済むはずです」
「そうか!!よし」
「ライオルド!!!貴族評会の開催を要求する」
「承った!!ではまず要求から聞こう」
「このゴミ女ことミリア・リンデルスの懲役30年と国外追放処分とリンデルス伯爵領の領地を含めた全財産をこのゴミ女に要求するわ」
懲役30年??国外追放処分??なんでですか??私悪い事なんて何もしてないのになんで牢屋に放り込まれないといけないんですか?なんでこんなひどい事ばかりするんですか?
私はただ涙を流して泣きました。とにかく悲しくて悲しくて泣いていました。
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